魚沼市の観光客データ どの分類も4割に届かず、年間140.5万人は県内16位

市町村

魚沼市は年間 140.5 万人の観光客が訪れる県内 16 位の観光地です。県全体(約 6,336 万人)の 2.22% を占めます。

魚沼市の観光構造で数値上目立つのは、観光分類が 4 分野に分かれている点です。都市型 37.3%(県内 13 位)・スポーツレク 17.2%(13 位)・温泉健康 16.9%(8 位)・自然 15.3%(8 位)の 4 分野で 86.7% を構成し、4 分野に分散した構成です。

最大施設集中度 15.3% は県内 26 位で、1 施設への集中が小さい部類にあたります。最大施設は「奥只見・銀山平・尾瀬」(21.4 万人・自然分類)で、湯之谷温泉郷(13.1 万人)・ものづき村(8.9 万人・+16.7%)が続きます。

集客カレンダーは 5 月がピーク(21.6 万人・年間の 15.4%) で、2022・2023・2024 年の 3 年とも最多月は 5 月です。秋集中度 32.6% も高く、10 月(17.9 万人)が 5 月に次ぐ第 2 の山となっています。

コロナ前比は 93.7%(県内 9 位)、H25→R6 の 12 会計年度では +1.5%(県内 8 位) で、13 年間を通してほぼ同水準を維持しています。

この記事では、魚沼市の観光客数を 13 年間の推移・観光分類の内訳・月別の集客カレンダー・主要観光施設 6 か所の集中度から整理します。4 つの観光分野がいずれも 15〜37% で並ぶ市で、年間 140.5 万人がどの時期にどこへ向かっているのかを数値で確認します。訪問時期を選ぶとき・移住や出店を検討するときの判断材料になる部分もあわせて示します。


▼【グラフ:魚沼市_県内ランキング.png 新潟県内 30 市町村の観光客入込数ランキング(2024 年・魚沼市を強調表示)】


  1. 魚沼市の観光を支える 4 つの分野
    1. 1. 自然:奥只見・銀山平・尾瀬(21.4 万人・市全体の 15.3%)
    2. 2. 温泉健康:湯之谷温泉郷・ふれあい交流センター(16.9%・県内 8 位)
    3. 3. 都市型:ものづき村・道の駅 いりひろせ・百菜花ん(37.3%)
    4. 4. スポーツレク:スキー場利用客 66,343 人(県内 4 位)
  2. 13 年推移(2012〜2024 年):H30 155.1 万人ピーク・13 年でほぼ横ばい
    1. H25→R6 は +1.5%(県内 8 位)
    2. コロナ前比 93.7%(県内 9 位)
    3. 3 つの時期区分
    4. 2024 年:前年比 −5.5%(県内 26 位)
  3. 月別カレンダー:5 月ピーク・秋集中度 32.6%
    1. 季節集中度
    2. 5 月が最多月なのは 3 年とも変わらず
    3. 秋集中度 32.6% と 10 月の第 2 の山
    4. 夏(7〜8 月)17.7% は県内で低い部類
    5. 冬集中度 13.2%
  4. 主要観光施設:6 施設・施設把握率 46.0%
    1. 集中度の県内順位
    2. 施設把握率 46.0% の構造
    3. 前年比大変動施設
  5. 補助データ:スキー 4 位・道の駅 12 位
  6. 魚沼市の観光を選ぶときの判断材料
    1. 5 月と秋に山がある
    2. 施設に集中しない集客
    3. 移住検討者向け:ピーク月でも住民の 6.65 倍
    4. 事業出店検討者向け:需要の所在が把握しにくい
  7. 魚沼市のデータを見るときの注意点
    1. 1. 施設把握率 46.0% の低さ
    2. 2. 奥只見・銀山平・尾瀬は複数地点の合算
    3. 3. 5 月ピーク・秋 32.6% の月別構成
    4. 4. 推計値・宿泊内訳の非公表
  8. まとめ
    1. 2024 年の魚沼市(数値一覧)
    2. この数値が示していること
  9. 出典

