関川村の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

関川村への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、関川村の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 関川村の観光客入込数(2024年・約52.4万人)と県内ランキング(24位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比50.0%・前年比+2.4%・コロナ前の半分しか回復していない状況)
  • 観光の種類の内訳(都市型57.4%・温泉健康23.7%の複合型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(8月・比較的分散した通年型)
  • 主要観光施設別の入込数(3施設・上位3施設合計が全体の93.5%を占める高集中構造)

① 関川村の観光客数(2024年)

関川村の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数52.4万人+2.4%
県内順位(入込数)24位/30市町村中
県全体に占める割合約0.83%
観光客/人口比約111.8倍(県内4位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

関川村は県内第24位の観光地です。地域文化交流施設「ちぐら」(30.1万人)を核とした都市型観光が中心で、都市型が観光全体の57.4%を占めます。コロナ前(2019年:104.8万人)比は50.0%と県内29番目の低水準で、コロナ前水準の半分しか回復できていない市町村のひとつです。観光客/人口比は約111.8倍(県内4位)と人口規模に対して観光客が非常に多い村ですが、コロナ禍後に訪問者数が半減した状態が続いています。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)109.2万人
2013年(H25)86.5万人−20.8%
2014年(H26)85.9万人−0.7%
2015年(H27)100.4万人+16.9%
2016年(H28)93.2万人−7.2%
2017年(H29)90.5万人−2.9%
2018年(H30)94.6万人+4.6%
2019年(R1)104.8万人+10.7%
2020年(R2)24.9万人−76.3%
2021年(R3)46.2万人+85.7%
2022年(R4)46.0万人−0.4%
2023年(R5)51.2万人+11.2%
2024年(R6)52.4万人+2.4%

関川村の観光客数の推移には2つの局面があります。コロナ前(2012〜2019年)は85〜109万人台で推移し、2015年以降は概ね90〜105万人の水準を維持していました。2019年(R1:104.8万人)はコロナ前の最高水準で、H26→R1の5年間は+22.0%(県内7位)と増加傾向にありました。

コロナ禍の2020年は−76.3%(24.9万人)と急落しました。2021年は+85.7%(46.2万人)と回復しましたが、コロナ前の水準(100万人台)には遠く及びませんでした。さらに2022年は−0.4%で46.0万人とほぼ横ばいとなり、2023年(+11.2%)・2024年(+2.4%)と緩やかな回復が続くものの、コロナ前(2019年:104.8万人)の半分(50.0%)の水準に留まっています

コロナ前(2019年:104.8万人)と比べると、2024年は52.4万人でコロナ前比50.0%です。コロナ前比の回復率は県内29番目で、県内最低水準グループに属します。コロナ後の停滞が顕著な市町村で、コロナ前に増加傾向にあった観光客数が半減した状態が続いています。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)+22.0%7位/30市町村中
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−50.0%29位/30市町村中

コロナ前の5年間(2014→2019年)は+22.0%(県内7位)と増加傾向にあり、100万人台の観光地として成長していました。しかしコロナ後の5年間(2019→2024年)は−50.0%(県内29位)と、県内で2番目に悪い減少率となっています。長期(H25→R6:2013→2024年)では−39.4%(県内25位)と、長期的にも大幅な減少傾向です。


▼【グラフ:関川村_入込数推移.png 関川村の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
23位小千谷市56.7万人
24位関川村52.4万人
25位加茂市34.6万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

関川村は県全体(約6,302万人)の約0.83%を占めています。コロナ前は100万人台で20位前後に位置していましたが、コロナ禍以降の低迷により現在は24位に位置しています。


▼【グラフ:関川村_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)関川村を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

関川村の観光は都市型(57.4%)温泉健康(23.7%)の複合型構成です。

都市型(57.4%)は地域文化交流施設「ちぐら」への来館が主体です。温泉健康(23.7%)はえちごせきかわ温泉郷(桂の関温泉ゆ~む)への来館が中心とみられます。その他(14.9%)がせきかわ観光情報センターへの入館等に帰属するとみられ、自然(2.1%)行祭事・イベント(1.9%)はごく少量です。スポーツ・レクリエーションと歴史文化はデータ上ゼロで、スキー場・海水浴場はありません。

観光分類比率
都市型57.4%
温泉健康23.7%
その他14.9%
自然2.1%
行祭事・イベント1.9%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月2.4万人
2月3.1万人
3月3.6万人
4月5.6万人
5月6.1万人
6月4.9万人
7月3.6万人
8月6.6万人
9月4.2万人
10月4.4万人
11月5.4万人
12月2.6万人

