刈羽村の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

刈羽村への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、刈羽村の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 刈羽村の観光客入込数(2024年・約23.0万人)と県内ランキング(27位/30市町村中)
  • 2013〜2024年の推移と変化率(コロナ前比96.8%・前年比+18.0%・県内7番目の高いコロナ前回復率)
  • 観光の種類の内訳(スポーツ・レクリエーション87.6%が9割近くを占める通年施設型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(7月・年間を通じて比較的均等な通年型)
  • 主要観光施設別の入込数(ぴあパークとうりんぼが市全体の87.6%を占める高集中構造)

① 刈羽村の観光客数(2024年)

刈羽村の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数23.0万人+18.0%
県内順位(入込数)27位/30市町村中
県全体に占める割合約0.36%
観光客/人口比約54.4倍(県内8位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

刈羽村は県内第27位の観光地です。ぴあパークとうりんぼへの来訪を核とするスポーツ・レクリエーション型観光が主体で、スポーツ・レクリエーションが観光全体の87.6%を占めます。コロナ前(2019年:23.8万人)比は96.8%と県内7番目の高水準で、県内でもコロナ前水準にほぼ回復した市町村のひとつです。観光客/人口比は約54.4倍(県内8位)と、村の人口規模に対して観光客が多い水準です。


② 観光客数の推移(2013〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)7.5万人
2013年(H25)24.8万人+231.7%
2014年(H26)22.0万人−11.6%
2015年(H27)23.4万人+6.6%
2016年(H28)21.8万人−7.0%
2017年(H29)24.9万人+14.6%
2018年(H30)24.2万人−2.8%
2019年(R1)23.8万人−2.0%
2020年(R2)15.0万人−36.8%
2021年(R3)19.4万人+29.2%
2022年(R4)20.6万人+6.5%
2023年(R5)19.5万人−5.7%
2024年(R6)23.0万人+18.0%

刈羽村の推移には2つの特徴があります。1点目は2013年の急増(+231.7%)で、2012年(7.5万人)から2013年(24.8万人)へ急増しました。この急増はぴあパークとうりんぼ等の集計対象追加の可能性があり、2013年以降の20〜25万人台が実態に近い水準とみられます(詳細は⑧参照)。

2点目はコロナ禍の影響の小ささです。2020年はコロナ禍で−36.8%(15.0万人)と落ち込みましたが、多くの市町村が−50〜80%の落ち込みを記録したのに比べると比較的軽微でした。屋内外の通年型施設であるぴあパークとうりんぼがコロナ禍でも一定の集客を維持したとみられます。2021年(+29.2%)・2022年(+6.5%)と回復し、2023年(−5.7%)とやや後退しましたが、2024年(+18.0%)で大幅に増加しました。

コロナ前(2019年:23.8万人)と比べると、2024年は23.0万人でコロナ前比96.8%です。県内30市町村中7番目の高回復率で、コロナ前水準にほぼ近い市町村のひとつです。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)+8.2%8位/30市町村中
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−3.2%7位/30市町村中

コロナ前の5年間(2014→2019年)は+8.2%(県内8位)と増加傾向にありました。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−3.2%(県内7位)と、わずかな減少にとどまっており、県内7番目の小さい落ち込み幅です。長期(H25→R6:2013→2024年)では−7.4%(県内15位)と、長期でも比較的安定した水準を維持しています。


▼【グラフ:刈羽村_入込数推移.png 刈羽村の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
26位津南町23.5万人
27位刈羽村23.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

刈羽村は県全体(約6,302万人)の約0.36%を占めています。観光客数の絶対値は県内下位グループですが、コロナ前比96.8%(7位)という回復率は県内でも上位の水準です。


▼【グラフ:刈羽村_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)刈羽村を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

刈羽村の観光はスポーツ・レクリエーション(87.6%)が9割近くを占める、1施設への高集中型構成です。

スポーツ・レクリエーション(87.6%)はぴあパークとうりんぼへの来館が主体です。歴史文化(12.4%)がこれに続き、その他の分類はデータ上ゼロです。スキー場・海水浴場・道の駅はありません。

観光分類比率
スポーツ・レクリエーション87.6%
歴史文化12.4%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月0.7万人
2月0.9万人
3月1.4万人
4月2.0万人
5月2.3万人
6月2.5万人
7月2.8万人
8月2.6万人
9月2.1万人
10月2.4万人
11月2.3万人
12月1.0万人

