妙高市では年間62戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は21位、1,000人あたり着工戸数は21位です。
H25年度比で-29.5%減少(88戸→62戸で△26戸)と、県内で3割以上減少している21市町村と比べて減少幅は小さめです。持家比率90.3%は近隣で最も高く、貸家0戸(県内11市町村と同じ状態)となっています。H25では貸家4戸あったのが10年で消滅しました。H30時点で給与住宅が12戸に一時急増した特異な動きも見られます。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、妙高市の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は62戸(県内21位・1,000人あたり21位)
- H25年度比で-29.5%減少
- 着工住宅のうち持家90.3%(56戸)・貸家0.0%(0戸)・給与住宅1.6%(1戸)・分譲8.1%(5戸)
- 1,000人あたり着工戸数は2.10戸/千人(県平均2.70戸・県内21位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
妙高市の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 62戸 | — | 21位 |
| 持家 | 56戸 | 90.3% | — |
| 貸家 | 0戸 | 0.0% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 1戸 | 1.6% | — |
| 分譲住宅 | 5戸 | 8.1% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
住宅着工の90.3%が持家で、戸建て住宅中心の構成です。持家比率90.3%は近隣で最も高く(上越市67.3%・糸魚川市58.1%・柏崎市66.0%・長岡市61.2%を大きく上回る)、貸家=0戸(県内11市町村と同じ状態)となっています。分譲8.1%は近隣中位、給与住宅は1戸・1.6%です。
▼【グラフ:myoko_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・妙高市を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 88戸 | 81戸 | 4戸 | 0戸 | 3戸 |
| H30年度(2018年度) | 110戸 | 87戸 | 8戸 | 12戸 | 3戸 |
| R5年度(2023年度) | 62戸 | 56戸 | 0戸 | 1戸 | 5戸 |
| 10年変化(H25→R5) | -29.5%減少 | -30.9% | -100.0% | — | +66.7% |
妙高市の合計着工戸数はH25年度の88戸からR5年度の62戸へ推移しました(△26戸・-29.5%)。減少はH25→H30の5年間で+25.0%(88戸→110戸)と一時増加した後、H30→R5の5年間で-43.6%と急激に減少する動きです。単純な右肩下がりではなく、中間年で膨らんだ後に縮小した形です。
10年間の推移を用途別に見ると、持家が-30.9%減少(81戸→56戸で△25戸)、貸家はH25の4戸からR5でゼロに消滅(△4戸)、分譲は+66.7%増加(3戸→5戸で+2戸)となっています。特徴的な動きとしてH30時点で給与住宅(社宅等)が12戸まで急増(H25の0戸から)した後、R5で1戸に戻っています。H30の全体着工は110戸と一時的に増加していました。
▼【グラフ:myoko_着工推移.png 妙高市と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 81戸(92.0%) | 87戸(79.1%) | 56戸(90.3%) | -30.9% |
| 貸家 | 4戸(4.5%) | 8戸(7.3%) | 0戸(0.0%) | -100.0% |
| 給与住宅 | 0戸(0.0%) | 12戸(10.9%) | 1戸(1.6%) | — |
| 分譲 | 3戸(3.4%) | 3戸(2.7%) | 5戸(8.1%) | +66.7% |
H25年度時点で持家が92.0%を占めていたのに対し、R5年度は90.3%となっています。貸家は4.5%→0.0%、分譲は3.4%→8.1%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:myoko_用途別.png 妙高市の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 妙高市 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 29,514人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 62戸 | 21位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 2.10戸 | 21位 |
妙高市の1,000人あたり着工戸数は2.10戸/千人で、新潟県30市町村の21位です。県平均(2.70戸/千人)の約78%にとどまり、近隣(上越市3.56戸・柏崎市2.51戸・糸魚川市2.44戸・南魚沼市2.25戸)と比較すると近隣で最も低い水準です。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
妙高市と近隣市町村(上越市・糸魚川市・南魚沼市・長岡市・柏崎市)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 妙高市 | 62戸 | 2.10戸 | 90.3% |
| 上越市 | 643戸 | 3.56戸 | 67.3% |
| 糸魚川市 | 93戸 | 2.44戸 | 58.1% |
| 南魚沼市 | 118戸 | 2.25戸 | 89.8% |
| 長岡市 | 1,094戸 | 4.29戸 | 61.2% |
| 柏崎市 | 191戸 | 2.51戸 | 66.0% |
妙高市の着工戸数62戸は近隣6市町村で最も少ない水準で、長岡市(1,094戸)・上越市(643戸)・柏崎市(191戸)・南魚沼市(118戸)・糸魚川市(93戸)を下回っています。持家比率90.3%は近隣で最も高く、南魚沼市(89.8%)とほぼ同水準で、上越市(67.3%)・柏崎市(66.0%)・長岡市(61.2%)・糸魚川市(58.1%)を大きく上回っています。1,000人あたりでは2.10戸で、近隣で最も低い水準となっています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
妙高市の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は62戸で県内21位、1,000人あたり着工は2.10戸で21位
- H25→R5の10年で-29.5%減少(△26戸)。H25→H30に+25.0%と一時増加した後、H30→R5の5年間で-43.6%と急減する動き
- 着工住宅の90.3%が持家(近隣で最も高い水準)、0.0%が貸家(県内貸家=0戸の11市町村と同じ状態)、8.1%が分譲
- 用途別の10年変化:持家-30.9%(81戸→56戸)/貸家4戸→0戸に消滅/分譲+66.7%(3戸→5戸)/H30時点で給与住宅が12戸に急増した後R5で1戸に戻る特異な動き
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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