阿賀町の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

阿賀町への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、阿賀町の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 阿賀町の観光客入込数(2024年・約70.7万人)と県内ランキング(21位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比84.1%・前年比+29.3%・長期的な大幅減少傾向)
  • 観光の種類の内訳(自然57.4%が過半数を占める自然観光型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(10月・初夏〜秋にかけて高い水準)
  • 主要観光施設別の入込数(2施設・阿賀野川ラインが2024年に大幅増)

① 阿賀町の観光客数(2024年)

阿賀町の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数70.7万人+29.3%
県内順位(入込数)21位/30市町村中
県全体に占める割合約1.12%
観光客/人口比約78.2倍(県内5位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

阿賀町は県内第21位の観光地です。阿賀野川ラインを主要観光資源とする自然観光型の観光地で、自然が観光全体の57.4%を占めます。2024年は前年比+29.3%と大幅な増加を記録しており、阿賀野川ラインの入込数増加(+38.6%)と道の駅阿賀の里 あがりーなの集計加算が主な要因とみられます。コロナ前(2019年:84.1万人)比では84.1%と県内15番目の水準で、コロナ前水準への回復が道半ばです。観光客/人口比は78.2倍(県内5位)と非常に高く、人口約0.9万人の町に年間71万人が訪れています。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)144.6万人
2013年(H25)119.9万人−17.1%
2014年(H26)100.1万人−16.6%
2015年(H27)103.3万人+3.3%
2016年(H28)90.5万人−12.4%
2017年(H29)86.4万人−4.5%
2018年(H30)81.1万人−6.1%
2019年(R1)84.1万人+3.7%
2020年(R2)45.7万人−45.7%
2021年(R3)42.7万人−6.5%
2022年(R4)50.7万人+18.7%
2023年(R5)54.7万人+7.9%
2024年(R6)70.7万人+29.3%

阿賀町の観光客数は2012年(144.6万人)から一貫して減少が続き、コロナ前(2019年)の時点で84.1万人と2012年比で約42%減と、コロナ前から大幅に落ち込んでいました。山間部の過疎化に伴う交通アクセスの困難さや、主要施設の来訪者数の長期的な縮小が影響しているとみられます。

コロナ禍の2020年は−45.7%(45.7万人)と大幅に落ち込みました。2022年以降は回復が続き、2024年(R6)は70.7万人と前年比+29.3%の大幅増を記録しています。この増加の主な要因は、阿賀野川ライン(+38.6%・+11.3万人)と道の駅阿賀の里 あがりーなの集計加算(+7.7万人)とみられます。

コロナ前(2019年:84.1万人)と比べると、2024年は70.7万人でコロナ前比84.1%です。コロナ前水準の回復率は県内15番目で、回復が遅れているグループです。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)−15.9%28位/30市町村
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−15.9%15位/30市町村

コロナ前の5年間(2014→2019年)は−15.9%と県内28番目のマイナスで、コロナ前から急激に観光客が減少していたグループに属します。コロナ後の5年間(2019→2024年)も−15.9%と県内15番目のマイナスで、コロナ禍の落ち込みからの回復が遅れています。長期(H25→R6:2013→2024年)では−41.0%(県内26位)と、県内でも最も観光客減少が大きいグループの一つです。


▼【グラフ:阿賀町_入込数推移.png 阿賀町の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
20位田上町79.1万人
21位阿賀町70.7万人
22位胎内市69.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

阿賀町は県全体(約6,313万人)の約1.12%を占めています。2012年(144.6万人)には県内上位圏にありましたが、長期的な減少により2024年は21位に位置しています。


▼【グラフ:阿賀町_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)阿賀町を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

阿賀町の観光は自然(57.4%)が過半数を占める自然観光型の構成です。

自然(57.4%)は阿賀野川ラインへの来訪が主体です。都市型(23.1%)は道の駅阿賀の里 あがりーなへの来訪、温泉・健康(13.0%)は町内の温泉施設への来訪が含まれます。

観光分類比率
自然57.4%
都市型23.1%
温泉・健康13.0%
行祭事・イベント4.9%
歴史・文化1.6%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月2.0万人
2月2.3万人
3月2.4万人
4月4.4万人
5月5.5万人
6月9.6万人
7月5.8万人
8月8.9万人
9月7.0万人
10月10.0万人
11月9.5万人
12月3.4万人

ピークは10月(10.0万人)で、年間の14.1%が集中しています。6月(9.6万人)・11月(9.5万人)・8月(8.9万人)も高水準を維持しており、初夏〜秋(6〜11月)を通じて観光客が多い構造です。10月・11月は阿賀野川流域の紅葉シーズンへの来訪が集中することが背景にあるとみられます。6月(9.6万人)のR6での大幅増は、阿賀野川ラインへの来訪増加が寄与しているとみられます。