魚沼市の観光を支える 4 つの分野

魚沼市の観光分類は 4 分野に分散した構成です。

観光分類比率県内順位
都市型観光37.3%13 位
スポーツ・レクリエーション17.2%13 位
温泉・健康16.9%8 位
自然15.3%8 位
行祭事・イベント8.2%19 位
歴史・文化5.1%17 位
その他0.0%8 位

上位 4 分野(都市型・スポレク・温泉健康・自然)で 86.7% を占めます。県内には 1 分野が過半を超える自治体が複数ありますが(見附市 都市型 67.3%・佐渡市 歴史文化 51.0%・湯沢町 スポレク 65.5%)、魚沼市の最大分野は都市型 37.3% で、4 割に届かない構成です。

1. 自然:奥只見・銀山平・尾瀬(21.4 万人・市全体の 15.3%)

魚沼市の最大集客施設は 奥只見・銀山平・尾瀬(21.4 万人・前年比 −1.1%)で、自然分類に計上されています。市全体入込 140.5 万人に対する集中度は 15.3% で県内 26 位です。

観光分類「自然」15.3%(県内 8 位)は、この 1 施設が全体を構成します。

2. 温泉健康:湯之谷温泉郷・ふれあい交流センター(16.9%・県内 8 位)

施設2024 年入込数2023 年入込数前年比
湯之谷温泉郷13.1 万人12.5 万人+4.3%
ふれあい交流センター5.7 万人5.7 万人+0.1%
温泉 2 施設合計18.8 万人18.2 万人+3.0%

観光分類「温泉・健康」16.9%(23.7 万人)のうち、主要観光地点として計上されているのはこの 2 施設(18.8 万人)です。

3. 都市型:ものづき村・道の駅 いりひろせ・百菜花ん(37.3%)

施設2024 年入込数2023 年入込数前年比
ものづき村8.9 万人7.6 万人+16.7%
道の駅 いりひろせ8.3 万人8.2 万人+0.3%
百菜花ん7.3 万人9.4 万人−22.3%
都市型 3 施設合計24.4 万人25.2 万人−3.1%

ものづき村の +16.7%(7.6 万人 → 8.9 万人)は市内 6 施設で最も高い伸び率です。一方で百菜花ん(−22.3%・9.4 万人 → 7.3 万人)は市内で唯一の 2 桁減少でした。

道の駅 いりひろせの利用者数 82,718 人は県内 15 市町村中 12 位です。

4. スポーツレク:スキー場利用客 66,343 人(県内 4 位)

観光分類「スポーツ・レクリエーション」は 17.2%(県内 13 位) です。市内のスキー場利用客数は 66,343 人(2023-24 シーズン)で、新潟県内 16 市町村中 4 位にあたります。

スキー場利用客の県内上位

順位市町村スキー場利用客(R5-6)
1 位湯沢町約 172 万人
2 位南魚沼市約 104 万人
3 位妙高市約 63.5 万人
4 位魚沼市約 6.6 万人
5 位上越市約 5.7 万人

魚沼市のスキー場利用客 6.6 万人は上位 3 市町村(湯沢町・南魚沼市・妙高市)とは規模が異なり、市全体入込 140.5 万人に対する比率は 4.7% です。


13 年推移(2012〜2024 年):H30 155.1 万人ピーク・13 年でほぼ横ばい

年(和暦)観光客入込数前年比
2012 年(H24)140.0 万人─
2013 年(H25)138.4 万人−1.1%
2014 年(H26)140.1 万人+1.2%
2015 年(H27)142.7 万人+1.9%
2016 年(H28)133.1 万人−6.8%
2017 年(H29)146.7 万人+10.3%
2018 年(H30)155.1 万人(13 年間のピーク)+5.7%
2019 年(R1)149.8 万人−3.4%
2020 年(R2)75.5 万人−49.6%
2021 年(R3)95.2 万人+26.0%
2022 年(R4)132.2 万人+39.0%
2023 年(R5)148.6 万人+12.4%
2024 年(R6)140.5 万人−5.5%

