【2026年最新】柏崎市の気温・降水量データ完全版|猛暑日は23位(3.1日)でも冬の降水量485mm・土砂災害5位(2,068箇所)の沿岸多雨都市

データ

この記事でわかること:

  • 柏崎市の年間気温・降水量の長期(30年)トレンド
  • 猛暑日(23位・3.1日)・熱帯夜(23位・2.5日)が少ない沿岸型気候の実態
  • 日本海沿岸でも夏日数が30年で+20日近く増加した温暖化の影響
  • 12月の降水量(5年平均485mm・2022年は683.5mm)が年間最多となる多雨パターン
  • 今後の気温・豪雨の見通し(長期トレンドの評価)
  • 土砂災害リスクエリアの分布(2,068箇所・県内5位)
  • 移住者・住宅購入者が知っておくべき冬の多雨・積雪と夏の比較的過ごしやすい環境

① クイックデータカード

項目データ備考
年間平均気温(直近10年平均)13.9℃県内12位/30市町村(冷涼順)
猛暑日数(直近10年平均)年間3.1日県内23位(日最高気温35℃以上)
熱帯夜日数(直近10年平均)年間2.5日県内23位(日最低気温25℃以上)
年間降水量(直近10年平均)2,446mm県内8位
日雨量100mm超の年間日数(直近10年平均)年平均0.3日県内15位
土砂災害警戒区域数2,068箇所県内5位(特別警戒843・警戒1,225)

※ 参照観測所:柏崎(AMeDAS 54541、柏崎市内)

柏崎市の気候を一言で表すと、「日本海に直接面する沿岸都市ならではの、夏は内陸より涼しく冬は降水量が多い海洋型気候」です。猛暑日数は直近10年平均3.1日(23位)、熱帯夜は2.5日(23位)と、内陸の三条市(猛暑日8.9日・熱帯夜12.7日)や長岡市(猛暑日9.5日・熱帯夜10.7日)に比べて大幅に少なく、海からの風が夏の高温を和らげています。一方、年間降水量は2,446mm(8位)と多く、特に冬季(12月)の月降水量は5年平均485.1mmと年間最多の月となります。土砂災害警戒区域は2,068箇所と県内5位の多さで、地形的なリスクへの注意が求められます。

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)


② 長期気温トレンド(過去30年):柏崎市はどれだけ暑くなったか

年間平均気温の推移(1994〜2024年)

▼【グラフ:kashiwazaki_avg_temp_30y.png|1994〜2024年の年間平均気温の棒グラフ。10年区切り平均水平線(1994-2003・2004-2013・2014-2023)を重ねる。横軸=年、縦軸=℃】

1994年〜2024年の30年間で、柏崎市の年間平均気温は緩やかな上昇傾向を示しています。ただし中間期(2004〜2013年)にいったん気温が下がる時期があり、直近10年で改めて上昇が鮮明になっています。

  • 直近10年(2014〜2023年)の平均:13.9℃
  • 30年前(1994〜2003年)の平均:13.5℃
  • 30年間の上昇幅:+0.4℃

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

中間期(2004〜2013年:13.4℃)は30年前(13.5℃)より若干低い水準にとどまっていました。その後、直近10年(13.9℃)は中間期から+0.5℃と上昇が加速しており、2023年は近年でも特に高温な年として記録されています。沿岸部に位置するため、内陸の観測所に比べて年間の平均気温の振れ幅が比較的小さく、緩やかな上昇トレンドが特徴です。

猛暑日・真夏日・熱帯夜の年間日数の推移(30年)

▼【グラフ:kashiwazaki_heat_days_30y.png|1994〜2023年の猛暑日数(35℃以上)・真夏日数(30℃以上)・熱帯夜数(最低25℃以上)の3指標を折れ線で重ねたグラフ。横軸=年、縦軸=日数】

