この記事でわかること:
- 柏崎市は総人口76,217人(県内6位)で、高齢化率32.7%は県内18位・県内で人口5〜20万人の5市(柏崎・南魚沼・三条・上越・新発田)中で最も高齢化が進んだ位置
- 年少人口率9.5%は同規模5市中で最少・県内で人口5万人以上の9市中では下から2番目(村上市のみが下)
- 2020→2025の▲1.1pt反転は主要9市中で最も浅い低下幅——人口5万人以上の市では最小の低下幅で、単独県内5位
- 2050年推計では高齢化率45.4%(同規模5市中最高)と65歳以上絶対数▲6.7%減が同時進行する見込み
① 高齢化率32.7%——県内で人口5〜20万人の5市中で最も高齢化が進んだ位置
柏崎市の総人口は76,217人で県内6位、高齢化率は32.7%で県内18位です。県内で人口5〜20万人の5市(柏崎・南魚沼・三条・上越・新発田)と並べると、5市の中で最も高齢化が進んだ位置になります。
- 総人口:76,217人(県内6位)
- 65歳以上人口:24,943人
- 高齢化率:32.7%(県内18位・1位が最も高齢化)
出典:総務省(住民基本台帳、2025年1月1日現在)
同規模5市の高齢化率を並べると、柏崎市が最も高齢化率が高く、5市の順位が18・21・24・25・26と柏崎市だけが県内順位20位以内に入る位置にあります。
| 市町村 | 総人口(2025年) | 高齢化率 | 高齢化率順位 |
|---|---|---|---|
| 柏崎市 | 76,217人 | 32.7% | 18位(5市中1位) |
| 南魚沼市 | 52,376人 | 31.9% | 21位 |
| 三条市 | 91,178人 | 31.3% | 24位 |
| 上越市 | 180,440人 | 30.9% | 25位 |
| 新発田市 | 91,677人 | 30.8% | 26位 |
5市の中で最も人口が大きい上越市(180,440人)や、柏崎市と近い規模の三条市(91,178人)・新発田市(91,677人)と並べても、柏崎市の高齢化率は+0.8〜+1.9ポイント高い位置にあります。5市の平均は31.5%で、柏崎市はここから+1.2pt上振れる形です。
以下の章では、この位置づけを構成する要素——高齢者人口の内訳(②)、年齢構成の3区分(③)、10年の推移とV字反転の浅さ(④)、動態の背景(⑤)——を順に確認したうえで、2050年推計(⑥)と現役高齢比(⑦)へと進みます。
② 高齢者内訳——前期11,962人・後期12,981人が拮抗する構造
柏崎市の65歳以上24,943人を、前期(65〜74歳)・後期(75歳以上)・85歳以上の3層に分けて見ます。
- 65歳以上人口:24,943人(総人口の32.7%)
- 前期高齢者(65〜74歳):11,962人(総人口の15.7%・県内20位・弥彦村と同率タイ)
- 後期高齢者(75歳以上):12,981人(総人口の17.0%)
- 85歳以上人口:3,015人(総人口の4.0%・県内16位)
▼【グラフ:kashiwazaki_65_75_85割合.png|柏崎市を強調色にし、同規模自治体(長岡市・上越市・出雲崎町・刈羽村など)と65歳以上・75歳以上・85歳以上の割合を横棒で並べたもの】

出典:総務省(住民基本台帳、2025年1月1日現在)
柏崎市では前期高齢者11,962人に対して後期高齢者は12,981人と、後期が前期を1,019人上回る構造です。後期高齢者比率52.0%は県内18位で、県内30市町村の上位半分に含まれます。
同規模5市の後期高齢者比率で並べると、柏崎市は中位(3位)となります。
| 市町村 | 後期高齢者比率(2025年) |
|---|---|
| 三条市 | 52.7% |
| 上越市 | 52.5% |
| 柏崎市 | 52.0%(5市中3位) |
| 新発田市 | 50.4% |
| 南魚沼市 | 48.1% |
