十日町市の高齢化を数字で見ると、次の位置が浮かびます。
- 総人口 47,124 人の十日町市は、県内で人口 3〜5 万人に位置する 8 市の中で 佐渡市に次ぐ 2 位の規模——同じ 8 市の中で 高齢化率 37.1% が 3 位・後期高齢者比率 53.8% が 4 位と、3 指標が上位帯に揃う位置にあります
- 後期高齢者比率 53.8% は県内 5 位で、燕市・村上市と 3 市が同率タイ——3 市の人口規模・高齢化率順位・現役高齢比はすべて異なるのに、「高齢者内部の 75 歳以上比率」だけが 53.8% で一致します
- 2015→2025 の 10 年変化は +1.2pt(県内 16 位・小千谷市と同率タイ)にとどまりますが、2020 年の 39.9%(社人研推計)を経由した ∩字型で、2020→2025 の▲2.8pt は同規模 8 市中で 3 位の低下幅です
- 社人研令和 5 年推計では 2050 年に 50.1%(同規模 8 市中 4 位)まで再上昇し、65 歳以上の絶対数▲25.5% は同規模 8 市中で最大の減少幅ながら、総人口▲44.8% の減少速度がそれを上回るため高齢化率は 13.0pt 押し上げられる構造です
- ① 総人口47,124人と3指標上位揃い——佐渡に次ぐ主要中規模市の位置
- ② 65歳以上17,495人の内訳——後期9,412人が過半・年齢層後ろほど県内順位上位
- ③ 3市同率タイの解剖——燕(若い側)・村上(中位)・十日町の異質構造
- ④ 県内順位——高齢化率8位・75歳以上6位・85歳以上7位・後期高齢者比率5位
- ⑤ 同じ人口規模の8市で並べる——3指標上位揃いの構造
- ⑥ ∩字型の推移——10年で+1.2pt・5年で▲2.8ptの相殺構造
- ⑦ 人口動態——自然減▲668人と人口比社会減率▲0.71%が同規模8市中で最大
- ⑧ 2050年推計——65歳以上▲25.5%が同規模8市中最大でも、高齢化率は50.1%へ
- ⑨ 現役高齢比1.45→0.81——同規模8市の下位帯に位置
- ⑩ 十日町市を見るときに確認したい5つの数字
- まとめ
- 出典・情報基準日
① 総人口47,124人と3指標上位揃い——佐渡に次ぐ主要中規模市の位置
十日町市の人口構造で最初に確認したいのは、総人口 47,124 人という規模と、そこに乗る高齢化指標の位置関係です。県内で人口 3〜5 万人に位置する 8 市(佐渡・十日町・五泉・阿賀野・見附・糸魚川・小千谷・魚沼)の中で、十日町市は 佐渡市 48,103 人にわずか 979 人差の 2 位にあたります。
同じ 8 市の中で、十日町市は次の 3 指標が上位帯に揃います。
- 総人口 47,124 人——8 市中 2 位
- 高齢化率 37.1%——8 市中 3 位(佐渡 38.2% > 糸魚川 37.2% > 十日町 37.1%)
- 後期高齢者比率 53.8%——8 市中 4 位(糸魚川 56.0% > 佐渡 55.5% > 小千谷 53.9% > 十日町 53.8%)
出典:総務省(住民基本台帳、2025 年 1 月 1 日現在)
「人口規模・高齢化率・後期高齢者比率」の 3 指標がすべて 8 市中で 4 位以内に揃うのは、佐渡市(1 位・1 位・2 位)と十日町市(2 位・3 位・4 位)の 2 市だけです。同じ 8 市に含まれる糸魚川市(38,041 人)とは高齢化率 0.1pt 差の隣接位置にありますが、人口規模では 9,083 人多い側に位置しています。
十日町市は、県内で「人口 3〜5 万人・高齢化 30%台後半・後期高齢者比率 50%台」の帯に集中する 8 市の中で、佐渡市に次ぐ規模と高齢化指標を両方持つ主要な中規模市の位置にあります。
② 65歳以上17,495人の内訳——後期9,412人が過半・年齢層後ろほど県内順位上位
続いて、高齢者 17,495 人の年齢内訳を確認します。
- 65 歳以上人口:17,495 人(総人口の 37.1%)
- うち前期高齢者(65〜74 歳):8,083 人(総人口の 17.2%)
- うち後期高齢者(75 歳以上):9,412 人(総人口の 20.0%)
- うち 85 歳以上:2,399 人(総人口の 5.1%)
▼【グラフ:tokamachi_65_75_85割合.png|十日町市と同規模市町村の 65・75・85 歳以上割合を比較した横棒グラフ。十日町市を強調色にする】

