妙高市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

妙高市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、妙高市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 妙高市の観光客入込数(2024年・約517.9万人)と県内ランキング(3位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比92.8%でコロナ前を下回って推移)
  • 観光の種類の内訳(都市型観光が57.5%を占める複合型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(8月・夏の行楽需要が主因)
  • 主要観光施設別の入込数(6施設・道の駅あらいが最大)

① 妙高市の観光客数(2024年)

妙高市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数517.9万人+2.0%
県内順位(入込数)3位/30市町村中
県全体に占める割合約8.17%
観光客/人口比約175.5倍(県内3位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

妙高市は県内第3位の観光地です。1位の新潟市(1,601.9万人)の32.3%、2位の長岡市(737.9万人)の70.2%の規模にあたります。人口(約2.95万人)に対して年間175.5人の観光客が来ており、人口規模と比較すると県内3位の高水準です。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)583.5万人
2013年(H25)595.8万人+2.1%
2014年(H26)570.3万人−4.3%
2015年(H27)593.7万人+4.1%
2016年(H28)571.3万人−3.8%
2017年(H29)567.6万人−0.7%
2018年(H30)573.7万人+1.1%
2019年(R1)558.0万人−2.7%
2020年(R2)388.2万人−30.4%
2021年(R3)357.0万人−8.0%
2022年(R4)458.9万人+28.5%
2023年(R5)507.9万人+10.7%
2024年(R6)517.9万人+2.0%

※2020〜2021年の急減はコロナ禍の影響とみられます。

コロナ前(2019年:558.0万人)と比べると、2024年は517.9万人でコロナ前比92.8%です。コロナ前の水準をまだ回復しておらず、県内30市町村中11番目の回復率となっています。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率
2014年→2019年(コロナ前・5年間)−2.1%
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−7.2%

コロナ前の5年間(2014→2019年)はすでに-2.1%と緩やかな減少傾向にありました。コロナ後の5年間(2019→2024年)は、回復途上にあるものの-7.2%とコロナ前の水準には届いていません。長期的(H25→R6)には-13.1%の減少です。


▼【グラフ:妙高市_入込数推移.png 妙高市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

妙高市は県全体(約6,334万人)の約8.17%を占めています。3位の位置は安定しており、4位の上越市(318.3万人)とは200万人近い差があります。


▼【グラフ:妙高市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)妙高市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

妙高市の観光は道の駅を中心とした都市型観光と、スキー・温泉・自然観光が組み合わさった複合型の構成です。

都市型観光(57.5%)が最も大きく、道の駅あらいへの集客が中心です。次いでスポーツ・レクリエーション(16.9%)が高く、スキー場利用が主な集客要素です。温泉・健康(12.9%)と自然(8.6%)がそれに続き、妙高高原エリアの豊富な観光資源を反映しています。

観光分類比率
都市型観光57.5%
スポーツ・レクリエーション16.9%
温泉・健康12.9%
自然8.6%
行祭事・イベント4.1%
歴史・文化0.0%
その他0.0%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月39.2万人
2月45.5万人
3月31.1万人
4月33.2万人
5月46.5万人
6月38.3万人
7月51.0万人
8月74.7万人
9月41.0万人
10月50.0万人
11月42.0万人
12月25.5万人

ピークは8月(74.7万人)で、年間の14.4%が集中しています。夏の行楽需要と妙高高原エリアの避暑・レジャー利用が主な集客要因とみられます。7月(51.0万人)と8月の2ヶ月合計の夏集中度は24.3%です。

5月(46.5万人)がGWの行楽需要を受けて高く、10月(50.0万人)・11月(42.0万人)も秋の観光シーズンとして底堅い推移が続いています。

最も少ないのは12月(25.5万人)です。ただしスキーシーズン本格化前の端境期にあたる12月が最少で、スキー需要が集中する1月(39.2万人)・2月(45.5万人)は一定の集客を維持しています。冬集中度(12〜2月合計)は21.3%で、道の駅の通年集客とスキー場利用が冬季の底上げに寄与しています。


▼【グラフ:妙高市_月別推移.png 妙高市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:妙高市_分類別.png 妙高市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

妙高市で主要観光地点として計上されている施設は6か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
道の駅あらい都市型観光285.6万人278.0万人+2.7%
妙高高原温泉郷温泉・健康51.8万人51.1万人+1.4%
妙高山麓直売センターとまと都市型観光12.3万人12.2万人+0.9%
苗名滝自然9.7万人14.0万人−30.6%
笹ヶ峰高原自然9.5万人9.1万人+4.1%
斑尾高原自然7.0万人5.7万人+22.6%

スキー場補完: スキー場利用客数は635,348人(R5-6シーズン)で、県内16市町村中3位です。スポーツ・レクリエーション比率16.9%の主な集客要素となっています。

道の駅補完: 道の駅1施設(道の駅あらい)の利用者数は285.6万人で、15市町村中1位です。

施設への集中度

妙高市で最も入込数が多い施設は「道の駅あらい」(285.6万人)で、市全体入込数の55.1%を占めます(県内6位の集中度)。上位3施設(道の駅あらい・妙高高原温泉郷・妙高山麓直売センターとまと)の合計は全体の67.5%です(県内11位)。

道の駅あらいが6割近くを担う一極集中構造で、この施設の動向が市全体の観光客数を大きく左右する特徴があります。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設: 斑尾高原(前年比+22.6%・7.0万人)
  • 大きく減少した施設: 苗名滝(前年比−30.6%・9.7万人)

苗名滝の前年比−30.6%(2023年14.0万人→2024年9.7万人)は突出した減少です。天候・アクセス状況など自然観光地特有の変動要因が影響しているとみられますが、詳細な要因は公表データからは確認できません。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 妙高市の観光客入込数(2024年)は517.9万人で、新潟県内3位です
  • 観光の中心は都市型観光(57.5%)で、道の駅あらいが全体の55.1%を占めます。スポーツ・レクリエーション(16.9%)・温泉健康(12.9%)・自然(8.6%)も加わった複合型の観光構造です
  • 観光客/人口比は約175.5倍(県内3位)で、人口2.95万人に対して極めて多くの観光客が集まる観光特化型の市です

長期トレンド

コロナ前(2019年:558.0万人)と比べると、2024年は517.9万人でコロナ前比92.8%です。コロナ前の水準には届いておらず、県内11番目の回復率となっています。2014年(570.3万人)と比べると、2019年は-2.1%、2024年は-9.2%の変化で、長期的には緩やかな減少傾向にあります。

直近の動向(2022〜2024年)

前年比+2.0%(2024年)で3年連続の増加が続いています。ただし増加率は2022年(+28.5%)・2023年(+10.7%)から大幅に鈍化しており、コロナ後の急速な回復フェーズから安定成長フェーズへの移行が見られます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 8月(年間の14.4%が集中)。夏の行楽・避暑需要とレジャー利用が主な集客要因です
  • 最大施設: 「道の駅あらい」が全体の55.1%を担う(県内6位の集中度)
  • 上位3施設合計: 67.5%(県内11位)。最大施設への集中度が県内上位水準で、この施設の動向が市全体の数値に直接影響します

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 斑尾高原(前年比+22.6%)
  • 大きく減少: 苗名滝(前年比−30.6%)

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和5-6シーズン スキー場利用客数)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

コメント