指標1994〜2003年平均2014〜2023年平均増加幅
猛暑日(35℃以上)日数1.5日3.1日+1.6日(2倍以上)
真夏日(30℃以上)日数28.5日37.5日+9.0日
熱帯夜(最低25℃以上)日数0.9日2.5日+1.6日

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

沿岸部に位置する柏崎市では、猛暑日数が直近10年平均3.1日(23位)と県内でも少ない部類です。海風が日中の高温を和らげる効果が働いており、内陸の三条市(猛暑日8.9日・9位)や長岡市(9.5日・6位)との差は6日以上に及びます。ただし猛暑日数は30年前(1.5日)の2倍以上(3.1日)に増加しており、沿岸都市でも温暖化の影響は着実に現れています。

夏日数(25℃以上)は直近10年平均104.4日で、30年前の84.8日から+19.6日と大幅に増加しています。「猛暑日は少ないが夏日全体の日数は増えている」という沿岸型の温暖化パターンが表れています。

熱帯夜は直近10年平均2.5日(23位)と非常に少なく、夜間も海風が気温を下げる効果が続いています。内陸の三条市(12.7日)や新潟市(15.8日)と比較すると夜の涼しさは顕著で、柏崎市の夏の特徴のひとつです。

10年ごとの気温変化の比較

期間年間平均気温
1994〜2003年13.5℃
2004〜2013年13.4℃
2014〜2023年13.9℃

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)


③ 短期詳細(過去5年):最近の夏はどうだったか

直近5年の月別平均気温

▼【グラフ:kashiwazaki_monthly_temp_5y.png|2019〜2023年の各年の月別平均気温を折れ線で5年分重ねる。25℃・35℃の横線を表示。2023年を強調色にする】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(柏崎観測所、2019〜2023年)

5年平均気温最高年最低年
1月3.3℃2020年 5.3℃2022年 2.5℃
2月3.7℃2020年 5.0℃2022年 2.1℃
3月7.3℃2023年 8.1℃2022年 6.5℃
4月10.7℃2023年 11.9℃2020年 9.6℃
5月16.4℃2019年 16.9℃2023年 16.0℃
6月21.1℃2020年 21.7℃2019年 20.3℃
7月25.1℃2023年 26.0℃2020年 23.5℃
8月27.0℃2023年 29.1℃2021年 25.8℃
9月23.1℃2023年 24.9℃2021年 21.6℃
10月16.1℃2019年 17.1℃2022年 14.9℃
11月11.2℃2023年 11.7℃2019年 10.4℃
12月5.7℃2019年 6.4℃2022年 4.8℃

8月の5年平均は27.0℃で、2023年8月は29.1℃と5年最高を記録しています。内陸の三条市(2023年8月30.6℃)や長岡市より低く、沿岸部の海洋性の影響が夏の月平均気温にも現れています。ただし2023年の7〜9月はいずれも5年最高を記録しており、「沿岸でも暑い年」の高温化が確認できます。

直近5年の猛暑日数・冬日数

出典:気象庁 過去の気象データ検索(柏崎観測所)

猛暑日数熱帯夜数冬日数
2019年3日4日33日
2020年6日6日18日
2021年3日2日51日
2022年2日1日53日
2023年8日7日48日
5年平均4.4日4.0日40.6日

2023年の猛暑日8日・熱帯夜7日は5年間で最高値を記録しましたが、内陸の三条市(2023年猛暑日31日・熱帯夜38日)と比べると大幅に少ない水準です。2019〜2022年の4年間は猛暑日2〜6日・熱帯夜1〜6日と直近10年平均(3.1日・2.5日)に近い水準で推移しています。

冬日数(最低気温0℃未満)は2021〜2022年に50日超(51日・53日)と厳しい冬があった一方、2020年は18日と暖冬年もあり、年によって冬の寒さに大きな差があります。


④ 長期降水量トレンド(過去30年):雨の降り方はどう変わったか

年間降水量の推移(1994〜2024年)

▼【グラフ:kashiwazaki_precip_30y.png|1994〜2024年の年間降水量(棒グラフ)と5年移動平均(折れ線)の複合グラフ。横軸=年、縦軸=mm】

