妙高市の土地価格はどのくらいなのでしょうか。
この記事では、国土交通省が公表している公示地価(地価公示)と、新潟県が公表している基準地価(都道府県地価調査)をもとに、妙高市の地価をデータで整理します。
住宅地・商業地・工業地の地価水準、前年からの変化、過去10年の推移、新潟県内での位置づけ、地価が高い地点・下落した地点などをまとめています。
※公示地価・基準地価は実際の土地売買価格そのものではありません。土地価格の目安・参考指標としてご覧ください。
この記事でわかること
- 妙高市の住宅地・商業地の公示地価(2025年)と県内順位
- 2015〜2025年の10年間の地価推移
- 公示地価5地点(住宅地)・4地点(商業地)の個別価格
- 赤倉温泉の商業地が近年上昇に転じている背景
① 妙高市の地価(2025年)
妙高市の2025年の地価を確認します。
地価サマリー
| 区分 | 2025年 | 前年比 | 坪単価 | 県内順位 |
|---|---|---|---|---|
| 公示地価・住宅地 | 16,794円/m² | −1.5%(継続4地点ベース) | 約5.6万円/坪 | 20位(25市中) |
| 公示地価・商業地 | 24,200円/m² | −0.7%(継続3地点ベース) | 約8.0万円/坪 | 21位(23市中) |
| 基準地価・住宅地 | 9,748円/m² | −0.5% | 約3.2万円/坪 | 25位 |
| 基準地価・商業地 | 21,500円/m² | −1.9% | 約7.1万円/坪 | 21位 |
| 基準地価・工業地 | 10,600円/m² | −0.9% | 約3.5万円/坪 | 12位(参考値) |
※坪単価は 円/m² × 3.30579 ÷ 10,000(1坪≒3.3058m²)
※公示地価の前年比は各調査地点の個別変動率の平均値(継続地点ベース)
※基準地価の前年比は各調査地点の前年比の平均値
※工業地は国交省の公示地価(地価公示)の調査地点がありません。基準地価(1地点)のみ参照できます
2025年に新しい調査地点(大字田口字西原・10,700円)が1地点追加されたため、住宅地の平均値は前年の18,628円から16,794円へと大きく低下して見えますが、継続4地点ベースの実態変化は−1.5%です。新設地点の追加による見かけ上の変動と実態は区別して読んでください。
商業地は2023年に1地点新設されて以降、4地点ベースの推移が続いています。継続3地点ベースの前年比は−0.7%と小幅な下落にとどまっており、赤倉温泉地域の商業地(+4.5%)が温泉リゾート需要の回復を示しています。
② 公示地価と基準地価の違い
公示地価と基準地価は、どちらも土地価格を示す公的指標ですが、調査主体・基準日・地点が異なります。
| 項目 | 公示地価 | 基準地価 |
|---|---|---|
| 調査主体 | 国土交通省 | 新潟県 |
| 基準日 | 1月1日 | 7月1日 |
| 公表時期 | 3月 | 9月 |
| 住宅地の調査地点数(妙高市) | 5地点 | 9地点 |
| 商業地の調査地点数(妙高市) | 4地点 | 2地点 |
| 工業地の調査地点数(妙高市) | 0地点 | 1地点 |
基準日・調査地点が異なるため、公示地価と基準地価の数値を直接比較することは適切ではありません。それぞれを独立した指標として参照してください。
③ 地価の推移(2015〜2025年)
公示地価・住宅地
| 年 | 平均地価 | 前年比 | 調査地点数 |
|---|---|---|---|
| 2015 | 21,975円/m² | — | 4地点 |
| 2016 | 21,475円/m² | −2.3% | 4地点 |
| 2017 | 20,988円/m² | −2.3% | 4地点 |
| 2018 | 20,535円/m² | −2.2% | 4地点 |
| 2019 | 20,138円/m² | −1.9% | 4地点 |
| 2020 | 19,822円/m² | −1.6% | 4地点 |
| 2021 | 19,510円/m² | −1.6% | 4地点 |
| 2022 | 19,225円/m² | −1.5% | 4地点 |
| 2023 | 18,940円/m² | −1.5% | 4地点 |