※2020〜2021 年の減少はコロナ禍下の期間にあたります。

H25→R6 は +1.5%(県内 8 位)

H25(138.4 万人)と R6(140.5 万人)を比較すると +1.5%(県内 8 位) で、13 年間を通してほぼ同水準です。県内 30 市町村で H25→R6 がプラスなのは 8 自治体で、魚沼市はその中で 8 位にあたります。

コロナ前比 93.7%(県内 9 位)

コロナ前(2019 年:149.8 万人)と 2024 年(140.5 万人)を比較すると 93.7%(県内 9 位) で、県内では回復が進んでいる部類です。コロナ前水準まで 9.4 万人の差があります。

3 つの時期区分

期間変化率順位
2014→2019 年(コロナ前 5 年)+6.9%9 位
2019→2024 年(コロナ後 5 年)−6.3%9 位
H25→R6(12 会計年度)+1.5%8 位

コロナ前 5 年間(H26→R1)は +6.9%(県内 9 位)の増加、コロナ後 5 年間(R1→R6)は −6.3%(県内 9 位)の減少で、3 区分すべてで県内 8〜9 位に位置しています。

2024 年:前年比 −5.5%(県内 26 位)

前年比は 2021 年(+26.0%)→ 2022 年(+39.0%)→ 2023 年(+12.4%)→ 2024 年(−5.5%)と、3 年連続の増加から減少に転じました。−5.5% は県内 26 位です。

2024 年の減少は百菜花ん(−22.3%・−2.1 万人)等の動きと時期が重なりますが、市全体の減少幅(−8.1 万人)は施設別データの減少分を上回っています。


▼【グラフ:魚沼市_入込数推移.png 魚沼市の観光客入込数の推移(2012〜2024 年)】


▼【グラフ:魚沼市_分類別.png 魚沼市の観光分類別内訳(2024 年)】


月別カレンダー:5 月ピーク・秋集中度 32.6%

月観光客数年間シェア
1 月(最少)5.0 万人3.6%
2 月7.2 万人5.1%
3 月5.9 万人4.2%
4 月11.4 万人8.1%
5 月(ピーク)21.6 万人15.4%
6 月12.3 万人8.7%
7 月9.7 万人6.9%
8 月15.1 万人10.8%
9 月14.2 万人10.1%
10 月17.9 万人12.7%
11 月13.8 万人9.8%
12 月6.4 万人4.5%

季節集中度

季節集中度
春(3〜5 月)27.7%
夏(7〜8 月)17.7%
秋(9〜11 月)32.6%
冬(12〜2 月)13.2%

振幅倍率:5 月 21.6 万人 ÷ 1 月 5.0 万人 = 4.3 倍

5 月が最多月なのは 3 年とも変わらず

魚沼市の最多月は 2022 年・2023 年・2024 年の 3 年とも 5 月で、年による入れ替わりがありません。2024 年の 5 月(21.6 万人)は 2 位の 10 月(17.9 万人)を 3.8 万人上回ります。

2024 年に 5 月が最多月となったのは県内で 魚沼市(15.4%)・燕市(14.0%)・加茂市(21.3%)の 3 市町村です(燕市は 2022 年は 10 月が最多月でした)。

秋集中度 32.6% と 10 月の第 2 の山

秋(9〜11 月)の集中度 32.6% は 4 季節で最も高く、10 月(17.9 万人・12.7%)・9 月(14.2 万人)・11 月(13.8 万人)がいずれも 13 万人を超えています。5 月ピークと 10 月の第 2 の山という 2 山構成です。

