新発田市の気温・降水量データ|日100mm超5位・夏日6位・熱帯夜9位の複合上位ポジション

データ

この記事でわかること:

  • 新発田市の年間平均気温・年間降水量・夏日・猛暑日・熱帯夜・冬日の10年平均値と県内順位
  • 中条観測所で1994年以降30年間に大雨がどれくらい発生してきたか(日100mm超の頻度)
  • 2020年7月に中条観測所で記録された月降水量718.5mmという直近5年の最多月
  • 30年前と比べた気温・降水量・熱帯夜・猛暑日・冬日の変化幅
  • 加治川・胎内川下流の越後平野北部という新発田市の物理条件
  • 中条観測所を共有する胎内市と、積雪計なし平野の近隣3市町村(聖籠・村上・阿賀野)との数値比較

① 新発田市の気温・降水量データ早見表

新発田市の気候データを1枚にまとめた早見表です。参照観測所は中条(AMeDAS 54181・市役所から北東15.3km・観測所標高14m)で、気温・降水量指標は胎内市と完全に一致します。

指標値県内順位(30市町村中)
年間平均気温(10年平均)14.2℃20位(低い順)
年間降水量(10年平均)2,344mm11位(多い順)
夏日日数(10年平均)118.2日6位
猛暑日日数(10年平均)8.8日12位
熱帯夜日数(10年平均)10.9日9位
冬日日数(10年平均)42.7日19位
真冬日日数(10年平均)1.2日17位
日100mm超日数(10年平均)0.5日5位
土砂災害警戒区域数(合計)394箇所18位

新発田市の気候の輪郭は、日100mm超5位・夏日6位・熱帯夜9位という3指標が県内上位一桁に並ぶ複合上位ポジションにあります。年間平均気温は20位・年間降水量は11位・猛暑日は12位という中位の値と、大雨と夏の暑さ指標の上位側の値が同じ表に並ぶことが、新発田市の気候データを読むうえでの前提です。

② 日100mm超 0.5日/年で県内5位 — 中条観測所の30年間の大雨頻度

新発田市の日100mm超日数は10年平均で0.5日/年・県内5位です。1994年から2023年までの30年間で、中条観測所は11年で日100mm超を記録し、そのうち2020年と2022年は年に2日発生しています。

30年前(1994-2003)から現在(2014-2023)までの日100mm超日数の差は-0.4日で、30年前平均0.9日から現在10年平均0.5日へ減少しています。気温や熱帯夜のように30年で数値が増えた指標とは異なる推移です。

積雪計なし平野に分類される12市町村(燕・三条・加茂・聖籠・新発田・胎内・五泉・阿賀野・見附・弥彦・出雲崎・村上)の中で、日100mm超の県内順位を並べると、新発田5位・胎内6位が最も高く、村上7位・弥彦・出雲崎・聖籠が11位前後、燕・三条・加茂が中位、長岡グループ3市(長岡・小千谷・見附)は0.0日で30位同率最下位となります。中条観測所を参照する2市(新発田・胎内)が5位と6位で連番の上位を占め、積雪計なし平野の中で最上位に並ぶ位置となります。

▼【グラフ:shibata_heavy_rain_30y.png|中条観測所の 1994-2023 年 日 100mm 超・日 50mm 超 30 年推移(新発田市は 0.5 日/年で県内 5 位)】

③ 夏日 118日で県内6位・熱帯夜 10.9日で県内9位 — 積雪計なし平野の中で並ぶ上位指標

新発田市の夏日は10年平均118.2日で県内6位・熱帯夜は10.9日で県内9位です。25℃以上の日が年間365日のうち約3分の1(118.2÷365=32.4%)に相当し、25℃以下に下がらない熱帯夜も年に10日を超える頻度で発生しています。

熱帯夜は30年前比で+1.4日(30年前平均9.5日から10年平均10.9日に増加)で、30年前の水準から1.15倍に増えています。直近5年平均は14.0日で、10年平均10.9日から+3.1日(+28.44%)となっています。2023年単年は熱帯夜24日を記録し、直近10年で最高値となりました。