出典:総務省(住民基本台帳、2025 年 1 月 1 日現在)
高齢者 17,495 人の内訳では、後期高齢者 9,412 人が前期高齢者 8,083 人を 1,329 人上回っており、後期高齢者比率は 53.8%——高齢者の過半数が 75 歳以上という配分です。前期高齢者比率 17.2% は県内 8 位、後期高齢者比率 53.8% は県内 5 位、85 歳以上割合 5.1% は県内 7 位(同率タイ)——年齢層を後ろに絞るほど順位が上位に集中する構造がここでも確認できます。
前期高齢者比率と後期高齢者比率のランキングがいずれも県内上位一桁にあり、高齢者の総量が多いことと、その内訳が後期側に寄っていることが同時に起きている位置です。
③ 3市同率タイの解剖——燕(若い側)・村上(中位)・十日町の異質構造
十日町市の後期高齢者比率 53.8% は県内 5 位ですが、この 5 位は燕市・村上市と 3 市が同率タイの位置です。県内 30 市町村で 53.8% の後期高齢者比率をもつのは、この 3 市に限られます。
同じ 53.8% を持つ 3 市の他指標を並べると、3 市の人口構造が大きく異なることが浮かびます。
| 市 | 総人口 | 高齢化率 | 高齢化率 順位 | 後期高齢者 比率 | 現役高齢比 | 現役高齢比 順位 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 燕市 | 75,935 | 29.6% | 28 | 53.8% | 2.03 | 3 |
| 村上市 | 53,492 | 36.9% | 10 | 53.8% | 1.47 | 22 |
| 十日町市 | 47,124 | 37.1% | 8 | 53.8% | 1.45 | 24 |
出典:総務省(住民基本台帳、2025 年 1 月 1 日現在)
- 総人口は燕 75,935 人(人口 5〜20 万人)・村上 53,492 人(人口 5〜20 万人)・十日町 47,124 人(人口 3〜5 万人)——人口規模帯が分かれます
- 高齢化率順位は燕 28 位(県内で低い側)・村上 10 位・十日町 8 位と、20 ランクにわたって散らばります
- 現役高齢比順位は燕 3 位(若い側)・村上 22 位・十日町 24 位——燕市だけが県内トップ帯の若さ、村上市と十日町市は下位帯です
3 市が一致するのは「高齢者内部で 75 歳以上が占める割合」1 点のみで、燕市は高齢化率で 28 位(県内で若い側)にあるにもかかわらず、高齢者に限れば十日町・村上と同じく 75 歳以上比率が 53.8% に達している位置です。同じ 53.8% でも、その意味は 3 市で異なります。
十日町市は「高齢者の総量も後期側の割合も県内上位一桁」に立つ 1 市——同率タイの他 2 市(燕・村上)と比べても、高齢化率(8 位)と後期高齢者比率(5 位)の順位差が 3 ランクとほぼ揃っている点が特徴です。
④ 県内順位——高齢化率8位・75歳以上6位・85歳以上7位・後期高齢者比率5位
県内 30 市町村の中での十日町市の位置を、4 つの順位で確認します。
- 高齢化率 37.1%——県内 8 位(1 位=最も高齢化)
- 75 歳以上割合 20.0%——県内 6 位
- 85 歳以上割合 5.1%——県内 7 位(同率タイ)
- 後期高齢者比率 53.8%——県内 5 位(燕・村上と 3 市同率タイ)
出典:総務省(住民基本台帳、2025 年 1 月 1 日現在)
4 つの順位がすべて県内 8 位以内に収まり、年齢層を後ろに絞るほど順位が上位に移る構造です。高齢化率(8 位)→ 75 歳以上割合(6 位)→ 後期高齢者比率(5 位)→ 85 歳以上割合(7 位)と、いずれも一桁順位帯に集まります。
さらに、県内で人口 3〜5 万人の 8 市に絞ると、十日町市は 人口 2 位・高齢化率 3 位・後期高齢者比率 4 位の 3 指標上位揃い(章①)——県内全体の順位と同規模市の順位のどちらで見ても、上位帯に位置する構図です。
⑤ 同じ人口規模の8市で並べる——3指標上位揃いの構造
十日町市(47,124 人)と人口規模が近い「県内で 3〜5 万人の 8 市」で並べると、章①・章④で示した位置がより具体的に見えてきます。