| 2024 | 18,628円/m² | −1.6% | 4地点 |
| 2025 | 16,794円/m² | −9.8%(新設地点追加) | 5地点 |
※前年比は各年の平均値の変化率(地点構成の変化を含む参考値)
2025年に大字田口字西原(10,700円)が新設されたため、平均値が18,628円→16,794円と大きく低下して見えます。 これは実際の地価下落ではなく、低価格地点の追加による見かけ上の変動です。継続4地点ベースの実態変化は−1.5%で、2015年からの10年変化率は−17.9%です。2015年以降は緩やかな下落が続いており、底打ちの兆候は見られません。
公示地価・商業地
| 年 | 平均地価 | 前年比 | 調査地点数 |
|---|---|---|---|
| 2015 | 31,300円/m² | — | 3地点 |
| 2016 | 29,833円/m² | −4.7% | 3地点 |
| 2017 | 28,500円/m² | −4.5% | 3地点 |
| 2018 | 27,333円/m² | −4.1% | 3地点 |
| 2019 | 26,300円/m² | −3.8% | 3地点 |
| 2020 | 25,667円/m² | −2.4% | 3地点 |
| 2021 | 24,833円/m² | −3.2% | 3地点 |
| 2022 | 24,067円/m² | −3.1% | 3地点 |
| 2023 | 25,050円/m² | (地点追加) | 4地点 |
| 2024 | 24,475円/m² | −2.3% | 4地点 |
| 2025 | 24,200円/m² | −1.1% | 4地点 |
※前年比は各年の平均値の変化率(地点構成の変化を含む参考値)
2023年の上昇は、柳井田町4丁目(30,000円)の新設追加による見かけ上の変動です。継続3地点(朝日町・関山・赤倉)の10年変化率は−28.2%と大幅な下落が続いています。ただし、継続3地点の中でも赤倉(大字赤倉字南)は近年上昇に転じており、2025年は+4.5%を記録しました。
基準地価・住宅地
| 所在地 | 2025年 | 前年比 | 2015年 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 基準住宅地9地点(平均) | 9,748円/m² | −0.5% | — | — |
「—」は継続地点の個別詳細が複数あるため合算参考値として表記しています。
公示地価(16,794円)より基準地価(9,748円)が大きく低いのは、農村部・丘陵部・別荘地域など公示地点より低価格の地点が多く含まれているためです。
なお、大字関川字山柘谷内(6,500円)は2023年新設の別荘地域で、2025年の変動率は+12.1%と大幅に上昇しています。赤倉温泉周辺の別荘需要の動向が反映されています。
▼【グラフ:妙高市_住宅地推移.png 妙高市の住宅地公示地価の推移(2015〜2025年・近隣比較)】

▼【グラフ:妙高市_商業工業推移.png 妙高市の商業地公示地価の推移(2015〜2025年)】

④ 新潟県内での位置づけ
住宅地 公示地価 県内ランキング(上位10・妙高市)
| 順位 | 市町村 | 住宅地地価 |
|---|---|---|
| 1位 | 新潟市 | 58,429円/m² |
| 2位 | 長岡市 | 37,719円/m² |
| 3位 | 三条市 | 30,229円/m² |
| 4位 | 燕市 | 29,714円/m² |
| 5位 | 小千谷市 | 29,550円/m² |
| 6位 | 柏崎市 | 28,320円/m² |
| 7位 | 糸魚川市 | 26,643円/m² |
| 8位 | 加茂市 | 26,267円/m² |
| 9位 | 見附市 | 25,040円/m² |
| 10位 | 上越市 | 25,019円/m² |
| … | … | … |
| 20位 | 妙高市 | 16,794円/m² |
妙高市は県内20位で、最上位の新潟市(58,429円/m²)の約29%の水準にあります。
▼【グラフ:妙高市_県内ランキング.png 新潟県内住宅地公示地価ランキング(2025年)妙高市を強調表示】

