聖籠町の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

聖籠町への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、聖籠町の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 聖籠町の観光客入込数(2024年・約14.4万人)と県内ランキング(29位/30市町村中)
  • 2013〜2024年の推移と変化率(コロナ前比79.8%・2016年ピーク後の減少傾向)
  • 観光の種類の内訳(スポーツ・レクリエーション42.2%・歴史文化40.3%(観光ぶどう園)が拮抗する構成)
  • 月別の観光客の集中パターン(8月に年間の52.2%が集中する超夏型・県内でも際立つパターン)
  • 主要観光施設別の入込数と海水浴場データ(1か所・4,183人)

① 聖籠町の観光客数(2024年)

聖籠町の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数14.4万人+9.9%
県内順位(入込数)29位/30市町村中
県全体に占める割合約0.23%
観光客/人口比約10.3倍(県内30位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

聖籠町は県内第29位の観光地です。観光の核は歴史文化の観光ぶどう園(40.3%)とスポーツ・レクリエーション(42.2%)で、夏季に観光客が集中する高シーズン依存型の構成です。コロナ前(2019年:18.0万人)比は79.8%(県内18位)と中位グループの回復率です。観光客/人口比は約10.3倍(県内30位・最下位)と、町の人口規模(約14,000人)に対して観光客が少ない水準です。

観光客数が少ない市町村であるため、統計的な代表値としての信頼性に限界があります(詳細は⑧参照)。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)12.8万人
2013年(H25)12.6万人−1.6%
2014年(H26)14.5万人+15.6%
2015年(H27)17.4万人+19.4%
2016年(H28)20.1万人+15.6%
2017年(H29)17.5万人−12.8%
2018年(H30)18.1万人+3.5%
2019年(R1)18.0万人−0.4%
2020年(R2)12.6万人−30.4%
2021年(R3)14.7万人+17.1%
2022年(R4)15.2万人+3.1%
2023年(R5)13.1万人−13.7%
2024年(R6)14.4万人+9.9%

聖籠町の推移には2つの特徴があります。1点目は2014〜2016年の急増期で、2013年(12.6万人)から2016年(20.1万人)まで3年連続で大幅に増加しました。2016年は20.1万人と12年間のピーク水準です。この急増の背景として、集計対象施設の追加や地域イベントの拡大があった可能性があります。

2点目は2016年以降の下落傾向です。2017年(−12.8%)の急落後、2018〜2019年はほぼ横ばいで推移しました。2020年はコロナ禍の影響とみられる−30.4%(12.6万人)の急落があり、2021〜2022年に一部回復しましたが、2023年に再び−13.7%と落ち込みました。2024年は+9.9%と回復しています。

コロナ前(2019年:18.0万人)と比べると、2024年は14.4万人でコロナ前比79.8%(県内18位)です。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)+24.2%5位/30市町村中
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−20.2%18位/30市町村中

コロナ前の5年間(2014→2019年)は+24.2%(県内5位)と大幅な増加を記録していました。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−20.2%(県内18位)と、コロナ前の増加分がほぼ相殺された状態です。長期(H25→R6:2013→2024年)では+14.5%(県内6位)と、長期ではプラス圏を維持しています。


▼【グラフ:聖籠町_入込数推移.png 聖籠町の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

聖籠町は県全体(約6,302万人)の約0.23%を占めています。観光客数は県内下位グループの水準ですが、H25→R6の長期変化率(+14.5%・県内6位)は上位グループに属します。


▼【グラフ:聖籠町_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)聖籠町を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

聖籠町の観光はスポーツ・レクリエーション(42.2%)と歴史文化(40.3%)が拮抗する複合型の構成です。

スポーツ・レクリエーション(42.2%)は夏季の海水浴・海岸レジャーや屋外スポーツへの来訪が中心とみられます。歴史文化(40.3%)は観光ぶどう園への来訪が主体です。行祭事・イベント(17.5%)が加わり、夏季の地域イベントが集客に寄与しているとみられます。

観光分類比率
スポーツ・レクリエーション42.2%
歴史文化40.3%
行祭事・イベント17.5%

スキー場・道の駅はありません。海水浴場が1か所あり(詳細は⑥参照)、8月の集客ピークに寄与しているとみられます。

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月0.2万人
2月0.3万人
3月0.4万人
4月0.6万人
5月0.6万人
6月1.3万人
7月1.1万人
8月7.5万人
9月0.9万人
10月0.7万人
11月0.6万人
12月0.1万人

