南魚沼市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。
この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、南魚沼市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。
県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。
この記事でわかること
- 南魚沼市の観光客入込数(2024年・約287.0万人)と県内ランキング(6位/30市町村中)
- 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比76.1%で回復途上)
- 観光の種類の内訳(スポーツ・レクリエーション47.0%+都市型26.3%のスキー道の駅複合型)
- 月別の観光客の集中パターンとピーク月(2月・スキーシーズンが主因)
- 主要観光施設別の入込数(6施設・道の駅南魚沼が最大)
① 南魚沼市の観光客数(2024年)
南魚沼市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。
観光客数サマリー
| 指標 | 2024年 | 前年比 |
|---|---|---|
| 観光客入込数 | 287.0万人 | −1.4% |
| 県内順位(入込数) | 6位/30市町村中 | — |
| 県全体に占める割合 | 約4.53% | — |
| 観光客/人口比 | 約54.8倍(県内7位) | — |
※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」
南魚沼市は県内第6位の観光地です。人口(約5.2万人)に対して年間54.8人の観光客が来ており、観光客/人口比は県内7位です。スキーリゾートと米どころ(魚沼産コシヒカリ)の産地として知られ、スキー場と道の駅を中心に観光客を集めています。
② 観光客数の推移(2012〜2024年)
年別推移
| 年(和暦) | 観光客入込数 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2012年(H24) | 330.9万人 | — |
| 2013年(H25) | 353.7万人 | +6.9% |
| 2014年(H26) | 389.9万人 | +10.2% |
| 2015年(H27) | 379.4万人 | −2.7% |
| 2016年(H28) | 365.7万人 | −3.6% |
| 2017年(H29) | 354.6万人 | −3.0% |
| 2018年(H30) | 378.1万人 | +6.6% |
| 2019年(R1) | 377.2万人 | −0.2% |
| 2020年(R2) | 210.5万人 | −44.2% |
| 2021年(R3) | 173.7万人 | −17.5% |
| 2022年(R4) | 230.9万人 | +32.9% |
| 2023年(R5) | 291.0万人 | +26.0% |
| 2024年(R6) | 287.0万人 | −1.4% |
※2020〜2021年の急減はコロナ禍の影響とみられます。
コロナ前(2019年:377.2万人)と比べると、2024年は287.0万人でコロナ前比76.1%です。コロナ前の水準には届いておらず、県内30市町村中22番目の回復率となっています。
5年ごとの変化(2014→2019→2024年)
| 比較期間 | 変化率 |
|---|---|
| 2014年→2019年(コロナ前・5年間) | −3.3% |
| 2019年→2024年(コロナ後・5年間) | −23.9% |
コロナ前の5年間(2014→2019年)は−3.3%と緩やかな減少傾向にありました。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−23.9%と大幅な減少となっており、県内22番目の変化率です。長期的(H25→R6)には−18.8%の減少です。
▼【グラフ:南魚沼市_入込数推移.png 南魚沼市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】

④ 新潟県内での位置づけ
観光客入込数 県内ランキング(2024年)
| 順位 | 市町村 | 観光客入込数(2024年) |
|---|---|---|
| 1位 | 新潟市 | 1,601.9万人 |
| 2位 | 長岡市 | 737.9万人 |
| 3位 | 妙高市 | 517.9万人 |
| 4位 | 上越市 | 318.3万人 |
| 5位 | 湯沢町 | 312.4万人 |
| 6位 | 南魚沼市 | 287.0万人 |
| … | … | … |
| 28位 | 出雲崎町 | 17.0万人 |
| 29位 | 聖籠町 | 14.4万人 |
| 30位 | 粟島浦村 | 1.1万人 |
南魚沼市は県全体(約6,334万人)の約4.53%を占めています。6位の位置で5位の湯沢町(312.4万人)とは25.4万人の差があります。
▼【グラフ:南魚沼市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)南魚沼市を強調表示】

⑤ 観光の種類と季節パターン
観光の種類(2024年)
南魚沼市の観光はスキー場を中心としたスポーツ・レクリエーションと道の駅の集客が組み合わさった複合型です。
スポーツ・レクリエーション(47.0%)が最も大きく、スキー場利用が主な集客要素となっています。次いで都市型観光(26.3%)が高く、道の駅南魚沼への集客が主因です。温泉・健康(9.9%)・行祭事イベント(9.2%)・歴史文化(5.3%)が続き、スキー・道の駅に温泉や祭りが加わった多様な構成です。
| 観光分類 | 比率 |
|---|---|
| スポーツ・レクリエーション | 47.0% |
| 都市型観光 | 26.3% |
| 温泉・健康 | 9.9% |
| 行祭事・イベント | 9.2% |
| 歴史・文化 | 5.3% |
| 自然 | 2.4% |
| その他 | 0.0% |
月別の観光動向(2024年)
| 月 | 観光客数 |
|---|---|
| 1月 | 39.4万人 |
| 2月 | 48.2万人 |
| 3月 | 42.5万人 |
| 4月 | 14.0万人 |
| 5月 | 13.7万人 |
| 6月 | 11.3万人 |
| 7月 | 20.1万人 |
| 8月 | 24.5万人 |
| 9月 | 15.3万人 |
| 10月 | 26.5万人 |
| 11月 | 15.3万人 |
| 12月 | 16.3万人 |
ピークは2月(48.2万人)で、年間の16.8%が集中しています。スキーシーズンが主な集客要因で、スポーツ・レクリエーション比率47.0%と対応しています。1月(39.4万人)・3月(42.5万人)もスキーシーズンとして高水準で、12月(16.3万人)を加えた冬集中度(12〜2月合計)は36.2%です。
最も少ないのは6月(11.3万人)で、スキーシーズン終了後の4〜6月は閑散期となっています。夏集中度(7〜8月合計)は15.5%で、8月(24.5万人)は夏の行楽需要を受けてやや盛り返すものの、冬季と比べると大きく低下します。10月(26.5万人)は秋の行楽シーズンとして比較的多い月となっています。
▼【グラフ:南魚沼市_月別推移.png 南魚沼市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:南魚沼市_分類別.png 南魚沼市の観光分類別内訳(2024年)】

