湯沢町の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

湯沢町への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、湯沢町の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 湯沢町の観光客入込数(2024年・約312.4万人)と県内ランキング(5位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比74.6%で回復途上)
  • 観光の種類の内訳(スポーツ・レクリエーション65.5%・温泉健康25.8%のスキー温泉型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(2月・スキーシーズンが主因)
  • 主要観光施設別の入込数(6施設・越後湯沢温泉が最大)

① 湯沢町の観光客数(2024年)

湯沢町の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数312.4万人−2.0%
県内順位(入込数)5位/30市町村中
県全体に占める割合約4.93%
観光客/人口比約377.8倍(県内1位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

湯沢町は県内第5位の観光地です。人口(約8,300人)に対して年間377.8人の観光客が来ており、観光客/人口比は県内30市町村中1位です。小規模な町に大量の観光客が集まるスキーリゾート型の特徴があります。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)405.2万人
2013年(H25)425.7万人+5.1%
2014年(H26)423.2万人−0.6%
2015年(H27)444.2万人+4.9%
2016年(H28)438.6万人−1.3%
2017年(H29)441.1万人+0.6%
2018年(H30)440.7万人−0.1%
2019年(R1)418.7万人−5.0%
2020年(R2)242.7万人−42.0%
2021年(R3)187.9万人−22.6%
2022年(R4)271.4万人+44.5%
2023年(R5)318.7万人+17.4%
2024年(R6)312.4万人−2.0%

※2020〜2021年の急減はコロナ禍の影響とみられます。

コロナ前(2019年:418.7万人)と比べると、2024年は312.4万人でコロナ前比74.6%です。コロナ前の水準には届いておらず、県内30市町村中23番目の回復率となっています。2021年(187.9万人)が最低となったのは、スキー場の営業制限・緊急事態宣言によりスキーシーズンの集客が大きく落ち込んだためとみられます。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率
2014年→2019年(コロナ前・5年間)−1.1%
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−25.4%

コロナ前の5年間(2014→2019年)は−1.1%とほぼ横ばいで安定していました。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−25.4%と大幅な減少となっており、県内23番目の変化率です。長期的(H25→R6)には−26.6%の減少です。


▼【グラフ:湯沢町_入込数推移.png 湯沢町の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
6位南魚沼市287.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

湯沢町は県全体(約6,334万人)の約4.93%を占めています。5位の湯沢町は4位の上越市(318.3万人)とは5.9万人差と接近しており、順位変動が生じやすい水準にあります。


▼【グラフ:湯沢町_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)湯沢町を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

湯沢町の観光はスキー場を中心としたスポーツ・レクリエーションと温泉観光が組み合わさったスキー温泉型です。

スポーツ・レクリエーション(65.5%)が圧倒的に大きく、スキー場利用が主な集客要素となっています。次いで温泉・健康(25.8%)が高く、越後湯沢温泉への来訪者が集客を支えています。合計91.3%がスキー・温泉関連の観光となっており、特定タイプへの集中度が非常に高い構造です。

観光分類比率
スポーツ・レクリエーション65.5%
温泉・健康25.8%
行祭事・イベント3.3%
都市型観光3.3%
歴史・文化1.2%
自然0.9%
その他0.0%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月54.4万人
2月68.3万人
3月53.5万人
4月18.9万人
5月12.0万人
6月7.9万人
7月17.6万人
8月15.5万人
9月10.9万人
10月15.1万人
11月10.2万人
12月28.2万人

ピークは2月(68.3万人)で、年間の21.9%が集中しています。スキーシーズンが主な集客要因で、スポーツ・レクリエーション比率65.5%と対応しています。1月(54.4万人)・3月(53.5万人)もスキーシーズンとして高水準を維持しており、12月(28.2万人)を加えた冬集中度(12〜2月合計)は48.3%です。年間の約半分が冬の3ヶ月に集中しており、スキーリゾート型の季節構造を示しています。

