三条観測所の気候データ|三条市・燕市・加茂市 年間の雨量は県内の真ん中、1時間あたりは4番目

データ

三条市・燕市・加茂市の気候を、1か所の観測地点の気温と降水量から見ます。

3市の気候の特徴は、1年の雨量は県内の真ん中なのに、1時間や10分間で区切ると県内の上位に入ることです。

三条市・燕市・加茂市の気温と降水の数字は、三条観測所の値です。市役所から観測所までは三条市が0.7 km、燕市が7.4 km、加茂市が8.1 kmで、3市は同じ観測所の数字を使っています。

年間の雨量は1,999.0 mmで県内18番目ですが、1時間あたりの最大は41.2 mmで県内4番目です。この記事の数字と、三条市・燕市・加茂市が公表しているハザードマップを合わせて見ると、住む場所を考えるときの参考になります。土砂災害の指定区域の数は3市で違うので、確かめる場所は市ごとに変わります。

  • 年間の雨量は1,999.0 mmで県内18番目です。ただし1時間あたりの最大は41.2 mmで県内4番目、10分あたりの最大は15.0 mmで県内5番目です。
  • 25年で増えたのは短い時間の雨のほうです。1日に100 mmを超えた日数は+0.2 日(元が年0.3 日)で県内で一番増えた5市町村のひとつ、年最大1時間降水量は+14.8 mmで5番目に増えています。
  • 1時間あたりの強さが県内の上位になったのは2004〜2008年からです。それまでは20位台でした。
  • 1時間に50 mm以上を記録した年は30年のうち6 年で県内5番目です。記録的短時間大雨の基準100 mmには達していません。
  • 降水の値は三条市・燕市・加茂市で同じです。土砂災害の指定区域は804 件・166 件・578 件で違います。

1地点の観測値を使う3市、市街地の高さは5mから35m

この記事の気温と降水は、三条市の市街地にある1地点で観測された値です。

気象庁が数字を出しているのは観測地点で、市町村ごとに測っているわけではありません。三条観測所の数字を使っているのは、三条市・燕市・加茂市の3市です。観測所の標高は9 mで、観測所の番号は54396です。

市役所から観測所までの距離は、三条市が0.7 km、燕市が7.4 km、加茂市が8.1 kmです。ここでいう距離は、それぞれの市役所から三条観測所までのもので、市町村の中心をどこに置くかの目安として市役所を使っています。市域の外れは、この距離よりも遠くなります。

燕市と加茂市には観測所がありません。3市の値がそろうのは、同じ観測所の数字を使っているからです。実際の気温や降水が3市で同じという意味ではありません。

指標三条市燕市加茂市
市街地標高7 m5 m35 m
海岸距離(市街地から)40 km15 km45 km
海に面するか面しない面しない面しない
主要河川信濃川・五十嵐川信濃川・中ノ口川加茂川の1本
気象庁の一次細分区域中越下越中越

市街地標高と海岸距離はどちらも概数です。市街地標高は市街地の代表点の高さ、海岸距離は5 km刻みで記録されています。

一次細分区域は、気象庁が警報・注意報を出すときの区分です。三条市と加茂市は中越、燕市は下越で、同じ観測所の数字を使っていても警報が出るときの区分は3市で同じではありません。記録的短時間大雨情報の基準は、3市とも1時間100 mmです。

市街地の高さは5 mから35 mまで開いていて、流れる川も市ごとに違います。


年間1,999.0mmの真ん中から、1時間41.2mmの4番目へ

ここでは、年間の量から1日・1時間・10分間へと、区切る時間を短くしながら見ていきます。

気温と降水の30年の動き、県内のどこに位置するか

年間平均気温は1年の平均、年間降水量は1年の合計です。2014〜2023年の10年平均で、年間平均気温は14.2 ℃、年間降水量は1,999.0 mmです。

▼【グラフ:sanjo_dodai_suii.png 年間平均気温と年間降水量の5年区間平均6区間(左が気温・右が降水)】

▼【グラフ:sanjo_dodai_sanpu.png 県内30市町村の年間平均気温と年間降水量(2014〜2023年の10年平均)】

25年前の5年平均と比べると、年間平均気温は+1.18 ℃上がっています。年間降水量の5年区間平均は1,925.2 mm・1,940.2 mm・2,215.7 mm・2,175.9 mm・1,939.3 mm・2,058.7 mmと動き、一番多いのは2004〜2008年です。

