出雲崎町では年間5戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は29位、1,000人あたり着工戸数は27位と、着工件数・人口比とも県内下位です。
H25年度比で-64.3%減少(14戸→5戸で△9戸)と、県内で3割以上減少している21市町村と同様の傾向で、下落幅は県内でも大きい部類です。住宅着工の100%が持家(貸家0戸・分譲0戸・給与住宅0戸)で、10年間ほぼ純持家型の構成を維持しています。極小市町村(人口3,886人・県内で最も小さい部類)のため単年度の変動が大きく振れる点に注意が必要です。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、出雲崎町の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は5戸(県内29位・1,000人あたり27位)
- H25年度比で-64.3%減少
- 着工住宅のうち持家100.0%(5戸)・貸家0.0%(0戸)・給与住宅0.0%(0戸)・分譲0.0%(0戸)
- 1,000人あたり着工戸数は1.29戸/千人(県平均2.70戸・県内27位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
出雲崎町の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 5戸 | — | 29位 |
| 持家 | 5戸 | 100.0% | — |
| 貸家 | 0戸 | 0.0% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 0戸 | 0.0% | — |
| 分譲住宅 | 0戸 | 0.0% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
住宅着工の100.0%が持家で、戸建て住宅中心の構成です。貸家=0戸・分譲=0戸・給与住宅=0戸の完全な純持家型で、H25・R5とも持家100%が維持されています(H30時点で給与住宅1戸のみ供給)。近隣(燕市55.3%・長岡市61.2%・柏崎市66.0%・三条市66.6%)と比較すると、出雲崎町は特に持家比率が高い構成です。
⚠️ 注意(極小市町村): 年間の着工件数が非常に少ないため、この記事では変化率よりも絶対数の推移を主に提示します。1〜2戸の変動が変化率を大きく揺らすため、傾向の解釈には注意が必要です。
▼【グラフ:izumozaki_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・出雲崎町を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 14戸 | 14戸 | 0戸 | 0戸 | 0戸 |
| H30年度(2018年度) | 7戸 | 6戸 | 0戸 | 1戸 | 0戸 |
| R5年度(2023年度) | 5戸 | 5戸 | 0戸 | 0戸 | 0戸 |
| 10年変化(H25→R5) | -64.3%減少 | -64.3% | — | — | — |
出雲崎町の合計着工戸数はH25年度の14戸からR5年度の5戸へ推移しました(△9戸・-64.3%)。減少はH25→H30の5年間で-50.0%、H30→R5の5年間で-28.6%と、両期間とも持続的に減少しました。下落幅は県内でも大きい部類です。
10年間の推移を用途別に見ると、持家減少(14戸→5戸で△9戸)が全体減少(△9戸)と完全一致しており、全体減少は持家減少のみで説明されます。貸家は10年間ずっと0戸、分譲もずっと0戸、給与住宅もH30時点で1戸あった以外は0戸で、集合住宅供給はほぼ皆無です。
▼【グラフ:izumozaki_着工推移.png 出雲崎町と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 14戸(100.0%) | 6戸(85.7%) | 5戸(100.0%) | -64.3% |
| 貸家 | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | — |
| 給与住宅 | 0戸(0.0%) | 1戸(14.3%) | 0戸(0.0%) | — |
| 分譲 | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | — |
H25年度時点で持家が100.0%を占めていたのに対し、R5年度は100.0%となっています。貸家は0.0%→0.0%、分譲は0.0%→0.0%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:izumozaki_用途別.png 出雲崎町の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 出雲崎町 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 3,886人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 5戸 | 29位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 1.29戸 | 27位 |
出雲崎町の1,000人あたり着工戸数は1.29戸/千人で、新潟県30市町村の27位と下位です。県平均(2.70戸/千人)の約48%にとどまり、近隣(燕市5.54戸・長岡市4.29戸・柏崎市2.51戸・三条市3.38戸)と比較すると人口比でも大きく低い水準です。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
出雲崎町と近隣市町村(長岡市・柏崎市・弥彦村・三条市・燕市)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 出雲崎町 | 5戸 | 1.29戸 | 100.0% |
| 長岡市 | 1,094戸 | 4.29戸 | 61.2% |
| 柏崎市 | 191戸 | 2.51戸 | 66.0% |
| 弥彦村 | 6戸 | 0.80戸 | 100.0% |
| 三条市 | 308戸 | 3.38戸 | 66.6% |
| 燕市 | 421戸 | 5.54戸 | 55.3% |
出雲崎町の着工戸数5戸は近隣6市町村で最も少ない水準で、弥彦村(6戸)とほぼ同水準ですが、柏崎市(191戸)・三条市(308戸)・燕市(421戸)・長岡市(1,094戸)を大きく下回っています。持家比率100.0%は弥彦村(100%)と並んで近隣で最も高く、他市町村(燕市55.3%・長岡市61.2%・柏崎市66.0%・三条市66.6%)を大きく上回っています。1,000人あたりでは1.29戸で、弥彦村(0.80戸)を上回り近隣で下位から2番目の水準となっています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
出雲崎町の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は5戸で県内29位、1,000人あたり着工は1.29戸で27位(着工件数・人口比とも下位)
- H25→R5の10年で-64.3%減少(△9戸)。H25→H30・H30→R5とも持続的に減少し、下落幅は県内でも大きい部類
- 着工住宅の100.0%が持家(貸家0戸・分譲0戸・給与住宅0戸)。10年間ほぼ純持家型を維持
- 用途別の10年変化:持家減少(△9戸)が全体減少(△9戸)と完全一致。極小市町村(人口3,886人)のため単年度変動が大きく出やすい点に注意
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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