魚沼市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

魚沼市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、魚沼市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 魚沼市の観光客入込数(2024年・約140.5万人)と県内ランキング(16位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比93.7%・前年比−5.5%)
  • 観光の種類の内訳(都市型37.3%+スポーツレク17.2%・温泉16.9%・自然15.3%の多様な観光構造)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(5月・奥只見の新緑シーズン)
  • 主要観光施設別の入込数(6施設・奥只見・銀山平・尾瀬が最大)

① 魚沼市の観光客数(2024年)

魚沼市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数140.5万人−5.5%
県内順位(入込数)16位/30市町村中
県全体に占める割合約2.22%
観光客/人口比約43.2倍(県内14位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

魚沼市は県内第16位の観光地です。奥只見・銀山平・尾瀬への自然観光、湯之谷温泉郷への温泉観光、スキー場利用(県内4位)と観光の種類が多様に分散しているのが特徴です。コロナ前(2019年:149.8万人)比で93.7%と、県内9番目の回復率で、コロナ前水準への回復が進んでいる段階にあります。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)140.0万人
2013年(H25)138.4万人−1.1%
2014年(H26)140.1万人+1.2%
2015年(H27)142.7万人+1.9%
2016年(H28)133.1万人−6.8%
2017年(H29)146.7万人+10.3%
2018年(H30)155.1万人+5.7%
2019年(R1)149.8万人−3.4%
2020年(R2)75.5万人−49.6%
2021年(R3)95.2万人+26.0%
2022年(R4)132.2万人+39.0%
2023年(R5)148.6万人+12.4%
2024年(R6)140.5万人−5.5%

コロナ前(2019年:149.8万人)と比べると、2024年は140.5万人でコロナ前比93.7%です。コロナ前水準の回復率は県内9番目です。

魚沼市の最大の特徴は、コロナ禍の2020年に−49.6%と県内でも最大規模の落ち込みが見られた点です。奥只見・尾瀬など県外からのドライブ・登山客に依存する施設が主要集客源であり、外出自粛の影響を受けやすかったためとみられます。2022年(+39.0%)・2023年(+12.4%)と回復が続きましたが、2024年は前年比−5.5%と反落しています。

コロナ前は130〜155万人の範囲でほぼ横ばいが続いており、急増・急減のない安定した傾向でした。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)+6.9%9位/30市町村
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−6.3%9位/30市町村

コロナ前の5年間(2014→2019年)は+6.9%と県内9番目の増加率で、緩やかな成長でした。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−6.3%と県内9番目のマイナスで、コロナ禍の落ち込みがまだ完全に回復していない状況を示しています。長期的(H25→R6:2013→2024年)には+1.5%とほぼ横ばいで、県内8番目の変化率となっています。


▼【グラフ:魚沼市_入込数推移.png 魚沼市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
7位弥彦村235.2万人
8位十日町市212.9万人
9位柏崎市202.5万人
10位新発田市192.0万人
14位見附市167.3万人
15位村上市145.8万人
16位魚沼市140.5万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

魚沼市は県全体(約6,334万人)の約2.22%を占めています。コロナ前(2019年)の入込数149.8万人の段階では15位圏内でしたが、コロナ禍での大幅落ち込みと回復の遅れで現在は16位に位置しています。


▼【グラフ:魚沼市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)魚沼市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

魚沼市の観光は特定の分類への集中がなく、都市型・スポーツレク・温泉・自然が均等に分散しているのが特徴です。

都市型観光(37.3%)が最も大きく、穂波の里・朝日みどりの里・道の駅 いりひろせなどへの来訪が主体です。スポーツ・レクリエーション(17.2%)にはスキー場利用が含まれ、温泉・健康(16.9%)は湯之谷温泉郷・ふれあい交流センターへの来訪、自然(15.3%)は奥只見・銀山平・尾瀬への来訪が含まれます。

観光分類比率
都市型観光37.3%
スポーツ・レクリエーション17.2%
温泉・健康16.9%
自然15.3%
行祭事・イベント8.2%
歴史・文化5.1%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月5.0万人
2月7.2万人
3月5.9万人
4月11.4万人
5月21.6万人
6月12.3万人
7月9.7万人
8月15.1万人
9月14.2万人
10月17.9万人
11月13.8万人
12月6.4万人