1年の雨量は県内の真ん中、50mmを超える日の数も真ん中

年間降水量の1,999.0 mmは、加茂市・燕市と並んで県内で18番目に多い値です。県内で一番多いのは上越市・妙高市の2,922.5 mm、一番少ないのは聖籠町の1,652.3 mmで、3市はその中ほどに入ります。

日50mm超日数は、1日の降水量が50 mmを超えた日が年に何日あったかを数えたものです。日100mm超日数は100 mmを超えた日の数です。1日に50 mmを超えた日は年3.0 日で加茂市・燕市と並んで県内18番目、100 mmを超えた日は年0.3 日で9市町村が並んで県内12番目です。100 mmを超える日は3年に1回ほどで、もとの日数が小さい指標です。

1年の量は県内18番目、1日に50 mmを超えた日の数も18番目で、3市は県内の真ん中にあります。

時間の幅を短くとるほど上がる県内の位置

年最大日降水量は、1年のうち1日の降水量が一番多かった日の値です。年最大1時間降水量は1時間の降水量が一番多かった1時間の値、年最大10分間降水量はその10分間の値です。

指標時間の幅値(2014〜2023年の10年平均)県内順位
年間降水量1年1,999.0 mm加茂市・燕市と並んで18番目に多い
年最大日降水量1日85.0 mm加茂市・燕市と並んで13番目に多い
年最大1時間降水量1時間41.2 mm加茂市・燕市と並んで4番目に多い
年最大10分間降水量10分間15.0 mm加茂市・燕市と並んで5番目に多い

▼【グラフ:sanjo_rain_timescale_rank.png 年間・1日・1時間・10分間で見た県内順位(横軸の左が1位)】

時間の幅を短くとるほど、県内での位置は上がります。1年でまとめた量は18番目ですが、1時間では4番目、10分間では5番目です。年最大1時間降水量で3市より上にあるのは、関川村の52.2 mmと新発田市・胎内市の44.1 mmだけです。同率があるため、3位と5位・6位は欠番になります。

1年の雨量を見ただけでは、短い時間に集中する雨の強さまでは分かりません。

増えたのも短い時間の雨、記録の水準と上位になった時期

25年前の5年平均(1994〜1998年)と直近の5年平均(2019〜2023年)を比べると、次の差になります。

指標25年前の5年平均との差県内順位(29市町村)
日100mm超日数+0.2 日増えた量が一番大きい(加茂市・村上市・燕市・阿賀町と同率)
年最大日降水量+14.3 mm増えた量が4番目に大きい
年最大1時間降水量+14.8 mm増えた量が5番目に大きい
年間降水量+133.5 mm増えた量が13番目に大きい
真夏日数+24.4 日増えた量が4番目に大きい
夏日数+28.4 日増えた量が5番目に大きい
猛暑日数+11.0 日増えた量が7番目に大きい
熱帯夜数+12.4 日増えた量が6番目に大きい
年間平均気温+1.18 ℃上がった量が6番目に大きい
冬日数▲12.8 日県内で5番目に減った

この表の値と順位は、3市で同じです。

増え方が県内で上位なのは、短い時間の雨のほうです。1日に100 mmを超えた日数は+0.2 日で県内で一番増えた5市町村のひとつ、年最大1時間降水量は+14.8 mmで5番目に増えています。1年の総量の+133.5 mmは13番目で、真ん中です。もとの日数が小さい指標もあり、日100mm超日数は年0.3 日、真冬日数の差は▲0.6 日です。この表の順位が29市町村なのは、聖籠町に1994〜1998年の値がないためです。

雨の強さの階級は、気象庁が1時間雨量で分けた区分です。10年平均の41.2 mmは「激しい雨」(1時間30 mm以上50 mm未満)にあたります。

▼【グラフ:sanjo_rain_intensity_scale.png 気象庁の階級に当てた10年平均41.2mm・観測史上最大72.0mm(2005年)・記録的短時間大雨の基準100mm】

1994〜2023年の30年の観測では、2005年に「非常に激しい雨」にあたる1時間72.0 mmを記録しています。「非常に激しい雨」は1時間50 mm以上80 mm未満の区分です。1日では2004年の208.0 mmが観測史上最大です。1時間の記録は県内11番目、1日の記録は13番目で、どちらも真ん中です。1時間に50 mm以上を記録した年は30年のうち6 年で、加茂市・十日町市・燕市・関川村と並んで県内5番目に多い数です。記録的短時間大雨情報は、数年に一度しかないような短時間の大雨を観測したときに出される情報で、基準は3市とも1時間100 mmです。30年の観測で、この基準に達した記録はありません。

