【2026年最新】糸魚川市の気温・降水量データ完全版|年間平均気温県内最高15℃・熱帯夜2位の高温多雨気候の実態

データ

この記事でわかること:

  • 糸魚川市の年間気温・降水量の長期トレンド(1994〜2024年)
  • 年間平均気温15.0℃・新潟県内30市町村で最も温暖(冷涼順30位)な気候の実態
  • 熱帯夜が30年間で15.0日→16.5日と県内2位の高水準を維持し続けている現状
  • 年間降水量2,659mmは県内4位・豪雨地帯の降水パターン
  • 大雨(日100mm超)の発生頻度の変化
  • 月別の気温・降水量パターン(直近5年データ)
  • 土砂災害リスクの評価(警戒区域1,890箇所・県内6位)

① クイックデータカード

項目データ備考
年間平均気温(直近10年平均)15.0℃県内30位(冷涼順・30市町村中最高)
猛暑日数(直近10年平均)年間2.7日県内26位(少ない方)
熱帯夜日数(直近10年平均)年間16.5日県内2位(多い方)
冬日数(直近10年平均)年間21.1日県内30位(最少・最も温暖)
真冬日数(直近10年平均)年間0.4日県内29位(少ない方)
年間降水量(直近10年平均)2,659mm県内4位(多い方)
日100mm超の大雨日数(直近10年平均)年間0.5日県内8位
土砂災害警戒区域数1,890箇所県内6位(令和7年3月末現在)

※ 参照観測所:糸魚川(AMeDAS 54711)。
※ 直近10年平均は2014〜2023年(出典:気象庁 過去の気象データ検索)


② 長期気温トレンド(過去30年):糸魚川市はどれだけ暑くなったか

年間平均気温の推移(1994〜2024年)

▼【グラフ:itoigawa_avg_temp_30y.png|1994〜2024年の年間平均気温の棒グラフ。1994-2003年平均(14.3℃)と2014-2023年平均(15.0℃)の水平線を重ねる。横軸=年、縦軸=℃】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(糸魚川観測所、1994〜2024年)

  • 直近10年(2014〜2023年)の平均:15.0℃
  • 30年前(1994〜2003年)の平均:14.3℃
  • 上昇幅:+0.7℃

年間平均気温15.0℃は新潟県内30市町村の冷涼順で30位、すなわち県内で最も高い年間平均気温を持つ市町村です(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。糸魚川市は新潟県の最西端に位置し、北アルプスと親不知の断崖地形が海と山を近づけるフォッサマグナ沿いの地域です。海洋から近い低地が多く、山岳地形を越えて吹き下ろすフェーン気流の影響を受けやすい地形が、温暖な気候の一因となっています。

2023年は16.1℃、2024年は16.0℃と近年は高温傾向がさらに顕著です(気象庁 過去の気象データ検索 より)。2023年の16.1℃は30年間(1994〜2024年)で最高の年間平均気温でした。

猛暑日・熱帯夜・冬日の年間日数の推移(1994〜2023年)

▼【グラフ:itoigawa_heat_days_30y.png|1994〜2023年の猛暑日数・熱帯夜数・冬日数を折れ線で重ねる。縦軸は2軸(冬日0〜50日左 vs 猛暑日・熱帯夜0〜55日右)】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(糸魚川観測所、1994〜2023年)

期間猛暑日数(平均)真夏日数(平均)熱帯夜数(平均)冬日数(平均)真冬日数(平均)
1994〜2003年平均1.2日30.5日15.0日24.3日0.4日
2014〜2023年平均2.7日38.6日16.5日21.1日0.4日
変化幅+1.5日(2.3倍)+8.1日(+27%)+1.5日(+10%)−3.2日(−13%)±0.0日

糸魚川市の最大の特徴は熱帯夜数が30年間を通じて常に県内最上位水準であることです。1994〜2003年の段階ですでに15.0日という高水準にあり、直近10年は16.5日(2位)と増加しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。熱帯夜は夜間も気温が25℃を下回らない状態で、海岸に近い地形で夜間の海からの温かい空気が影響しています。

真夏日(30℃以上)は+27%増加(30.5日→38.6日)しており、夏全体の高温化が進んでいます。一方で猛暑日(35℃以上)は直近10年平均2.7日(26位)と比較的少ない水準です。熱帯夜が多いにもかかわらず猛暑日が少ないのは、日中は海風の冷却効果が一定程度働いているためと考えられます。