⑤ 住宅地 全地点一覧(5地点)
「—」は2015年時点で未調査の新設地点です。
| 所在地 | 2025年地価 | 前年比 | 2015年地価 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 栗原5丁目 | 23,300円/m² | 0.0% | 24,600円/m² | −5.3% |
| 学校町 | 21,300円/m² | −2.7% | 27,700円/m² | −23.1% |
| 関川町1丁目 | 21,000円/m² | −1.9% | 25,100円/m² | −16.3% |
| 大字田口字西原 | 10,700円/m² | 0.0% | — | — |
| 大字関山字新林 | 7,670円/m² | −3.0% | 10,500円/m² | −26.9% |
最高値の栗原5丁目(23,300円)は前年比0.0%と横ばいを維持しており、新井市街地の中心的な住宅地として底堅さを示しています。一方、大字関山字新林(7,670円)は最低値で前年比−3.0%と下落が続いており、市街地と農村・山間部の価格差は約3倍に広がっています。
⑥ 商業地 全地点一覧(4地点)
| 所在地 | 2025年地価 | 前年比 | 2015年地価 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 朝日町1丁目 | 37,000円/m² | −3.4% | 52,600円/m² | −29.7% |
| 柳井田町4丁目 | 29,500円/m² | −0.7% | — | — |
| 大字赤倉字南 | 18,400円/m² | +4.5% | 23,600円/m² | −22.0% |
| 大字関山字原田 | 11,900円/m² | −3.3% | 17,700円/m² | −32.8% |
「—」は2023年に新設された地点です。
柳井田町4丁目(29,500円)を除く継続3地点の10年変化率は大幅な下落が続いていますが、赤倉温泉の大字赤倉字南(18,400円・+4.5%)は唯一の上昇地点です。
基準地価 商業地(2地点)
| 所在地 | 2025年地価 | 前年比 | 2015年地価 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 栄町 | 28,400円/m² | −3.1% | 39,300円/m² | −27.7% |
| 大字田口字南 | 14,600円/m² | −0.7% | 21,500円/m² | −32.1% |
基準地価の商業地2地点の平均は21,500円/m²で、前年比は−1.9%(2地点の変動率の平均)、10年変化率は−29.9%と大幅な下落です。
⑦ 工業地 全地点一覧(基準地価のみ・1地点)
公示地価の工業地調査地点は妙高市に設定されていません。基準地価が1地点あります。
| 所在地 | 2025年地価 | 前年比 | 2015年地価 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 工団町 | 10,600円/m² | −0.9% | 12,600円/m² | −15.9% |
工業地は前年比−0.9%とわずかな下落が続いています。10年変化率は−15.9%です。
▼【グラフ:妙高市_地目別比較.png 妙高市の住宅地・商業地・工業地 地価比較(2025年・公示/基準ペア)】

⑧ 土地の広さ別 参考価格
住宅地の平均公示地価(16,794円/m²)をもとに、土地の広さ別の参考価格を計算します。
| 土地面積 | 参考価格(公示地価ベース) | 坪数の目安 |
|---|---|---|
| 50m² | 約84万円 | 約15坪 |
| 100m² | 約168万円 | 約30坪 |
| 150m² | 約252万円 | 約45坪 |
| 200m² | 約336万円 | 約60坪 |
※公示地価に面積を掛けた参考値です。実際の土地取引価格とは異なります。形状・接道・用途地域・周辺環境などによって価格は大きく異なります。
実際の取引価格の参考には、国土交通省の不動産取引価格情報検索(実際の取引事例データベース)も合わせて活用することをおすすめします。
⑨ 妙高市の地価は高い?安い?
