小千谷市では年間87戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は14位、1,000人あたり着工戸数は14位です。
H25年度比で-42.0%減少(150戸→87戸で△63戸)と、県内で3割以上減少している21市町村と同様の傾向です。用途別では全用途で減少(持家-44%・貸家-41%・分譲-17%)と3用途とも同水準で縮小しています。用途構成比はほぼ変わらず(持家66.7%→64.4%)、絶対数のみが縮小する構造変化を伴わない全用途縮小型のパターンです。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、小千谷市の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は87戸(県内14位・1,000人あたり14位)
- H25年度比で-42.0%減少
- 着工住宅のうち持家64.4%(56戸)・貸家29.9%(26戸)・給与住宅0.0%(0戸)・分譲5.7%(5戸)
- 1,000人あたり着工戸数は2.67戸/千人(県平均2.70戸・県内14位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
小千谷市の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 87戸 | — | 14位 |
| 持家 | 56戸 | 64.4% | — |
| 貸家 | 26戸 | 29.9% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 0戸 | 0.0% | — |
| 分譲住宅 | 5戸 | 5.7% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
持家が64.4%を占め、戸建てが中心となっています。貸家比率29.9%は近隣(長岡市19.7%・魚沼市25.4%・十日町市0%・見附市0%・南魚沼市7.6%)と比べて最も高い水準です。分譲5.7%は近隣中規模並、給与住宅(社宅等)は0戸です。
▼【グラフ:ojiya_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・小千谷市を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 150戸 | 100戸 | 44戸 | 0戸 | 6戸 |
| H30年度(2018年度) | 110戸 | 92戸 | 12戸 | 0戸 | 6戸 |
| R5年度(2023年度) | 87戸 | 56戸 | 26戸 | 0戸 | 5戸 |
| 10年変化(H25→R5) | -42.0%減少 | -44.0% | -40.9% | — | -16.7% |
小千谷市の合計着工戸数はH25年度の150戸からR5年度の87戸へ推移しました(△63戸・-42.0%)。減少はH25→H30の5年間で-26.7%、H30→R5の5年間で-20.9%とほぼ均等に進みました。
10年間の推移を用途別に見ると、全用途で減少しています。持家が-44.0%減少(100戸→56戸で△44戸)、貸家が-40.9%減少(44戸→26戸で△18戸)、分譲が-16.7%減少(6戸→5戸で△1戸)と3用途とも同水準で縮小しました。特に貸家はH30時点で12戸まで一時落ち込んだ後、R5で26戸まで回復する動きが見られます。用途構成比はほぼ変わらず(持家66.7%→64.4%・貸家29.3%→29.9%)、絶対数のみが縮小する構造変化を伴わない全用途縮小型のパターンとなっています。
▼【グラフ:ojiya_着工推移.png 小千谷市と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 100戸(66.7%) | 92戸(83.6%) | 56戸(64.4%) | -44.0% |
| 貸家 | 44戸(29.3%) | 12戸(10.9%) | 26戸(29.9%) | -40.9% |
| 給与住宅 | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | — |
| 分譲 | 6戸(4.0%) | 6戸(5.5%) | 5戸(5.7%) | -16.7% |
H25年度時点で持家が66.7%を占めていたのに対し、R5年度は64.4%となっています。貸家は29.3%→29.9%、分譲は4.0%→5.7%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:ojiya_用途別.png 小千谷市の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 小千谷市 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 32,602人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 87戸 | 14位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 2.67戸 | 14位 |
小千谷市の1,000人あたり着工戸数は2.67戸/千人で、新潟県30市町村の14位です。県平均(2.70戸/千人)とほぼ同水準で、着工総数(14位)と人口比の順位(14位)が完全に一致しており、人口規模と着工数のバランスが取れた市町村です。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
小千谷市と近隣市町村(長岡市・魚沼市・十日町市・見附市・南魚沼市)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 小千谷市 | 87戸 | 2.67戸 | 64.4% |
| 長岡市 | 1,094戸 | 4.29戸 | 61.2% |
| 魚沼市 | 63戸 | 1.94戸 | 69.8% |
| 十日町市 | 64戸 | 1.36戸 | 96.9% |
| 見附市 | 103戸 | 2.71戸 | 90.3% |
| 南魚沼市 | 118戸 | 2.25戸 | 89.8% |
小千谷市の着工戸数87戸は近隣6市町村で4位で、長岡市(1,094戸)・南魚沼市(118戸)・見附市(103戸)を下回っています。持家比率64.4%は長岡市(61.2%)に近い水準で、十日町市(96.9%)・見附市(90.3%)・南魚沼市(89.8%)・魚沼市(69.8%)と比べて低くなっています。1,000人あたりでは2.67戸で、長岡市(4.29戸)・見附市(2.71戸)に次ぐ近隣3位となっています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
小千谷市の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は87戸で県内14位、1,000人あたり着工は2.67戸で14位(県平均とほぼ同水準・両順位が完全に一致)
- H25→R5の10年で-42.0%減少(△63戸)。H25→H30・H30→R5とも約2〜3割減少と持続的
- 着工住宅の64.4%が持家、29.9%が貸家、5.7%が分譲。用途構成比はH25とほぼ変わらず(持家66.7%→64.4%)
- 用途別に全用途で減少:持家-44.0%(100戸→56戸)/貸家-40.9%(44戸→26戸)/分譲-16.7%(6戸→5戸)。特に貸家はH30時点で12戸まで一時落ち込んだ後、R5で26戸まで回復する動き
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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