新潟県の観光客数ランキング2024|30市町村を多い順に比較

ランキング

1位の新潟市(1,601万人)と30位の粟島浦村(1.1万人)では、観光客数に1,400倍以上の差があります。

この記事では、新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」をもとに、2024年の市町村別観光客入込数をランキング形式で整理します。上位・中位・下位グループの特徴と、コロナ前後の回復状況も合わせて確認できます。


この記事でわかること

  • 新潟県内30市町村の観光客数ランキング(2024年):1位新潟市(1,601.9万人)〜30位粟島浦村(1.1万人)
  • 上位5市町村(新潟市・長岡市・妙高市・上越市・湯沢町)が県全体の55.1%を占める集中構造
  • コロナ前(2019年)比での回復状況:200%超の市町村から22.7%まで格差が大きい
  • 2024年は18市町村で増加(最大+29.3%)・12市町村で減少(最大−28.8%)
  • 観光タイプ(都市型13・スポーツレク6・歴史文化3・行祭事3・自然2・温泉健康1市町村)の分布

① 2024年の観光客数ランキング(全30市町村)

順位市町村観光客数(2024年)前年比コロナ前比主な観光タイプ
1位新潟市1,601.9万人+3.0%85.9%都市型
2位長岡市737.9万人+4.9%106.6%都市型
3位妙高市517.9万人+2.0%92.8%都市型・温泉
4位上越市318.3万人−1.2%59.0%歴史文化
5位湯沢町312.4万人−2.0%74.6%スポーツレク(スキー)
6位南魚沼市287.0万人−1.4%76.1%スポーツレク(スキー)
7位弥彦村235.2万人−6.6%90.1%歴史文化
8位十日町市212.9万人+22.6%94.3%行祭事・イベント
9位柏崎市202.5万人−12.7%64.2%行祭事・イベント
10位新発田市192.0万人−1.1%77.8%温泉健康
11位阿賀野市175.7万人−2.9%150.9%都市型
12位糸魚川市173.2万人−0.4%82.3%都市型
13位三条市171.6万人+2.2%78.3%都市型
14位見附市167.3万人+5.2%98.7%都市型
15位村上市145.8万人+0.4%80.6%都市型
16位魚沼市140.5万人−5.5%93.7%都市型
17位燕市121.6万人+11.0%126.6%都市型
18位佐渡市97.9万人+14.1%79.4%歴史文化
19位五泉市83.1万人+7.2%200.0%都市型
20位田上町79.1万人+3.2%199.6%都市型
21位阿賀町70.7万人+29.3%84.1%自然
22位胎内市69.0万人−28.8%93.5%スポーツレク
23位小千谷市56.7万人+2.4%88.2%行祭事・イベント
24位関川村52.4万人+2.4%50.0%都市型
25位加茂市34.6万人+15.8%66.7%スポーツレク
26位津南町23.5万人−4.6%67.0%スポーツレク
27位刈羽村23.0万人+18.0%96.8%スポーツレク
28位出雲崎町17.0万人−6.9%72.8%都市型
29位聖籠町14.4万人+9.9%79.8%スポーツレク
30位粟島浦村1.1万人+0.6%22.7%自然

※コロナ前比=2024年÷2019年(R1)× 100。100%を超えるとコロナ前を上回る。
※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

2024年の新潟県全体の観光客入込数は6,336万人です。


▼【グラフ:R1_観光客数ランキング2024.png 新潟県30市町村の観光客数ランキング(2024年)横棒グラフ】


② 上位グループ(1〜5位)の特徴

上位5市町村(新潟市・長岡市・妙高市・上越市・湯沢町)の合計は約3,488万人で、県全体の55.1%を占めます。1〜3位だけで45.1%(約2,858万人)が集中する構造です。

1位 新潟市(1,601.9万人)は県内最大の政令指定都市で、都市型観光・コンベンション・文化施設への集客が主軸です。前年比+3.0%と増加しましたが、コロナ前比は85.9%と完全回復には至っていません。

2位 長岡市(737.9万人)は前年比+4.9%・コロナ前比106.6%と、上位グループで唯一コロナ前水準を上回っています。長岡まつり大花火大会への来訪や道の駅の集客増が寄与しているとみられます。

3位 妙高市(517.9万人)は道の駅あらい(285.6万人・県内施設1位)を核とする都市型観光と温泉・スキーリゾートが組み合わさった構成です。コロナ前比92.8%と上位グループ中でも回復が進んでいます。

4位 上越市(318.3万人)はコロナ前比59.0%と、30市町村中で最も低い回復率のグループに属します。歴史文化(31.0%・高田城址公園観桜会等)を主軸とする観光地で、コロナ後の回復遅れが続いています。

5位 湯沢町(312.4万人)・6位 南魚沼市(287.0万人)はスキー場への来訪が観光の中心(スポーツレクリエーション比率それぞれ65.5%・47.0%)で、コロナ後のスキー需要回復が道半ばの状態です。


