この記事でわかること:
- 柏崎市の年間平均気温・年間降水量・猛暑日・熱帯夜・土砂災害警戒区域数の 10 年平均値
- 12 月の月降水量が 485mm(5 年平均)で年間最多月となる冬季降水集中の姿
- 過去 30 年で気温 +0.40℃・年間降水量 +38mm の長期変化
- 土砂災害警戒区域 2,068 箇所(県内 5 位)と同じ観測所を参照する刈羽村(200 箇所)との比較
- 沿岸都市 3 市(新潟・上越・柏崎)と隣接市町村を横並びで比較した位置
① クイックデータカード
柏崎市の気候数値を 6 つのカードで整理します。10 年平均(2014-2023)と、県内 30 市町村中の順位を並記します。
| 指標 | 値 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 年間平均気温 | 13.9℃ | — |
| 年間降水量 | 2,446.3mm | 8 位(多い側) |
| 12 月降水量(5 年平均) | 485.1mm | — |
| 猛暑日(30℃以上の日最高気温) | 3.1 日/年 | — |
| 熱帯夜(25℃以上の日最低気温) | 2.5 日/年 | — |
| 土砂災害警戒区域数(合計) | 2,068 箇所 | 5 位 |
(出典:気象庁 過去の気象データ検索/新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」)
年間降水量 8 位・土砂災害 5 位という 2 つの上位ランクと、12 月降水量 485mm の冬季ピーク、猛暑日と熱帯夜がともに 1 桁台という 3 点が柏崎市の気候数値の要点になります。
② 12 月降水量 485mm:柏崎の年間最多月は真冬
柏崎観測所の直近 5 年(2019-2023)の 12 月の月降水量は 485.1mm の 5 年平均でした。夏の 7 月は同じ期間で 199.5mm、8 月は 137.4mm ですから、12 月降水量は 7 月の 2.4 倍にあたります。日本海側の沿岸都市では冬季の降水が多い姿がありますが、柏崎の月別降水量は明確に 12 月が年間最多月として立ち上がります。
同じ沿岸都市に分類される新潟市は 7 月に月降水量のピーク(2020 年 7 月 649.5mm)が来る夏型で、柏崎とは月別分布が異なります。柏崎で年間最多月が 12 月に来る姿は、5 年平均値と単年最大値の両方で確認できる、柏崎観測所固有の月別パターンです。
▼【グラフ:kashiwazaki_monthly_precip_5y.png|柏崎観測所 直近 5 年(2019-2023)月別降水量の 5 年平均。12 月 485mm が年間最多月として立ち上がる姿を月別に示す】

③ 30 年で気温 +0.40℃・降水 +38mm:数字で追う長期変化
過去 30 年間(1994-2003 → 2014-2023)で柏崎観測所の主要指標がどう変化したかを、5 数値で並べます。
| 指標 | 30 年前比 |
|---|---|
| 年間平均気温 | +0.40℃ |
| 年間降水量 | +37.5mm |
| 猛暑日 | +1.6 日 |
| 熱帯夜 | +1.6 日 |
| 冬日 | -2.6 日 |
(出典:気象庁 過去の気象データ検索)
年間平均気温は 30 年で +0.40℃ 上昇し、年間降水量は +37.5mm 増えています。夏の指標では猛暑日が +1.6 日・熱帯夜が +1.6 日で、いずれも増加側です。一方で冬日は -2.6 日と減っています。日本の年平均気温の長期的な上昇傾向と、柏崎観測所が置かれた日本海側沿岸という物理条件が、気温上昇・降水量増加・冬日減少という数値変化の枠組みを形作っています。
▼【グラフ:kashiwazaki_avg_temp_30y.png|柏崎観測所 過去 30 年(1994-2024)年間平均気温の推移。10 年平均帯を重ねて長期変化を示す】

▼【グラフ:kashiwazaki_precip_30y.png|柏崎観測所 過去 30 年(1994-2024)年間降水量の推移。10 年平均帯で長期の増加傾向を示す】