ピークは8月(7.5万人)で、年間の52.2%が集中しています。8月だけで年間の過半数が集まる高集中パターンで、7月(1.1万人)・9月(0.9万人)と比べても約7倍と突出しています。夏集中度(7〜9月)は60.0%と、年間の6割が夏季3か月に集中します。

8月ピークの背景として、スポーツ・レクリエーション(42.2%)と海水浴場(1か所・4,183人)への夏季集中に加え、行祭事・イベント(17.5%)として夏季の地域イベント・盆行事が集中しているとみられます。観光ぶどう園(歴史文化40.3%)も8月から9月にかけてシーズンを迎えるため、この時期の来訪が多いとみられます。

冬集中度(12〜2月)は4.5%と極めて低く、12月(0.1万人)・1月(0.2万人)は年間最少水準です。夏季行楽型・農業観光型の施設が主体のため、冬期はほぼ来訪者がいない状態になるとみられます。


▼【グラフ:聖籠町_月別推移.png 聖籠町の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:聖籠町_分類別.png 聖籠町の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

聖籠町で主要観光地点として計上されている施設は1か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
観光ぶどう園歴史文化5.8万人6.3万人−7.2%

海水浴場補完: 聖籠町には海水浴場が1か所あります。2024年の海水浴客数は4,183人(県内10位/12市町村中)です。

スキー場補完: データなし(スキー場なし)

施設への集中度

聖籠町で最も入込数が多い施設は「観光ぶどう園」(5.8万人)で、町全体入込数の40.3%を占めます(県内11位の集中度)。

町全体(14.4万人)と施設入込合計(5.8万人)との差(約8.6万人)は、報告対象外の観光行動(海水浴・スポーツレク施設・夏季イベント等への来訪)に帰属しているとみられます。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 該当なし
  • 大きく減少した施設(−20%以下): 該当なし

観光ぶどう園は−7.2%(2023年6.3万人→2024年5.8万人)と減少しましたが、−20%の閾値には届きませんでした。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客数が少なく、報告施設が1か所のみです

聖籠町は主要観光地点として計上されている施設が1か所(観光ぶどう園)のみです。この施設の集計方法変更や運営状況の変化が、町全体の観光統計に直接影響します。観光施設数が少ないため、数値の代表性には限界があります。

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 聖籠町の観光客入込数(2024年)は14.4万人で、新潟県内29位です。観光規模は県内下位グループに属しますが、長期(H25→R6)では+14.5%(県内6位)と増加しています
  • 観光の中心はスポーツ・レクリエーション(42.2%)と歴史文化(観光ぶどう園・40.3%)が拮抗する複合型で、夏季に特化した高シーズン依存型の観光地です
  • 観光客/人口比は約10.3倍(県内30位・最下位)と、町の人口規模に対して観光客が少ない水準です

長期トレンド

コロナ前(2019年:18.0万人)と比べると、2024年は14.4万人でコロナ前比79.8%(県内18位)と、完全回復には至っていません。コロナ前の5年間(2014→2019年)は+24.2%(県内5位)と大幅な増加を記録しており、コロナ後の−20.2%(県内18位)でその増加分がほぼ相殺された状態です。2016年(20.1万人)のピークからは引き続き28%程度の水準で推移しています。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+3.1%)・2023年(−13.7%)・2024年(+9.9%)と増減が続いています。2024年は前年比+9.9%と回復していますが、観光ぶどう園が−7.2%と減少しており、スポーツレクや行祭事部門の来訪増加が全体を押し上げているとみられます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 8月(年間の52.2%が集中)。海水浴・夏季レジャー(スポーツレク42.2%)・観光ぶどう園の来訪シーズン・夏季イベント(行祭事17.5%)が重なる超夏型パターンです。冬集中度は4.5%と極めて低く、冬期はほぼ来訪者がいない状態です
  • 最大施設: 「観光ぶどう園」が全体の40.3%を担う(県内11位の集中度)
  • 報告施設が1か所のみで、夏季に集中する構造が観光統計全体の特徴を形成しています

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 該当なし
  • 大きく減少: 該当なし(観光ぶどう園−7.2%は−20%に届かず)

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • 海水浴場入込客数:新潟県観光政策課(令和6年度海水浴客入込状況)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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