5市いずれも過半数を超えていますが、柏崎市の52.0%はぎりぎりの水準で、三条市・上越市に次ぐ位置に並んでいます。高齢者総数の順位(5市中で最も高い)と、その中身の後期化度合い(5市中3位)で位置がずれる点に、柏崎市の高齢者構造の特徴があります。
85歳以上割合4.0%は県内16位で、高齢化率順位18位よりも2ランク上位にあたります。全体の高齢化率で見るよりも、最年長層の絶対数の集積で見ると県内での位置がやや高くなる形です。
③ 年齢構成3区分——年少人口率9.5%は同規模5市中で最少
総人口を年少・生産年齢・高齢の3区分で見ると、柏崎市には「若年層の細さ」と「生産年齢層の厚み」が同居する構造が現れます。
- 0〜14歳(年少人口):7,249人(9.5%・県内16位)
- 15〜64歳(生産年齢人口):44,025人(57.8%・県内9位・湯沢町と同率タイ)
- 65歳以上(高齢者人口):24,943人(32.7%・県内18位)
▼【グラフ:kashiwazaki_年齢3区分_2025.png|柏崎市と同規模自治体の年齢3区分を積み上げ横棒で比較したもの】

出典:総務省(住民基本台帳、2025年1月1日現在)
同規模5市の年少人口率を並べると、柏崎市の9.5%は5市中で最も低い水準です。
| 市町村 | 年少人口率(2025年) |
|---|---|
| 新発田市 | 11.1% |
| 南魚沼市 | 10.9% |
| 上越市 | 10.7% |
| 三条市 | 10.3% |
| 柏崎市 | 9.5%(5市中5位) |
同規模5市の中で年少人口率が10%を下回るのは柏崎市のみです。5市の平均は10.5%・中央値は10.7%で、柏崎市はここから▲1.0〜▲1.2pt下振れる形になります。
視野を県内で人口5万人以上の9市に広げても、10%未満は柏崎市(9.5%)と村上市(8.7%)の2市だけです。
| 市町村 | 年少人口率(2025年) |
|---|---|
| 新潟市 | 11.1% |
| 新発田市 | 11.1% |
| 長岡市 | 10.9% |
| 南魚沼市 | 10.9% |
| 上越市 | 10.7% |
| 燕市 | 10.5% |
| 三条市 | 10.3% |
| 柏崎市 | 9.5%(9市中8位) |
| 村上市 | 8.7% |
主要9市の中で柏崎市は下から2番目にあたり、村上市のみが下です。
一方で生産年齢人口率は57.8%(県内9位・湯沢町と同率タイ)で若い側の上位に位置します。0〜14歳と15〜64歳で県内での位置が対照的——年少は主要9市中で下から2番目、生産年齢は県内9位——になっている点が柏崎市の年齢構成の特徴です。
④ V字反転▲1.1pt——主要9市中で最も浅い低下幅と過去10年の推移
柏崎市の高齢化率は、直近10年でどう動いたかを確認します。
- 2015年(国勢調査):30.8%
- 2020年(国勢調査ベースの社人研値):33.8%
- 2025年(住民基本台帳):32.7%
10年間の変化は+1.9ポイントの上昇にとどまりますが、単純な直線的上昇ではありません。2020年に33.8%まで一旦上昇した後、2025年に32.7%へ▲1.1ポイント低下するV字型(∩字型)の推移をたどっています。
▼【グラフ:kashiwazaki_高齢化推移.png|柏崎市の2015年・2020年・2025年の実績と2030〜2050年の推計を折れ線で示す。実績と推計の境界を明示】

出典:実績値は総務省(住民基本台帳・国勢調査)、推計値は国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和5年推計)
この▲1.1ptの低下幅は県内5位・単独順位で、県内で人口5万人以上の9市中では最も浅い低下幅にあたります。
| 市町村 | 2020→2025 高齢化率変化 |
|---|---|