④ 年間降水量 2,446mm(県内 8 位):冬に降る沿岸の街
柏崎市の年間降水量は 10 年平均で 2,446.3mm、県内 30 市町村中 8 位です。この 2,446mm がどう配分されているかを直近 5 年平均で見ると、冬季 4 ヶ月(11-2 月)合計は 1,272.7mm、夏季 3 ヶ月(6-8 月)合計は 512.0mm でした。年間降水量に対する冬季 4 ヶ月の比率は 50.2%、夏季 3 ヶ月は 20.2% になります。
沿岸都市 3 市の年間降水量を横並びにすると、上越市 2,922.5mm(県内 2 位)・柏崎市 2,446.3mm(8 位)・新潟市 1,803.2mm(27 位)で、柏崎は上越と新潟の中間、多雨側の中位に位置します。年間降水量の半分が冬季 4 ヶ月に集中する形は、県内 30 市町村の中で柏崎を「冬に降る沿岸の街」として位置づける集計値です。
▼【グラフ:kashiwazaki_heavy_rain_30y.png|柏崎観測所 過去 30 年 日 100mm 超・50mm 超の年間発生日数の推移。豪雨イベント頻度の長期変化を示す】

⑤ 直近 5 年の月別降水量:2022 年 12 月 683.5mm
2022 年 12 月の柏崎観測所の月降水量は 683.5mm でした。この値は直近 5 年(2019-2023)の月別降水量の中で最大値です。直近 5 年(2019-2023)の月別降水量の 5 年平均と、各月の最多年を並べます。
| 月 | 5 年平均(mm) | 最多年 |
|---|---|---|
| 1 月 | 302.3 | 2021 年 387.5 |
| 2 月 | 199.7 | 2022 年 256.5 |
| 3 月 | 125.0 | 2019 年 175.0 |
| 4 月 | 129.9 | 2020 年 167.0 |
| 5 月 | 104.8 | 2023 年 160.0 |
| 6 月 | 175.1 | 2019 年 265.5 |
| 7 月 | 199.5 | 2020 年 353.5 |
| 8 月 | 137.4 | 2019 年 237.5 |
| 9 月 | 162.7 | 2023 年 226.0 |
| 10 月 | 226.6 | 2023 年 281.5 |
| 11 月 | 285.6 | 2023 年 341.5 |
| 12 月 | 485.1 | 2022 年 683.5 |
(出典:気象庁 過去の気象データ検索)
2022 年 12 月の 683.5mm は、5 年平均値 485.1mm を 198mm 上回る単年値でした。5 年平均値そのものも 485mm で全月中最多ですから、柏崎観測所では 12 月が年間最多月であることが 5 年平均と単年最大値の両方から読み取れる、直近 5 年の月別降水記録の中で最大値になっています。
⑥ 猛暑日 3.1 日・熱帯夜 2.5 日:昼も夜も暑くない海沿いの夏
柏崎の夏の暑さ指標は 10 年平均で猛暑日 3.1 日(30℃以上の日最高気温)・熱帯夜 2.5 日(25℃以上の日最低気温)です。猛暑日 3.1・熱帯夜 2.5 という数値は、昼の猛暑日と夜の熱帯夜が同じ 1 桁前半の水準で並ぶ姿を示します。沿岸都市 3 市を並べると、新潟市(猛暑日 4.8/熱帯夜 15.8)は昼と夜で 3 倍以上の差があり、上越市(8.5/8.5)は昼と夜が同水準ですが 8 日台で並びます。柏崎は 3.1/2.5 という 3 日以下の低い水準で、昼と夜が近い数値で並ぶ点が特徴です。
日本海に面し柏崎平野は狭く丘陵地形が近接するという海洋性の物理条件は、日中の気温上昇と夜間の気温低下の両方を抑える枠組みとして働きます。柏崎観測所での猛暑日と熱帯夜の値が同じ 1 桁前半で並ぶ姿は、この物理条件のもとで積み上がった 10 年平均値です。
▼【グラフ:kashiwazaki_heat_days_30y.png|柏崎観測所 過去 30 年 猛暑日・熱帯夜・冬日の年間発生日数推移。夏の暑さ指標と冬の寒さ指標を並列で示す】