積雪計なし平野12市町村の中で夏日順位を並べると、聖籠4位・弥彦5位に続く新発田6位・胎内7位・五泉8位・阿賀野9位と、上位の並びが続きます。熱帯夜順位も、聖籠1位・弥彦2位・新潟3位に続く新発田9位・胎内10位で、中条観測所参照2市が連番の上位側を占めます。夏日6位と熱帯夜9位という2指標が同時に上位一桁に入るのは、積雪計なし平野の中で中条観測所参照2市(新発田・胎内)が占める上位側の位置となります。

▼【グラフ:shibata_nearby_climate.png|新発田市と近隣市町村の主要気候指標比較(夏日 6 位・熱帯夜 9 位)】

④ 2020年7月 中条観測所の月降水量 718.5mm — 直近5年で最多の月

中条観測所は2020年7月に月降水量718.5mmを記録しています。これは2020年から2024年までの5年間・全60ヶ月の月別降水量の中で、単月として最も多い値です。

7月の直近5年平均は337.9mmですが、内訳は2020年718.5・2021年207.5・2022年289.5・2023年188.5・2024年285.5と、2020年7月の1ヶ月が5年平均を大きく引き上げています。7月以外に月降水量500mmを超えた月は2022年8月514.5mmで、これが直近5年60ヶ月中の第2位となります。第3位は2022年12月466.5mm、第4位は2021年1月384.0mm、第5位は2021年12月362.5mm、第6位は2024年12月347.5mm、第7位は2020年8月343.5mmで、上位順位に冬季(12月・1月)の月降水量が並びます。

年間5年平均で見ると、最多月は12月355.2mm・次点は7月337.9mm・第3位は11月253.5mmで、通常年は冬季の月降水量が7月と並ぶ水準です。2020年7月718.5mmは中条観測所が直近5年の全60ヶ月中で最も多く記録した月降水量の記録となります。

▼【グラフ:新発田市_月降水量5年推移.png|中条観測所の2020-2024年 月別降水量推移】

⑤ 30年で気温 +0.5℃・猛暑日 +4.3日・熱帯夜 +1.4日 — 中条観測所の長期変化

中条観測所の30年前(1994-2003)から現在(2014-2023)までの10年平均値の差を並べます。

指標30年前平均現在10年平均差
年間平均気温13.7℃14.2℃+0.5℃
年間降水量2,320.4mm2,344.1mm+23.7mm
猛暑日4.5日8.8日+4.3日
熱帯夜9.5日10.9日+1.4日
冬日42.2日42.7日+0.5日
真冬日2.1日1.2日△0.9日
日100mm超0.9日0.5日-0.4日

10年区切りの3期間で年間平均気温を並べると、1994-2003年平均13.72℃・2004-2013年平均13.80℃・2014-2023年平均14.24℃で、最初の10年から次の10年で+0.08℃・次の10年から現在で+0.44℃と、直近10年で上昇幅が大きくなっています。2020年と2023年の年間平均気温は14.8℃で30年間の最高値タイ、2019年と2024年も14.7℃で次点タイ、1996年12.8℃が30年間の最低値となります。

気温+0.5℃・猛暑日+4.3日・熱帯夜+1.4日・冬日+0.5日・真冬日-0.9日・日100mm超-0.4日という数値は中条観測所を参照する2市(新発田・胎内)に共通する変化幅で、地域全体の30年推移として整理できる背景です。

▼【グラフ:新発田市_30年前比.png|30年前平均と現在10年平均の6指標比較】

⑥ 中条観測所の直近5年(2020-2024)月別気温と降水量

中条観測所の直近5年(2020-2024)月別平均気温と月別降水量の5年平均値を並べます。

月平均気温(5年平均)降水量(5年平均)
1月2.9℃230.1mm
2月3.3℃138.2mm
3月7.2℃124.0mm
4月11.5℃113.1mm
5月16.8℃116.1mm
6月21.7℃123.2mm
7月25.5℃337.9mm
8月27.5℃242.1mm
9月23.9℃194.5mm
10月16.4℃175.6mm
11月11.3℃253.5mm
12月4.9℃355.2mm