| 柏崎市 | ▲1.1pt(主要9市中1位・最も浅い低下) |
| 新潟市 | ▲1.4pt |
| 燕市 | ▲1.6pt |
| 新発田市 | ▲1.6pt |
| 長岡市 | ▲1.7pt |
| 南魚沼市 | ▲1.8pt |
| 三条市 | ▲2.0pt |
| 上越市 | ▲2.0pt |
| 村上市 | ▲2.5pt |
主要9市の平均は▲1.7ptで、柏崎市はここから+0.6pt浅い側に位置します。同規模5市の中で並べても、柏崎市▲1.1pt < 新発田市▲1.6pt < 南魚沼市▲1.8pt < 三条市/上越市▲2.0ptで、5市中で最も浅い低下幅となります。
県内30市町村の中で、柏崎市(▲1.1pt・5位)よりも低下幅が小さいのは刈羽村0.0pt(1位)・弥彦村▲0.4pt(2位)・加茂市▲0.5pt(3位)・田上町▲0.7pt(4位)の4町村のみです。この4町村はすべて人口3万人未満の小規模町村(刈羽4,222人・弥彦7,534人・加茂24,079人・田上10,581人)で、人口5万人以上の市の中では柏崎市が最小の低下幅にあたります。
背景にあるのはコーホート交代効果と呼ばれる構造的な要因です。2020年頃まで高齢者層にいた大規模なコーホートが亡くなり、2025年時点の高齢者絶対数の増加が一時的に抑えられました。ただし柏崎市の場合、他市に比べてこの反転が数字で最も浅く現れており、社人研が2025年と推計していた高齢化率(36.4%)に対して2025年実績は32.7%と▲3.7ポイント下回る形になっています。
社人研の推計は2020年国勢調査を起点としたコーホート要因法で算出されており、推計公表後の実際の人口移動は反映されません。将来推計は現時点の前提が続いた場合の試算として参照するのが適切です。
なお2025年時点の低下は一時的な現象で、2030年推計では38.3%、2040年推計では42.2%と再び上昇に転じる見込みです。
⑤ 人口動態——自然減▲980人・社会減▲296人のW減少
柏崎市の人口変化を、自然動態(出生・死亡)と社会動態(転入・転出)の2軸で確認します。
自然動態(2024年)
- 出生:307人
- 死亡:1,287人
- 自然増減:▲980人(県内25位・下から6番目)
社会動態(2024年)
- 転入:1,805人
- 転出:2,107人
- 社会増減:▲296人(県内25位・下から6番目)
出典:総務省(住民基本台帳、2024年)
柏崎市では自然減▲980人と社会減▲296人がいずれも県内25位で並ぶW減少の構造です。自然減の絶対値が社会減の3.3倍と、人口減少の主因は自然動態にあります。
死亡数1,287人に対して出生数は307人と約4.2倍で、県内でも死亡数が絶対値で大きい部類の自然減となっています。出生数307人は、後の年少人口率9.5%(章③)が主要9市中で下から2番目にとどまる背景に対応する数字です。
社会減▲296人は転入1,805人に対して転出2,107人の差から生じており、人口比では▲0.39%にあたります。同規模5市の社会減の絶対値(柏崎市▲296/南魚沼市▲301/三条市▲185/上越市▲580/新発田市▲169)の中では中位に位置します。
注: 社会増減は住民基本台帳の公式値(職権記載・職権消除等の行政調整を含む)です。転入届数と転出届数の単純差とは一致しない場合があります。
⑥ 2050年推計——高齢化率45.4%と65歳以上絶対数▲6.7%減が同時進行
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の令和5年推計をもとに、柏崎市の25年後を見ます。
総人口の推移(推計)
- 2025年推計:75,111人(実績76,217人)
- 2030年推計:70,306人
- 2040年推計:60,718人
- 2050年推計:51,217人