妙高市の住宅地地価(16,794円/m²)を、新潟県内の基準となる新潟市および全国の主要都市と比べます。
新潟県内での位置づけ(新潟市比較):
新潟市(58,429円/m²)の約29%の水準です。県内2位の長岡市(37,719円/m²)と比べると約21,000円/m²低い水準にあります。上越市(25,019円)・糸魚川市(26,643円)など近隣市と比べても低く、妙高市は上越地域の中では比較的地価の低い市です。
全国主要都市との比較:
大都市圏と比べると次のような位置づけになります。
- 東京都区部(基準地価2025年・23区平均):約76万円/m²
- 仙台市(公示地価2025年):約30万円/m²
- 金沢市(公示地価2025年):約9万円/m²
妙高市の16,794円/m²は東京都区部の約1/45、仙台市の約1/18、金沢市の約1/5に相当します。大都市圏と比べると大幅に低い水準にあります。
⑩ 地価を見るときの注意点
公示地価・基準地価は実際の売買価格ではありません
公示地価は、選ばれた標準地点での「正常な価格」として算定された指標値です。実際の土地売買では、立地条件・土地の形状・接道状況・用途地域・周辺環境・売主・買主の事情などによって価格が大きく変わります。
平均値だけでは市内の地域差はわかりません
この記事で紹介している公示地価平均(16,794円)は5地点の平均ですが、地点によって7,670〜23,300円と約3倍の差があります。また、2025年は低価格の新設地点が加わったため、平均値が大幅に低下して見えますが、継続4地点ベースの変化率(−1.5%)が実態をより正確に示しています。実際に土地を探す際は、希望エリアの個別地点の公示地価や、国土交通省の不動産取引価格情報(実際の取引事例)も合わせてご確認ください。
⑪ 注目地点の分析
朝日町1丁目:10年で−29.7%の大幅下落
商業地の最高値、朝日町1丁目(37,000円・−3.4%)は新井地区の中心市街地商業地。2015年の52,600円から10年で−29.7%の下落です。年間3〜4%の下落が10年続いており、地方都市の商業核の空洞化を示す典型例です。
赤倉温泉商業地:2020年から回復傾向
大字赤倉字南(18,400円・+4.5%)は赤倉温泉街の商業地。2015年の23,600円から長期的には下落していますが、2020年以降は横ばいから上昇に転じており、2025年は+4.5%を記録しました。
温泉地域への観光需要の回復と、リゾートエリアとしての土地需要が反映されていると考えられます。継続3地点の中で唯一プラスを記録した注目地点です。
住宅地:市街地と農村・リゾートの価格差
公示住宅地の最高値は栗原5丁目(23,300円)で、新井市街地の区画整然とした住宅地域です。最低値の大字関山字新林(7,670円)との価格差は約3倍。農村・山間部の住宅地は下落率も高く(−3.0%)、中心市街地との格差が広がっています。
また、基準住宅地の大字関川字山柘谷内(6,500円・+12.1%)は赤倉温泉近くの別荘地で、2023年新設以降、別荘需要の高まりを受けて大幅上昇が続いています。
まとめ
地価水準: 妙高市の住宅地公示地価2025年平均は16,794円/m²(県内20位)。新潟市(1位・58,429円)の約29%の水準です。住宅地公示地点5地点の価格幅は7,670〜23,300円/m²(約3倍の格差)で、市街地と農村・山間部の差があります。
長期トレンド: 住宅地は継続4地点ベースで10年間−17.9%の下落。商業地の継続3地点ベースでは−28.2%と、朝日町を中心とした中心市街地商業機能の低下が数字に現れています。基準商業地の10年変化率は−29.9%と同様の傾向です。
短期トレンド(2025年): 住宅地の継続4地点ベース前年比は−1.5%と小幅な下落が続いています。注目は赤倉温泉の商業地(+4.5%)と基準住宅地の関川別荘地(+12.1%)で、リゾート・温泉エリアへの土地需要が一定程度見られます。
出典
- 公示地価:国土交通省(2025年地価公示)
- 基準地価:新潟県(2025年都道府県地価調査)
データ基準日:公示地価は2025年1月1日時点、基準地価は2025年7月1日時点
次回更新推奨:2026年地価公示発表後(2026年3月以降)

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