冬日(最低気温0℃未満)は24.3日→21.1日と3.2日減少しています。21.1日(30位)は新潟県内で最も少なく、冬の厳しさが最も緩和された市町村です。真冬日(最高気温0℃未満)は0.4日(29位)とほぼゼロに近い水準です。

10年ごとの気温変化の比較

期間年間平均気温
1994〜2003年14.3℃
2004〜2013年14.4℃
2014〜2023年15.0℃

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

2004〜2013年は14.4℃と前の10年からわずか+0.1℃の上昇にとどまりましたが、直近10年(2014〜2023年)では15.0℃へ一気に+0.6℃上昇しています。直近10年での温暖化加速が顕著な傾向です。


③ 短期詳細(過去5年):最近の夏・冬はどうだったか

直近5年の月別平均気温(2019〜2023年)

▼【グラフ:itoigawa_monthly_temp_5y.png|2019〜2023年の各年の月別平均気温を折れ線で5年分重ねる。25℃・0℃ラインを横線で表示。2023年を強調色にする】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(糸魚川観測所、2019〜2023年)

直近5年(2019〜2023年)の月別平均気温(5年平均):

5年平均気温最高年最低年
1月4.2℃2020年 6.5℃2021年 3.1℃
2月4.7℃2020年 5.8℃2022年 3.0℃
3月8.6℃2023年 9.9℃2022年 7.8℃
4月11.9℃2023年 13.3℃2020年 10.6℃
5月17.5℃2019年 18.1℃2021年 17.3℃
6月21.8℃2020年 22.3℃2019年 20.9℃
7月25.8℃2023年 27.0℃2020年 23.8℃
8月28.0℃2023年 30.5℃2021年 26.6℃
9月24.4℃2023年 26.1℃2021年 23.0℃
10月17.6℃2019年 18.4℃2022年 16.9℃
11月12.9℃2022年 13.6℃2019年 11.7℃
12月7.0℃2019年 8.1℃2022年 6.1℃

最も暑い月は8月(5年平均28.0℃)、最も寒い月は1月(5年平均4.2℃)です。1月・2月の月平均が4〜5℃台にとどまり、新潟県内山間部と比べると格段に温暖です(湯沢町1月−0.1℃・津南町との差は約5〜7℃)。

2023年8月の月平均30.5℃は5年間で最高値です。猛暑日5日・熱帯夜47日を記録した2023年は、8月の月平均気温が30℃を超えました(気象庁 過去の気象データ検索)。

2020年1〜2月は6.5℃・5.8℃と暖冬でした。この年は全国的に記録的な暖冬で、糸魚川でも冬日数が7日(2020年)と極端に少ない年となっています。

直近5年の猛暑日数・熱帯夜数・冬日数・真冬日数

出典:気象庁 過去の気象データ検索(糸魚川観測所)

猛暑日数熱帯夜数冬日数真冬日数
2019年2日24日9日0日
2020年5日19日7日0日
2021年1日10日28日0日
2022年6日19日24日0日
2023年5日47日15日1日
5年平均3.8日23.8日16.6日0.2日

2023年の熱帯夜47日は突出して多いです。5年平均23.8日の約2倍、直近10年平均16.5日の約3倍に相当する記録的な数値です(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。

冬日数は7〜28日と年変動が非常に大きいのが特徴です。最も少なかった2020年(7日)と最も多かった2021年(28日)の間には4倍の差があります。10年平均の21.1日よりも5年平均の16.6日がかなり少ないのは、2019年・2020年の暖冬(冬日9日・7日)が平均を引き下げているためです。

真冬日(最高0℃未満)は2019〜2022年の4年間はゼロで、2023年だけ1日と稀な水準です。日中も氷点下になることは糸魚川ではほとんどない、温暖な海岸部の特性を示しています。


④ 長期降水量トレンド(過去30年):雨の降り方はどう変わったか

年間降水量の推移(1994〜2024年)

▼【グラフ:itoigawa_precip_30y.png|1994〜2024年の年間降水量(棒グラフ)と5年移動平均(折れ線)の複合グラフ。全国平均1,694mmのラインも表示。横軸=年、縦軸=mm】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(糸魚川観測所、1994〜2024年)。全国平均1,694mmは気象庁「日本の年間降水量平年値」(1991〜2020年基準)より。

