五泉市の観光客データ 3〜5月に41.3%が集まり県内でいちばん春に寄る、年間83.1万人は県内19位

市町村

五泉市は年間 83.1 万人の観光客が訪れる県内 19 位の観光地です。県全体(約 6,336 万人)の 1.31% を占めます。

五泉市の観光構造で数値上目立つのは、コロナ前比 200.0% が県内 1 位である点です。コロナ前(2019 年 41.6 万人)に対して 2024 年は 83.1 万人で、ちょうど 2 倍の水準です。コロナ後 5 年間(R1→R6)の +100.0% も県内 1 位、長期の H25→R6 +154.6% は県内 2 位にあたります。

もう 1 つの特徴が 春集中度 41.3%(県内 1 位) です。3〜5 月の 3 か月で年間の 4 割を超え、この水準は R4 44.3%・R5 40.6%・R6 41.3% と 3 年続いています。ただし春の山の位置は移動しています。R4・R5 は 5 月がピークで、4 月がピークになったのは 2024 年(R6)が初めてです。

主要観光地点は 3 施設のみで、ラポルテ五泉(39.7 万人・市全体の 47.8%)・村松さくらんど温泉(10.7 万人)・花木まつり(6.5 万人)が計上されています。道の駅・スキー場・海水浴場はいずれも該当がありません。

この記事では、五泉市の観光客数を 13 年間の推移・観光分類の内訳・月別の集客カレンダー・主要観光施設 3 か所の集中度から整理します。県内 30 市町村で唯一コロナ前の 2 倍に達した市で、その増加がいつ・どの月に起きたのかを数値で確認します。訪問時期を選ぶとき・移住や出店を検討するときの判断材料になる部分もあわせて示します。


▼【グラフ:五泉市_県内ランキング.png 新潟県内 30 市町村の観光客入込数ランキング(2024 年・五泉市を強調表示)】


  1. 五泉市の観光を支える 3 つの施設
    1. 1. ラポルテ五泉:39.7 万人(市全体の 47.8%)
    2. 2. 村松さくらんど温泉:10.7 万人(温泉健康 21.3%・県内 5 位)
    3. 3. 花木まつり:6.5 万人(行祭事 19.8%・県内 7 位)
  2. 13 年推移(2012〜2024 年):2024 年が 13 年間のピーク・R4 に +181.7%
    1. 2022 年(R4)の +181.7%
    2. コロナ前 5 年間(H26→R1)は +1.9%(県内 11 位)
    3. コロナ前比 200.0%(県内 1 位)
    4. 3 つの時期区分
    5. 2024 年:前年比 +7.2%(県内 8 位)
  3. 観光の種類(分類別内訳):都市型 52.4% + 温泉健康 21.3% + 行祭事 19.8%
  4. 月別カレンダー:春集中度 41.3%(県内 1 位)・山は 5 月から 4 月へ
    1. 季節集中度:春 41.3% が県内 1 位
    2. 4 月ピークは 2024 年に生じた
    3. 夏と冬が同率 13.8%
  5. 主要観光施設:3 施設・施設把握率 68.5%
    1. 集中度の県内順位
    2. 前年比
  6. 補助データ:道の駅・スキー・海水浴はいずれも該当なし
  7. 五泉市の観光を選ぶときの判断材料
    1. 4 月と 5 月で年間の 35.3%
    2. 主要観光地点は 3 か所のみ・最大が市全体の 47.8%
    3. 移住検討者向け:人出の差が小さい市
    4. 事業出店検討者向け:1 施設への集中が需要の形を決めている
  8. 五泉市のデータを見るときの注意点
    1. 1. R4 の +181.7% と集計範囲
    2. 2. 主要観光地点が 3 施設のみ
    3. 3. 春集中度 41.3% の構成
    4. 4. 推計値・宿泊内訳の非公表
  9. まとめ
    1. 2024 年の五泉市(数値一覧)
    2. この数値が示していること
  10. 出典

五泉市の観光を支える 3 つの施設

五泉市で主要観光地点として計上されている施設は 3 か所です。施設入込数合計は 56.9 万人で、市全体入込 83.1 万人の 68.5% を把握しています。

施設分類2024 年入込数2023 年入込数前年比市全体シェア
ラポルテ五泉都市型39.7 万人38.3 万人+3.7%47.8%
村松さくらんど温泉温泉健康10.7 万人9.9 万人+8.7%12.9%
花木まつり行祭事6.5 万人7.2 万人−9.7%7.8%
3 施設合計─56.9 万人55.4 万人+2.9%68.5%

