燕市の観光客データ 年間121.6万人は県内17位、都市型66.6%は県内3位

市町村

燕市は年間 121.6 万人の観光客が訪れる県内 17 位の観光地です。県全体(約 6,336 万人)の 1.92% を占めます。

燕市の観光構造で数値上目立つのは、2024 年(R6)の 121.6 万人が 13 年間(2012〜2024 年)のピークである点です。県内 30 市町村の多くが H24〜R1 のいずれかの年にピークを記録している中で、燕市は直近の 2024 年が最高値です。

コロナ前比は 126.6%(県内 4 位) で、コロナ前(2019 年 96.1 万人)を 25.5 万人上回っています。長期でも H25→R6 の 12 会計年度で +89.9%(県内 3 位)、コロナ前 5 年間(H26→R1)も +38.4%(県内 2 位) と、いずれも県内上位の増加率です。

観光構造は 都市型観光 66.6%(県内 3 位) が中心で、道の駅国上(58.1 万人・市全体の 47.8%・前年比 +20.8%)と ストックバスターズ 燕店(22.8 万人)が該当します。一方で 自然 0.0%・スポーツレク 0.0% と、2 分野に計上施設がない構成です。

この記事では、燕市の観光客数を 13 年間の推移・観光分類の内訳・月別の集客カレンダー・主要観光施設 4 か所の集中度から整理します。2024 年が 13 年間で最も多い年になった市で、その増加がどの施設で起きたのか、住民生活との距離がどれくらいかを数値で確認します。訪問時期を選ぶとき・移住や出店を検討するときの判断材料になる部分もあわせて示します。


▼【グラフ:燕市_県内ランキング.png 新潟県内 30 市町村の観光客入込数ランキング(2024 年・燕市を強調表示)】


  1. 燕市の観光を支える 3 つの要素
    1. 1. 都市型:道の駅国上・ストックバスターズ 燕店(66.6%・県内 3 位)
    2. 2. 行祭事:燕青空即売会(16.2%)
    3. 3. 温泉健康:てまりの湯(11.7%)
    4. 自然 0.0%・スポーツレク 0.0%
  2. 13 年推移(2012〜2024 年):2024 年が 13 年間のピーク
    1. 2024 年が 13 年間のピーク
    2. H29〜R1 の 3 年連続増加とコロナ後の回復
    3. コロナ前比 126.6%(県内 4 位)
    4. 3 つの時期区分(すべて県内上位)
    5. 2024 年:前年比 +11.0%(県内 6 位)
  3. 観光の種類(分類別内訳):都市型 66.6% + 行祭事 16.2%
  4. 月別カレンダー:5 月ピーク・振幅 2.8 倍
    1. 季節集中度
    2. 振幅倍率 2.8 倍は県内 4 位タイ
    3. 5 月が最多月になったのは 2023 年から(2022 年は 10 月)
    4. 冬集中度 15.6%
  5. 主要観光施設:4 施設中 3 施設が増加
    1. 集中度の県内順位
    2. 前年比:4 施設中 3 施設が増加
  6. 補助データ:道の駅 7 位・スキー/海水浴は該当なし
  7. 燕市の観光を選ぶときの判断材料
    1. 5 月と 10 月に 2 つの山がある
    2. 上位 3 施設で 78.3%(県内 5 位)
    3. 移住検討者向け:観光客の人出が生活に最も出にくい市
    4. 事業出店検討者向け:需要の 78.3% が 3 施設に集まる
  8. 燕市のデータを見るときの注意点
    1. 1. 2024 年が 13 年間のピークである点
    2. 2. 1 施設で 47.8% を占める構造
    3. 3. 行祭事分類と計上施設の差
    4. 4. 推計値・宿泊内訳の非公表
  9. まとめ
    1. 2024 年の燕市(数値一覧)
    2. この数値が示していること
  10. 出典

燕市の観光を支える 3 つの要素

燕市の観光構造は「道の駅・商業施設 + 祭事 + 温泉施設」の 3 要素で構成されています。主要観光地点は 4 施設のみで、施設把握率は 83.2% です。

1. 都市型:道の駅国上・ストックバスターズ 燕店(66.6%・県内 3 位)

ストックバスターズ 燕店は産業用器具のアウトレット販売店です。

観光分類「都市型観光」は 66.6% で県内 3 位です。

都市型比率の県内上位

順位市町村都市型比率
1 位見附市67.3%
2 位出雲崎町67.2%
3 位燕市66.6%
4 位妙高市57.5%
5 位関川村57.4%

この 66.6% を構成するのが以下 2 施設です。

施設2024 年入込数2023 年入込数前年比市全体シェア
道の駅国上58.1 万人48.1 万人+20.8%47.8%
ストックバスターズ 燕店22.8 万人23.3 万人−1.9%18.8%
都市型 2 施設合計81.0 万人71.4 万人+13.4%66.6%

