弥彦村では年間6戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は28位、1,000人あたり着工戸数は29位と、着工件数・人口比とも県内下位です。
H25年度比で-70.0%減少(20戸→6戸で△14戸)と、県内で3割以上減少している21市町村と同様の傾向で、下落幅は県内でも大きい部類です。住宅着工の100%が持家(貸家0戸・分譲0戸・給与住宅0戸)で、H30時点で分譲3戸あったのがR5では0戸に戻り、10年間ほぼ純持家型の構成を維持しています。極小市町村のため単年度の変動が大きく振れる点に注意が必要です。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、弥彦村の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は6戸(県内28位・1,000人あたり29位)
- H25年度比で-70.0%減少
- 着工住宅のうち持家100.0%(6戸)・貸家0.0%(0戸)・給与住宅0.0%(0戸)・分譲0.0%(0戸)
- 1,000人あたり着工戸数は0.80戸/千人(県平均2.70戸・県内29位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
弥彦村の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 6戸 | — | 28位 |
| 持家 | 6戸 | 100.0% | — |
| 貸家 | 0戸 | 0.0% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 0戸 | 0.0% | — |
| 分譲住宅 | 0戸 | 0.0% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
住宅着工の100.0%が持家で、戸建て住宅中心の構成です。貸家=0戸・分譲=0戸・給与住宅=0戸の完全な純持家型で、H25もR5も持家100%が維持されています(H30時点で分譲3戸のみ供給)。近隣(燕市55.3%・三条市66.6%・長岡市61.2%・加茂市53.6%)と比較すると、弥彦村は特に持家比率が高い構成です。
⚠️ 注意(極小市町村): 年間の着工件数が非常に少ないため、この記事では変化率よりも絶対数の推移を主に提示します。1〜2戸の変動が変化率を大きく揺らすため、傾向の解釈には注意が必要です。
▼【グラフ:yahiko_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・弥彦村を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 20戸 | 20戸 | 0戸 | 0戸 | 0戸 |
| H30年度(2018年度) | 23戸 | 20戸 | 0戸 | 0戸 | 3戸 |
| R5年度(2023年度) | 6戸 | 6戸 | 0戸 | 0戸 | 0戸 |
| 10年変化(H25→R5) | -70.0%減少 | -70.0% | — | — | — |
弥彦村の合計着工戸数はH25年度の20戸からR5年度の6戸へ推移しました(△14戸・-70.0%)。減少はH25→H30の5年間で+15.0%(20戸→23戸)と一時微増した後、H30→R5の5年間で-73.9%(23戸→6戸)と急激に減少する動きです。中間年で膨らんだ後に急落した形で、下落幅は県内でも大きい部類です。
10年間の推移を用途別に見ると、持家減少(20戸→6戸で△14戸)が全体減少(△14戸)と完全一致しており、全体減少は持家減少のみで説明されます。貸家は10年間ずっと0戸、分譲はH25・R5ともに0戸(H30時点で一時3戸)、給与住宅も10年間0戸で、集合住宅供給は中間年で一時的にあっただけです。
▼【グラフ:yahiko_着工推移.png 弥彦村と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 20戸(100.0%) | 20戸(87.0%) | 6戸(100.0%) | -70.0% |
| 貸家 | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | — |
| 給与住宅 | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | — |
| 分譲 | 0戸(0.0%) | 3戸(13.0%) | 0戸(0.0%) | — |
H25年度時点で持家が100.0%を占めていたのに対し、R5年度は100.0%となっています。貸家は0.0%→0.0%、分譲は0.0%→0.0%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:yahiko_用途別.png 弥彦村の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 弥彦村 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 7,534人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 6戸 | 28位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 0.80戸 | 29位 |
弥彦村の1,000人あたり着工戸数は0.80戸/千人で、新潟県30市町村の29位と下位です。県平均(2.70戸/千人)の約30%にとどまり、県内で最も低い部類の水準です。近隣(燕市5.54戸・長岡市4.29戸・加茂市3.49戸・三条市3.38戸)と比較しても、弥彦村は人口比で大きく低い水準となっています。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
弥彦村と近隣市町村(燕市・三条市・長岡市・出雲崎町・加茂市)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 弥彦村 | 6戸 | 0.80戸 | 100.0% |
| 燕市 | 421戸 | 5.54戸 | 55.3% |
| 三条市 | 308戸 | 3.38戸 | 66.6% |
| 長岡市 | 1,094戸 | 4.29戸 | 61.2% |
| 出雲崎町 | 5戸 | 1.29戸 | 100.0% |
| 加茂市 | 84戸 | 3.49戸 | 53.6% |
弥彦村の着工戸数6戸は近隣6市町村で5位で、出雲崎町(5戸)を上回り、加茂市(84戸)・三条市(308戸)・燕市(421戸)・長岡市(1,094戸)を大きく下回っています。持家比率100.0%は出雲崎町(100%)と並んで近隣で最も高く、加茂市(53.6%)・燕市(55.3%)・長岡市(61.2%)・三条市(66.6%)を大きく上回っています。1,000人あたりでは0.80戸で、近隣で下位から2番目の水準となっています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
弥彦村の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は6戸で県内28位、1,000人あたり着工は0.80戸で29位(人口比で下位)
- H25→R5の10年で-70.0%減少(△14戸)。H25→H30に一時+15.0%と微増した後、H30→R5で-73.9%と急減する動きで、下落幅は県内でも大きい部類
- 着工住宅の100.0%が持家(貸家0戸・分譲0戸・給与住宅0戸)。H30時点で分譲3戸があった以外は10年間ほぼ純持家型を維持
- 用途別の10年変化:持家減少(△14戸)が全体減少(△14戸)と完全一致。極小市町村のため単年度変動が大きく出やすい点に注意
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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