糸魚川市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

糸魚川市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、糸魚川市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 糸魚川市の観光客入込数(2024年・約173.2万人)と県内ランキング(12位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(2015年の北陸新幹線開業効果・コロナ前比82.3%)
  • 観光の種類の内訳(都市型46.9%+スポーツ・レクリエーション23.4%の道の駅ジオパーク型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(8月・夏の観光需要)
  • 主要観光施設別の入込数(5施設・道の駅マリンドリーム能生が最大)

① 糸魚川市の観光客数(2024年)

糸魚川市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数173.2万人−0.4%
県内順位(入込数)12位/30市町村中
県全体に占める割合約2.73%
観光客/人口比約45.5倍(県内9位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

糸魚川市は県内第12位の観光地です。道の駅マリンドリーム能生・糸魚川ジオステーションジオパルを中心とした都市型・体験型観光と、夏の海水浴(6か所)が集客を支えています。2024年は前年比−0.4%とほぼ横ばいで推移しています。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)182.4万人
2013年(H25)184.1万人+0.9%
2014年(H26)169.5万人−7.9%
2015年(H27)243.5万人+43.7%
2016年(H28)212.2万人−12.8%
2017年(H29)208.1万人−1.9%
2018年(H30)208.9万人+0.4%
2019年(R1)210.4万人+0.7%
2020年(R2)122.6万人−41.7%
2021年(R3)120.7万人−1.5%
2022年(R4)152.4万人+26.3%
2023年(R5)173.8万人+14.1%
2024年(R6)173.2万人−0.4%

※2020〜2021年の急減はコロナ禍の影響とみられます。

コロナ前(2019年:210.4万人)と比べると、2024年は173.2万人でコロナ前比82.3%です。コロナ前の水準には届いておらず、県内30市町村中16番目の回復率となっています。

注目すべきは2015年(H27)の+43.7%(184.1万人→243.5万人)という急増です。北陸新幹線の開業(2015年3月)により糸魚川駅に列車が停車するようになったことで、観光客が大幅に増加したとみられます。その後2016年以降は210万人台で安定し、2020年のコロナ禍まで比較的安定した推移が続きました。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率
2014年→2019年(コロナ前・5年間)+24.1%
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−17.7%

コロナ前の5年間(2014→2019年)は+24.1%と大幅な増加となっており、県内6番目の変化率です。北陸新幹線開業(2015年)の効果が数値に表れています。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−17.7%と減少しており、県内16番目の変化率です。長期的(H25→R6)には−5.9%の減少で、県内13番目の水準です。


▼【グラフ:糸魚川市_入込数推移.png 糸魚川市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
7位弥彦村235.2万人
8位十日町市212.9万人
9位柏崎市202.5万人
10位新発田市192.0万人
11位阿賀野市175.7万人
12位糸魚川市173.2万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

糸魚川市は県全体(約6,334万人)の約2.73%を占めています。12位の位置で、11位の阿賀野市(175.7万人)とは2.5万人の差となっています。


▼【グラフ:糸魚川市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)糸魚川市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

糸魚川市の観光は道の駅とジオパーク施設を中心とした都市型・体験型観光が主体です。世界ジオパークに認定された糸魚川ジオパーク(フォッサマグナをはじめとする地質遺産)と、海産物(能生のカニ等)の購入目的での道の駅来訪が組み合わさっています。

都市型観光(46.9%)が最も大きく、道の駅2施設(マリンドリーム能生・親不知ピアパーク)とヒスイ王国館への集客が中心です。次いでスポーツ・レクリエーション(23.4%)が高く、糸魚川ジオステーションジオパル・海水浴(6か所)などの体験・レジャー需要が主な集客要素です。行祭事・イベント(10.8%)歴史・文化(8.0%)が続き、フォッサマグナミュージアムへの来訪が含まれています。

観光分類比率
都市型観光46.9%
スポーツ・レクリエーション23.4%
行祭事・イベント10.8%
歴史・文化8.0%
温泉・健康5.8%
その他2.9%
自然2.3%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月7.4万人
2月7.5万人
3月11.2万人
4月13.0万人
5月15.8万人
6月12.2万人
7月20.3万人
8月33.7万人
9月15.1万人
10月16.1万人
11月12.8万人
12月8.1万人