1時間あたりの強さが県内の上位になったのは、最近のことです。年最大1時間降水量の5年区間平均は27.2 mm・24.4 mm・47.2 mm・42.3 mm・40.4 mm・42.0 mmと動き、一番多いのは2004〜2008年です。県内の上位に入ったのもこの区間からで、それまでは20位台でした。

夏の暑さも、しきい値を上げると位置が下がります。

指標定義値(2014〜2023年の10年平均)県内順位
夏日数最高気温が25 ℃以上の日年119.4 日加茂市・燕市と並んで3番目に多い
真夏日数最高気温が30 ℃以上の日年49.4 日加茂市・燕市と並んで5番目に多い
猛暑日数最高気温が35 ℃以上の日年8.9 日加茂市・燕市と並んで9番目に多い
熱帯夜数最低気温が25 ℃以上の夜年12.7 日加茂市・燕市と並んで6番目に多い
冬日数最低気温が0 ℃を下回る日年40.9 日加茂市・燕市と並んで23番目に多い
真冬日数最高気温が0 ℃を下回る日年1.4 日加茂市・燕市と並んで14番目に多い

最高気温が25 ℃以上の日は年119.4 日ありますが、35 ℃以上の日は年8.9 日です。真冬日は年1.4 日で、年1〜2日です。

県内の位置は、1年の総量では真ん中、1時間では4番目まで上がります。


同じ雨でも3市で分かれる指定区域、804件から166件まで

同じ雨が降っても、備える対象の数は3市で分かれます。

土砂災害警戒区域は、土砂災害のおそれがあるとして指定された区域です。特別警戒区域はそのうち、建物が壊れて人に危害が及ぶおそれがある区域で、合計は両方を足した数です。表面雨量指数は、大雨注意報・警報の基準に使われる指数のひとつで、1km四方の格子ごとに定められています。

指標三条市燕市加茂市
警戒区域数507 件94 件335 件
特別警戒区域数297 件72 件243 件
合計区域数804 件166 件578 件
合計区域数の県内順位11番目に多い25番目に多い17番目に多い
1km格子数(表面雨量指数の基準)428110131

▼【グラフ:sanjo_dosha.png 3市の土砂災害 警戒区域と特別警戒区域の積み上げ】

合計区域数で県内で一番多いのは長岡市の4,762 件です。三条市の804 件は11番目で、ひとつ上が小千谷市の868 件、ひとつ下が出雲崎町の718 件です。加茂市は578 件で17番目、燕市は166 件で25番目です。区域の指定が0 件なのは聖籠町だけで、残る29市町村には1 件以上の指定があります。

区域の数は指定された区域の数で、被害が起きた回数ではありません。大雨注意報・警報に「1時間雨量◯ mm」という基準はありません。表面雨量指数・流域雨量指数で、しかも1kmの格子ごとなので、市町村に1つの代表値はありません。市内の浸水想定と土砂災害の指定区域は、各市のハザードマップに載っています。

市ごとに分かれるものは、ほかにもあります。豪雪地帯の指定は、三条市が特別豪雪地帯の一部(旧下田村)、加茂市が特別豪雪地帯の全域、燕市が豪雪地帯の全域です。これは豪雪地帯対策特別措置法にもとづく国の指定で、新潟県は30市町村すべてが豪雪地帯、うち18が特別豪雪地帯です。

この降水量は、雨と雪を合わせた量です。雪は水に換算して数えるため、冬に降る分も含まれます。月別で数えた1年の合計のうち、12〜3月の降水量は39%にあたり、一番多い月は12月の315.2 mm、次が7月の232.4 mmです。

確かめる場所は、3市それぞれのハザードマップに分かれます。


まとめ

三条市・燕市・加茂市は、年間の雨量が1,999.0 mmで県内30市町村のうち18番目、年間平均気温は14.2 ℃で、新発田市・加茂市・燕市・胎内市・粟島浦村と並んで県内7番目に高い土地です。1年の合計で見るかぎり雨の量は県内の真ん中で、年間の総量という点では雨の備えを厚くしなければならない土地ではありません。