  • 直近10年(2014〜2023年)の平均:2,659mm
  • 30年前(1994〜2003年)の平均:2,932mm
  • 変化の特徴:−273mm減少。2004〜2013年(3,012mm)から継続して減少傾向

年間降水量2,659mmは全国平均(1,694mm)の1.57倍で、新潟県内で4位の水準です(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。降水量が多い原因は、北アルプス・飛騨山脈に向かって日本海からの湿潤気流が急な斜面を駆け上がる地形性降雨です。

年変動が大きく、最多年(2011年:3,511mm)と最少年(2015年:2,047mm)の差は1,464mmに達します(気象庁 過去の気象データ検索 より)。

30年前(1994〜2003年)の平均2,932mmから直近10年の2,659mmへ−273mm減少しています。3,000mm超の年(1995年・1998年・2001年・2005年・2006年・2010年・2011年・2013年)が2004〜2013年に集中したため、その前後と比べると直近10年は降水量がやや落ち着いています。

大雨(日100mm超・日50mm超)の頻度変化

▼【グラフ:itoigawa_heavy_rain_30y.png|1994〜2023年の「日100mm超日数」と「日50mm超日数」の年間発生回数を棒グラフで並べる。10年ごとの平均値を水平線で表示】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(糸魚川観測所、1994〜2023年)

期間日100mm超(平均)日50mm超(平均)
1994〜2003年0.8日/年8.7日/年
2004〜2013年1.0日/年9.1日/年
2014〜2023年0.5日/年6.3日/年

日100mm超の大雨は2004〜2013年の1.0日/年をピークに、直近10年では0.5日/年に減少しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。日50mm超も9.1日/年から6.3日/年へと減少しており、豪雨日数は30年前比でやや落ち着いています。

ただし、日50mm超が直近10年でも年間6.3日(8位)と多く、大雨の頻度は全国水準より高い状態が続いています。台風や秋雨前線、梅雨前線が山地に接触する際の集中豪雨リスクは継続しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。


⑤ 短期詳細(過去5年):近年の降水量の実態

直近5年の月別降水量

▼【グラフ:itoigawa_monthly_precip_5y.png|2019〜2023年の各年の月別降水量を折れ線で5年分重ねる。5年月別平均を背景に薄く表示。300mmラインを横線で示す】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(糸魚川観測所、2019〜2023年)

直近5年(2019〜2023年)の月別降水量:

5年平均最多年最少年
1月356mm2021年 494mm2022年 246mm
2月202mm2021年 238mm2023年 170mm
3月129mm2020年 182mm2021年 74mm
4月135mm2020年 168mm2023年 56mm
5月118mm2023年 200mm2020年 43mm
6月142mm2019年 241mm2022年 57mm
7月217mm2020年 375mm2019年 73mm
8月197mm2019年 398mm2023年 4mm
9月200mm2020年 248mm2019年 169mm
10月269mm2023年 388mm2020年 152mm
11月260mm2020年 323mm2022年 209mm
12月386mm2020年 522mm2023年 330mm

降水量が最も多い月は12月(5年平均386mm)です。糸魚川では冬型の季節風が北アルプス山地を背後にして収束するため、12月・1月の冬型降水(大半が降雪)が特に多い傾向があります。次いで1月(356mm)・10月(269mm)・11月(260mm)と続きます。

特筆すべき月:

  • 2021年1月:494mm(5年間で月降水量の最大値。冬型大雪)
  • 2020年12月:522mm(5年間で最多の月降水量。大雪年)
  • 2023年8月:4mm(記録的少雨。2023年猛暑の年に夏の降水が極端に少なかった)
  • 2023年10月:388mm(秋の大雨。前線停滞の影響)

⑥ 今後の見通し:気温・大雨はどう変化するか

長期トレンドからの評価

気温上昇:糸魚川観測所では年間平均気温が1994〜2003年平均14.3℃から2014〜2023年平均15.0℃へと+0.7℃上昇しています。特に直近10年(2014〜2023年)での加速が顕著で、2023年は16.1℃と観測史上最高水準に達しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。

冬の変化:冬日数は24.3日→21.1日と3.2日減少しています。2020年には冬日7日という極端な暖冬も発生しており、将来的な雪不足リスクが懸念されます(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。

降水量:年間総量は30年間で約−273mm減少(前30年2,932mm→直近10年2,659mm)しています。大雨日数(日100mm超)は0.5日/年にやや減少していますが、日50mm超は年間6.3日と依然として多く、集中豪雨リスクは続いています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。