2025年実績76,217人から2050年推計51,217人へ、総人口は約32.8%減少する見込みです。
高齢者人口の推移(推計)
- 2025年推計 65歳以上:27,351人(高齢化率36.4%)
- 2040年推計 65歳以上:25,615人(高齢化率42.2%)
- 2050年推計 65歳以上:23,261人(高齢化率45.4%)
▼【グラフ:kashiwazaki_将来人口.png|柏崎市の2020〜2050年の総人口・65歳以上人口・15〜64歳人口の推移を折れ線で示す。2025年までを実績として区別】

出典:国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和5年推計)
柏崎市の2050年推計は、65歳以上と75歳以上で動きが異なります。
- 65歳以上:24,943人(2025年実績)→ 23,261人(2050年推計) → ▲1,682人・▲6.7%(減少に転じる)
- 75歳以上:12,981人(2025年実績)→ 14,750人(2050年推計) → +1,769人・+13.6%
65歳以上の絶対数がこの25年で減少に転じ、その中身では後期高齢者化が進みます。現在の前期高齢者11,962人が25年で75歳以上へ移行しますが、それを上回るペースで既存の高齢者層が退場するため、65歳以上全体が縮む推計になっています。
同規模5市の2050年推計を並べると、柏崎市は総人口減少率・65歳以上変化率・2050年高齢化率の3指標すべてで5市中の端に位置します。
| 市町村 | 2025年 65歳以上 | 2050年 65歳以上 | 25年変化率 |
|---|---|---|---|
| 柏崎市 | 24,943人 | 23,261人 | ▲6.7%(5市中最大減少) |
| 南魚沼市 | 16,721人 | 16,003人 | ▲4.3% |
| 新発田市 | 28,258人 | 27,942人 | ▲1.1% |
| 三条市 | 28,542人 | 28,567人 | +0.1% |
| 上越市 | 55,793人 | 56,033人 | +0.4% |
| 市町村 | 2025年 総人口 | 2050年 総人口 | 25年変化率 |
|---|---|---|---|
| 柏崎市 | 76,217人 | 51,217人 | ▲32.8%(5市中最大減少) |
| 南魚沼市 | 52,376人 | 35,646人 | ▲32.0% |
| 三条市 | 91,178人 | 63,029人 | ▲30.9% |
| 上越市 | 180,440人 | 127,657人 | ▲29.3% |
| 新発田市 | 91,677人 | 65,061人 | ▲29.0% |
5市の中で総人口・65歳以上ともに柏崎市が最大の減少幅となっています。三条市(+0.1%)・上越市(+0.4%)は25年後も65歳以上絶対数がほぼ横ばい、新発田市(▲1.1%)は微減にとどまるのに対し、柏崎市は▲6.7%と一段大きい減少幅です。
同時に75歳以上の増加率+13.6%は、5市の中で最も抑えられた水準です(三条市+19.8%・新発田市+20.2%・上越市+19.6%・南魚沼市+23.6%)。既存の後期高齢者層の退場ペースと新規参入ペースがほぼ拮抗する構造として推計に現れています。
2050年高齢化率45.4%は同規模5市中で最も高く、県内で人口5万人以上の9市の中では上から2番目——上回るのは村上市(52.4%)のみです。
| 市町村 | 2050年高齢化率 |
|---|---|
| 村上市 | 52.4% |
| 柏崎市 | 45.4%(5市中1位・9市中2位) |
| 三条市 | 45.3% |
| 南魚沼市 | 44.9% |
| 上越市 | 43.9% |
| 燕市 | 43.1% |
| 新発田市 | 42.9% |
| 長岡市 | 41.1% |
| 新潟市 | 40.0% |