夏(7〜8 月)17.7% は県内で低い部類

夏集中度 17.7% は、7 月(9.7 万人)が 8 月(15.1 万人)を下回る構成です。7 月の 9.7 万人は 5 月(21.6 万人)の半分以下で、月別では 1 月(5.0 万人)・3 月(5.9 万人)・12 月(6.4 万人)・2 月(7.2 万人)に次いで少ない月です。

冬集中度 13.2%

冬集中度 13.2% は県内 19 位で、中位からやや下の水準です(参考:新潟市 17.3%・妙高市 21.3%・南魚沼市 36.2%・湯沢町 48.3%・柏崎市 7.9%)。同じ魚沼地域でも、南魚沼市(冬集中 36.2%)・湯沢町(48.3%)とは冬季の比重が異なります。


▼【グラフ:魚沼市_月別推移.png 魚沼市の月別観光客数(2024 年・R4〜R6 の 3 年比較)】


主要観光施設:6 施設・施設把握率 46.0%

魚沼市で主要観光地点として計上されている施設は 6 か所です(2024 年)。施設入込数合計は 64.6 万人で、市全体入込 140.5 万人の 46.0% を把握しています(施設入込数合計は県内 18 位)。

施設名分類2024 年入込数2023 年入込数前年比市全体シェア
奥只見・銀山平・尾瀬自然21.4 万人21.7 万人−1.1%15.3%
湯之谷温泉郷温泉健康13.1 万人12.5 万人+4.3%9.3%
ものづき村都市型8.9 万人7.6 万人+16.7%6.3%
道の駅 いりひろせ都市型8.3 万人8.2 万人+0.3%5.9%
百菜花ん都市型7.3 万人9.4 万人−22.3%5.2%
ふれあい交流センター温泉健康5.7 万人5.7 万人+0.1%4.0%

集中度の県内順位

  • 最大施設集中度(奥只見・銀山平・尾瀬 15.3%):県内 26 位/30 市町村中
  • 上位 3 施設集中度(30.9%):県内 25 位/30 市町村中

最大施設集中度 15.3%(県内 26 位)・上位 3 施設集中度 30.9%(県内 25 位)はいずれも県内下位で、1 施設への集中が小さい構造です。主要観光地点 6 施設はすべて 4.0〜15.3% の範囲に収まっています。

施設把握率 46.0% の構造

施設入込数合計 64.6 万人は市全体入込 140.5 万人の 46.0% で、残り 54.0%(75.8 万人)は施設別データには表れません。スキー場利用客(6.6 万人)は別集計です。

前年比大変動施設

  • 前年比増加:ものづき村(+16.7%・7.6 万人 → 8.9 万人)・湯之谷温泉郷(+4.3%)・道の駅 いりひろせ(+0.3%)・ふれあい交流センター(+0.1%)
  • 前年比減少:百菜花ん(−22.3%・9.4 万人 → 7.3 万人)・奥只見・銀山平・尾瀬(−1.1%)
  • 前年比 −30% 以下:該当なし

補助データ:スキー 4 位・道の駅 12 位

魚沼市の観光を性格づける補助的なデータを整理します。

データ種別実績県内順位
スキー場利用客数(R5-6 シーズン)66,343 人4 位/16 市町村中
道の駅利用者数(1 施設)82,718 人12 位/15 市町村中
海水浴該当なし(海水浴場なし)─
面積946.76 km²4 位/30 市町村中
観光客/km²1,484 人25 位/30 市町村中

魚沼市は内陸の市で海に面しておらず、海水浴データは該当しません。面積 946.76 km² は県内 4 位(村上市 1,174.13・上越市 973.89・阿賀町 952.89 に次ぐ)で、観光客/km² は 1,484 人(県内 25 位)です。