| 市 | 総人口 | 高齢化率 | 後期高齢者 比率 | 現役高齢比 | 2050 年 高齢化率 | 2050 年 現役高齢比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 佐渡市 | 48,103 | 38.2% | 55.5% | 1.39 | 53.3% | 0.71 |
| 十日町市 | 47,124 | 37.1% | 53.8% | 1.45 | 50.1% | 0.81 |
| 五泉市 | 45,690 | 34.4% | 53.2% | 1.65 | 50.5% | 0.80 |
| 阿賀野市 | 39,165 | 32.4% | 47.9% | 1.77 | 48.6% | 0.84 |
| 見附市 | 38,061 | 31.6% | 52.8% | 1.83 | 44.0% | 1.03 |
| 糸魚川市 | 38,041 | 37.2% | 56.0% | 1.46 | 49.5% | 0.85 |
| 小千谷市 | 32,602 | 33.4% | 53.9% | 1.70 | 47.3% | 0.91 |
| 魚沼市 | 32,522 | 35.8% | 49.3% | 1.53 | 51.3% | 0.77 |
出典:総務省(住民基本台帳、2025 年 1 月 1 日現在)/国立社会保障・人口問題研究所(令和 5 年推計)
▼【グラフ:tokamachi_年齢3区分_2025.png|十日町市と同規模市町村の年齢 3 区分を積み上げ横棒グラフで比較。十日町市を強調色にする】

同じ 8 市の中で、十日町市は次の位置にあります。
- 総人口 47,124 人は 2 位——佐渡市 48,103 人と 979 人差、五泉市 45,690 人を 1,434 人上回る
- 高齢化率 37.1% は 3 位——佐渡 38.2%・糸魚川 37.2% に次ぎ、糸魚川市とは 0.1pt 差の隣接位置
- 後期高齢者比率 53.8% は 4 位——糸魚川 56.0%・佐渡 55.5%・小千谷 53.9% に次ぐ位置、8 市中最少の阿賀野 47.9% とは 5.9pt 差
- 現役高齢比 1.45 は 8 市中で下から 2 番目——佐渡市 1.39 のみが十日町市を下回る位置
- 2050 年高齢化率 50.1% は 4 位(中位より少し上)——佐渡 53.3%・魚沼 51.3%・五泉 50.5% に次ぐ位置
- 2050 年現役高齢比 0.81 は 8 市中で下から 4 番目——佐渡 0.71・魚沼 0.77・五泉 0.80 が十日町市を下回る位置
現時点では 8 市中で「人口 2 位・高齢化率 3 位・後期高齢者比率 4 位」の 3 指標上位揃いの位置にありますが、25 年後の 2050 年推計では 高齢化率が 4 位(1 ランク後退)、現役高齢比が 下から 4 番目という位置に移ります。高齢化率順位が現時点の 3 位から 4 位へ 1 ランク後退するのは、後述するように 65 歳以上の絶対数の減少(▲25.5%)が 8 市中で最も速く進むためです。
⑥ ∩字型の推移——10年で+1.2pt・5年で▲2.8ptの相殺構造
高齢化率の時系列を見ると、単純な直線ではない動きが確認できます。
- 2015 年(国勢調査):35.9%
- 2020 年(社人研推計):39.9%(+4.0pt)
- 2025 年(住民基本台帳):37.1%(▲2.8pt)
▼【グラフ:tokamachi_高齢化推移.png|2015 年・2020 年・2025 年の実績値と 2030〜2050 年の推計値を折れ線グラフで示す。実績と推計の境界線を明示する】

出典:実績値は総務省(住民基本台帳・国勢調査)、推計値は国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和 5 年推計)
10 年間の純変化は +1.2pt で、県内では 16 位(燕市・小千谷市と 3 市同率タイ)の中位に位置します。数字の見た目は「10 年でゆるやかに上昇」です。ただしこの +1.2pt は、2015→2020 の +4.0pt 上昇と 2020→2025 の ▲2.8pt 低下が相殺された結果であり、5 年区切りで見ると全く異なる動きが浮かびます。