ピークは7月(2.8万人)で、年間の12.3%が集中しています。ただし6月(2.5万人)・8月(2.6万人)・10月(2.4万人)・11月(2.3万人)と、ピーク月との差が小さく、年間を通じて均等に近い集客パターンです。

スポーツ・レクリエーション(87.6%)の主力施設「ぴあパークとうりんぼ」は屋内外の複合型施設とみられ、特定の季節に来館者が急増・急減しない通年安定型の集客ができる施設構造とみられます。夏集中度(7〜9月)は23.6%、冬集中度(12〜2月)は11.2%と、冬期(12〜2月:0.7〜1.0万人)だけが明確に低水準となり、他の月は比較的均等な分布です。

最も少ない月は1月(0.7万人)で、年間最少です。冬期の寒冷・降雪による来訪者の減少とみられますが、完全に来館者がゼロになるわけではなく、通年営業型施設としての特性が表れています。


▼【グラフ:刈羽村_月別推移.png 刈羽村の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:刈羽村_分類別.png 刈羽村の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

刈羽村で主要観光地点として計上されている施設は1か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
ぴあパークとうりんぼスポーツ・レクリエーション20.1万人17.3万人+16.7%

スキー場補完: データなし(スキー場なし)

海水浴場補完: データなし(海水浴場なし)

施設への集中度

刈羽村で最も入込数が多い施設は「ぴあパークとうりんぼ」(20.1万人)で、村全体入込数の87.6%を占めます(県内1位の集中度)。1施設で村の観光客の9割近くを担う構造です。

村全体(23.0万人)と施設入込合計(20.1万人)との差(約2.9万人)は、報告対象外の観光行動(歴史文化施設の来訪等)に帰属しているとみられます。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 該当なし
  • 大きく減少した施設(−20%以下): 該当なし

ぴあパークとうりんぼは+16.7%(2023年17.3万人→2024年20.1万人)と増加していますが、+20%の閾値には届きませんでした。この増加が村全体の+18.0%の回復に直結しています。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

2012年の数値は参考値です

2012年(H24)の観光客数は7.5万人ですが、翌2013年に+231.7%(24.8万人)と急増しています。この急増はぴあパークとうりんぼ等の施設が新たに集計対象に加えられた可能性があり、2012年以前の数値は過小評価されているとみられます。2013年以降の20〜25万人台が実態に近い水準とみられるため、2012年との比較は慎重に行う必要があります。

観光客数が少なく、報告施設が1か所のみです

刈羽村は主要観光地点として計上されている施設が1か所(ぴあパークとうりんぼ)のみです。この施設への来館者が市全体の87.6%を占める高集中構造のため、施設の集計方法変更や運営状況の変化が村全体の観光統計に直接影響します。観光施設数が少ないため、数値の代表性には限界があります。

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 刈羽村の観光客入込数(2024年)は23.0万人で、新潟県内27位です。観光規模は県内下位グループに属しますが、コロナ前水準への回復率(96.8%・県内7位)は県内でも上位の水準です
  • 観光の中心はスポーツ・レクリエーション(87.6%)で、ぴあパークとうりんぼへの来館が観光の核を担う通年均等型観光地です
  • 観光客/人口比は約54.4倍(県内8位)と、村の人口規模に対して観光客が多い水準です

長期トレンド

コロナ前(2019年:23.8万人)と比べると、2024年は23.0万人でコロナ前比96.8%(県内7位)と、コロナ前水準にほぼ回復しています。コロナ前の5年間(2014→2019年)は+8.2%(県内8位)と増加傾向、コロナ後の5年間(2019→2024年)は−3.2%(県内7位)と、県内でも小幅な落ち込みにとどまっています。長期(H25→R6)では−7.4%(県内15位)と安定した水準です。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+6.5%)・2023年(−5.7%)・2024年(+18.0%)と増減が続いています。2024年はぴあパークとうりんぼ(+16.7%)の来館増加が全体の回復を牽引し、コロナ前(2019年:23.8万人)にほぼ並ぶ水準まで回復しました。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 7月(年間の12.3%が集中)。スポーツ・レクリエーション施設(ぴあパークとうりんぼ)への通年来館が均等分布を形成し、7月の夏季に微ピークとなる通年型パターンです。冬集中度は11.2%と低めで、冬期(12〜2月)だけが明確に少ない
  • 最大施設: 「ぴあパークとうりんぼ」が全体の87.6%を担う(県内1位の集中度)
  • 報告施設が1か所のみで、この施設の動向が村全体の観光統計を左右します

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 該当なし(ぴあパークとうりんぼ+16.7%は+20%に届かず)
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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