柏崎市の年間降水量は30年間を通じて比較的安定しており、明確な増減傾向はなく2,000〜2,900mm前後で変動しています。

  • 直近10年平均(2014〜2023年):2,446mm
  • 中間期(2004〜2013年)平均:2,439mm
  • 30年前(1994〜2003年)平均:2,409mm
  • 最多年:2002年 2,911mm
  • 最少年:1994年 1,806mm

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

30年間で年間降水量はほぼ横ばいで推移しており、前期2,409mm→直近2,446mmと+37mmの微増にとどまっています。県内30市町村中8位という降水量の多さは一貫しており、日本海からの湿気を受けやすい沿岸地形が安定した多雨をもたらしています。最多年の2002年(2,911mm)と最少年の1994年(1,806mm)の差は1,105mmに及び、年によって降水量の変動幅は大きいです。

大雨(日雨量100mm超・50mm超)の年間発生日数の変化

▼【グラフ:kashiwazaki_heavy_rain_30y.png|1994〜2023年の「日雨量100mm超」「日雨量50mm超」の年間発生日数を棒グラフで示す。10年移動平均を折れ線で重ねる】

指標1994〜2003年平均2004〜2013年平均2014〜2023年平均変化
日雨量100mm超の年間日数0.5日0.4日0.3日−0.2日
日雨量50mm超の年間日数5.3日5.2日5.2日−0.1日

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

日雨量100mm超の大雨は前期0.5日から直近0.3日へ減少傾向が見られます。日50mm超の大雨は年間5.2日と高水準で横ばいを続けており、「最大規模の大雨はやや減少しつつも、大雨全体の頻度は変わらない」という状況です。沿岸地形の特性上、台風・秋雨・冬型降水など複数の要因が重なる形で雨が降るため、年間を通じて大雨リスクが分散しています。


⑤ 短期詳細(過去5年):近年の大雨の実態

直近5年の月別降水量

▼【グラフ:kashiwazaki_monthly_precip_5y.png|2019〜2023年の各年の月別降水量を折れ線で5年分重ねる。5年月別平均を黒破線で表示。300mmラインを横線で示す】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(柏崎観測所、2019〜2023年)

5年平均最多年最少年
1月302.3mm2021年 387.5mm2020年 248.5mm
2月199.7mm2022年 256.5mm2019年 148.5mm
3月125.0mm2019年 175.0mm2022年 85.5mm
4月129.9mm2020年 167.0mm2023年 89.0mm
5月104.8mm2023年 160.0mm2019年 74.0mm
6月175.1mm2019年 265.5mm2020年 110.0mm
7月199.5mm2020年 353.5mm2019年 86.0mm
8月137.4mm2019年 237.5mm2023年 11.5mm
9月162.7mm2023年 226.0mm2019年 69.0mm
10月226.6mm2023年 281.5mm2020年 185.0mm
11月285.6mm2023年 341.5mm2022年 188.0mm
12月485.1mm2022年 683.5mm2019年 324.5mm

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

柏崎市の月別降水量で際立つのは冬季(12月〜1月)の降水量の多さです。

12月(5年平均485.1mm):年間12ヶ月で最も降水量が多い月で、2022年12月は683.5mmと5年最大を記録しています。最少の2019年(324.5mm)でも300mmを超えており、冬型の気圧配置による日本海からの湿った空気が大量の降雪・降雨をもたらします。

7月(5年平均199.5mm)2020年7月は353.5mmと5年最大を記録した一方、2019年は86.0mmと少なく、年によって4倍以上の差があります。梅雨末期から夏初めにかけての集中豪雨リスクが高い月です。

8月(5年平均137.4mm)2023年8月は11.5mmという極端な少雨年で、2019年(237.5mm)との差は226mmに及びます。猛暑と少雨が重なった2023年と多雨の2019年は全く異なる夏の様相を示しており、年によって夏の降水パターンが大きく異なります。