2020→2025 の▲2.8pt は県内 22 位(1 位=最も低下幅小さい)——下位帯に位置しており、これは「低下幅が県内で大きい方から数えて 9 番目」であることを示します。同じ人口規模の 8 市で並べると、次の順です。
- 佐渡市 ▲4.4pt(8 市中で最大低下)
- 糸魚川市 ▲2.9pt
- 十日町市 ▲2.8pt(8 市中 3 位)
- 小千谷市 ▲2.2pt
- 阿賀野市 ▲2.1pt
- 五泉市 ▲1.6pt
- 魚沼市 ▲1.6pt
- 見附市 ▲1.4pt
同じ人口規模の 8 市の中で、十日町市の 2020→2025 低下幅は佐渡・糸魚川に次ぐ 3 番目の大きさ——同じ人口規模の 8 市のうち、低下幅が大きい上位 3 市に含まれます。
この ∩字型の背景には、コーホート交代効果と呼ばれる構造的な要因があります。2020 年頃まで高齢者層にいた 1930〜1940 年代生まれの大規模コーホートが 2020→2025 の 5 年間に急速に死亡退場したことで、高齢者数の増加ペースが総人口の減少ペースを下回り、高齢化率が一時的に下がった動きです。
社人研が 2025 年と推計していた高齢化率(42.5%)に対し、実際の 2025 年実績は 37.1% で、5.4pt 下回っています。社人研の推計は 2020 年国勢調査を起点としたコーホート要因法で算出されており、推計公表後の高齢者コーホート退場ペースが推計の前提を上回った結果、実績が推計を大幅に下回りました。将来推計は現時点の前提が続いた場合の試算として参照するのが適切です。
なお 2030 年の社人研推計では 43.6% と再び上昇が見込まれており、2025 年時点の低下は一時的な動きです。長期的には高齢化が進む方向が続く見込みです。
⑦ 人口動態——自然減▲668人と人口比社会減率▲0.71%が同規模8市中で最大
高齢化率の変化を裏付ける人口動態を、自然動態(出生・死亡)と社会動態(転入・転出)の 2 軸で確認します。
自然動態(2024 年)
- 出生:161 人
- 死亡:829 人
- 自然増減:▲668 人(自然減)——県内 21 位(1 位=最大の自然増)
社会動態(2024 年)
- 転入:769 人
- 転出:1,100 人
- 社会増減:▲336 人(社会減)——県内 27 位(1 位=最大の社会増)
出典:総務省(住民基本台帳、2024 年)
死亡数 829 人に対して出生数は 161 人と約 5.1 倍に達しており、高齢者比率が高い人口構造に由来する大幅な自然減が人口減少の主軸です。加えて転出超過による社会減▲336 人も相当な規模で、若い世代を中心とした人口流出が高齢化率をさらに押し上げる方向に働いています。
社会増減を人口比で見ると、十日町市の ▲0.71%(▲336÷47,124)は同じ人口規模の 8 市の中で最大の水準です。同規模 8 市の人口比社会減率を並べると、次の順になります。
- 見附市 ▲0.25%
- 阿賀野市 ▲0.37%
- 五泉市 ▲0.39%
- 糸魚川市 ▲0.48%
- 小千谷市 ▲0.49%
- 佐渡市 ▲0.56%
- 魚沼市 ▲0.67%
- 十日町市 ▲0.71%(8 市中で最大)
自然減▲668 人・社会減▲336 人の合計で 2024 年の人口は ▲1,004 人動いており、その内訳は自然減が約 3 分の 2、社会減が約 3 分の 1 の構図です。人口比社会減率が同規模 8 市の中で最も大きい点は、章⑧で見る将来推計(総人口▲44.8%)の背景の 1 つに位置づけられます。
注: 社会増減は住民基本台帳の公式値(職権記載・職権消除等の行政調整を含む)です。転入届数と転出届数の単純差とは一致しない場合があります。
⑧ 2050年推計——65歳以上▲25.5%が同規模8市中最大でも、高齢化率は50.1%へ
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の令和 5 年推計をもとに、十日町市の 25 年後を見てみます。
総人口の推移(推計)
- 2025 年:44,799 人
- 2030 年:40,416 人
- 2040 年:32,702 人
- 2050 年:26,029 人
2025 年から 2050 年にかけて、総人口は ▲44.8% 減少する見込みです。
65 歳以上人口の推移(推計)
- 2025 年:19,039 人(高齢化率 42.5%)