将来見通し

気象庁「地球温暖化予測情報 第9巻」(2017年)および環境省の気候変動適応情報プラットフォームでは、北陸地域を含む日本全体で21世紀末にかけて平均気温の上昇と短時間強雨の増加が予測されています。具体的な数値は最新の報告書(気象庁公式サイト)でご確認ください。

移住・住宅選択への示唆:

  • 熱帯夜は直近10年平均16.5日(2位)と多く、2023年の47日急増に代表されるように、猛暑年には夜間の熱帯夜が連続します。冷房設備は必須
  • 冬日21.1日(30位)と冬は県内で最も温暖。暖房費は山間部と比べて低く抑えられる傾向があります
  • 年間降水量2,659mm(4位)と多く、特に冬(12〜1月)・秋(10〜11月)の降水が多い。防水・排水設備の確保が重要

⑦ 土砂災害リスク

出典:新潟県 土砂災害警戒区域等マップ(令和7年3月31日現在)

糸魚川市には土砂災害警戒区域が1,890箇所指定されており、新潟県内30市町村で6位の水準です。

糸魚川市はフォッサマグナ(糸魚川−静岡構造線)の北端に位置し、地形が複雑で急峻な山地が多い地域です。日本海沿岸まで北アルプスが迫る地形のため、山腹崩壊・土石流・地すべりのリスクが高い箇所が分布しています。年間降水量2,659mm(4位)の多雨と冬から春にかけての融雪水も斜面不安定化の要因となります。

移住・住宅購入の際は候補地が土砂災害警戒区域内に含まれるかどうかを、新潟県の「土砂災害警戒区域等マップ」または国土交通省「ハザードマップポータルサイト」で必ず確認してください。


⑧ 季節ごとの気象リスクカレンダー

出典:月別データは気象庁 過去の気象データ検索(糸魚川観測所、2019〜2023年5年平均)

主な気象リスク目安データ(5年平均)
1月冬型豪雪・路面凍結・強風月平均4.2℃/降水量356mm(多くが降雪)
2月冬型降雪・強風・融雪前の大雪月平均4.7℃/降水量202mm
3月融雪期の増水・春雨月平均8.6℃/降水量129mm
4月春雨・強風・季節外れの大雨月平均11.9℃
5月晩霜・乾燥リスク月降水量118mm(最少2020年43mm)
6月梅雨前線による大雨月降水量142mm(最大2019年241mm)
7月梅雨末期〜夏の集中豪雨月降水量217mm(最大2020年375mm)
8月猛暑・熱帯夜急増・フェーン月平均28.0℃(最高2023年30.5℃)
9月台風・秋雨前線による大雨月降水量200mm
10月台風・秋の大雨月降水量269mm(最大2023年388mm)
11月冬型降雨・初雪・海上荒天月降水量260mm
12月冬型豪雪・路面凍結・強風月降水量386mm(最大2020年522mm)

特に注意が必要な時期は8月(猛暑・熱帯夜)10月(台風・秋の大雨)12〜1月(冬型豪雪)です。


⑨ 近隣市町村との気候比較

▼【グラフ:itoigawa_nearby_climate.png|糸魚川市と近隣4市町村の年間平均気温・熱帯夜数・冬日数・年間降水量を横棒グラフ4パネルで比較。糸魚川市を強調色】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(2014〜2023年直近10年平均)

市町村年間平均気温熱帯夜数(10年平均)冬日数(10年平均)猛暑日数(10年平均)年間降水量
糸魚川市15.0℃(30位)16.5日(2位)21.1日(30位)2.7日(26位)2,659mm(4位)
上越市14.3℃(27位)8.5日(15位)45.3日(13位)8.5日(15位)2,923mm(2位)
柏崎市13.9℃(12位)2.5日(23位)44.6日(17位)3.1日(23位)2,446mm(8位)
新潟市14.4℃(29位)15.8日(3位)32.9日(27位)4.8日(20位)1,803mm(27位)
聖籠町14.3℃(28位)17.1日(1位)32.8日(28位)3.6日(22位)1,652mm(30位)