⑥ 主要観光施設・観光資源
南魚沼市で主要観光地点として計上されている施設は6か所です(2024年)。
| 施設名 | 分類 | 2024年入込数 | 2023年入込数 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 道の駅南魚沼 | 都市型観光 | 51.7万人 | 45.5万人 | +13.6% |
| 八色の森公園 | スポーツ・レクリエーション | 16.4万人 | 17.3万人 | −5.6% |
| 樺野沢温泉 | 温泉・健康 | 9.9万人 | 9.8万人 | +1.0% |
| 浦佐毘沙門堂裸押合大祭 | 行祭事・イベント | 8.0万人 | 10.0万人 | −20.0% |
| 六日町温泉 | 温泉・健康 | 6.9万人 | 6.4万人 | +8.6% |
| 上の原高原温泉 | 温泉・健康 | 5.2万人 | 5.4万人 | −5.1% |
スキー場補完: スキー場利用客数は1,041,475人(R5-6シーズン)で、県内16市町村中2位です。スポーツ・レクリエーション比率47.0%の主な集客要素となっています。
道の駅補完: 道の駅1施設(道の駅南魚沼)の利用者数は516,880人(51.7万人)で、15市町村中8位です。
施設への集中度
南魚沼市で最も入込数が多い施設は「道の駅南魚沼」(51.7万人)で、市全体入込数の18.0%を占めます(県内22位の集中度)。上位3施設(道の駅南魚沼・八色の森公園・樺野沢温泉)の合計は全体の27.2%です(県内27位)。
施設への集中度は低く、6施設に分散した構造です。スキー場利用客(104.1万人)は主要観光地点の集計方法とは別枠で計上されているため、実質的な集客の中心はスキー場となっています。
前年比が大きく変化した施設(2024年)
- 大きく増加した施設: 該当なし(全施設で前年比+20%以上の大幅増加はありませんでした)
- 大きく減少した施設: 浦佐毘沙門堂裸押合大祭(前年比−20.0%・8.0万人)
浦佐毘沙門堂裸押合大祭の前年比−20.0%(2023年10.0万人→2024年8.0万人)は大幅な減少です。天候・観覧条件など祭事特有の変動要因が影響しているとみられますが、詳細な要因は公表データからは確認できません。
なお、道の駅南魚沼は前年比+13.6%(45.5万人→51.7万人)と大幅な増加が続いており、伸びている施設ですが+20%以上の大幅増加の定義には該当しません。
⑧ 観光客数データを見るときの注意点
観光客入込数は実測値ではなく推計値です
新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。
宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし
新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。
スキー場利用客数は別集計
スキー場利用客数(104.1万人)は「スキー場利用客数調査」で別途集計されており、主要観光地点の入込数とは計上方法が異なります。年間の観光客入込数(287.0万人)と単純に合算することは適切ではありません。
まとめ
2024年の観光客数規模
- 南魚沼市の観光客入込数(2024年)は287.0万人で、新潟県内6位です
- 観光の中心はスポーツ・レクリエーション(47.0%)と都市型観光(26.3%)で、スキー場(県内2位・104万人)と道の駅南魚沼が集客を支える複合型の観光構造です
- 観光客/人口比は約54.8倍(県内7位)です
長期トレンド
コロナ前(2019年:377.2万人)と比べると、2024年は287.0万人でコロナ前比76.1%です。県内22番目の回復率で、回復途上にあります。長期的(H25→R6)には−18.8%の減少となっています。
直近の動向(2022〜2024年)
2022年(+32.9%)・2023年(+26.0%)と大幅な回復が続きましたが、2024年は前年比−1.4%と微減に転じました。コロナ後の急速な回復フェーズから安定フェーズへの移行がみられます。
月・施設の集中パターン
- ピーク月: 2月(年間の16.8%が集中)。スキーシーズンの集客が主因で、冬集中度(12〜2月)は36.2%です
- 最大施設: 「道の駅南魚沼」が全体の18.0%を担う(県内22位の集中度)
- 上位3施設合計: 27.2%(県内27位)。スキー場が別枠集計のため施設集中度は低く見える構造で、実質的にはスキー場が最大集客施設となっています
伸びている施設・縮小している施設(2024年)
- 大きく増加: 該当なし(道の駅南魚沼は+13.6%と増加傾向だが+20%の定義外)
- 大きく減少: 浦佐毘沙門堂裸押合大祭(前年比−20.0%)
出典
- 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
- 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
- スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和5-6シーズン スキー場利用客数)
- 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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