柏崎市45.4%は三条市45.3%との差わずか0.1ptですが、同規模5市の中で「現在の高齢化率18位(1位)」と「2050年高齢化率45.4%(1位)」の両方で最上位という位置になっています。25年間の上昇幅+12.7ptは5市中4位(中位)で、上昇スピードよりも「元々の水準の高さ」が2050年順位に反映される構造です。
⑦ 現役高齢比1.77→0.99——25年で1.0未満グループの一角へ
現役高齢比(15〜64歳÷65歳以上)は、高齢者1人を支える現役世代が何人いるかを1つの指標で表す数字です。柏崎市は2025年に1.77人(県内11位・阿賀野市と同率タイ)で、県内で人口5万人以上の9市中では下から2番目——村上市(1.47)のみが下——にあたります。
▼【グラフ:kashiwazaki_現役高齢比.png|柏崎市を強調色にし、同規模自治体の2025年実績と2050年推計を並べた横棒】

出典:実績値は総務省(住民基本台帳)、推計値は国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和5年推計)
主要9市の2025年現役高齢比を並べると、次のとおりです。
| 市町村 | 現役高齢比(2025年) |
|---|---|
| 新潟市 | 2.15 |
| 燕市 | 2.03 |
| 長岡市 | 2.00 |
| 上越市 | 1.89 |
| 新発田市 | 1.88 |
| 三条市 | 1.86 |
| 南魚沼市 | 1.79 |
| 柏崎市 | 1.77(9市中8位) |
| 村上市 | 1.47 |
2050年推計に目を移すと、柏崎市の0.99は南魚沼市(0.99)と同値で、県内で人口5万人以上の9市中「1.0未満グループ」4市の一つに含まれる位置となります。
| 市町村 | 現役高齢比(2050年推計) |
|---|---|
| 新潟市 | 1.22 |
| 長岡市 | 1.16 |
| 燕市 | 1.08 |
| 新発田市 | 1.07 |
| 上越市 | 1.03 |
| 柏崎市 | 0.99(南魚沼市と同値・9市中6位タイ) |
| 南魚沼市 | 0.99 |
| 三条市 | 0.98 |
| 村上市 | 0.74 |
主要9市の中で2050年推計が1.0を下回るのは、柏崎・南魚沼・三条・村上の4市のみです。柏崎市はこの4市の一角に位置し、南魚沼市と同値・三条市とは0.01差でほぼ並ぶ形です。同規模5市の中では、新発田市(1.07)・上越市(1.03)が1.0を上回る側に残るのに対し、柏崎市・南魚沼市・三条市の3市が1.0未満側へ移動する推計となっています。
25年間の変化幅は1.77→0.99で▲0.78(▲44.1%)です。同規模5市の変化幅(柏崎▲0.78/新発田▲0.81/三条▲0.88/上越▲0.86/南魚沼▲0.80)と近い水準で、柏崎市の下落率は5市の中では最も緩やかです。もとの水準が5市中で最も低いため、25年間の下落幅が最小でも到達水準は1.0未満に届く形になります。
この比率が下がるほど、現役世代1人あたりが担う社会的負担は増える方向に動きます。年金・医療・介護といった社会保障制度の財源は現役世代が納める保険料や税が主な柱であるため、1人の高齢者を支える現役世代の数が減ると、現役1人あたりの負担は増します。比率の低下は、一般的に懸念される方向への変化という位置づけです。
注: この比率は人口構造の変化を示す参考指標で、「現役世代が高齢者を直接1人ずつ世話する」という意味ではありません。2050年推計は社人研令和5年推計(国勢調査2020ベース)で、実際の人口移動次第で変化する可能性があります。
⑧ 柏崎市の高齢化を読むうえでの5つの数字
柏崎市の人口構造を判断するうえで、注目したい5つの数字をまとめます。
1. 高齢化率:32.7%(県内18位)/県内で人口5〜20万人の5市(柏崎・南魚沼・三条・上越・新発田)中で最も高い水準