1. ラポルテ五泉:39.7 万人(市全体の 47.8%)

最大集客施設は ラポルテ五泉(39.7 万人・前年比 +3.7%)で、市全体入込 83.1 万人の 47.8% を占めます。この集中度は県内 8 位にあたります。観光分類「都市型観光」52.4%(県内 9 位)の中核を構成します。

2. 村松さくらんど温泉:10.7 万人(温泉健康 21.3%・県内 5 位)

観光分類「温泉・健康」は 21.3% で県内 5 位です。

温泉健康比率の県内上位

順位市町村温泉健康比率
1 位新発田市32.4%
2 位湯沢町25.8%
3 位関川村23.7%
4 位田上町22.6%
5 位五泉市21.3%
6 位村上市19.6%

主要観光地点として計上されているのは村松さくらんど温泉(10.7 万人・前年比 +8.7%)で、温泉健康分類の実数 17.7 万人との差 6.9 万人は施設別データには表れていません。

3. 花木まつり:6.5 万人(行祭事 19.8%・県内 7 位)

観光分類「行祭事・イベント」は 19.8% で県内 7 位です。主要観光地点として 花木まつり(6.5 万人・前年比 −9.7%)が計上されています。行祭事分類の実数 16.5 万人との差 10.0 万人は施設別データには表れていません。

花木まつりは 4 月に開催される催事で、市全体の 4 月ピーク(17.9 万人)と同じ月にあたります。


13 年推移(2012〜2024 年):2024 年が 13 年間のピーク・R4 に +181.7%

年(和暦)観光客入込数前年比
2012 年(H24)30.0 万人─
2013 年(H25)32.7 万人+8.7%
2014 年(H26)40.8 万人+24.9%
2015 年(H27)35.5 万人−12.9%
2016 年(H28)48.8 万人+37.2%
2017 年(H29)47.1 万人−3.4%
2018 年(H30)37.1 万人−21.2%
2019 年(R1)41.6 万人+12.0%
2020 年(R2)22.2 万人(13 年間の最少)−46.6%
2021 年(R3)26.0 万人+17.1%
2022 年(R4)73.2 万人+181.7%
2023 年(R5)77.6 万人+6.0%
2024 年(R6)83.1 万人(13 年間のピーク)+7.2%

※2020〜2021 年の減少はコロナ禍下の期間にあたります。

2022 年(R4)の +181.7%

2022 年(R4)は前年(R3 26.0 万人)から +181.7% 増加し、73.2 万人となりました。増加幅 +47.2 万人は R3(26.0 万人)の 1.8 倍にあたる値です。施設別データの公表は R5・R6 の 2 年分に限られ、R4 当時の施設別内訳は公表範囲外です。

この R4 以降、R5(+6.0%)・R6(+7.2%)と増加が続き、2024 年の 83.1 万人が 13 年間のピークとなっています。

コロナ前 5 年間(H26→R1)は +1.9%(県内 11 位)

コロナ前の 5 年間(H26 40.8 万人 → R1 41.6 万人)は +1.9%(県内 11 位) で、ほぼ横ばいでした。H24〜R1 の 8 年間は 30.0〜48.8 万人の範囲で推移しています。

コロナ前比 200.0%(県内 1 位)

コロナ前(2019 年:41.6 万人)と 2024 年(83.1 万人)を比較すると 200.0%(県内 1 位) で、ちょうど 2 倍の水準です。

コロナ前比の県内上位

順位市町村コロナ前比
1 位五泉市200.0%
2 位田上町199.6%
3 位阿賀野市150.9%
4 位燕市126.6%
5 位長岡市106.6%

県内 30 市町村でコロナ前比が 100% を超えたのは上記 5 自治体のみです。

3 つの時期区分

期間変化率順位
2014→2019 年(コロナ前 5 年)+1.9%11 位
2019→2024 年(コロナ後 5 年)+100.0%1 位
H25→R6(12 会計年度)+154.6%2 位

コロナ後 5 年間(R1→R6)の +100.0% は県内 1 位、長期(H25→R6)の +154.6% は県内 2 位です。コロナ前は横ばい(+1.9%・県内 11 位)だった水準が、R4 以降に変化した推移として数値に表れています。

2024 年:前年比 +7.2%(県内 8 位)

前年比 +7.2% は県内 8 位の伸び率です。県内の上位 5 位は阿賀町(+29.3%)・十日町市(+22.6%)・刈羽村(+18.0%)・加茂市(+15.8%)・佐渡市(+14.1%)で、次いで燕市(+11.0%・6 位)・五泉市(+7.2%・8 位)と続きます。