魚沼市の観光を選ぶときの判断材料

5 月と秋に山があり、施設に集中しない集客です。所在が把握しにくい需要として数値を並べます。

5 月と秋に山がある

魚沼市の月別入込は 5 月(21.6 万人・15.4%)が最多で、10 月(17.9 万人・12.7%)が続きます。

時期月別入込年間シェア
5 月21.6 万人15.4%
10 月17.9 万人12.7%
8 月・9 月・11 月13.8〜15.1 万人9.8〜10.8%
6 月・4 月・7 月9.7〜12.3 万人6.9〜8.7%
2 月・12 月・3 月・1 月5.0〜7.2 万人3.6〜5.1%

秋(9〜11 月)の集中度 32.6% は年間で最も高い季節です。最多の 5 月と最少の 1 月で 4.3 倍の開きがあります。魚沼市の最多月は 2022・2023・2024 年の 3 年とも 5 月で、年による入れ替わりがありません。

施設に集中しない集客

主要観光地点は 6 か所ですが、最大の奥只見・銀山平・尾瀬でも市全体の 15.3%(県内 26 位)、上位 3 施設を合わせても 30.9%(県内 25 位)にとどまります。

奥只見湖では遊覧船が運航しており、周遊コース(1 周 40 分)・銀山平コース・尾瀬口コース(各片道 40 分)があります。運航期間は 5 月下旬から 11 月上旬で、冬期は運航されません(出典:奥只見観光)。魚沼市の月別入込が 5 月(21.6 万人・最多)から 11 月にかけて高く、12〜3 月に月 5.0〜7.2 万人まで落ちる形は、この期間と重なります。施設把握率は 46.0% で、市全体入込の半分以上が施設別データに表れません。

観光分類も 4 分野に分かれます。都市型 37.3%・スポーツ・レクリエーション 17.2%・温泉・健康 16.9%・自然 15.3% で、単一分野が 4 割を超えません。スキー場利用客 6.6 万人(県内 4 位)はスポレクに、湯之谷温泉郷は温泉・健康に、奥只見・銀山平・尾瀬は自然にそれぞれ対応します。

面積 946.76 km²(県内 4 位)に対して観光客/km² は 1,483.6 人(県内 25 位)で、人出は広い市域に分かれます。

移住検討者向け:ピーク月でも住民の 6.65 倍

月入込住民 1 人あたり
5 月(最多)21.6 万人6.65 人(県内 14 位)
1 月(最少)5.0 万人1.54 人

人口 32,522 人に対して、最も混む 5 月は住民 1 人あたり 6.65 人で県内 14 位です。最少の 1 月でも住民の 1.54 倍が訪れており、観光客が住民数を下回る月はありません。年間の観光客/人口比は 43.19 倍(県内 14 位)です。

ただし観光客/km² は県内 25 位で、人出は市域に薄く広がります。集客が 1 か所に集まらず(最大施設 15.3%)、奥只見・銀山平方面、湯之谷温泉郷、スキー場とエリアが分かれるため、混雑する場所も時期によって変わります。

5 月と 9〜11 月は、宿泊・飲食・観光施設が最も動く時期にあたります。

事業出店検討者向け:需要の所在が把握しにくい

月別需要は 5.0〜21.6 万人で、振幅 4.3 倍です。5 月と秋(9〜11 月)に山があり、冬の 4 か月(12〜3 月)は月 5.0〜7.2 万人まで落ちます。

需要の所在は公開データから追いにくい構成です。施設把握率 46.0% は、市全体入込 140.5 万人のうち 75.9 万人が施設別データに表れないことを意味します。上位 3 施設の集中度も 30.9%(県内 25 位)で、特定施設の通行量に乗る形ではありません。スキー場利用客は 6.6 万人(県内 4 位)ある一方、道の駅は 8.3 万人(県内 12 位)と小規模です。


魚沼市のデータを見るときの注意点

魚沼市の観光構造を他自治体と比較する際、以下 4 点に留意が必要です。

1. 施設把握率 46.0% の低さ

主要観光地点 6 施設の合計(64.6 万人)は市全体入込(140.5 万人)の 46.0% にとどまり、県内では低い部類です(参考:見附市 92.9%・阿賀野市 81.0%・三条市 75.7%・村上市 65.8%)。残り 54.0%(75.8 万人)の内訳は施設別データからは把握できません。最大施設集中度 15.3%(県内 26 位)も、市全体入込に対して施設計上分が少ないことを反映した値です。