ただし、時間を短く区切ると位置が変わります。

  • 1時間あたりの最大は41.2 mmで県内4番目、10分あたりの最大は15.0 mmで県内5番目です。
  • 1時間に50 mm以上を記録した年は30年のうち6 年で県内5番目です。記録的短時間大雨の基準100 mmには達していません。
  • 25年前と比べると、増え方が県内で上位なのは短い時間の雨のほうです(年最大1時間降水量は+14.8 mmで県内5番目)。
  • 土砂災害の指定区域は三条市804 件・燕市166 件・加茂市578 件で、降水の値が同じでも市で違います。

雨の備えを考えるときは、年間の合計ではなく1時間あたりの最大と50 mm以上を記録した年の数を見て、三条市・燕市・加茂市それぞれのハザードマップで指定区域を確かめておくと参考になります。


この記事の数値が示す範囲

  • この記事が使っている統計は、気温と降水の観測値です。降水量には雪の分が水に換算して含まれますが、積雪の深さや降雪量の統計は使っていません。
  • 豪雪地帯・特別豪雪地帯は法律にもとづく指定で、気象の分類ではありません。積雪の深さで決まる順位でもありません。
  • 気温と降水の値は、三条市の市街地にある1地点の観測値です。3市それぞれの市域全体の気候ではありません。
  • 年間平均気温・年間降水量・夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜・冬日・真冬日・年最大日降水量・年最大1時間降水量・年最大10分間降水量・日50mm超日数・日100mm超日数は、2014〜2023年の10年平均です。単年の値ではありません。
  • 観測史上最大の値は1994〜2023年の30年の観測値です。10年平均とは別の基準です。
  • 5年区間平均と25年前との差も、10年平均とは別の基準です。25年前との差は、2019〜2023年の5年平均と1994〜1998年の5年平均を比べたものです。
  • 25年前との差の順位は29市町村で数えています。聖籠町に1994〜1998年の値がないためです。
  • 日100mm超日数と真冬日数は、もとの日数が小さい指標です。年0.3 日・年1.4 日で、わずかな実数の増減で順位が動きます。
  • 気象庁の雨の強さの階級は1時間雨量に対するものです。日降水量や10分間降水量には使えません。
  • 土砂災害の区域数は、県が指定した区域の数です。被害が起きた回数を数えたものとは別です。
  • 大雨注意報・警報の基準は1km四方の格子ごとです。市町村に1つの代表値はありません。
  • 市街地標高と海岸距離は概数です。市街地標高は代表点の高さ、海岸距離は5 km刻みで記録されています。
  • 月別の降水量は10年平均を月ごとに数えたものです。年間降水量の10年平均とは別に数えた値で、月別の県内順位はありません。

出典・情報基準日

出典基準日・年次使っている値
気象庁『アメダス観測所一覧』基準日なし観測所名・番号・標高・市役所からの距離・この観測所を使う市町村数
気象庁『過去の気象データ検索』2014〜2023年の10年平均/1994〜2023年の観測値/5年区間平均6区間/25年前との差/月別の10年平均気温・降水のすべて
気象庁『雨の強さと降り方』全国共通の階級(基準日なし)「激しい雨」「非常に激しい雨」の区分
気象庁『気象防災速報(記録的短時間大雨)の発表基準一覧表』2026年5月28日現在記録的短時間大雨の1時間雨量基準100 mm・一次細分区域・表面雨量指数の格子数
新潟県『土砂災害警戒区域等マップ』2025年3月31日現在土砂災害の警戒区域・特別警戒区域・合計
国土交通省『豪雪地帯対策特別措置法に基づく指定地域』2026年4月1日現在豪雪地帯の指定と範囲
国土交通省 国土数値情報『行政区域(N03)』データの基準日海に面するか
各市町村公式サイト概数(基準日なし)市街地標高・海岸距離・主要河川

データの見方

  • 10年平均は、その期間に観測された値を平均したものです。単年の値とは一致しません。
  • 5年区間平均は1994〜1998年から2019〜2023年までの6区間で、1年も重なりません。
  • 県内順位は新潟県の市町村のうちの順位です。同じ値の市町村があるときは同じ順位に並び、次の順位が飛びます。

免責

本記事は公表統計をもとに作成したもので、個別の判断の結果について責任を負いません。


運営者情報

新潟県の公的データをもとに、市町村別のデータ記事を作成しています。

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