月別平均気温が最も高いのは8月27.5℃、月別降水量が最も多いのは12月355.2mm、次点は7月337.9mmです。2023年8月は月平均29.9℃・月最高39.2℃で直近5年の最高値、同年年間平均気温14.8℃も30年間の最高値タイとなっています。降水量では2020年7月718.5mmが7月5年平均337.9mmを大きく引き上げており、通常年の7月月降水量は200〜290mm前後の水準です。冬季4ヶ月(11-2月)の合計は977.0mm(年間5年平均2,403.5mmの40.6%)、夏季3ヶ月(6-8月)の合計は703.2mm(同29.3%)で、年間降水量の中で冬季4ヶ月の割合が夏季3ヶ月を上回ります。

8月27.5℃・12月355.2mm・7月337.9mmという3つの最高月は中条観測所の直近5年で記録された最高月次データの構成です。

▼【グラフ:shibata_monthly_temp_5y.png|中条観測所 月別平均気温 直近 5 年平均(2020-2024)】

▼【グラフ:shibata_monthly_precip_5y.png|中条観測所 月別降水量 直近 5 年平均(2020-2024)】

⑦ 加治川・胎内川下流の越後平野北部という物理条件

新発田市の物理条件を並べます。地形区分は平野部で、越後平野の北部に位置し、市域内を加治川と胎内川が流れて日本海へ注いでいます。市街地の標高は約7mで、日本海までの直線距離は約15kmです。

新発田市の参照観測所は中条(AMeDAS 54181・観測所標高14m・胎内市と共有)で、新発田市役所から北東方向へ15.3km離れています。中条観測所は胎内市街から北西方向へ2.7kmと至近距離に位置し、中条観測所を参照する2市(新発田・胎内)の中では、新発田は観測所から15.3km・胎内は2.7kmと約5.7倍の距離差があります。観測所の物理位置は胎内市街の近傍にあり、新発田市街から見ると北東方向に15.3km離れた地点の観測値を新発田市の気候データとして参照する構造となります。

新発田市の気候タイプ分類は主分類積雪計なし平野・副分類なし・豪雪地帯区分は豪雪地帯(特別豪雪地帯ではない)・豪雪指定範囲は全域、備考は「越後平野北部の農業地帯」(各市町村公式サイトより)です。海岸距離15kmは中条観測所を共有する胎内市の5kmと比較すると内陸側の位置です。

加治川・胎内川下流の平野部・海岸距離15km・観測所は市街から北東15.3km・中条観測所は胎内市街から2.7km NWという組み合わせは、新発田市固有の観測地点構成です。新発田市は加治川・胎内川下流の越後平野北部に位置する農業地帯で、市域全域が平野部に該当します。

⑧ 中条グループ2市+積雪計なし平野の近隣3市町村との比較

中条観測所を共有する2市(新発田・胎内)と、積雪計なし平野に分類される近隣3市町村(聖籠・村上・阿賀野)の5市町村を並べます。

市区町村年間平均気温猛暑日(10年平均)年間降水量日100mm超日数
新発田市14.2℃(20位)8.8日(12位)2,344mm(11位)0.5日(5位)
胎内市(同観測所)14.2℃(23位)8.8日(13位)2,344mm(12位)0.5日(6位)
聖籠町(松浜観測所)14.3℃(28位)3.6日(22位)1,652mm(30位)0.4日(11位)
村上市(村上観測所)13.3℃(8位)5.4日(17位)2,165mm(17位)0.5日(7位)
阿賀野市(新津観測所)13.6℃(10位)12.4日(2位)1,830mm(23位)0.1日(26位)