2. 奥只見・銀山平・尾瀬は複数地点の合算

最大施設として計上されている「奥只見・銀山平・尾瀬」(21.4 万人)は、施設名から複数の地点を含む集計とみられますが、内訳は公表資料には含まれていません。他自治体の単一施設(見附市 道の駅パティオにいがた 112.5 万人など)と集中度を比較する際は、この集計単位の違いに留意が必要です。

3. 5 月ピーク・秋 32.6% の月別構成

5 月(21.6 万人・15.4%)がピーク、秋(9〜11 月)が 32.6% で最大の季節です。施設別の入込は年間値として公表されており、月別の内訳は含まれていません。

4. 推計値・宿泊内訳の非公表

観光客入込数は各観光施設の利用者数を市町村が集計・推計した値で、実測値ではありません。市町村ごとに集計対象施設・カウント方法が異なるため、市町村間の比較は「概ねの規模感」として扱う必要があります。宿泊者数・日帰り客数の内訳、消費額の市区町村別データは新潟県の調査で非公表です。


まとめ

2024 年の魚沼市(数値一覧)

項目2024 年県内順位
観光客入込数140.5 万人(県全体の 2.22%)16 位
前年比−5.5%26 位
コロナ前(2019 年)比93.7%9 位
長期変化(2013 年→2024 年)+1.5%8 位
最多月5 月 21.6 万人(15.4%)─
最少月1 月 5.0 万人(3.6%)・振幅 4.3 倍─
秋集中度(9〜11 月)32.6%─
ピーク月入込/人口比6.65 人14 位
最大の観光分類都市型 37.3%─
最大施設奥只見・銀山平・尾瀬(15.3%)施設集中度 26 位
上位 3 施設集中度30.9%25 位
施設把握率46.0%─
スキー場利用客数6.6 万人4 位
観光客/km²1,483.6 人25 位
観光客/人口比43.19 倍14 位

この数値が示していること

魚沼市の数値は、13 年で水準がほとんど変わっていない点に特徴があります。2013 年 138.4 万人に対して 2024 年は 140.5 万人で +1.5%(県内 8 位)、コロナ前比も 93.7%(9 位)です。県内 30 市町村で 13 年前の水準を保っている自治体は多くなく、この 2 つの順位は上位に入ります。

一方で集中の指標はそろって下位です。最大施設の集中度 15.3%(26 位)・上位 3 施設 30.9%(25 位)・観光客/km² 1,483.6 人(25 位)で、集客が 1 か所にも 1 分野にも寄っていません。観光分類も都市型 37.3%・スポレク 17.2%・温泉 16.9%・自然 15.3% と 4 分野に分かれ、単一分野が 4 割を超えません。施設把握率も 46.0% で、市全体入込の半分以上が施設別データに表れない構造です。

2024 年は前年比 −5.5%(26 位) と県内で下位の伸び率でした。13 年間のピークは 2018 年の 155.1 万人で、2023 年に 148.6 万人まで戻したあと、2024 年は 140.5 万人へ下がっています。減少した施設としては百菜花ん(−22.3%)が挙がりますが、施設把握率が 46.0% であるため、市全体の −5.5% のうち施設別データで説明できる部分は限られます。


出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和 6 年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表 7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和 5-6 シーズン スキー場利用客数)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和 6 年観光客入込数・消費額調査)
  • 人口・面積:総務省(住民基本台帳 R7 年 1 月 1 日)・国土地理院
  • 施設情報(奥只見湖遊覧船の運航期間・コース):奥只見観光

データ基準日:2024 年(令和 6 年)
次回更新推奨:2025 年(令和 7 年)観光客入込数調査公表後

コメント