道の駅国上の +20.8%(48.1 万人 → 58.1 万人)は市内 4 施設で最も高い伸び率で、増加分 +10.0 万人は市全体の増加分(+12.0 万人)の大部分にあたります。

道の駅利用者数の県内順位:燕市 581,487 人は県内 15 市町村中 7 位です。

最大施設集中度(道の駅国上 47.8%)は県内 8 位、上位 3 施設集中度 78.3% は県内 5 位で、いずれも集中度が高い部類にあたります。

2. 行祭事:燕青空即売会(16.2%)

観光分類「行祭事・イベント」は 16.2%(県内 12 位) で、主要観光地点として 燕青空即売会(6.0 万人・前年比 +20.0%)が計上されています。

ただし行祭事分類の実数 19.7 万人に対し、計上施設は燕青空即売会 6.0 万人のみで、残り 13.7 万人は施設別データには表れていません。

3. 温泉健康:てまりの湯(11.7%)

観光分類「温泉・健康」は 11.7%(県内 12 位) で、てまりの湯(14.2 万人・前年比 +12.3%)がこの全体を構成します。

自然 0.0%・スポーツレク 0.0%

燕市は 自然 0.0%(県内 25 位)・スポーツレク 0.0%(県内 27 位) で、この 2 分野に計上施設がありません。市内に海水浴場・スキー場はなく、面積は 110.81 km² です。分類は都市型 66.6% + 行祭事 16.2% + 温泉健康 11.7% + 歴史文化 5.5% の 4 分野で 100% を構成しています。


13 年推移(2012〜2024 年):2024 年が 13 年間のピーク

年(和暦)観光客入込数前年比
2012 年(H24)67.2 万人─
2013 年(H25)64.0 万人−4.7%
2014 年(H26)69.4 万人+8.4%
2015 年(H27)67.3 万人−3.1%
2016 年(H28)56.9 万人−15.5%
2017 年(H29)67.7 万人+19.1%
2018 年(H30)82.7 万人+22.2%
2019 年(R1)96.1 万人+16.2%
2020 年(R2)50.9 万人−47.0%
2021 年(R3)49.7 万人(13 年間の最少)−2.3%
2022 年(R4)82.2 万人+65.2%
2023 年(R5)109.6 万人+33.4%
2024 年(R6)121.6 万人(13 年間のピーク)+11.0%

※2020〜2021 年の減少はコロナ禍下の期間にあたります。

2024 年が 13 年間のピーク

2024 年(R6)の 121.6 万人は、2012〜2024 年の 13 年間で最も高い値です。2 位は 2023 年(109.6 万人)、3 位は 2019 年(96.1 万人)で、直近 2 年が 13 年間の上位 2 位を占めています。

H29〜R1 の 3 年連続増加とコロナ後の回復

H28 の 56.9 万人(コロナ禍前では最も低い水準)を経て、H29(+19.1%)・H30(+22.2%)・R1(+16.2%)と 3 年連続で 2 桁増加し、R1 には 96.1 万人となりました。コロナ禍の R2(50.9 万人)・R3(49.7 万人・13 年間の最少)で 50 万人前後まで落ち込みましたが、R4(+65.2%)・R5(+33.4%)・R6(+11.0%)と 3 年連続で増加し、コロナ前を上回る水準に達しています。

コロナ前比 126.6%(県内 4 位)

コロナ前(2019 年:96.1 万人)と 2024 年(121.6 万人)を比較すると 126.6%(県内 4 位) で、コロナ前を 25.5 万人上回っています。

コロナ前比の県内上位

順位市町村コロナ前比
1 位五泉市200.0%
2 位田上町199.6%
3 位阿賀野市150.9%
4 位燕市126.6%
5 位長岡市106.6%

県内 30 市町村でコロナ前比が 100% を超えたのは上記 5 自治体のみです。

3 つの時期区分(すべて県内上位)

期間変化率順位
2014→2019 年(コロナ前 5 年)+38.4%2 位
2019→2024 年(コロナ後 5 年)+26.6%4 位
H25→R6(12 会計年度)+89.9%3 位

コロナ前 5 年間(H26→R1)は +38.4%(県内 2 位)、コロナ後 5 年間(R1→R6)は +26.6%(県内 4 位)、長期(H25→R6)は +89.9%(県内 3 位)と、3 区分すべてで県内上位の増加率です。

