新発田市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

新発田市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、新発田市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 新発田市の観光客入込数(2024年・約192.0万人)と県内ランキング(10位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比77.8%・前年比−1.1%)
  • 観光の種類の内訳(温泉・健康32.4%+スポーツ・レクリエーション28.0%の温泉レク複合型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(8月・城下町新発田まつり+夏の需要)
  • 主要観光施設別の入込数(9施設・月岡温泉が最大)

① 新発田市の観光客数(2024年)

新発田市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数192.0万人−1.1%
県内順位(入込数)10位/30市町村中
県全体に占める割合約3.03%
観光客/人口比約21.0倍(県内22位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

新発田市は県内第10位の観光地です。月岡温泉を中心とした温泉・健康観光と、城下町新発田まつりなどの行祭事イベントが集客を支えています。2024年は前年比−1.1%と微減で、ほぼ横ばいの水準を維持しています。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)251.6万人
2013年(H25)251.2万人−0.2%
2014年(H26)262.2万人+4.3%
2015年(H27)248.8万人−5.1%
2016年(H28)274.5万人+10.3%
2017年(H29)260.2万人−5.2%
2018年(H30)254.3万人−2.3%
2019年(R1)246.9万人−2.9%
2020年(R2)124.0万人−49.8%
2021年(R3)120.8万人−2.6%
2022年(R4)174.9万人+44.8%
2023年(R5)194.1万人+11.0%
2024年(R6)192.0万人−1.1%

※2020〜2021年の急減はコロナ禍の影響とみられます。

コロナ前(2019年:246.9万人)と比べると、2024年は192.0万人でコロナ前比77.8%です。コロナ前の水準には届いておらず、県内30市町村中21番目の回復率となっています。2020年の−49.8%(124.0万人)は、月岡温泉への旅行需要の急減と行祭事の中止・縮小が重なったためとみられます。

コロナ前(2019年:246.9万人)はピーク(2016年:274.5万人)から既に減少傾向にあり、コロナ禍が長期的な減少傾向をさらに加速させた構造となっています。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率
2014年→2019年(コロナ前・5年間)−5.8%
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−22.2%

コロナ前の5年間(2014→2019年)は−5.8%と緩やかな減少傾向にありました。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−22.2%と大幅な減少となっており、県内21番目の変化率です。長期的(H25→R6)には−23.6%の減少で、県内18番目の水準です。


▼【グラフ:新発田市_入込数推移.png 新発田市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
7位弥彦村235.2万人
8位十日町市212.9万人
9位柏崎市202.5万人
10位新発田市192.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

新発田市は県全体(約6,334万人)の約3.03%を占めています。10位の位置で、9位の柏崎市(202.5万人)とは10.5万人の差があります。


▼【グラフ:新発田市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)新発田市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

新発田市の観光は月岡温泉を中心とした温泉・健康観光と、スポーツ・レクリエーション施設の集客が組み合わさった温泉レク複合型です。

温泉・健康(32.4%)が最も大きく、月岡温泉(県内有数の温泉地)への旅行が集客の中心です。次いでスポーツ・レクリエーション(28.0%)が高く、新発田市カルチャーセンター・五十公野公園・海水浴場(1か所)などの利用が主な集客要素です。都市型観光(16.9%)は道の駅加治川・市島酒造(酒蔵見学)などへの集客が含まれています。

観光分類比率
温泉・健康32.4%
スポーツ・レクリエーション28.0%
都市型観光16.9%
行祭事・イベント12.7%
歴史・文化6.0%
その他3.3%
自然0.7%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月11.7万人
2月10.8万人
3月13.1万人
4月17.3万人
5月15.0万人
6月15.0万人
7月14.7万人
8月34.1万人
9月16.1万人
10月13.8万人
11月21.3万人
12月9.3万人

ピークは8月(34.1万人)で、年間の17.7%が集中しています。8月下旬に開催される城下町新発田まつり(大型の夏まつり)が主な集客要因で、温泉への夏の旅行需要も加わっています。8月の34.1万人は2位の11月(21.3万人)を大きく上回る突出した月です。

11月(21.3万人)が2番目に多いのは、紅葉シーズンの温泉旅行需要によるものとみられます。温泉・健康比率32.4%が高い新発田市において、秋の温泉訪問が重要な集客機会となっています。

