燕市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

燕市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、燕市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 燕市の観光客入込数(2024年・約121.6万人)と県内ランキング(17位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比126.6%・前年比+11.0%・長期的な急成長傾向)
  • 観光の種類の内訳(都市型66.6%・行祭事イベント16.2%・温泉健康11.7%)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(5月・GW・国上山シーズン)
  • 主要観光施設別の入込数(4施設・道の駅国上が47.8%を担う)

① 燕市の観光客数(2024年)

燕市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数121.6万人+11.0%
県内順位(入込数)17位/30市町村中
県全体に占める割合約1.92%
観光客/人口比約16.0倍(県内28位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

燕市は県内第17位の観光地で、道の駅国上・ストックバスターズ燕店などを主要観光施設とする都市型観光が中心の構成です。観光客/人口比16.0倍(28位)は県内下位の水準で、地域人口(約76,000人)に対して観光集客が相対的に少ない状況を示しています。一方で、2024年は前年比+11.0%と増加が続いており、コロナ前(2019年)比では126.6%と県内4番目の高い回復率(実質的にはコロナ前を大幅に上回る成長)を示しています。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)67.2万人
2013年(H25)64.0万人−4.7%
2014年(H26)69.4万人+8.4%
2015年(H27)67.3万人−3.1%
2016年(H28)56.9万人−15.5%
2017年(H29)67.7万人+19.1%
2018年(H30)82.7万人+22.2%
2019年(R1)96.1万人+16.2%
2020年(R2)50.9万人−47.0%
2021年(R3)49.7万人−2.3%
2022年(R4)82.2万人+65.2%
2023年(R5)109.6万人+33.4%
2024年(R6)121.6万人+11.0%

燕市の観光客数は2012〜2016年に60〜70万人前後で推移した後、2017年から急成長に転じています。2016年から2019年の3年間で56.9万人から96.1万人へと約40万人(+69.1%)増加しました。

コロナ前(2019年:96.1万人)と比べると、2024年は121.6万人でコロナ前比126.6%です。コロナ前水準を大幅に上回っており、コロナ前比の高さは県内4番目です。

コロナ禍の2020〜2021年は50万人前後に落ち込みましたが、2022年(+65.2%)・2023年(+33.4%)・2024年(+11.0%)と急ペースで回復し、コロナ前を超えた水準での成長が続いています。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)+38.4%2位/30市町村
2019年→2024年(コロナ後・5年間)+26.6%4位/30市町村

コロナ前の5年間(2014→2019年)は+38.4%と県内2番目の高い成長率で、新潟県内で急成長した市町村グループに属します。コロナ後の5年間(2019→2024年)も+26.6%と県内4番目の成長率で、コロナ禍の打撃から急速に回復して上積みを続けています。長期的(H25→R6:2013→2024年)には+89.9%(県内3位)と県内でも上位の成長率です。


▼【グラフ:燕市_入込数推移.png 燕市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
7位弥彦村235.2万人
8位十日町市212.9万人
9位柏崎市202.5万人
10位新発田市192.0万人
11位阿賀野市175.7万人
12位糸魚川市173.2万人
13位三条市171.6万人
14位見附市167.3万人
15位村上市145.8万人
16位魚沼市140.5万人
17位燕市121.6万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

燕市は県全体(約6,334万人)の約1.92%を占めています。2013年(H25)には64万人と現在の約半分の水準でしたが、長期的な成長により2024年は122万人に達し、17位に位置しています。


▼【グラフ:燕市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)燕市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

燕市の観光は都市型観光(66.6%)が3分の2を占める都市型中心の構成です。

都市型観光(66.6%)は道の駅国上・ストックバスターズ燕店(産業用器具のアウトレット販売店)などへの来訪が主体です。行祭事・イベント(16.2%)は燕青空即売会などのイベント集客、温泉・健康(11.7%)はてまりの湯への来訪が含まれます。

観光分類比率
都市型観光66.6%
行祭事・イベント16.2%
温泉・健康11.7%
歴史・文化5.5%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月6.1万人
2月6.9万人
3月7.0万人
4月11.2万人
5月17.0万人
6月8.0万人
7月12.8万人
8月11.3万人
9月9.2万人
10月15.9万人
11月10.2万人
12月6.0万人

ピークは5月(17.0万人)で、年間の14.0%が集中しています。GW期間の行楽需要や国上山(良寛の修行地)への新緑ハイキングシーズンが集客に寄与しているとみられます。

10月(15.9万人)が2番目に高く、国上山の紅葉シーズンや秋の行楽需要が背景にあるとみられます。7月(12.8万人)も高く、5月・7月・10月を3つのピークとするパターンが見られます。夏集中度(7〜8月合計)は19.8%です。

最も少ない12月(6.0万人)と1月・2月・3月(6〜7万人台)は冬〜早春の閑散期です。冬集中度(12〜2月合計)は15.6%で、スキー場がないため冬の観光需要は限定的です。


▼【グラフ:燕市_月別推移.png 燕市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:燕市_分類別.png 燕市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

燕市で主要観光地点として計上されている施設は4か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
道の駅国上都市型観光58.1万人48.1万人+20.8%
ストックバスターズ 燕店都市型観光22.8万人23.3万人−1.9%
てまりの湯温泉・健康14.2万人12.7万人+12.3%
燕青空即売会行祭事・イベント6.0万人5.0万人+20.0%

道の駅補完: 道の駅国上の利用者数は58.1万人(58万人)で、15市町村中7位です。

施設への集中度

燕市で最も入込数が多い施設は「道の駅国上」(58.1万人)で、市全体入込数の47.8%を占めます(県内8位の集中度)。上位3施設(道の駅国上・ストックバスターズ燕店・てまりの湯)の合計は全体の78.3%です(県内5位)。

最大施設集中度47.8%(8位)は県内上位の集中度です。道の駅国上への依存度が高く、この施設の動向が燕市全体の観光客数に直結する構造です。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 道の駅国上(前年比+20.8%・48.1万人→58.1万人)、燕青空即売会(前年比+20.0%・5.0万人→6.0万人)
  • 大きく減少した施設(−20%以下): 該当なし

道の駅国上は前年比+20.8%と大幅に増加しており、燕市の観光客数全体の伸び(+11.0%)を主に牽引しているとみられます。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 燕市の観光客入込数(2024年)は121.6万人で、新潟県内17位です
  • 観光の中心は都市型観光(66.6%)で、道の駅国上・商業施設への来訪が主体です
  • 観光客/人口比は約16.0倍(県内28位)で、地域人口規模に対して観光客が比較的少ない水準です

長期トレンド

コロナ前(2019年:96.1万人)と比べると、2024年は121.6万人でコロナ前比126.6%です。コロナ前水準を大幅に上回っており、回復率は県内4番目です。2013〜2016年の60〜70万人台から、2017年以降急成長に転じています。長期(H25→R6)の成長率は+89.9%(県内3位)と際立っています。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+65.2%)・2023年(+33.4%)・2024年(+11.0%)と3年連続で増加が続いています。成長ペースは鈍化していますが、継続的な増加傾向です。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 5月(年間の14.0%が集中)。GW期間の行楽需要と国上山の新緑シーズンが集客要因とみられます。10月(15.9万人)も紅葉シーズンで高く、5月と10月の2山パターン
  • 最大施設: 「道の駅国上」が全体の47.8%を担う(県内8位の集中度)
  • 上位3施設合計: 78.3%(県内5位)。道の駅国上への集中度が特に高く、この施設の動向が市全体の観光客数に直結する構造

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 道の駅国上(+20.8%)・燕青空即売会(+20.0%)
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

コメント