▼【グラフ:五泉市_入込数推移.png 五泉市の観光客入込数の推移(2012〜2024 年)】


観光の種類(分類別内訳):都市型 52.4% + 温泉健康 21.3% + 行祭事 19.8%

観光分類比率県内順位
都市型観光52.4%9 位
温泉・健康21.3%5 位
行祭事・イベント19.8%7 位
自然2.9%15 位
歴史・文化2.7%20 位
スポーツ・レクリエーション1.1%26 位
その他0.0%8 位

上位 3 分野(都市型 52.4% + 温泉健康 21.3% + 行祭事 19.8%)で 93.5% を占めます。自然 2.9%・歴史文化 2.7%・スポレク 1.1% はいずれも県内下位です。


▼【グラフ:五泉市_分類別.png 五泉市の観光分類別内訳(2024 年)】


月別カレンダー:春集中度 41.3%(県内 1 位)・山は 5 月から 4 月へ

月観光客数年間シェア
1 月(最少)3.6 万人4.3%
2 月4.3 万人5.2%
3 月5.0 万人6.0%
4 月(ピーク)17.9 万人21.5%
5 月11.5 万人13.8%
6 月6.0 万人7.2%
7 月4.9 万人5.8%
8 月6.6 万人8.0%
9 月6.3 万人7.6%
10 月6.7 万人8.0%
11 月6.8 万人8.2%
12 月3.6 万人4.3%

季節集中度:春 41.3% が県内 1 位

季節集中度
春(3〜5 月)41.3%(県内 1 位)
秋(9〜11 月)23.9%
夏(7〜8 月)13.8%
冬(12〜2 月)13.8%

春集中度 41.3% は県内 30 市町村で最も高い値です(2 位 胎内市 37.8%・3 位 加茂市 37.3%・4 位 上越市 32.1%)。4 月(17.9 万人)・5 月(11.5 万人)の 2 か月だけで年間の 35.3% を占めます。

振幅倍率:4 月 17.9 万人 ÷ 1 月 3.6 万人 = 5.0 倍

4 月ピークは 2024 年に生じた

五泉市の春の山は、2022・2023 年は 5 月にありました。

年4 月5 月ピーク月春集中度
2022 年(R4)138,526146,8615 月44.3%
2023 年(R5)124,608137,9605 月40.6%
2024 年(R6)178,926114,5564 月41.3%

春集中度は 3 年とも 40% 台で安定している一方、山の位置だけが 5 月から 4 月へ移動しています。

2024 年の年間増加 +55,486 人の内訳を見ると、4 月が +54,318 人(前年比 +43.6%)、5 月が −23,404 人(−17.0%)です。市全体の前年比 +7.2% は、4 月の増加と 5 月の減少を差し引いた結果にあたります。

県内 30 市町村で 2024 年に 4 月がピーク月となったのは五泉市・上越市・胎内市の 3 市で、五泉市のピーク月シェア 21.5% はこの中で最も高い値です(上越市 20.5%・胎内市 19.0%)。4 月には花木まつり(6.5 万人)の開催時期が含まれます。

夏と冬が同率 13.8%

夏(7〜8 月)13.8% と冬(12〜2 月)13.8% が同率で、いずれも春(41.3%)の 3 分の 1 の水準です。スキー場・海水浴場はいずれも調査データに計上がなく、7 月(4.9 万人)は 1 月(3.6 万人)・12 月(3.6 万人)・2 月(4.3 万人)に次いで年間 4 番目に少ない月です。


▼【グラフ:五泉市_月別推移.png 五泉市の月別観光客数(2024 年・R4〜R6 の 3 年比較)】


主要観光施設:3 施設・施設把握率 68.5%

五泉市の主要観光地点は 3 か所で、県内でも計上施設数が少ない部類です(参考:新潟市 56 施設・柏崎市 12 施設・三条市 10 施設・見附市 4 施設・燕市 4 施設・佐渡市 2 施設)。最大のラポルテ五泉は商業・文化の複合施設です。

集中度の県内順位

  • 最大施設集中度(ラポルテ五泉 47.8%):県内 8 位/30 市町村中
  • 上位 3 施設集中度(68.5%):県内 8 位/30 市町村中

主要観光地点が 3 施設であり、上位 3 施設集中度 68.5% は施設入込数合計の全体(100%)にあたります。

前年比

  • 前年比増加:村松さくらんど温泉(+8.7%・9.9 万人 → 10.7 万人)・ラポルテ五泉(+3.7%・38.3 万人 → 39.7 万人)
  • 前年比減少:花木まつり(−9.7%・7.2 万人 → 6.5 万人)
  • 前年比 −30% 以下:該当なし

