長岡市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

長岡市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、長岡市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 長岡市の観光客入込数(2024年・約737.9万人)と県内ランキング(2位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比106.6%でコロナ前を超えて回復)
  • 観光の種類の内訳(都市型観光が54.1%を占める都市観光型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(8月・長岡まつり大花火大会が主因)
  • 主要観光施設別の入込数(17施設・寺泊魚の市場通りが最大)

① 長岡市の観光客数(2024年)

長岡市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数737.9万人+4.9%
県内順位(入込数)2位/30市町村中
県全体に占める割合約11.65%
観光客/人口比約28.9倍(県内16位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

長岡市は県内第2位の観光地で、1位の新潟市(1,601.9万人)と比べると約46%の規模です。人口(約25.5万人)に対して年間28.9人の観光客が来ており、人口規模と比較すると県内中位水準(16位)にあります。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)736.8万人
2013年(H25)742.2万人+0.7%
2014年(H26)768.0万人+3.5%
2015年(H27)771.9万人+0.5%
2016年(H28)752.9万人−2.5%
2017年(H29)715.4万人−5.0%
2018年(H30)700.6万人−2.1%
2019年(R1)692.5万人−1.2%
2020年(R2)412.4万人−40.4%
2021年(R3)475.7万人+15.4%
2022年(R4)611.3万人+28.5%
2023年(R5)703.6万人+15.1%
2024年(R6)737.9万人+4.9%

※2020〜2022年の急減はコロナ禍の影響とみられます。

コロナ前(2019年:692.5万人)と比べると、2024年は737.9万人でコロナ前比106.6%です。コロナ前を上回っており、県内30市町村中5番目に高い回復率となっています。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率
2014年→2019年(コロナ前・5年間)-9.8%
2019年→2024年(コロナ後・5年間)+6.6%

コロナ前の5年間(2014→2019年)は-9.8%と減少しています。内訳をみると2015年(H27)が771.9万人と最多を記録した後、2016〜2019年にかけて毎年減少が続き(H28:-2.5%、H29:-5.0%、H30:-2.1%、R1:-1.2%)、コロナ前時点でも2014年比-9.8%まで落ちていました。コロナ後の5年間(2019→2024年)は+6.6%と回復・増加に転じています。長期的(H25→R6)には-0.6%とほぼ横ばいです。


▼【グラフ:長岡市_入込数推移.png 長岡市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

長岡市は県全体(約6,334万人)の約11.65%を占めています。2位の位置は安定しており、3位の妙高市(517.9万人)とは220万人超の差があります。


▼【グラフ:長岡市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)長岡市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

長岡市の観光は都市型観光を中心とした都市型の構成です。

都市型観光(54.1%)が最も大きく、寺泊魚の市場通りや道の駅への集客が中心です。次いで行祭事・イベント(18.0%)が高く、長岡まつり大花火大会が主要な集客イベントとなっています。

観光分類比率
都市型観光54.1%
行祭事・イベント18.0%
歴史・文化10.5%
スポーツ・レクリエーション9.2%
温泉・健康7.5%
自然0.5%
その他0.2%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月21.0万人
2月36.3万人
3月37.5万人
4月61.4万人
5月78.2万人
6月58.3万人
7月48.3万人
8月144.6万人
9月54.1万人
10月74.8万人
11月74.2万人
12月49.3万人

ピークは8月(144.6万人)で、年間の19.6%が集中しています。行祭事・イベント比率18.0%と対応しており、長岡まつり大花火大会(34万人・前年比+15.3%)が直接的な集客要因とみられます。都市型観光(54.1%)が夏の行楽需要を底上げしており、7〜9月の夏集中度は26.1%です。

5月(78.2万人)がGWの行楽需要を受けて2番目に多く、10月・11月(74〜75万人台)は秋の観光シーズンとして底堅い推移が続いています。

最も少ないのは1月(21.0万人)です。都市型観光が主体のため冬季の行楽需要が低下しやすい構造で、スキー場は市内に存在するものの小規模(2023-24シーズン:1.5万人・県内11位)です。冬集中度は14.4%で、県内でスキー型の市町村と比べて冬への集中が低い水準です。