最も少ないのは2月(10.8万人)で、12月(9.3万人)に次いで低水準です。冬集中度(12〜2月合計)は16.5%と、温泉地としては比較的低い水準です。夏集中度(7〜8月合計)は25.4%で、8月への集中が特徴的な夏高め・冬低めのパターンとなっています。


▼【グラフ:新発田市_月別推移.png 新発田市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:新発田市_分類別.png 新発田市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

新発田市で主要観光地点として計上されている施設は9か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
月岡温泉温泉・健康38.6万人36.0万人+7.5%
道の駅 加治川都市型観光19.1万人22.3万人−14.7%
新発田市カルチャーセンタースポーツ・レクリエーション19.0万人16.1万人+17.7%
城下町新発田まつり行祭事・イベント13.2万人12.3万人+7.5%
市島酒造(酒蔵見学)都市型観光10.7万人9.4万人+14.3%
紫雲の郷温泉・健康9.2万人12.4万人−25.7%
新発田城歴史・文化5.8万人5.3万人+11.2%
五十公野公園スポーツ・レクリエーション5.7万人5.8万人−2.1%
新発田あやめの湯温泉・健康5.7万人4.8万人+20.7%

スキー場補完: スキー場利用客数は46,350人(R5-6シーズン)で、県内16市町村中6位です。

海水浴場補完: 海水浴客数は約3.3万人(R6年)で、県内12市町村中6位です。海水浴場数は1か所で、スポーツ・レクリエーション比率28.0%の一部を構成しています。

道の駅補完: 道の駅1施設(道の駅加治川)の利用者数は190,562人(19.1万人)で、15市町村中10位です。

施設への集中度

新発田市で最も入込数が多い施設は「月岡温泉」(38.6万人)で、市全体入込数の20.1%を占めます(県内19位の集中度)。上位3施設(月岡温泉・道の駅加治川・新発田市カルチャーセンター)の合計は全体の39.9%です(県内19位)。

月岡温泉が約2割を占める構造で、複数施設に分散した観光構造です。スキー場・海水浴場は主要観光地点として別枠計上となっており、実際の集客はより分散しています。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設: 新発田あやめの湯(前年比+20.7%・5.7万人)
  • 大きく減少した施設: 紫雲の郷(前年比−25.7%・9.2万人)

新発田あやめの湯の前年比+20.7%(2023年4.8万人→2024年5.7万人)は大幅な増加です。紫雲の郷の前年比−25.7%(2023年12.4万人→2024年9.2万人)は大幅な減少です。詳細な要因は公表データからは確認できません。

なお、道の駅加治川は前年比−14.7%(22.3万人→19.1万人)と減少していますが、−20%以下の大幅減少の定義には該当しません。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。

スキー場・海水浴場利用客数は別集計

スキー場利用客数(約4.6万人)・海水浴客数(約3.3万人)はそれぞれ別途集計されており、主要観光地点の入込数とは計上方法が異なります。年間の観光客入込数(192.0万人)と単純に合算することは適切ではありません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 新発田市の観光客入込数(2024年)は192.0万人で、新潟県内10位です
  • 観光の中心は温泉・健康(32.4%)スポーツ・レクリエーション(28.0%)で、月岡温泉への旅行と各種レジャー施設の利用が集客を支える温泉レク複合型の観光構造です
  • 観光客/人口比は約21.0倍(県内22位)です

長期トレンド

コロナ前(2019年:246.9万人)と比べると、2024年は192.0万人でコロナ前比77.8%です。県内21番目の回復率で、回復途上にあります。長期的(H25→R6)には−23.6%の減少となっています。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+44.8%)・2023年(+11.0%)と回復が続き、2024年は前年比−1.1%と微減にとどまりました。コロナ後の急速な回復フェーズから安定フェーズへの移行がみられます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 8月(年間の17.7%が集中)。城下町新発田まつりと夏の温泉・レジャー需要が主な集客要因です
  • 最大施設: 「月岡温泉」が全体の20.1%を担う(県内19位の集中度)
  • 上位3施設合計: 39.9%(県内19位)。月岡温泉・道の駅・カルチャーセンターに分散した構造です

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 新発田あやめの湯(前年比+20.7%)
  • 大きく減少: 紫雲の郷(前年比−25.7%)

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和5-6シーズン スキー場利用客数)
  • 海水浴場入込客数:新潟県観光政策課(令和6年海水浴場入込客数)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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