市全体の前年比 +7.2%(+55,486 人)に対し、3 施設合計の増加は +15,907 人(553,503 人 → 569,410 人・+2.9%)です。差の 39,579 人(約 4.0 万人)は施設別データに計上されていない部分の増加にあたります。


補助データ:道の駅・スキー・海水浴はいずれも該当なし

五泉市の補助データを整理します。

データ種別実績県内順位
道の駅該当なし─
スキー場該当なし─
海水浴該当なし(海水浴場なし)─
面積351.91 km²─
観光客/km²2,363 人22 位/30 市町村中
観光客/人口比18.2 倍25 位/30 市町村中

五泉市は内陸の市で海に面しておらず、海水浴場の計上はありません。スキー場・道の駅についても調査データに計上がなく、県内 15 市町村にある道の駅の集計対象外です。


五泉市の観光を選ぶときの判断材料

主要観光地点が 3 か所しかないため、市全体の人出と 1 施設の動きがほぼ重なります。その重なり方を月別に追います。

4 月と 5 月で年間の 35.3%

五泉市の月別入込は 4 月(17.9 万人・21.5%)が最多で、5 月(11.5 万人・13.8%)が続きます。この 2 か月で年間の 35.3% が入ります。

時期月別入込年間シェア
4 月17.9 万人21.5%
5 月11.5 万人13.8%
8 月・9 月・10 月・11 月6.3〜6.8 万人7.6〜8.2%
6 月・3 月・7 月4.9〜6.0 万人5.8〜7.2%
2 月・1 月・12 月3.6〜4.3 万人4.3〜5.2%

春(3〜5 月)の集中度 41.3% は県内 1 位です。4 月と 5 月を外すと残る 10 か月は月 3.6〜6.8 万人の範囲に収まり、月による差は 2 倍以内です。最多の 4 月と最少月で 5.0 倍の開きがあります。

なお 4 月が最多月になったのは 2024 年からで、2022 年・2023 年はいずれも 5 月が最多月でした。

主要観光地点は 3 か所のみ・最大が市全体の 47.8%

五泉市で主要観光地点として計上されている施設は 3 か所(ラポルテ五泉・村松さくらんど温泉・花木まつり)で、3 施設合計が市全体の 68.5%(県内 8 位)を占めます。うち最大のラポルテ五泉 1 施設で 47.8%(県内 8 位)です。

県内で最大施設が市町村全体の 4 割を超えるのは、妙高市(道の駅あらい 55.1%)・佐渡市を除く数市町村に限られ、五泉市はこの 1 施設集中型に入ります。観光分類でも都市型 52.4% が最大で、その中核がラポルテ五泉にあたります。次いで温泉・健康 21.3%(村松さくらんど温泉)、行祭事・イベント 19.8%(花木まつり)と続き、3 施設と 3 分類がほぼ対応する構成です。

道の駅・スキー場・海水浴場はいずれもありません。

移住検討者向け:人出の差が小さい市

月入込住民 1 人あたり
4 月(最多)17.9 万人3.92 人(県内 23 位)
1 月・12 月(最少)3.6 万人0.78 人

人口 45,690 人に対して、最も混む 4 月でも住民 1 人あたり 3.92 人で県内 23 位です。最少の 12 月・1 月は 0.78 倍で住民数を下回ります。年間の観光客/人口比も 18.20 倍(県内 25 位)で、観光客の人出が住民生活の混雑として出にくい市です。

人出が増えるのは 4〜5 月の花木まつり期で、この 2 か月だけが月 11 万人を超えます。それ以外の 10 か月は月 3.6〜6.8 万人で、人出の変化は緩やかです。観光客/km² は 2,362.5 人(県内 22 位)で、面積あたりの密度も下位です。

4〜5 月の花木まつり期は、会場周辺の運営・飲食が最も動く時期にあたります。

事業出店検討者向け:1 施設への集中が需要の形を決めている

月別需要は 3.6〜17.9 万人で、振幅 5.0 倍です。年間の 35.3% が 4〜5 月に入る一方、残る 10 か月は月 3.6〜6.8 万人という水準です。

需要の所在は明確で、市全体の 47.8% がラポルテ五泉 1 施設に集まります。上位 3 施設で 68.5% を占め、残る 31.5%(26.2 万人)は施設別データに表れません。市全体の入込が県内 19 位である一方、その 7 割近くが 3 か所に集まっているため、立地の選択肢は限られます。


