柏崎市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

柏崎市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、柏崎市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 柏崎市の観光客入込数(2024年・約202.5万人)と県内ランキング(9位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比64.2%・前年比−12.7%)
  • 観光の種類の内訳(行祭事イベント39.6%+スポーツ・レクリエーション32.7%のイベント海岸型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(6月・えんま市が主因)
  • 主要観光施設別の入込数(12施設・えんま市が最大)

① 柏崎市の観光客数(2024年)

柏崎市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数202.5万人−12.7%
県内順位(入込数)9位/30市町村中
県全体に占める割合約3.20%
観光客/人口比約26.6倍(県内19位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

柏崎市は県内第9位の観光地です。えんま市・ぎおん柏崎まつり海の大花火大会などの大型行祭事イベントと、県内最多14か所の海水浴場を持つ夏の観光地として知られています。2024年は前年比−12.7%と大幅に減少し、コロナ前の水準回復でも県内27位と苦戦が続いています。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)380.1万人
2013年(H25)385.0万人+1.3%
2014年(H26)344.0万人−10.6%
2015年(H27)368.0万人+7.0%
2016年(H28)362.5万人−1.5%
2017年(H29)339.1万人−6.4%
2018年(H30)340.5万人+0.4%
2019年(R1)315.2万人−7.4%
2020年(R2)134.8万人−57.2%
2021年(R3)144.3万人+7.1%
2022年(R4)214.5万人+48.6%
2023年(R5)231.8万人+8.1%
2024年(R6)202.5万人−12.7%

※2020〜2021年の急減はコロナ禍の影響とみられます。

コロナ前(2019年:315.2万人)と比べると、2024年は202.5万人でコロナ前比64.2%です。コロナ前の水準には遠く届いておらず、県内30市町村中27番目の回復率となっています。2020年の−57.2%(134.8万人)は県内でも際立った落ち込みで、えんま市・ぎおん柏崎まつりなどのイベントがコロナで軒並み中止・縮小となったことが主な要因とみられます。

注目すべき点は、コロナ前から既に減少傾向にあったことです。2013年(H25)の385.0万人をピークに毎年のように減少が続き、コロナ禍前の2019年には315.2万人まで低下していました。コロナ禍が長期減少トレンドをさらに加速させた構造とみられます。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率
2014年→2019年(コロナ前・5年間)−8.4%
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−35.8%

コロナ前の5年間(2014→2019年)は−8.4%と緩やかな減少傾向にありました。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−35.8%と大幅な減少となっており、県内27番目の変化率です。長期的(H25→R6)には−47.4%の減少で、県内29番目(ほぼ最下位)の水準です。


▼【グラフ:柏崎市_入込数推移.png 柏崎市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
7位弥彦村235.2万人
8位十日町市212.9万人
9位柏崎市202.5万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

柏崎市は県全体(約6,334万人)の約3.20%を占めています。9位の位置で、8位の十日町市(212.9万人)とは10.4万人の差があります。かつては385万人を誇り県内上位の観光地でしたが、長期的な減少により現在は8位に位置しています。


▼【グラフ:柏崎市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)柏崎市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

柏崎市の観光はえんま市・ぎおん柏崎まつりなどの行祭事イベントと、海水浴を中心としたスポーツ・レクリエーションが組み合わさったイベント海岸型です。

行祭事・イベント(39.6%)が最も大きく、えんま市(6月)やぎおん柏崎まつり海の大花火大会(7月)が集客の中心です。次いでスポーツ・レクリエーション(32.7%)が高く、海水浴場や屋内外レジャー施設(柏崎アクアパーク・こども自然王国等)の利用が主な集客要素です。歴史・文化(15.1%)が続き、文化会館や歴史資料館への来訪が含まれています。

観光分類比率
行祭事・イベント39.6%
スポーツ・レクリエーション32.7%
歴史・文化15.1%
温泉・健康5.9%
自然5.7%
都市型観光1.0%
その他0.0%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月5.6万人
2月5.9万人
3月6.5万人
4月9.8万人
5月17.8万人
6月50.3万人
7月34.8万人
8月35.4万人
9月10.7万人
10月11.2万人
11月10.1万人
12月4.6万人

ピークは6月(50.3万人)で、年間の24.8%が集中しています。6月第1〜2週に開催されるえんま市(閻魔堂のえんま市)が主な集客要因で、全国的にも規模の大きい伝統的な市として知られています。6月の50.3万人は2位の8月(35.4万人)・3位の7月(34.8万人)を大きく上回る突出した月です。