⑥ 今後の見通し:気温・豪雨はこれからどう変わるか

長期トレンドの評価

気温上昇の長期評価:柏崎市の年間平均気温は1994〜2024年の30年間で+0.4℃上昇しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。猛暑日は30年前比+1.6日(1.5日→3.1日・2倍以上)と増加しており、夏日数(25℃以上)は+19.6日(84.8日→104.4日)と大幅に増えています。沿岸部の海洋性気候が高温化を緩和しているものの、温暖化の影響は着実に現れています。

大雨頻度の長期評価:日100mm超の大雨は前期0.5日/年から直近0.3日/年へ減少傾向にあります(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。年間降水量は30年間でほぼ横ばい(+37mm)と安定しており、降水パターンの大きな変化は観測されていません。ただし7月の月降水量は2020年に353.5mmと突出しており、集中豪雨の発生リスクは引き続き存在します。

短期トレンドの評価

  • 気温:直近5年の猛暑日5年平均4.4日は直近10年平均(3.1日)を上回っています。ただし2023年の猛暑日8日が押し上げている影響が大きく、2019〜2022年の4年平均は3.5日と10年平均に近い水準です(出典:気象庁 過去の気象データ検索)
  • 大雨:直近5年の12月降水量は5年平均485.1mmで最多月となっており、冬季の降水が安定して多い状況が継続しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

将来の方向性(長期トレンドからの評価)

気象庁の地球温暖化予測資料(北陸地域)では、温室効果ガスの排出シナリオに応じて21世紀末にかけて気温の上昇・強雨の増加が見込まれていますが、具体的な数値は気象庁の最新資料を直接確認することを推奨します。

  • 気温:猛暑日・夏日数の増加トレンドが継続する場合、「海沿いでも猛暑日が10日を超える年」が珍しくなくなる可能性があります
  • 降水:冬季の降水量が多い傾向は今後も継続が見込まれます。12月の大雪・大雨リスクへの備えは引き続き重要です
  • :2020年の18日という暖冬年が示すように、冬日数の年差は今後も大きいと考えられます

移住・住宅選択への示唆

  • 夏は比較的過ごしやすいが油断は禁物です:猛暑日・熱帯夜が少ない柏崎市ですが、2023年のように猛暑日8日・月平均気温29.1℃(8月)に達する年もあります。夏の暑さ対策は基本として必要です
  • 冬の降水量に備えることが最重要です:12月の5年平均485mmは年間で最多の降水月です。除雪・防水・住宅の断熱性能を考慮した住宅選びが重要です

⑦ 土砂災害リスク:柏崎市の警戒区域を把握する

土砂災害警戒区域の分布

柏崎市には土砂災害警戒区域が2,068箇所(うち特別警戒区域843箇所、警戒区域1,225箇所)指定されています(県内30市町村中5位)。

(出典:新潟県 土砂災害警戒区域等マップ)

2,068箇所という数値は、柏崎市が海岸線から内陸にかけての複雑な地形を持つことを反映しています。市域の東部・南部は丘陵地・山間部が広がり、急傾斜地が多く分布しています。沿岸部の平地に市街地が集中していますが、市街地と丘陵部が近接している地区では隣地が警戒区域に該当するケースもあります。

特別警戒区域(843箇所)は、土石流・地すべり・急傾斜地崩壊の発生時に住宅への損傷が生じ、住民に著しい危害が及ぶおそれのあるエリアです。これは県内5位に相当する規模であり、住宅選定前のハザードマップ確認が不可欠です。

土砂災害警戒区域の確認方法

  • 新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」(新潟県砂防課)
  • 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」(全国統合版)

住宅購入・賃貸契約前には上記サイトで物件の位置を必ず確認することを推奨します。特に丘陵部・谷沿い・崖地に近い物件は要確認です。


⑧ 季節ごとの気象リスクカレンダー

柏崎市で生活する上で注意が必要な気象リスクを月別にまとめます。

出典:気象庁 過去の気象データ検索(柏崎観測所、2019〜2023年直近5年平均)