ピークは8月(6.6万人)で、年間の12.5%が集中しています。ただし5月(6.1万人)・11月(5.4万人)・4月(5.6万人)も比較的高水準で、単一のピーク月への集中度は低めです。

都市型(57.4%)の主力施設「ちぐら」は年間を通じた来館型施設であり、GW(4〜5月)や行楽シーズン(8月・11月)に来館が集中するとみられます。温泉健康(23.7%)のえちごせきかわ温泉郷も通年型の施設で、特定の季節に集中しない安定した来館パターンに寄与しているとみられます。

閑散月は1月(2.4万人)で、年間最少です。冬期(12〜2月)は寒冷・降雪による行動制限の影響とみられ、屋外型の観光需要が低下する時期です。夏集中度(7〜9月)は19.4%、冬集中度(12〜2月)は15.3%と、季節による格差は比較的小さく通年分散型の観光パターンです。


▼【グラフ:関川村_月別推移.png 関川村の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:関川村_分類別.png 関川村の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

関川村で主要観光地点として計上されている施設は3か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
地域文化交流施設「ちぐら」都市型30.1万人32.3万人−6.9%
えちごせきかわ温泉郷(桂の関温泉ゆ~む)温泉・健康11.1万人10.1万人+10.2%
せきかわ観光情報センターその他7.8万人7.4万人+5.1%

スキー場補完: データなし(スキー場なし)

海水浴場補完: データなし(海水浴場なし)

施設への集中度

関川村で最も入込数が多い施設は「地域文化交流施設『ちぐら』」(30.1万人)で、村全体入込数の57.4%を占めます(県内3位の集中度)。上位3施設(ちぐら・えちごせきかわ温泉郷・せきかわ観光情報センター)の合計は全体の93.5%で、これは県内1位です。

村全体(52.4万人)と3施設入込合計(49.0万人)との差(約3.4万人)は、報告対象外の観光行動に帰属しています。3施設で村全体の93.5%を説明できる非常に高い集中構造のため、これらの施設の入館数の動向が村全体の観光統計に直接影響します。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 該当なし
  • 大きく減少した施設(−20%以下): 該当なし

えちごせきかわ温泉郷(+10.2%)・せきかわ観光情報センター(+5.1%)は前年比プラスですが、最大施設の「ちぐら」(−6.9%)は前年比マイナスでした。ちぐらの減少が村全体の伸びを抑制しているとみられますが、いずれも±20%の閾値の範囲内です。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

3施設で93.5%を占める高集中構造への注意

関川村では上位3施設が入込数全体の93.5%を占めており、特に最大施設「ちぐら」が57.4%を担っています。この施設の集計方法変更・報告施設の追加・除外が行われた場合、村全体の観光統計に直接大きな影響が出ます。2020年のコロナ禍での急落(−76.3%)は施設の一時休業・利用制限の影響とみられ、この高集中構造が外部要因の影響を増幅したとみられます。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。えちごせきかわ温泉郷の入館者には日帰り入浴客も含まれるとみられますが、宿泊・日帰りの内訳をデータで確認することはできません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 関川村の観光客入込数(2024年)は52.4万人で、新潟県内24位です
  • 観光の中心は都市型(57.4%)温泉健康(23.7%)の複合型で、「ちぐら」と「えちごせきかわ温泉郷」が観光の核を担う通年分散型観光地です
  • 観光客/人口比は約111.8倍(県内4位)と、地域人口に対して観光客が非常に多い水準ですが、コロナ禍後に訪問者数が半減した状態が続いています

長期トレンド

コロナ前(2019年:104.8万人)と比べると、2024年は52.4万人でコロナ前比50.0%(県内29位)です。コロナ前の5年間(2014→2019年)は+22.0%(県内7位)と増加傾向にありましたが、コロナ後の5年間(2019→2024年)は−50.0%(県内29位)と半減しています。長期(H25→R6)では−39.4%(県内25位)と大幅な減少です。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(−0.4%)・2023年(+11.2%)・2024年(+2.4%)の動向をみると、コロナ禍直後の2022年はほぼ横ばいで停滞し、2023〜2024年に緩やかな回復が続いています。ただし回復のペースは鈍く、コロナ前(2019年)水準への復帰は見通しが立っていない状況です。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 8月(年間の12.5%が集中)。都市型(ちぐら)と温泉健康(えちごせきかわ温泉郷)の両施設が年間通じて集客するため、単一ピーク月への集中度は低く、通年分散型のパターンです
  • 最大施設: 「地域文化交流施設『ちぐら』」が全体の57.4%を担う(県内3位の集中度)
  • 上位3施設合計: 93.5%(県内1位)。3施設で村全体の9割以上を説明できる高集中構造

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 該当なし
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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