▼【グラフ:長岡市_月別推移.png 長岡市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:長岡市_分類別.png 長岡市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

長岡市で主要観光地点として計上されている施設は17か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
寺泊魚の市場通り都市型観光195.3万人195.0万人+0.2%
道の駅ながおか花火館都市型観光109.0万人109.2万人-0.2%
道の駅R290とちお都市型観光53.3万人52.4万人+1.6%
国営越後丘陵公園スポーツ・レクリエーション39.9万人40.0万人-0.3%
長岡まつり大花火大会行祭事・イベント34.0万人29.5万人+15.3%
道の駅良寛の里わしま(もてなし家)都市型観光31.3万人29.7万人+5.7%
県立近代美術館歴史・文化18.9万人3.7万人+404.4%
えちご川口温泉温泉・健康12.9万人10.5万人+23.4%
水族博物館歴史・文化11.0万人10.8万人+1.5%
あぐりの里都市型観光10.3万人10.4万人-0.6%

道の駅補完: 道の駅3施設(花火館・R290とちお・良寛の里わしま)の合計利用者数は193.6万人で、15市町村中2位です。

海水浴場補完: 長岡市内には海水浴場が5か所あり、2024年の海水浴客数は2.9万人(12市町村中7位)です。

施設への集中度

長岡市で最も入込数が多い施設は「寺泊魚の市場通り」(195.3万人)で、市全体入込数の26.5%を占めます。上位3施設(寺泊魚の市場通り・道の駅ながおか花火館・道の駅R290とちお)の合計は全体の48.4%です(最大施設集中度は県内16位/30市町村中)。

上位3施設に約半数が集中した構造で、特に寺泊魚の市場通り(195.3万人)と道の駅ながおか花火館(109.0万人)の2施設だけで全体の41.3%を担っています。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設: 県立近代美術館(前年比+404.4%・18.9万人)、えちご川口温泉(+23.4%)、長岡まつり大花火大会(+15.3%)
  • 大きく減少した施設: 該当なし(全施設で前年比-20%以下の大幅減少はありませんでした)

県立近代美術館の前年比+404.4%(2023年3.7万人→2024年18.9万人)は突出した増加です。特別展や運営体制の変化など施設側の要因が影響しているとみられます。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 長岡市の観光客入込数(2024年)は737.9万人で、新潟県内2位です
  • 観光の中心は都市型観光(54.1%)で、行祭事・イベント(18.0%)との組み合わせによる都市観光型の特徴があります
  • 観光客/人口比は約28.9倍(県内16位)で、人口規模に対して県内中位水準の観光客数です

長期トレンド

コロナ前(2019年:692.5万人)と比べると、2024年は737.9万人でコロナ前比106.6%です。コロナ前を完全に超えており、県内では5番目に高い回復率となっています。2014年(768.0万人)と比べると、2019年は-9.8%、2024年は-3.9%の変化で、長期的にはゆるやかな減少傾向のなかで持ち直しています。

直近の動向(2022〜2024年)

前年比+4.9%(2024年)で3年連続の増加が続いています。ただし増加率は2022年(+28.5%)・2023年(+15.1%)から鈍化しており、コロナ後の急速な回復フェーズから安定成長フェーズへの移行が見られます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 8月(年間の19.6%が集中)。長岡まつり大花火大会(34万人・+15.3%増)が主な集客要因で、行祭事・イベント比率18.0%と対応しています
  • 最大施設: 「寺泊魚の市場通り」が全体の26.5%を担う(県内16位の集中度)
  • 上位3施設合計: 48.4%(県内16位)。上位3施設への集中度が中程度で、中規模の分散型観光構造です

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 県立近代美術館(前年比+404.4%)
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和5-6シーズン スキー場利用客数)
  • 海水浴場入込客数:新潟県観光政策課(令和6年度海水浴客入込状況)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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