2024 年:前年比 +11.0%(県内 6 位)

前年比 +11.0% は県内 6 位の伸び率です。県内の上位 5 位は阿賀町(+29.3%)・十日町市(+22.6%)・刈羽村(+18.0%)・加茂市(+15.8%)・佐渡市(+14.1%)で、燕市はこれに続きます。


▼【グラフ:燕市_入込数推移.png 燕市の観光客入込数の推移(2012〜2024 年)】


観光の種類(分類別内訳):都市型 66.6% + 行祭事 16.2%

観光分類比率県内順位
都市型観光66.6%3 位
行祭事・イベント16.2%12 位
温泉・健康11.7%12 位
歴史・文化5.5%15 位
自然0.0%25 位
スポーツ・レクリエーション0.0%27 位
その他0.0%8 位

都市型 66.6% + 行祭事 16.2% で 82.8% を占め、温泉健康 11.7%・歴史文化 5.5% を加えた 4 分野で 100% です。


▼【グラフ:燕市_分類別.png 燕市の観光分類別内訳(2024 年)】


月別カレンダー:5 月ピーク・振幅 2.8 倍

月観光客数年間シェア
1 月6.1 万人5.0%
2 月6.9 万人5.6%
3 月7.0 万人5.8%
4 月11.2 万人9.2%
5 月(ピーク)17.0 万人14.0%
6 月8.0 万人6.5%
7 月12.8 万人10.5%
8 月11.3 万人9.3%
9 月9.2 万人7.6%
10 月15.9 万人13.1%
11 月10.2 万人8.4%
12 月(最少)6.0 万人5.0%

季節集中度

季節集中度
春(3〜5 月)29.0%
夏(7〜8 月)19.8%
秋(9〜11 月)29.0%
冬(12〜2 月)15.6%

春(352,323 人)と秋(353,109 人)は小数第 1 位ではいずれも 29.0% で、5 月(17.0 万人)と 10 月(15.9 万人)に 2 つの山がある構成です。

振幅倍率:5 月 17.0 万人 ÷ 12 月 6.0 万人 = 2.8 倍

振幅倍率 2.8 倍は県内 4 位タイ

順位市町村振幅倍率ピーク月シェア
1 位阿賀野市2.0 倍11.5%
1 位田上町2.0 倍10.4%
3 位見附市2.6 倍13.2%
4 位燕市2.8 倍14.0%
4 位新潟市2.8 倍14.9%
4 位関川村2.8 倍12.5%
7 位妙高市2.9 倍14.4%

5 月が最多月になったのは 2023 年から(2022 年は 10 月)

5 月が最多月になったのは 2023 年(R5)からで、2022 年(R4)は 10 月が最多月でした。

年5 月7 月10 月最多月
2022 年(R4)10.9 万人(13.3%)12.6 万人(15.4%)13.5 万人(16.4%)10 月
2023 年(R5)15.3 万人(14.0%)14.3 万人(13.0%)15.0 万人(13.7%)5 月
2024 年(R6)17.0 万人(14.0%)12.8 万人(10.5%)15.9 万人(13.1%)5 月

5 月は 10.9 万人(2022 年)→ 17.0 万人(2024 年)と 2 年で 6.1 万人増え、同じ期間に 10 月は 13.5 万人→15.9 万人の増加にとどまりました。ただし 2024 年でも 5 月と 10 月の差は 1.1 万人・0.9 ポイントで、3 年とも両月は僅差で並んでいます。

2024 年に 5 月が最多月となったのは県内で 燕市(14.0%)・魚沼市(15.4%)・加茂市(21.3%)の 3 市町村です。この 3 市町村の中では燕市のピーク月シェアが最も低く、月別の分散が大きい構成です。

冬集中度 15.6%

冬集中度 15.6% は県内 11 位です(参考:新潟市 17.3%・見附市 16.7%・長岡市 14.4%・柏崎市 7.9%)。市内にスキー場はなく、冬季(12 月 6.0 万・1 月 6.1 万・2 月 6.9 万)は月間 6〜7 万人台で推移しています。


▼【グラフ:燕市_月別推移.png 燕市の月別観光客数(2024 年・R4〜R6 の 3 年比較)】


主要観光施設:4 施設中 3 施設が増加

燕市で主要観光地点として計上されている施設は 4 か所です(2024 年)。施設入込数合計は 101.2 万人で、市全体入込 121.6 万人の 83.2% を把握しています(施設入込数合計は県内 13 位)。