- 2040 年:15,474 人(高齢化率 47.3%)
- 2050 年:13,032 人(高齢化率 50.1%)
▼【グラフ:tokamachi_将来人口.png|2020〜2050 年の総人口・65 歳以上人口・15-64 歳人口の推移を折れ線グラフで示す。2025 年までを実績として区別する】

出典:国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和 5 年推計)
65 歳以上の絶対数は 25 年間で ▲25.5% 減少する見込みで、これは同じ人口規模の 8 市の中で 最大の減少幅にあたります。同規模 8 市の 25 年間の 65 歳以上減少率を並べると、次の順です。
- 十日町市 ▲25.5%(8 市中で最大の減少幅)
- 佐渡市 ▲24.6%
- 糸魚川市 ▲21.7%
- 魚沼市 ▲18.7%
- 五泉市 ▲13.9%
- 小千谷市 ▲10.0%
- 阿賀野市 ▲4.7%
- 見附市 ▲1.4%
一方、総人口の減少率▲44.8% は同規模 8 市の中で 佐渡市▲46.0% に次ぐ 2 位——分子(65 歳以上)が▲25.5% 減るペースを、分母(総人口)が▲44.8% と約 1.8 倍のペースで減るため、高齢化率は 37.1%→50.1% と +13.0pt 上昇する構造です。「高齢者自体は減っていくが、若年世代がそれ以上に減るため高齢化率は上がる」構図の典型的な形です。
同規模 8 市の中で、2050 年高齢化率 50.1% は 4 位(中位より少し上)——佐渡 53.3%・魚沼 51.3%・五泉 50.5% が十日町市を上回り、糸魚川 49.5%・阿賀野 48.6%・小千谷 47.3%・見附 44.0% が十日町市を下回る位置です。現時点で 3 位だった順位が、25 年後には 4 位に 1 ランク後退する構図です。
2050 年の高齢化率推計 50.1% は、2 人に 1 人以上が 65 歳以上となる水準です。将来人口グラフでは、2040 年代に 65 歳以上人口が 15〜64 歳人口を逆転する水準に達することが示されています。
⑨ 現役高齢比1.45→0.81——同規模8市の下位帯に位置
現在(2025 年)、十日町市では 65 歳以上 1 人に対して現役世代(15〜64 歳)が 1.45 人います。2050 年の推計では、この比率は 0.81 人になる見込みです。
▼【グラフ:tokamachi_現役高齢比.png|十日町市と同規模市町村の現役高齢比(2025 年実績・2050 年推計)を横棒グラフで比較】

出典:実績値は総務省(住民基本台帳)、推計値は国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和 5 年推計)
2025 年の現役高齢比 1.45 は県内 24 位(1 位=最も若い側)——県内下位帯に位置しており、同じ人口規模の 8 市の中では 佐渡市 1.39 のみが下の 下から 2 番目の位置です。糸魚川市 1.46 とは 0.01 差でほぼ並んでいます。
2050 年の推計値 0.81 は同規模 8 市の中で下から 4 番目——佐渡 0.71・魚沼 0.77・五泉 0.80 が十日町市を下回り、阿賀野 0.84・糸魚川 0.85・小千谷 0.91・見附 1.03 が十日町市を上回る位置です。2025 年→2050 年で ▲44.1% の低下(▲0.64)が見込まれ、25 年間で高齢者 1 人あたりの現役世代数がおおよそ半分弱に減る計算です。
この比率が下がるほど、現役世代 1 人あたりが担う社会的な負担が増える方向に動きます。年金・医療・介護といった社会保障制度の財源は現役世代が納める保険料や税が主な柱であるため、1 人の高齢者を支える現役世代の数が減ると、現役 1 人あたりの負担は増します。比率の低下は、一般的に懸念される方向への変化です。
注: この比率は人口構造の変化を示す参考指標であり、「現役世代が高齢者を直接 1 人ずつ世話をする」という意味ではありません。また、2050 年推計は社人研令和 5 年推計(国勢調査 2020 ベース)であり、実際の人口移動次第で変化する可能性があります。
⑩ 十日町市を見るときに確認したい5つの数字
十日町市の人口構造を判断するうえで、注目したい 5 つの数字をまとめます。