ピークは8月(33.7万人)で、年間の19.5%が集中しています。夏の海水浴シーズンと道の駅への夏の旅行需要が主な集客要因とみられます。7月(20.3万人)と合わせた夏集中度(7〜8月合計)は31.2%と高く、夏に観光客が集中する構造です。

最も少ないのは1月(7.4万人)で、2月(7.5万人)とともに冬は閑散期となっています。冬集中度(12〜2月合計)は13.3%と低水準で、夏高め・冬低めのパターンが明確です。5月(15.8万人)は春の行楽需要で比較的多く、10月(16.1万人)も秋の旅行需要でやや高めです。


▼【グラフ:糸魚川市_月別推移.png 糸魚川市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:糸魚川市_分類別.png 糸魚川市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

糸魚川市で主要観光地点として計上されている施設は5か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
道の駅マリンドリーム能生都市型観光45.5万人44.3万人+2.6%
糸魚川ジオステーションジオパルスポーツ・レクリエーション26.9万人28.3万人−4.7%
道の駅親不知ピアパーク都市型観光19.9万人20.9万人−4.9%
ヒスイ王国館都市型観光15.8万人14.7万人+8.0%
フォッサマグナミュージアム歴史・文化8.8万人8.7万人+0.5%

スキー場補完: スキー場利用客数は39,212人(R5-6シーズン)で、県内16市町村中9位です。

海水浴場補完: 海水浴客数は約7.9万人(R6年)で、県内12市町村中4位です。海水浴場数は6か所で、夏の集客に貢献しています。

道の駅補完: 道の駅2施設(道の駅マリンドリーム能生・道の駅親不知ピアパーク)の合計利用者数は653,340人(65.3万人)で、市町村合計では15市町村中5位です。

施設への集中度

糸魚川市で最も入込数が多い施設は「道の駅マリンドリーム能生」(45.5万人)で、市全体入込数の26.2%を占めます(県内17位の集中度)。上位3施設(道の駅マリンドリーム能生・糸魚川ジオステーションジオパル・道の駅親不知ピアパーク)の合計は全体の53.3%です(県内14位)。

5施設に分散した構造で、道の駅が2施設あることが特徴的です。施設入込数合計(116.9万人)と市全体(173.2万人)の差は、主要観光地点として計上されていない海水浴場客や各種施設への来訪が含まれているためとみられます。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設: 該当なし(全施設で前年比+20%以上の大幅増加はありませんでした)
  • 大きく減少した施設: 該当なし(全施設で前年比−20%以下の大幅減少はありませんでした)

全5施設とも前年比±10%以内の変動にとどまっており、安定した集客推移となっています。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。

スキー場・海水浴場利用客数は別集計

スキー場利用客数(約3.9万人)・海水浴客数(約7.9万人)はそれぞれ別途集計されており、主要観光地点の入込数とは計上方法が異なります。年間の観光客入込数(173.2万人)と単純に合算することは適切ではありません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 糸魚川市の観光客入込数(2024年)は173.2万人で、新潟県内12位です
  • 観光の中心は都市型観光(46.9%)スポーツ・レクリエーション(23.4%)で、道の駅2施設(マリンドリーム能生・親不知ピアパーク)とジオパーク体験施設が集客を支える道の駅ジオパーク型の観光構造です
  • 観光客/人口比は約45.5倍(県内9位)です

長期トレンド

コロナ前(2019年:210.4万人)と比べると、2024年は173.2万人でコロナ前比82.3%です。県内16番目の回復率で、回復途上にあります。2015年の北陸新幹線開業による大幅増加(+43.7%)が長期の転換点となっており、H26→R1の5年変化率は+24.1%(県内6位)を記録しています。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+26.3%)・2023年(+14.1%)と回復が続き、2024年は前年比−0.4%とほぼ横ばいで安定しました。コロナ後の回復フェーズから安定フェーズへの移行がみられます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 8月(年間の19.5%が集中)。夏の海水浴・旅行需要が主な集客要因で、夏集中度(7〜8月)は31.2%です
  • 最大施設: 「道の駅マリンドリーム能生」が全体の26.2%を担う(県内17位の集中度)
  • 上位3施設合計: 53.3%(県内14位)。道の駅2施設+ジオパーク体験施設に分散した構造です

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 該当なし
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和5-6シーズン スキー場利用客数)
  • 海水浴場入込客数:新潟県観光政策課(令和6年海水浴場入込客数)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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