中条グループ2市(新発田・胎内)は気温14.2℃・猛暑日8.8日・年間降水量2,344mm・日100mm超0.5日の4指標が完全に一致し、順位は同率タイの並び順で新発田が上(20位・12位・11位・5位/23位・13位・12位・6位、気温順位は新発田が3つ上)となります。積雪計なし平野の隣接3市町村(聖籠・村上・阿賀野)は、いずれも中条グループ2市とは異なる観測所(松浜・村上・新津)を参照するため、気温は0.1〜0.9℃・年間降水量は179〜692mmの幅で数値が分かれます。特に阿賀野市は猛暑日12.4日で県内2位と多く、聖籠町は年間降水量1,652mmで県内30位(最少)と、同じ積雪計なし平野の分類の中でも観測値には大きな幅があります。

土砂災害警戒区域数は新発田市394箇所(18位)・胎内市149箇所・聖籠町0箇所・村上市1,215箇所・阿賀野市150箇所で、中条グループ2市の中では新発田が胎内の約2.6倍の区域数となります。気温・降水量指標が中条観測所参照で完全に一致するのに対し、土砂災害警戒区域数は市域の地形に応じて市町村ごとに独自の値となる構造です。

気温降水量4指標が胎内と完全一致し土砂は2.6倍差・積雪計なし平野の隣接3市町村とは観測所立地が異なるという位置関係は、5市町村比較の前提となる背景です。

▼【グラフ:shibata_nearby_climate.png|新発田市と中条グループ 2 市+積雪計なし平野の近隣 3 市町村 5 市町村の主要気候指標比較】

⑨ まとめ — 新発田市の3つの上位指標と1つの記録月

新発田市の気候データの輪郭は以下の4点にまとめられます。

  • 日100mm超 0.5日/年(県内5位):積雪計なし平野12市町村で最上位・30年前と同じ水準を維持
  • 夏日 118.2日(県内6位):25℃以上の日が年間の約3分の1
  • 熱帯夜 10.9日(県内9位):30年前比+1.4日で微増・2023年は24日で直近10年最高
  • 2020年7月 月降水量 718.5mm:中条観測所の直近5年60ヶ月中で最多の月

年間平均気温は14.2℃(20位)・年間降水量は2,344mm(11位)で中位の値ですが、大雨(日100mm超)と夏の暑さ(夏日・熱帯夜)の3指標が県内上位一桁に並ぶ構造が、県内30市町村中で新発田市の気候の輪郭を作っています。

新発田市への移住・転勤検討や住宅検討時には、加治川・胎内川下流の越後平野北部・市街地標高7m・海岸距離15kmという物理条件と、中条観測所の観測値は胎内市と完全に一致し土砂災害警戒区域数のみ市町村独自という参照観測所の構造をふまえて、上記4点を新発田市の気候の情報として提示します。主要 4 指標を並べると、日 100mm 超 0.5 日/年(県内 5 位)・夏日 118.2 日(県内 6 位)・熱帯夜 10.9 日(県内 9 位)・2020 年 7 月月降水量 718.5mm(直近 5 年最多月) となります。

観測所についての注記

参照観測所について: 新発田市にはAMeDAS観測所がないため、中条観測所(15.3km NE)の観測値を使用しています。同じ中条観測所を参照する胎内市の気温・降水量指標は、本記事と同じ数値になります。市町村ごとに変わるのは⑦土砂災害警戒区域数と⑨近隣比較の相手のみです。土砂災害警戒区域数は新発田市394箇所に対し胎内市149箇所で、新発田は胎内の約2.6倍となります。

データ・情報基準日

項目出典情報基準日
年間平均気温・年間降水量・猛暑日・真夏日・夏日・熱帯夜・冬日・真冬日・日100mm超・日50mm超(10年平均)気象庁 過去の気象データ検索2014〜2023年
年別気温・年別降水量気象庁 過去の気象データ検索1994〜2024年
月別気温・月別降水量(直近5年)気象庁 過去の気象データ検索2020〜2024年
30年前比(1994-2003→2014-2023)気象庁 過去の気象データ検索期間比較
土砂災害警戒区域数新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」最新指定
気候タイプ・地形区分・河川・海岸距離・市街地標高各市町村公式サイト—

なお、新潟県30市町村中の県内順位(気温は低い順・その他は多い順)は気象庁の10年平均値をもとに算出したもので、順位は30市町村を対象としています。

コメント