なお 5 年 vs 10 年変化率は猛暑日 +41.94%(10 年平均 3.1 日 → 5 年平均 4.4 日/実数差 +1.3 日)、熱帯夜 +60.0%(10 年平均 2.5 日 → 5 年平均 4.0 日/実数差 +1.5 日)です。特に 2023 年は猛暑日 8 日・熱帯夜 7 日で直近 5 年の中で最多、同年 8 月の月平均気温 29.1℃・月最高気温平均 34.3℃という単年の高温記録が 5 年平均値の水準を引き上げる形で寄与しています。
⑦ 土砂災害警戒区域 2,068 箇所(県内 5 位):柏崎平野と丘陵の内訳
柏崎市の土砂災害警戒区域数は合計 2,068 箇所で県内 5 位です。内訳は警戒区域 1,225 箇所・特別警戒区域 843 箇所(出典:新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」)。柏崎平野が狭く丘陵地形が近接する市域構造のもとで、警戒区域指定が積み上がった集計値になります。
同じ柏崎観測所を参照する刈羽村の土砂災害警戒区域数は 200 箇所(県内 23 位)で、柏崎市 2,068 箇所は刈羽村の 10.3 倍にあたります。県内で観測所を共有する 8 組の中で、この 10.3 倍差は最大級で、上越市-妙高市の 4,049 vs 662(6.1 倍差)を上回る比率差です。同じ観測値を参照しても土砂災害警戒区域は市町村の地形と指定範囲によって独立に決まる指標なので、柏崎市と刈羽村では気温・降水量の共有値の裏側で、土砂災害の面では 10.3 倍という大きな差が県内位置として整理されます。
⑧ 主要月の気候カレンダー(11-2 月/7-8 月の 6 ヶ月抜粋)
柏崎の気候特徴が現れる冬季 4 ヶ月(11-2 月)と夏季 2 ヶ月(7-8 月)を抜粋してカレンダー化します。値は直近 5 年(2019-2023)の 5 年平均です。
| 月 | 月平均気温(℃)※ | 月降水量(mm) | 生活シーンの目安 |
|---|---|---|---|
| 11 月 | 11.9 | 285.6 | 冬の雨が本格化する入口 |
| 12 月 | 6.3 | 485.1 | 年間最多月・冬季ピーク |
| 1 月 | 3.2 | 302.3 | 真冬・降水量県内多雨側 |
| 2 月 | 3.6 | 199.7 | 冬季ピークからの下降局面 |
| 7 月 | 24.7 | 199.5 | 梅雨後半・降水は 12 月の 41% |
| 8 月 | 26.6 | 137.4 | 猛暑日と熱帯夜が集中する月 |
※月平均気温は柏崎観測所の直近 5 年(2019-2023)5 年平均値(出典:気象庁 過去の気象データ検索)
冬季 4 ヶ月の合計は 1,272.7mm、夏季 2 ヶ月(7-8 月)の合計は 336.9mm で、6 ヶ月合計 1,609.6mm は年間 2,533.7mm の 63.5% にあたります。柏崎で暮らす前提では、11 月から 2 月にかけての降水と、7-8 月の夏の暑さ指標が、住宅選定・生活装備の参考になる 2 つの焦点です。
▼【グラフ:kashiwazaki_monthly_temp_5y.png|柏崎観測所 直近 5 年(2019-2023)月別平均気温の 5 年平均。冬季 4 ヶ月と夏季 2 ヶ月の位置関係を月別に示す】