1. 総人口と3指標上位揃い:47,124 人(同じ人口規模の 8 市中 2 位)・高齢化率 37.1%(県内 8 位・同規模 8 市中 3 位)・後期高齢者比率 53.8%(8 市中 4 位)の 3 指標上位揃い
2. 後期高齢者比率の同率タイ:53.8%(県内 5 位・燕市・村上市と 3 市同率タイ——3 市の人口規模・高齢化率順位・現役高齢比はすべて異なる)
3. 人口減少の構造:自然減▲668 人・社会減▲336 人(2024 年・死亡は出生の約 5.1 倍・人口比社会減率▲0.71% は同規模 8 市中で最大)
4. 高齢化率の変化:2015 年 35.9%→2025 年 37.1%(10 年で +1.2pt・県内 16 位・燕市・小千谷市と 3 市同率タイ・2020→2025 の▲2.8pt は同規模 8 市中 3 位の低下幅)
5. 2050 年の高齢化率推計:50.1%(社人研令和 5 年推計・同規模 8 市中 4 位・65 歳以上絶対数▲25.5% は同規模 8 市中で最大の減少幅)
これらを組み合わせて見ることで、現在の人口構造と将来の変化を把握できます。
高齢化率が高いからといって「住みにくい」とは限りませんし、人口が減少していても地域コミュニティが維持されているケースもあります。数字を読む際は、「なぜそうなっているか」の構造を合わせて確認することが大切です。
まとめ
十日町市の高齢化・人口構造データから読み取れる 3 点を整理します。
① 佐渡に次ぐ主要中規模市の 3 指標上位揃い:総人口 47,124 人は同じ人口規模の 8 市の中で佐渡市に次ぐ 2 位——高齢化率 37.1% が 3 位・後期高齢者比率 53.8% が 4 位と、3 指標が上位帯に揃う位置にあります。「人口規模・高齢化率・後期高齢者比率」の 3 指標がすべて 8 市中 4 位以内に揃うのは、佐渡市(1 位・1 位・2 位)と十日町市(2 位・3 位・4 位)の 2 市だけです。糸魚川市 37.2% とは高齢化率 0.1pt 差の隣接位置にあります(出典:総務省 住民基本台帳)。
② 後期高齢者比率5位で燕・村上と3市同率タイの異質構造:後期高齢者比率 53.8% は県内 5 位で燕市・村上市と 3 市が同率タイ——県内で 53.8% の後期高齢者比率をもつのはこの 3 市に限られます。ただし 3 市の人口規模グループ(B・B・C)・高齢化率順位(28 位・10 位・8 位)・現役高齢比順位(3 位・22 位・24 位)はすべて異なり、燕市は「高齢化率で県内 28 位(若い側)にあるにもかかわらず、高齢者に限れば 75 歳以上比率が 53.8% に達している」位置です。同じ 53.8% でも、その意味は 3 市で異なります(出典:総務省 住民基本台帳)。
③ 10年ゆるやか上昇の裏で∩字型の反転、25年後は65歳以上▲25.5%が同規模8市中最大:2015 年 35.9%→2025 年 37.1% の 10 年変化 +1.2pt は県内 16 位(小千谷市と同率タイ)で数字上はゆるやかな上昇ですが、この背景には 2015→2020 の +4.0pt 上昇と 2020→2025 の ▲2.8pt 低下(同規模 8 市中 3 位)の相殺があります。社人研令和 5 年推計では 2050 年の高齢化率は 50.1%(同規模 8 市中 4 位)——65 歳以上の絶対数▲25.5% は同規模 8 市中で最大の減少幅ですが、総人口▲44.8% の減少速度がそれを上回るため高齢化率は +13.0pt 押し上げられる構造です。現役高齢比は 2025 年 1.45→2050 年 0.81 で、▲44.1% の低下です(出典:総務省 住民基本台帳・国立社会保障・人口問題研究所 令和 5 年推計)。
出典・情報基準日
- 高齢化率・年齢別人口(2025 年):総務省(住民基本台帳、2025 年 1 月 1 日現在)
- 高齢化率(2015 年):総務省(国勢調査 2015)
- 将来推計人口(2020〜2050 年):国立社会保障・人口問題研究所(令和 5 年推計)
- 出生・死亡・転入・転出(2024 年):総務省(住民基本台帳)
次回更新推奨:毎年 3 月(前年 1 月 1 日現在の住民基本台帳データ確定後)

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