※ ランクは新潟県内30市町村でのランキング。気温は冷涼順(低い方が1位)、降水量・猛暑日・冬日・熱帯夜は多い方が1位。

糸魚川市の際立った特徴は「年間平均気温が県内最高(15.0℃・30位)かつ冬日が県内最少(21.1日・30位)」という組み合わせです。他の温暖な市町村(新潟市・聖籠町)と比べても年間平均気温が0.6〜0.7℃高く、一年を通じた温暖さは県内随一です。

熱帯夜16.5日(2位)は、聖籠町(17.1日・1位)・新潟市(15.8日・3位)と並ぶ水準です。海岸に近い沿岸部の市町村が熱帯夜上位を占めるパターンで、糸魚川もその一つです。

「熱帯夜は多いが猛暑日は少ない」という特性が際立っています。上越市(猛暑日8.5日)・新潟市(4.8日)と比べて糸魚川市の猛暑日2.7日は少なく、日中は海風の冷却効果が働いている一方、夜間は海水温の影響で冷え込みにくいという沿岸特性を示しています。

降水量2,659mm(4位)は上越市(2,923mm・2位)に次ぐ水準です。一方、聖籠町(1,652mm・30位)・新潟市(1,803mm・27位)と比べると1,000mm近く多く、山地への地形性降雨の影響の大きさが数値に表れています。


⑩ 移住者・住宅購入者へのアドバイス

夏の暮らし方

糸魚川市の熱帯夜(最低気温25℃以上)は直近10年平均16.5日と新潟県内で2位です(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。2023年には47日という突出した数値を記録しており、猛暑年には夜間もエアコンが欠かせない環境になっています。

  • 冷房設備は必須です。特に2023年のような猛暑年では、熱帯夜が約1.5か月連続する年もあります
  • 猛暑日(35℃以上)は直近10年平均2.7日(26位)と少なく、昼間の極端な酷暑は比較的少ないのが特徴です
  • 海岸に近いエリアでは海風の恩恵で昼間の気温上昇が抑えられる傾向があります

冬の暮らし方

冬日数(最低気温0℃未満)は21.1日(30位)と県内で最も少なく、真冬日(最高気温0℃未満)は0.4日(29位)とほぼゼロです(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。冬の厳しさは山間部と比べると格段に緩やかですが、以下の点に注意が必要です。

  • 冬型の降水(多くは降雪)が12月・1月に非常に多く(各386mm・356mm)、路面凍結対策(スタッドレスタイヤ等)は必要です
  • 2021年1月の494mmのような大雪年では除雪が必要になります
  • 暖房費は山間部・豪雪地帯と比べると少なく済みますが、降水量が多いため防水・排水設備の確保が重要です

大雨・土砂災害への備え

  • 日50mm超の大雨が年間6.3日(8位)と多く、梅雨・台風・秋雨前線の大雨には十分な備えが必要です
  • 土砂災害警戒区域が1,890箇所(6位)と多く、急峻な山地が海岸近くまで迫る地形のため、住宅購入前のハザードマップ確認は特に重要です
  • 10月(2023年388mm)や8月(2019年398mm)のような月降水量が急増する事例があり、台風・前線の動向に注意が必要です

まとめ

  • 糸魚川市(糸魚川観測所)の年間平均気温は直近10年平均15.0℃で、新潟県内30市町村で冷涼順30位(最も温暖)
  • 熱帯夜数(最低25℃以上)は年間16.5日で県内2位。海岸部の温暖気候が夜間の熱帯夜に直結しており、2023年には47日と急増
  • 冬日数21.1日(30位)は県内最少。真冬日もほぼゼロで、一年を通じた温暖さは県内随一
  • 年間降水量2,659mm(4位)と多雨。特に12月・1月の冬型降水が多く(月平均386mm・356mm)、雨と雪が多い地域
  • 土砂災害警戒区域1,890箇所(6位)と多く、急峻な山地が市域に多く含まれる地形リスクへの注意が必要

データ・情報基準日

  • 年間平均気温・降水量:気象庁AMeDAS(糸魚川観測所 54711)1994〜2024年
  • 気温指標(猛暑日・冬日等)・降水指標:気象庁AMeDAS 1994〜2023年
  • 月別データ:気象庁AMeDAS 2019〜2023年
  • 市町村ランキング・サマリー:直近10年平均(2014〜2023年)
  • 土砂災害警戒区域数:新潟県(令和7年3月31日現在)
  • 全国年間降水量平年値:気象庁(1991〜2020年基準)
  • 次回更新推奨:2027年(2025〜2026年の年次データ追加時)

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