主な気象リスク目安データ(5年平均)
1月積雪・凍結路面・強風・降雪月降水量302.3mm
2月積雪・凍結・融雪期の接近月降水量199.7mm
3月融雪期の増水・路面凍結残存月平均気温7.3℃
4月春雨・残雪・急な気温変動月平均気温10.7℃
5月突発的大雨・夏日の始まり月降水量104.8mm
6月梅雨前線による大雨・蒸し暑さ月降水量175.1mm(最大2019年265.5mm)
7月集中豪雨・猛暑の始まり月降水量199.5mm(最大2020年353.5mm)
8月猛暑・熱帯夜・年差大猛暑日5年最大8日(2023年)
9月台風・秋雨前線による大雨月降水量162.7mm(最大2023年226.0mm)
10月秋雨・気温急降下・初霜月降水量226.6mm
11月冬型降雨・降雪開始月降水量285.6mm(最大2023年341.5mm)
12月大雪・冬型降水のピーク月降水量485.1mm(最大2022年683.5mm)

特に注意が必要な時期は12月(大雪・冬型降水のピーク)7月(集中豪雨)8月(猛暑・少雨年あり)の3つです。12月は5年平均485mmと年間で最も降水量が多く、2022年の683.5mmは特別な大雪・大雨年でした。7月は2020年に353.5mmという突出した大雨がある一方、2019年は86mmと少なく、梅雨末期の集中豪雨リスクへの備えが重要です。


⑨ 近隣市町村との気候比較

▼【グラフ:kashiwazaki_nearby_climate.png|柏崎市と近隣市町村(長岡市・三条市・新潟市・上越市・魚沼市)の年間平均気温・猛暑日数・年間降水量・熱帯夜数の4パネル横棒比較。柏崎市を強調色で表示】

市区町村年間平均気温猛暑日数(10年平均)年間降水量熱帯夜数(10年平均)
柏崎市13.9℃(12位)3.1日(23位)2,446mm(8位)2.5日(23位)
長岡市14.0℃(14位)9.5日(6位)2,324mm(14位)10.7日(11位)
三条市14.2℃(19位)8.9日(9位)1,999mm(18位)12.7日(6位)
新潟市14.4℃(29位)4.8日(20位)1,803mm(27位)15.8日(3位)
上越市14.3℃(27位)8.5日(15位)2,922mm(2位)8.5日(15位)
魚沼市12.7℃(5位)11.2日(4位)2,561mm(5位)0.5日(29位)

※ ランクは新潟県内30市町村でのランキング。気温は冷涼順(低い方が1位)、猛暑日・降水量・熱帯夜数は多い方が1位。

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

比較から読み取れる柏崎市の特徴は、「猛暑日・熱帯夜ともに少なく、沿岸部の海洋性気候が夏の高温を緩和している」という点です。

  • 熱帯夜の差が鮮明です:柏崎市(2.5日・23位)と長岡市(10.7日・11位)では年間8.2日の差があります。同じ中越地方でも海沿いと内陸では夜間の気温に大きな差があり、柏崎市の夜は内陸より涼しい環境です
  • 新潟市との比較:同じ日本海沿岸の新潟市(熱帯夜15.8日・3位)と比べても柏崎市(2.5日・23位)の熱帯夜は大幅に少なく、都市規模の差が影響していると考えられます
  • 降水量の特徴:柏崎市(2,446mm・8位)は内陸の三条市(1,999mm・18位)・新潟市(1,803mm・27位)より多雨で、日本海からの湿気の影響を直接受ける沿岸立地が反映されています。ただし上越市(2,922mm・2位)のような山沿い・多雪地帯ほどは多くありません