7〜8月(合計70.2万人)は夏集中度34.7%で、海水浴シーズンが集客の第二の柱となっています。柏崎市には14か所の海水浴場があり、海水浴客数は県内30市町村中1位(約27.3万人)です。6〜8月の3か月合計は120.5万人で、年間の59.5%が集中する構造です。

最も少ないのは12月(4.6万人)で、冬集中度(12〜2月合計)は7.9%と非常に低水準です。イベント・海水浴が中心の観光構造のため、冬の集客は低迷し、1〜3月は月間5〜6万人程度の閑散期となっています。


▼【グラフ:柏崎市_月別推移.png 柏崎市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:柏崎市_分類別.png 柏崎市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

柏崎市で主要観光地点として計上されている施設は12か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
えんま市行祭事・イベント38.5万人29.7万人+29.7%
ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会行祭事・イベント17.0万人17.0万人±0.0%
柏崎アクアパークスポーツ・レクリエーション15.6万人13.5万人+15.0%
柏崎市文化会館「アルフォーレ」歴史・文化13.3万人11.8万人+12.6%
こども自然王国スポーツ・レクリエーション10.9万人10.2万人+7.0%
柏崎・夢の森公園自然8.5万人7.9万人+7.3%
西山ふるさと館歴史・文化7.3万人5.5万人+32.2%
柏崎港観光交流センター「夕海」スポーツ・レクリエーション7.0万人5.9万人+18.6%
東の輪海水浴場スポーツ・レクリエーション6.9万人8.1万人−14.4%
石地海水浴場スポーツ・レクリエーション6.6万人7.4万人−10.4%
柏崎市産業文化会館行祭事・イベント5.5万人5.1万人+7.1%
市民プラザ行祭事・イベント5.2万人4.7万人+11.8%

海水浴場補完: 海水浴客数は約27.3万人(R6年)で、県内12市町村中1位です。海水浴場数は14か所で、スポーツ・レクリエーション比率32.7%の主な集客要素の一つとなっています。

施設への集中度

柏崎市で最も入込数が多い施設は「えんま市」(38.5万人)で、市全体入込数の19.0%を占めます(県内21位の集中度)。上位3施設(えんま市・ぎおん柏崎まつり・柏崎アクアパーク)の合計は全体の35.1%です(県内21位)。

12施設に分散した構造で、えんま市が最大施設ではあるものの集中度は相対的に低い水準です。施設入込数合計(142.3万人)に対して市全体入込数(202.5万人)の差は、12施設として計上されていない海水浴場客や月別イベント参加者が含まれているためとみられます。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設: 西山ふるさと館(前年比+32.2%・7.3万人)
  • 大きく減少した施設: 該当なし(全施設で前年比−20%以下の大幅減少はありませんでした)

西山ふるさと館の前年比+32.2%(2023年5.5万人→2024年7.3万人)は大幅な増加です。田中角栄氏ゆかりの資料展示や地域の歴史を伝える施設として、来訪者数が増加しているとみられますが、詳細な要因は公表データからは確認できません。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。

海水浴客数は別集計

海水浴客数(約27.3万人)は「海水浴場入込客数調査」で別途集計されており、主要観光地点の入込数とは計上方法が異なります。年間の観光客入込数(202.5万人)と単純に合算することは適切ではありません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 柏崎市の観光客入込数(2024年)は202.5万人で、新潟県内9位です
  • 観光の中心は行祭事・イベント(39.6%)スポーツ・レクリエーション(32.7%)で、えんま市(6月)・ぎおん柏崎まつり(7月)と海水浴(県内1位・14海水浴場)が集客を支えるイベント海岸型の観光構造です
  • 観光客/人口比は約26.6倍(県内19位)です

長期トレンド

コロナ前(2019年:315.2万人)と比べると、2024年は202.5万人でコロナ前比64.2%です。県内27番目の回復率で、回復が最も遅いグループに属しています。長期的(H25→R6)には−47.4%の減少で、コロナ前の2013年(385.0万人)ピークからの減少が続いています。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+48.6%)・2023年(+8.1%)と回復が続きましたが、2024年は前年比−12.7%と再び大幅に減少しました。えんま市の集客変動(前年比+29.7%と増えているにもかかわらず全体が減少)は、えんま市以外の施設・イベントの落ち込みが影響しているとみられます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 6月(年間の24.8%が集中)。えんま市の開催が主な集客要因で、6〜8月の3か月集中度は年間の59.5%に達します
  • 最大施設: 「えんま市」が全体の19.0%を担う(県内21位の集中度)
  • 上位3施設合計: 35.1%(県内21位)。12施設に分散した構造で海水浴場も集客の一翼を担っています

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 西山ふるさと館(前年比+32.2%)
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • 海水浴場入込客数:新潟県観光政策課(令和6年海水浴場入込客数)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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