施設名分類2024 年入込数2023 年入込数前年比市全体シェア
道の駅国上都市型58.1 万人48.1 万人+20.8%47.8%
ストックバスターズ 燕店都市型22.8 万人23.3 万人−1.9%18.8%
てまりの湯温泉健康14.2 万人12.7 万人+12.3%11.7%
燕青空即売会行祭事6.0 万人5.0 万人+20.0%4.9%

集中度の県内順位

  • 最大施設集中度(道の駅国上 47.8%):県内 8 位/30 市町村中
  • 上位 3 施設集中度(78.3%):県内 5 位/30 市町村中

上位 3 施設(道の駅国上・ストックバスターズ 燕店・てまりの湯)で市全体の 78.3% を占めます。

前年比:4 施設中 3 施設が増加

  • 前年比増加:道の駅国上(+20.8%・48.1 万人 → 58.1 万人)・燕青空即売会(+20.0%・5.0 万人 → 6.0 万人)・てまりの湯(+12.3%・12.7 万人 → 14.2 万人)
  • 前年比減少:ストックバスターズ 燕店(−1.9%・23.3 万人 → 22.8 万人)
  • 前年比 −30% 以下:該当なし

市全体の前年比 +11.0%(+12.0 万人)のうち、道の駅国上の増加分(+10.0 万人)が大部分を占めます。


補助データ:道の駅 7 位・スキー/海水浴は該当なし

燕市の観光を性格づける補助的なデータを整理します。

データ種別実績県内順位
道の駅利用者数(1 施設)581,487 人7 位/15 市町村中
スキー場該当なし─
海水浴該当なし(海水浴場なし)─
面積110.81 km²─
観光客/km²10,975 人6 位/30 市町村中
観光客/人口比16.02 倍28 位/30 市町村中

燕市の面積は 110.81 km²、年間入込は 121.6 万人で、観光客/km² は 10,975 人(県内 6 位)です。一方で人口 75,935 人(県内 7 位)に対する観光客/人口比は 16.02 倍で県内 28 位と低い部類にあたります。


燕市の観光を選ぶときの判断材料

5 月と 10 月に山が 2 つあり、上位 3 施設で 78.3% を占めます。人出の所在を数値で示します。

5 月と 10 月に 2 つの山がある

燕市の月別入込は 5 月(17.0 万人・14.0%)が最多で、10 月(15.9 万人・13.1%)が続きます。両月の差は 1.1 万人・0.9 ポイントで、ほぼ並んでいます。

時期月別入込年間シェア
5 月・10 月15.9〜17.0 万人13.1〜14.0%
7 月・8 月・4 月11.2〜12.8 万人9.2〜10.5%
11 月・9 月・6 月8.0〜10.2 万人6.5〜8.4%
3 月・2 月・1 月・12 月6.0〜7.0 万人5.0〜5.8%

最多の 5 月と最少の 12 月で 2.8 倍の開きにとどまり、これは県内でも小さい部類です。12 か月のうち 8 か月が月 8.0〜15.9 万人の範囲に入り、季節による差は緩やかです。

なお 5 月が最多月になったのは 2023 年からで、2022 年は 10 月が最多月でした。

上位 3 施設で 78.3%(県内 5 位)

燕市の主要観光地点は 4 か所で、上位 3 施設(道の駅国上・ストックバスターズ燕店・てまりの湯)で市全体の 78.3%(県内 5 位)を占めます。最大の道の駅国上 1 施設で 47.8%(県内 8 位)です。

道の駅国上の利用者数 58.1 万人は県内 7 位(15 市町村中)で、2024 年は +20.8% と伸びた施設でした。観光分類でも都市型 66.6% が最大で、その中核が道の駅とストックバスターズにあたります。

スキー場・海水浴場はなく、自然観光・スポーツレクリエーションはいずれも 0.0% です。集客は屋内型・商業型の施設に寄っています。

移住検討者向け:観光客の人出が生活に最も出にくい市

月入込住民 1 人あたり
5 月(最多)17.0 万人2.24 人(県内 30 位)
12 月(最少)6.0 万人0.79 人

人口 75,935 人に対して、最も混む 5 月でも住民 1 人あたり 2.24 人です。この水準は県内 30 市町村で 最も低く、湯沢町(82.58 人)の 37 分の 1 にあたります。最少の 12 月は 0.79 倍で住民数を下回ります。年間の観光客/人口比も 16.02 倍(県内 28 位)です。

一方で面積が 110.81 km² と県内で狭いため、観光客/km² は 10,975.0 人(県内 6 位) と上位に入ります。「人口に対しては少ないが、面積に対しては多い」という組み合わせで、人出は市内の限られた範囲に集まります。その集まる先が道の駅国上を含む上位 3 施設(78.3%)です。