⑩ 移住者・住宅購入者へのアドバイス

夏の暮らし方

柏崎市の夏(7〜8月)の猛暑日数は直近10年平均3.1日で、内陸の三条市(8.9日)や長岡市(9.5日)に比べて大幅に少ない水準です。熱帯夜も2.5日と非常に少なく、夜間は海風で気温が下がりやすい環境が整っています。

  • エアコンは必要ですが内陸より使用頻度は低い傾向があります:猛暑日が少なく夜涼しい柏崎市では、エアコンの必要性は内陸都市より低めです。ただし2023年のように猛暑日8日・月平均気温29.1℃(8月)に達する年もあるため、エアコンは必須設備です
  • 夏日数の増加に注意が必要です:夏日(25℃以上)は直近10年平均104.4日と、30年前(84.8日)から+19.6日増加しています。5月下旬から10月上旬にかけての長い期間、日中の暑さへの対応は必要です

冬の降水量・積雪への備え(最重要)

  • 12月の降水量が突出して多いです:5年平均485.1mmは年間12ヶ月で最多の月です。2022年12月の683.5mmは除雪・雨仕舞いの重要性を示す数値です。住宅の屋根・外壁の雪仕舞い・排水計画を十分に検討することを推奨します
  • 冬日数の年差が大きいです:2020年の18日から2021・2022年の51〜53日まで年によって大きく異なります。暖冬年を基準に除雪計画を立てることは危険で、厳冬年を想定した備えが必要です
  • 冬型降水が11〜1月に集中します:11月285.6mm・12月485.1mm・1月302.3mmと3ヶ月合計で1,000mm以上の降水が集中します。この時期の排水・浸水リスクを事前に確認することが重要です

土砂災害リスクへの備え

  • 県内5位(2,068箇所)の警戒区域数を把握してください:丘陵部・崖地・谷沿いに近い物件を検討する際は、必ずハザードマップで確認してください
  • 7月の集中豪雨に備えてください:7月の月降水量は2020年の353.5mmという突出した大雨年があります。大雨時の避難行動計画を事前に決めておくことが有効です

まとめ

柏崎市の気温・降水量データから読み取れる4点を整理します。

① 沿岸型気候で猛暑日・熱帯夜が少ない(各23位・3.1日・2.5日):日本海に面する柏崎市では、海風の効果で猛暑日(3.1日)と熱帯夜(2.5日)が県内でも少ない部類に入ります。内陸の長岡市(猛暑日9.5日・熱帯夜10.7日)と比べると夏の高温は緩和されており、「夜涼しい夏」が特徴です。ただし夏日数は30年で+19.6日と増加しており、夏全体の温暖化は着実に進んでいます(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。

② 冬の降水量が多く、12月は年間最多(485mm):年間降水量2,446mm(8位)のうち、冬季(12〜1月)の降水が突出しています。12月の5年平均485.1mm(最大2022年683.5mm)は年間最多月で、冬の降雪・降雨への備えが最重要課題です(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。

③ 土砂災害警戒区域は県内5位(2,068箇所):丘陵部・谷沿いに警戒区域が集中しており、特別警戒区域だけで843箇所あります。住宅選定前のハザードマップ確認が不可欠です(出典:新潟県 土砂災害警戒区域等マップ)。

④ 今後の見通し:猛暑日・夏日数の増加トレンドは沿岸部でも継続しており、「沿岸だから涼しい」という前提は崩れつつあります。冬の多降水への対応コスト(除雪・防水・断熱)を加味した住宅選択が合理的です。


出典・情報基準日

データ出典基準日・期間
年間平均気温・年間降水量気象庁 過去の気象データ検索1994〜2024年
猛暑日・真夏日・熱帯夜・冬日・日100mm超・日50mm超気象庁 過去の気象データ検索1994〜2023年
月別気温・月別降水量気象庁 過去の気象データ検索2019〜2023年
近隣市町村気候指標気象庁 過去の気象データ検索2014〜2023年(直近10年平均)
土砂災害警戒区域数新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」令和7年3月31日現在

次回更新推奨:毎年10月(夏シーズンのデータ確定後)

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