2. 75歳以上人口割合:17.0%(県内18位)/後期高齢者比率52.0%は県内18位で、同規模5市の中では中位(3位)
3. 現役高齢比:2025年1.77人(県内11位・阿賀野市と同率タイ/主要9市中で下から2番目)/2050年推計0.99人(南魚沼市と同値・主要9市中「1.0未満グループ」4市の一つ)
4. 高齢化率の変化:2015年30.8% → 2025年32.7%(10年で+1.9pt)/2020→2025は▲1.1ptで県内5位・主要9市中で最も浅い低下幅
5. 2050年高齢化率:45.4%は同規模5市中1位(最高)(三条市45.3%との差0.1pt)/25年間の65歳以上絶対数▲6.7%は5市中で最大減少
これらの数字を組み合わせて見ることで、現在の人口構造と将来の変化の輪郭が把握できます。
高齢化率が高いからといって「住みにくい」とは限りません。人口が減少していても地域コミュニティが維持されているケースもあります。数字を読む際は、「なぜそうなっているか」の構造を合わせて確認することが大切です。
まとめ
柏崎市の高齢化を「同規模5市の中で現在も2050年も最も高齢化した位置」と「V字反転が最も浅く、25年後には65歳以上絶対数も減少に転じる構造」の2軸で整理すると、次のように読み取れます。
① 現在の位置:同規模5市中で最も高齢化・年少人口率は5市中で最少
総人口76,217人(県内6位)に対して、高齢化率32.7%は県内18位で、県内で人口5〜20万人の5市(柏崎・南魚沼・三条・上越・新発田)中で最も高い水準です。5市の順位は柏崎18・南魚沼21・三条24・上越25・新発田26と並び、柏崎市だけが県内20位以内に入ります。年少人口率9.5%は同規模5市中で最少・県内で人口5万人以上の9市中では下から2番目(村上市のみが下)で、10%を下回るのは主要9市の中で柏崎市と村上市の2市のみです。一方で生産年齢人口率57.8%は県内9位(湯沢町と同率タイ)で若い側の上位に位置し、年少層と現役層で県内での位置が対照的な構造も持ち合わせています(出典:総務省 住民基本台帳)。
② 変化と将来:V字反転が主要9市中で最も浅く、25年後には65歳以上絶対数も▲6.7%減少へ
2020→2025では▲1.1ptの反転を挟みますが、この低下幅は県内5位・単独順位で、主要9市中では最も浅い低下幅にあたります。柏崎市よりも低下幅が小さいのは刈羽・弥彦・加茂・田上の4町村のみで、いずれも人口3万人未満です。将来を見ると、総人口は76,217人から2050年推計51,217人へ▲32.8%減少(同規模5市中最大)、65歳以上絶対数も24,943人から23,261人へ▲6.7%減少(同規模5市中最大)します。同規模5市の中で三条・上越が2050年もほぼ横ばい・新発田が▲1.1%微減にとどまるのに対し、柏崎市は65歳以上絶対数が一段大きく減る唯一の位置です。2050年高齢化率45.4%は同規模5市中で最も高く、現役高齢比は2025年1.77から2050年0.99へ▲44.1%下がり、県内で人口5万人以上の9市中「1.0未満グループ」4市(柏崎・南魚沼・三条・村上)の一つとして、南魚沼市と同値の位置に落ち着く見込みです(出典:総務省 住民基本台帳、国立社会保障・人口問題研究所 令和5年推計)。
出典・情報基準日
- 高齢化率・年齢別人口(2025年):総務省(住民基本台帳、2025年1月1日現在)
- 高齢化率(2015年):総務省(国勢調査2015)
- 将来推計人口(2020〜2050年):国立社会保障・人口問題研究所(令和5年推計)
- 出生・死亡・転入・転出(2024年):総務省(住民基本台帳)
次回更新推奨:毎年3月(前年1月1日現在の住民基本台帳データ確定後)

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