③ 中位グループ(6〜20位)の特徴

6〜20位のグループは70〜280万人台の幅があり、観光タイプが多様です。

特に注目すべき変化が大きかった市町村が2か所あります。

8位 十日町市(212.9万人・+22.6%)は2024年に「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」が開催され、大幅増加を記録しました。3年に1度の開催のため、非開催年と開催年で観光客数が大きく変動する特性があります。

9位 柏崎市(202.5万人・−12.7%)は同期間に大幅な減少を記録しました。行祭事・イベント比率(15.1%)が高く、大型行事の開催有無が年間の観光客数に影響しやすい構造です。

19位 五泉市(83.1万人・コロナ前比200.0%)・20位 田上町(79.1万人・コロナ前比199.6%)はコロナ前比が2倍と県内で突出した回復率を示しています。コロナ禍前後に集計対象施設が追加された可能性があり、数値の解釈には注意が必要です。

11位 阿賀野市(175.7万人・コロナ前比150.9%)・17位 燕市(121.6万人・コロナ前比126.6%)もコロナ前を大幅に上回っており、道の駅等の施設整備や集客強化が寄与しているとみられます。


▼【グラフ:R1_コロナ前比ランキング.png 新潟県30市町村のコロナ前比ランキング(コロナ前=2019年)】


④ 下位グループ(21〜30位)の特徴

21〜30位は70万人以下の小規模市町村です。いずれも報告対象施設が少なく、特定の施設・行事への依存度が高い傾向があります。

21位 阿賀町(70.7万人・+29.3%)は2024年に阿賀野川ライン(40.6万人・+38.6%)の来訪が大幅増加し、全体を押し上げました。

22位 胎内市(69.0万人・−28.8%)はスポーツレクリエーション施設への来訪が主軸ですが、2024年は大幅に減少しています。施設の運営状況変化が影響しているとみられます。

30位 粟島浦村(1.1万人)は新潟県内唯一の有人離島で、コロナ前比22.7%と県内で最も回復が遅れています。コロナ禍の2021年には観光客数がゼロを記録し、現在もコロナ前の5分の1の水準にとどまっています。


⑤ 2024年の増減状況

2024年は30市町村のうち18市町村で前年より増加、12市町村で前年より減少しました。

前年比の増加が大きかった市町村(上位5位):

  • 阿賀町:+29.3%(阿賀野川ラインの来訪急増)
  • 十日町市:+22.6%(大地の芸術祭2024開催)
  • 刈羽村:+18.0%
  • 加茂市:+15.8%
  • 佐渡市:+14.1%

前年比−10%以上の大幅減少:

  • 胎内市:−28.8%
  • 柏崎市:−12.7%

⑥ 観光タイプ別の傾向

観光タイプ別に見ると、新潟県の市町村は以下のように分類されます。

都市型観光(13市町村):新潟市・長岡市・妙高市・阿賀野市・三条市・見附市・村上市・魚沼市・燕市・五泉市・田上町・出雲崎町・関川村。道の駅・産業施設・温泉郷・市街地観光が中心で、市町村数では最多の類型です。

スポーツ・レクリエーション型(6市町村):湯沢町・南魚沼市・津南町・刈羽村・加茂市・聖籠町。スキー場への来訪が主軸で、冬季の集客が大きい市町村を多く含みます。

歴史文化型(3市町村):上越市・弥彦村・佐渡市。神社・城跡・歴史施設への来訪が中心です。

行祭事・イベント型(3市町村):十日町市・小千谷市・柏崎市。大型花火大会・芸術祭等の開催有無によって年間の観光客数が大きく変動します。

自然観光型(2市町村):阿賀町・粟島浦村。自然景観・自然体験が主体で、季節変動が大きい傾向があります。

温泉健康型(1市町村):新発田市(月岡温泉)。


⑦ データの見方・注意点

観光客入込数は推計値です

新潟県の調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数をもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の厳密な比較には限界があります。

コロナ前比200%超の解釈に注意が必要です

五泉市・田上町のコロナ前比200%は、集計対象施設の追加(道の駅の新設・施設の調査対象化)が数値を押し上げている可能性があります。「観光地としての魅力が2倍になった」という解釈は適切ではなく、集計構造の変化も含めた数値として読む必要があります。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。


まとめ

  • 2024年の新潟県全体の観光客入込数は6,336万人。1位の新潟市(1,601.9万人)が県全体の25%を占め、上位5市町村で55%が集中する構造です
  • コロナ前(2019年)比で回復率が最も高いのは五泉市(200%)・田上町(200%)、最も低いのは粟島浦村(22.7%)・関川村(50.0%)・上越市(59.0%)です
  • 長岡市(106.6%)・阿賀野市(150.9%)・燕市(126.6%)はコロナ前水準を大きく上回っています
  • 2024年は十日町市(大地の芸術祭)が+22.6%、阿賀町が+29.3%と大幅増加。一方胎内市(−28.8%)・柏崎市(−12.7%)は大幅に減少しました

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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