夏集中度(7〜8月合計)は20.8%、冬集中度(12〜2月合計)は11.0%です。冬季(12〜2月)は2〜3万人台と入込数が落ち込みますが、他の山間部観光地と比べると冬の来訪者がある程度確保されている構造です。温泉施設(13.0%)への来訪が冬季も一定水準の集客を維持しているとみられます。


▼【グラフ:阿賀町_月別推移.png 阿賀町の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:阿賀町_分類別.png 阿賀町の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

阿賀町で主要観光地点として計上されている施設は2か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
阿賀野川ライン自然40.6万人29.3万人+38.6%
道の駅阿賀の里 あがりーな都市型7.7万人

※道の駅阿賀の里 あがりーなは2023年(R5)のデータなし(集計対象加算の可能性があります)

スキー場補完: スキー場の利用客数は530人(県内15位/16市町村)です。

海水浴場補完: データなし(海水浴場なし)

道の駅補完: 道の駅阿賀の里 あがりーなの利用者数は7.7万人で、道の駅保有市町村(15市町村中)の13位です。

施設への集中度

阿賀町で最も入込数が多い施設は「阿賀野川ライン」(40.6万人)で、町全体入込数の57.4%を占めます(県内3位の集中度)。上位2施設(阿賀野川ライン・道の駅阿賀の里 あがりーな)の合計は全体の68.2%です(県内9位)。

施設集中度は県内上位圏にあり、阿賀野川ライン1施設が町全体の半数以上の入込数を担っています。町全体(70.7万人)と2施設入込合計(48.3万人)との差(約22.4万人)は、報告対象外の施設・観光行動に帰属しています。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 阿賀野川ライン(前年比+38.6%・29.3万人→40.6万人)
  • 大きく減少した施設(−20%以下): 該当なし

阿賀野川ラインは2024年に40.6万人と2023年(29.3万人)から大幅増加しています。入込数の増加要因については、利用者数計上方法の見直しや観光促進施策の効果など複数の可能性が考えられますが、データのみからは特定が困難です。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

2024年の前年比+29.3%は集計対象の変動を含む可能性があります

道の駅阿賀の里 あがりーなが2024年(R6)から集計対象に加わったとみられます(2023年のデータなし)。この施設の入込数(7.7万人)が加算されたことが、2024年の前年比増加の一部を構成しているとみられます。阿賀野川ライン自体も+38.6%(+11.3万人)と大幅増を記録しており、2024年の増加には複数の要因が重なっているとみられます。

阿賀町は報告対象施設が2か所のみです

2施設の入込合計(48.3万人)と市全体入込数(70.7万人)との差(約22.4万人)は、報告対象外の施設・観光行動(温泉・自然散策・行祭事イベント等)に帰属しています。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。阿賀野川ライン(川下り等)は日帰り型の利用が多いとみられますが、データによる確認はできません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 阿賀町の観光客入込数(2024年)は70.7万人で、新潟県内21位です
  • 観光の中心は自然(57.4%)で、阿賀野川ラインへの来訪が町全体の半数以上を担う自然観光型観光地です
  • 観光客/人口比は約78.2倍(県内5位)で、人口約0.9万人の町に年間71万人が訪れる高密度な集客構造です

長期トレンド

コロナ前(2019年:84.1万人)と比べると、2024年は70.7万人でコロナ前比84.1%(県内15位)です。コロナ前の5年間(H26→R1)ですでに−15.9%(28位)と急減しており、コロナ前から観光客減少が顕著だったグループです。長期(H25→R6)では−41.0%(県内26位)と、県内で最も観光客が減少したグループの一つです。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+18.7%)・2023年(+7.9%)・2024年(+29.3%)と3年連続の増加が続いています。2024年は阿賀野川ライン(+38.6%)の大幅増加と道の駅あがりーなの集計加算が全体を押し上げたとみられます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 10月(年間の14.1%が集中)。阿賀野川流域の紅葉シーズンへの来訪が主な要因とみられます。初夏〜秋(6〜11月)にわたって高水準を維持する自然観光型パターン。夏集中度20.8%・冬集中度11.0%
  • 最大施設: 「阿賀野川ライン」が全体の57.4%を担う(県内3位の集中度)
  • 上位2施設合計: 68.2%(県内9位)。報告施設が2か所のみのため集中度指標は参考値

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 阿賀野川ライン(+38.6%)
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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