ピークは5月(21.6万人)で、年間の15.4%が集中しています。5月は奥只見・銀山平への新緑ドライブシーズンにあたることがピーク形成の背景にあるとみられ、県内でも5月がピーク月となる珍しい市町村です。10月(17.9万人)も秋の奥只見紅葉シーズンで高く、5月と10月の「新緑・紅葉」の2つのピークが見られます。

8月(15.1万人)は尾瀬への夏山登山や避暑需要で比較的高い水準を維持しています。冬の2月(7.2万人)はスキーシーズンにあたりますが、1月(5.0万人)・3月(5.9万人)は低く、厳冬期の閑散が顕著です。夏集中度(7〜8月合計)は17.7%、冬集中度(12〜2月合計)は13.2%と、春秋の比重が高い月別パターンが特徴です。


▼【グラフ:魚沼市_月別推移.png 魚沼市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:魚沼市_分類別.png 魚沼市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

魚沼市で主要観光地点として計上されている施設は6か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
奥只見・銀山平・尾瀬自然21.4万人21.7万人−1.1%
湯之谷温泉郷温泉・健康13.1万人12.5万人+4.3%
ものづき村都市型観光8.9万人7.6万人+16.7%
道の駅 いりひろせ都市型観光8.3万人8.2万人+0.3%
百菜花ん都市型観光7.3万人9.4万人−22.3%
ふれあい交流センター温泉・健康5.7万人5.7万人+0.1%

スキー場補完: スキー場の利用客数は66,343人(県内4位/16市町村)です。主要観光地点とは別集計です。

道の駅補完: 道の駅 いりひろせの利用者数は82,718人(8.3万人)で、15市町村中12位です。

施設への集中度

魚沼市で最も入込数が多い施設は「奥只見・銀山平・尾瀬」(21.4万人)で、市全体入込数の15.3%を占めます(県内26位の集中度)。上位3施設(奥只見・銀山平・尾瀬・湯之谷温泉郷・ものづき村)の合計は全体の30.9%です(県内25位)。

最大施設集中度15.3%(26位)・上位3施設集中度30.9%(25位)はいずれも県内下位圏の値で、6施設が分散して集客していることを示しています。奥只見・温泉・道の駅・スキー・農産物直売など観光の種類が多様に分散している構造が反映されています。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 該当なし(最大増加率:ものづき村 +16.7%)
  • 大きく減少した施設(−20%以下): 百菜花ん(前年比−22.3%・9.4万人→7.3万人)

百菜花んは前年比−22.3%と大幅に減少した施設です。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 魚沼市の観光客入込数(2024年)は140.5万人で、新潟県内16位です
  • 観光の中心は都市型観光(37.3%)・スポーツレク(17.2%)・温泉健康(16.9%)・自然(15.3%)が均等に分散した多様な観光構造です
  • 観光客/人口比は約43.2倍(県内14位)です

長期トレンド

コロナ前(2019年:149.8万人)と比べると、2024年は140.5万人でコロナ前比93.7%です。コロナ前水準の回復率は県内9番目です。コロナ禍(2020年)に−49.6%と県内最大規模の落ち込みを経験しましたが、2021〜2023年に回復が続き、2024年は若干の反落となりました。長期的(H25→R6)には+1.5%(県内8位)とほぼ横ばいです。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+39.0%)・2023年(+12.4%)と2年間の回復が続いた後、2024年(−5.5%)と反落しました。百菜花ん(−22.3%)の大幅減少が全体に影響したとみられます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 5月(年間の15.4%が集中)。奥只見・銀山平への新緑ドライブ需要がピークを形成。10月(17.9万人)も紅葉シーズンで高く、春秋に2つのピークがある
  • 最大施設: 「奥只見・銀山平・尾瀬」が全体の15.3%を担う(県内26位の集中度)
  • 上位3施設合計: 30.9%(県内25位)。施設ごとの集客が均等に分散しており、多様な観光資源が特徴

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 該当なし
  • 大きく減少: 百菜花ん(−22.3%)

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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