最も少ないのは6月(7.9万人)で、4月(18.9万人)以降にスキーシーズンが終了すると急速に集客が減少します。夏集中度(7〜8月合計)は10.6%と低く、夏季の集客は限定的です。スポーツ・レクリエーション65.5%の大部分がスキー需要であるため、6〜11月にかけての閑散期が明確です。


▼【グラフ:湯沢町_月別推移.png 湯沢町の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:湯沢町_分類別.png 湯沢町の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

湯沢町で主要観光地点として計上されている施設は6か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
越後湯沢温泉温泉・健康54.4万人51.5万人+5.6%
湯沢高原アルプの里スポーツ・レクリエーション11.4万人11.9万人−3.8%
道の駅みつまた都市型観光10.2万人10.3万人−0.7%
フジロックフェスティバル行祭事・イベント9.6万人11.4万人−15.8%
湯沢フィッシングパークスポーツ・レクリエーション6.3万人6.6万人−4.3%
湯沢中央公園スポーツ・レクリエーション5.6万人5.2万人+6.3%

スキー場補完: スキー場利用客数は1,721,570人(R5-6シーズン)で、県内16市町村中1位です。スポーツ・レクリエーション比率65.5%の大部分を占める最大の集客要素となっています。

道の駅補完: 道の駅1施設(道の駅みつまた)の利用者数は102,280人で、15市町村中11位です。

施設への集中度

湯沢町で最も入込数が多い施設は「越後湯沢温泉」(54.4万人)で、市全体入込数の17.4%を占めます(県内24位の集中度)。上位3施設(越後湯沢温泉・湯沢高原アルプの里・道の駅みつまた)の合計は全体の24.3%です(県内28位)。

スキー場利用客(172.2万人)は主要観光地点の集計方法とは別枠で計上されているため、上記の施設集中度には含まれません。スキー場を含めた実質的な集客の中心はスキー場であり、施設として計上される6施設への分散度は県内でも最も低い水準となっています。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設: 該当なし(全施設で前年比+20%以上の大幅増加はありませんでした)
  • 大きく減少した施設: 該当なし(全施設で前年比−20%以下の大幅減少はありませんでした)

フジロックフェスティバルは前年比−15.8%(2023年11.4万人→2024年9.6万人)と減少しましたが、大幅減少(−20%以下)の定義には該当しません。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データ(温泉健康・スポーツレクリエーションの比率)や施設種別から間接的に読み取ります。

スキー場利用客数は別集計

スキー場利用客数(172.2万人)は「スキー場利用客数調査」で別途集計されており、主要観光地点の入込数とは計上方法が異なります。年間の観光客入込数(312.4万人)と単純に合算することは適切ではありません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 湯沢町の観光客入込数(2024年)は312.4万人で、新潟県内5位です
  • 観光の中心はスポーツ・レクリエーション(65.5%)温泉・健康(25.8%)で、合計91.3%がスキー・温泉関連という高度に特化した構造です
  • 観光客/人口比は約377.8倍(県内1位)で、人口約8,300人の町に対して圧倒的な観光客数が集まるスキーリゾート型の特徴を持ちます

長期トレンド

コロナ前(2019年:418.7万人)と比べると、2024年は312.4万人でコロナ前比74.6%です。県内23番目の回復率で、回復途上にあります。2021年(187.9万人)がボトムで、スキー場の営業制限がコロナ禍の中でも追加的な打撃となったものとみられます。長期的(H25→R6)には−26.6%の減少です。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+44.5%)・2023年(+17.4%)と大幅な回復が続きましたが、2024年は前年比−2.0%と微減に転じました。コロナ後の急速な回復フェーズから安定フェーズへ移行したとみられます。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 2月(年間の21.9%が集中)。スキーシーズンの集客が主因で、冬集中度(12〜2月)は48.3%と年間の半分近くが冬に集中します
  • 最大施設: 「越後湯沢温泉」が全体の17.4%を担う(県内24位の集中度)
  • 上位3施設合計: 24.3%(県内28位)。スキー場利用(172.2万人)が主要観光地点集計とは別枠のため、施設集中度は低く見える構造です

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 該当なし
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和5-6シーズン スキー場利用客数)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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