5 月と 10 月は、道の駅・商業施設が最も動く時期にあたります。

事業出店検討者向け:需要の 78.3% が 3 施設に集まる

月別需要は 6.0〜17.0 万人で、振幅 2.8 倍です。季節営業ではなく通年営業を前提にできる需要の形ですが、需要の所在は限られています。

主要観光地点が 4 か所しかなく、うち上位 3 施設で 78.3% を占めます。この 3 か所から離れた立地では観光客の通行量が大きく下がります。観光分類でも都市型 66.6% が中心で、屋外レジャー需要(スキー・海水浴とも該当なし)を前提とした設計は数値上の裏づけが取れません。


燕市のデータを見るときの注意点

燕市の観光構造を他自治体と比較する際、以下 4 点に留意が必要です。

1. 2024 年が 13 年間のピークである点

2024 年の 121.6 万人は 13 年間で最も高い値です。ただし 13 年推移を見ると R3(49.7 万人)が最少で、H28(56.9 万人)から H29〜R1 の 3 年連続増加、コロナ禍の落ち込み、R4〜R6 の 3 年連続増加という変動があります。施設別データの公表は R5・R6 の 2 年分に限られ、それ以前の内訳は公表範囲外です。

2. 1 施設で 47.8% を占める構造

道の駅国上 1 施設が市全体入込の 47.8% を占め、2024 年の市全体増加分(+12.0 万人)の大部分(+10.0 万人)もこの施設の増加によるものです。この施設の集客動向が市全体の数値に反映されやすい構造です。

3. 行祭事分類と計上施設の差

行祭事・イベント分類の実数は 19.7 万人ですが、主要観光地点として計上されているのは燕青空即売会(6.0 万人)のみで、差の 13.7 万人は施設別データには表れません。分類別比率と施設別データを対応させる際はこの差に留意が必要です。

4. 推計値・宿泊内訳の非公表

観光客入込数は各観光施設の利用者数を市町村が集計・推計した値で、実測値ではありません。市町村ごとに集計対象施設・カウント方法が異なるため、市町村間の比較は「概ねの規模感」として扱う必要があります。宿泊者数・日帰り客数の内訳、消費額の市区町村別データは新潟県の調査で非公表です。


まとめ

2024 年の燕市(数値一覧)

項目2024 年県内順位
観光客入込数121.6 万人(県全体の 1.92%)17 位
前年比+11.0%6 位
コロナ前(2019 年)比126.6%4 位
長期変化(2013 年→2024 年)+89.9%3 位
最多月5 月 17.0 万人(14.0%)─
最少月12 月 6.0 万人(5.0%)・振幅 2.8 倍─
ピーク月入込/人口比2.24 人30 位(最も低い)
最大の観光分類都市型 66.6%─
主要観光地点数4 か所─
最大施設道の駅国上(47.8%)施設集中度 8 位
上位 3 施設集中度78.3%5 位
道の駅利用者数(1 施設)58.1 万人7 位
観光客/人口比16.02 倍28 位
観光客/km²10,975.0 人6 位

この数値が示していること

燕市は「変化」の指標が県内上位に並びます。前年比 +11.0%(6 位)・コロナ前比 126.6%(4 位)・13 年変化 +89.9%(3 位)で、2024 年の 121.6 万人は 13 年間で最も多い年です。県内の多くの市町村が 2012〜2019 年のいずれかの年にピークを記録している中で、燕市は直近の 2024 年が最高値にあたります。

一方で住民生活との距離は県内で最も遠い部類です。ピーク月の人口比 2.24 人は県内 30 位(最も低い)、年間の観光客/人口比 16.02 倍も 28 位です。ただし面積が 110.81 km² と狭いため、観光客/km² は 10,975.0 人で県内 6 位に入ります。人口に対しては少なく、面積に対しては多いという組み合わせです。

集客の所在ははっきりしています。主要観光地点は 4 か所のみで、上位 3 施設で市全体の 78.3%(県内 5 位)、最大の道の駅国上 1 施設で 47.8% です。2024 年に伸びたのもこの道の駅国上(+20.8%)でした。観光分類は都市型 66.6% が中心で、自然観光とスポーツ・レクリエーションはいずれも 0.0% です。屋外レジャー型ではなく、道の駅・商業施設型の集客で成り立っている市という数値の形になっています。


出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和 6 年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表 7)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和 6 年観光客入込数・消費額調査)
  • 人口・面積:総務省(住民基本台帳 R7 年 1 月 1 日)・国土地理院

データ基準日:2024 年(令和 6 年)
次回更新推奨:2025 年(令和 7 年)観光客入込数調査公表後

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