柏崎市では年間191戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は7位、1,000人あたり着工戸数は15位です。
H25年度比で-59.4%減少(471戸→191戸で△280戸)と、上位10市町村の中でも最大級の減少幅です。用途別では3用途すべてで-50%以上の減少が特徴で、持家-61%・貸家-57%・分譲-50%と全用途で同水準の縮小が進んでいます。分譲が増加する新潟市(+154%)・長岡市(+53%)と異なり、構造変化を伴わない全用途縮小型のパターンです。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、柏崎市の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は191戸(県内7位・1,000人あたり15位)
- H25年度比で-59.4%減少
- 着工住宅のうち持家66.0%(126戸)・貸家23.0%(44戸)・給与住宅0.5%(1戸)・分譲10.5%(20戸)
- 1,000人あたり着工戸数は2.51戸/千人(県平均2.70戸・県内15位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
柏崎市の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 191戸 | — | 7位 |
| 持家 | 126戸 | 66.0% | — |
| 貸家 | 44戸 | 23.0% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 1戸 | 0.5% | — |
| 分譲住宅 | 20戸 | 10.5% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
持家が66.0%を占め、戸建てが中心となっています。分譲比率10.5%は県内で中位程度、給与住宅(社宅等)は1戸・0.5%と軽微です。
▼【グラフ:kashiwazaki_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・柏崎市を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 471戸 | 325戸 | 102戸 | 4戸 | 40戸 |
| H30年度(2018年度) | 301戸 | 222戸 | 57戸 | 1戸 | 21戸 |
| R5年度(2023年度) | 191戸 | 126戸 | 44戸 | 1戸 | 20戸 |
| 10年変化(H25→R5) | -59.4%減少 | -61.2% | -56.9% | — | -50.0% |
柏崎市の合計着工戸数はH25年度の471戸からR5年度の191戸へ推移しました(△280戸・-59.4%)。減少はH25→H30の5年間で-36.1%、H30→R5の5年間で-36.5%とほぼ均等に進みました。上位10市町村の中でも最大級の減少幅となっています。
10年間の推移を用途別に見ると、3用途すべてで-50%以上の大幅減少が特徴です。持家が-61.2%減少(325戸→126戸で△199戸)、貸家が-56.9%減少(102戸→44戸で△58戸)、分譲が-50.0%減少(40戸→20戸で△20戸)と全用途で同水準の縮小となっています。分譲が増加する他市町村(新潟市+154%・新発田市+58%等)と異なり、構造変化を伴わない全用途縮小型のパターンです。
▼【グラフ:kashiwazaki_着工推移.png 柏崎市と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 325戸(69.0%) | 222戸(73.8%) | 126戸(66.0%) | -61.2% |
| 貸家 | 102戸(21.7%) | 57戸(18.9%) | 44戸(23.0%) | -56.9% |
| 給与住宅 | 4戸(0.8%) | 1戸(0.3%) | 1戸(0.5%) | — |
| 分譲 | 40戸(8.5%) | 21戸(7.0%) | 20戸(10.5%) | -50.0% |
H25年度時点で持家が69.0%を占めていたのに対し、R5年度は66.0%となっています。貸家は21.7%→23.0%、分譲は8.5%→10.5%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:kashiwazaki_用途別.png 柏崎市の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 柏崎市 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 76,217人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 191戸 | 7位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 2.51戸 | 15位 |
柏崎市の1,000人あたり着工戸数は2.51戸/千人で、新潟県30市町村の15位です。県平均(2.70戸/千人)をわずかに下回る水準で、着工総数(7位)と人口比の順位(15位)に差があります。人口76,217人に対して着工191戸となっており、人口規模ほど着工が伴っていない状況です。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
柏崎市と近隣市町村(長岡市・刈羽村・上越市・糸魚川市・出雲崎町)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 柏崎市 | 191戸 | 2.51戸 | 66.0% |
| 長岡市 | 1,094戸 | 4.29戸 | 61.2% |
| 刈羽村 | 10戸 | 2.37戸 | 100.0% |
| 上越市 | 643戸 | 3.56戸 | 67.3% |
| 糸魚川市 | 93戸 | 2.44戸 | 58.1% |
| 出雲崎町 | 5戸 | 1.29戸 | 100.0% |
柏崎市の着工戸数191戸は近隣6市町村で長岡市(1,094戸)・上越市(643戸)に次ぐ3位です。持家比率66.0%は上越市(67.3%)に近い水準で、長岡市(61.2%)・糸魚川市(58.1%)よりやや高くなっています。1,000人あたりでは2.51戸で、長岡市(4.29戸)・上越市(3.56戸)よりも低く、糸魚川市(2.44戸)・刈羽村(2.37戸)に近い水準となっています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
柏崎市の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は191戸で県内7位、1,000人あたり着工は2.51戸で15位(着工総数より人口比の順位が低い)
- H25→R5の10年で-59.4%減少(△280戸)。上位10市町村で最大級の減少幅で、H25→H30・H30→R5とも約36%減少と持続的
- 着工住宅の66.0%が持家、23.0%が貸家、10.5%が分譲。近隣中規模市町村(上越市67.3%)に近い戸建て中心の構成
- 用途別に3用途すべてで-50%以上減少:持家-61.2%(325戸→126戸)/貸家-56.9%(102戸→44戸)/分譲も-50.0%減少(40戸→20戸)。分譲が増加する他市町村と異なり、構造変化を伴わない全用途縮小型のパターン
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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