⑨ 沿岸都市 3 市+刈羽村+隣接市の比較
沿岸都市 3 市(新潟・上越・柏崎)と、同じ柏崎観測所を参照する刈羽村、隣接する糸魚川市・佐渡市を横並びに並べます。
| 市町村 | 気温(℃) | 猛暑日(日) | 熱帯夜(日) | 年間降水量(mm) | 土砂災害合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 柏崎市 | 13.9 | 3.1 | 2.5 | 2,446.3 | 2,068 |
| 刈羽村(同観測所) | 13.9 | 3.1 | 2.5 | 2,446.3 | 200 |
| 新潟市 | 14.4 | 4.8 | 15.8 | 1,803.2 | 602 |
| 上越市 | 14.3 | 8.5 | 8.5 | 2,922.5 | 4,049 |
| 糸魚川市 | 15.0 | 2.7 | 16.5 | 2,659.2 | 1,890 |
| 佐渡市 | 14.3 | 2.2 | 14.5 | 1,694.6 | 3,299 |
(出典:気象庁 過去の気象データ検索/新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」)
刈羽村と柏崎市は気温・猛暑日・熱帯夜・年間降水量のすべてが同一値です。これは両市町村が同じ柏崎観測所を参照する結果で、市町村ごとに独立に決まる土砂災害警戒区域数は柏崎 2,068 に対し刈羽 200 で 10.3 倍差になります。沿岸都市 3 市で見ると、熱帯夜が新潟 15.8・上越 8.5・柏崎 2.5 と 3 市で大きく開き、猛暑日が新潟 4.8・上越 8.5・柏崎 3.1、年間降水量が新潟 1,803・上越 2,922・柏崎 2,446 と、3 市が同じ「沿岸都市」に分類されつつも 30 市町村の中での位置が異なる県内配置になります。
▼【グラフ:kashiwazaki_nearby_climate.png|柏崎市と近隣 5 市町村(刈羽村・新潟市・上越市・糸魚川市・佐渡市)の年間平均気温・猛暑日・熱帯夜・年間降水量の横並び比較】

⑩ まとめ
柏崎市の気候数値の要点を、これまでの章から 3 点で振り返ります。
- 12 月降水量 485mm(5 年平均)が年間最多月・冬季 4 ヶ月で年間降水量の 50.2%:直近 5 年(2019-2023)で 12 月は 485.1mm、冬季 4 ヶ月(11-2 月)合計 1,272.7mm が年間 2,533.7mm の 50.2% を占めます。2022 年 12 月の 683.5mm は直近 5 年で単年最大の月降水記録です。
- 土砂災害警戒区域合計 2,068 箇所(県内 30 市町村中 5 位)・刈羽村 200 箇所と 10.3 倍差:警戒区域 1,225・特別警戒区域 843 の内訳。同じ柏崎観測所を参照する刈羽村(200 箇所・県内 23 位)との 10.3 倍差は、県内 8 組の観測所共有市町村ペアの中で最大級です。
- 猛暑日 3.1 日・熱帯夜 2.5 日(10 年平均)で昼も夜も 1 桁前半:日本海に面する海洋性の物理条件のもとで、昼の猛暑日と夜の熱帯夜が同じ 1 桁前半で並びます。沿岸都市 3 市の中では新潟(4.8/15.8)・上越(8.5/8.5)と数値パターンが異なり、柏崎は昼夜とも低い側で並びます。
観測点の物理条件として、柏崎観測所は標高 7m・海岸線距離 0km・柏崎平野の狭さと丘陵近接という沿岸性です。柏崎市への移住・住宅購入検討では、11-2 月の冬季降水量と土砂災害警戒区域の分布の 2 面を、生活シーンの重点として確認しておく数値になります。なお柏崎観測所は柏崎市街地(沿岸部)の値で、市域内の中山間部(高柳町・西山町 等)は数値と異なる可能性があるため、住宅・移住検討時は地区ごとの現地確認をあわせて行うのが実務的です。
観測所についての注記
参照観測所について: 柏崎市にはAMeDAS観測所がないため、柏崎観測所(1.5km S)の観測値を使用しています。同じ柏崎観測所を参照する刈羽村の気温・降水量指標は、本記事と同じ数値になります。市町村ごとに変わるのは⑦土砂災害警戒区域数と⑨近隣比較の相手のみです。
なお⑦土砂災害警戒区域数は市町村ごとに独立に決まる指標で、柏崎市 2,068 箇所に対し刈羽村は 200 箇所(10.3 倍差)となります。
データ・情報基準日
| 項目 | 出典 | 情報基準日 |
|---|---|---|
| 年間平均気温・年間降水量・月別値・気温指標(猛暑日等)・降水指標 | 気象庁 過去の気象データ検索 | 10 年平均:2014-2023 / 直近 5 年:2019-2023 / 30 年前比:1994-2003 → 2014-2023 |
| 土砂災害警戒区域数・特別警戒区域数 | 新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」 | 最新指定 |
| 観測所位置・標高・海岸距離・地形 | 各市町村公式サイト・気象庁AMeDAS地点情報 | — |

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