五泉市のデータを見るときの注意点

五泉市の観光構造を他自治体と比較する際、以下 4 点に留意が必要です。

1. R4 の +181.7% と集計範囲

2022 年(R4)は前年比 +181.7%(26.0 万人 → 73.2 万人)で、13 年推移で最も変化幅の大きい年です。施設別データの公表は R5・R6 の 2 年分に限られ、R4 当時の集計対象施設は公表範囲外です。コロナ前比 200.0%(県内 1 位)・R1→R6 +100.0%(県内 1 位)という数値は、この R4 の変化を含んだ比率である点に留意が必要です。なお 2024 年の実数 83.1 万人は県内 19 位です。

2. 主要観光地点が 3 施設のみ

主要観光地点として計上されているのは 3 施設で、施設把握率は 68.5% です。残り 31.5%(26.2 万人)は施設別データには表れません。また分類別実数と計上施設には差があり、温泉健康(実数 17.7 万人 vs 計上 10.7 万人)・行祭事(実数 16.5 万人 vs 計上 6.5 万人)で合計 16.9 万人の差があります。分類別比率と施設別データを対応させる際はこの差に留意が必要です。

3. 春集中度 41.3% の構成

春(3〜5 月)41.3% は県内 1 位で、4 月(21.5%)・5 月(13.8%)の 2 か月で年間の 35.3% を占めます。4 月には花木まつり(6.5 万人)の開催時期が含まれますが、施設別の月次データは公表されていないため、4 月入込 17.9 万人の内訳は公表資料には含まれていません。

4. 推計値・宿泊内訳の非公表

観光客入込数は各観光施設の利用者数を市町村が集計・推計した値で、実測値ではありません。市町村ごとに集計対象施設・カウント方法が異なるため、市町村間の比較は「概ねの規模感」として扱う必要があります。宿泊者数・日帰り客数の内訳、消費額の市区町村別データは新潟県の調査で非公表です。


まとめ

2024 年の五泉市(数値一覧)

項目2024 年県内順位
観光客入込数83.1 万人(県全体の 1.31%)19 位
前年比+7.2%8 位
コロナ前(2019 年)比200.0%1 位
長期変化(2013 年→2024 年)+154.6%2 位
最多月4 月 17.9 万人(21.5%)─
最少月12 月・1 月 3.6 万人(4.3%)・振幅 5.0 倍─
春集中度(3〜5 月)41.3%1 位
ピーク月入込/人口比3.92 人23 位
最大の観光分類都市型 52.4%─
主要観光地点数3 か所─
最大施設ラポルテ五泉(47.8%)施設集中度 8 位
上位 3 施設集中度68.5%8 位
観光客/人口比18.20 倍25 位

この数値が示していること

五泉市は「変化」の指標が県内最上位に並ぶ一方、「規模」の指標は中位から下位に収まります。コロナ前比 200.0% は県内 1 位、13 年変化 +154.6% は 2 位、前年比 +7.2% も 8 位です。県内 30 市町村でコロナ前の水準を上回っているのは数市町村にとどまり、2 倍に達しているのは五泉市だけです。一方で入込の絶対数は 19 位、観光客/人口比は 25 位、ピーク月の人口比は 23 位にとどまります。

増加がいつ起きたかは、13 年の推移にはっきり出ています。2012 年 30.0 万人から 2019 年 41.6 万人まではゆるやかな動きで、2021 年には 26.0 万人まで下がりました。その翌 2022 年に 73.2 万人(+181.5%) へ一気に増え、以降 77.6 万人・83.1 万人と積み上げています。コロナ前比 200.0% という数字は、コロナ前の水準に戻ったのではなく、2022 年以降に別の水準へ移ったことを指しています。

現在の集客は 3 施設に集まっています。ラポルテ五泉 1 施設で市全体の 47.8%、上位 3 施設で 68.5% です。主要観光地点が 3 か所しかないため、市全体の数値はこの 3 施設の動きに左右されやすい構造です。道の駅・スキー場・海水浴場はなく、観光分類も都市型 52.4%・温泉 21.3%・行祭事 19.8% と、3 施設にほぼ対応した内訳になっています。


出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和 6 年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表 7)
  • 人口・面積:総務省(住民基本台帳 R7 年 1 月 1 日)・国土地理院

データ基準日:2024 年(令和 6 年)
次回更新推奨:2025 年(令和 7 年)観光客入込数調査公表後

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