刈羽村の気温・降水量データ|土砂災害200箇所・年間降水量2,446mm(12月ピーク485mm)

データ

この記事でわかること:

  • 刈羽村の年間平均気温・年間降水量・猛暑日・熱帯夜・土砂災害警戒区域数の 10 年平均値
  • 土砂災害警戒区域 200 箇所と、同じ観測所を参照する柏崎市 2,068 箇所との約 10 分の 1 の差
  • 参照観測所が柏崎(AMeDAS 54541・村役場から 9.9km 南西)にあるデータ利用条件
  • 過去 30 年で気温 +0.40℃・年間降水量 +38mm の長期変化
  • 11-2 月の冬季 4 ヶ月で年間降水量の 50.2% を占める沿岸型の降水集中パターン

① 数字で見る刈羽の気候ひとまとめ

刈羽村の気候数値を 6 セルで整理します。10 年平均(2014-2023)と、県内 30 市町村中の順位を並記します。

指標県内順位
年間平均気温13.9℃
年間降水量2,446.3mm9 位(多い側)
12 月降水量(5 年平均)485.1mm
猛暑日(30℃以上の日最高気温)3.1 日/年
熱帯夜(25℃以上の日最低気温)2.5 日/年
土砂災害警戒区域数(合計)200 箇所下位側 23 位

(出典:気象庁 過去の気象データ検索/新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」)

年間降水量が多雨側の 9 位、土砂災害警戒区域数は下位側 23 位、12 月降水量 485mm の冬季ピーク、猛暑日と熱帯夜がともに 1 桁前半の 3.1/2.5 という 4 点が、刈羽村の気候数値を読み解く 4 つの入口となります。

② 土砂災害警戒区域 200 箇所:柏崎の 10 分の 1 の理由

刈羽村の土砂災害警戒区域数は合計 200 箇所で、30 市町村中 23 位にあたります。内訳は警戒区域 112 箇所・特別警戒区域 88 箇所(特別警戒比率 44.0%)で、出典は新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」です。

同じ柏崎観測所を参照する柏崎市の土砂災害警戒区域数は合計 2,068 箇所(5 位・警戒 1,225 箇所・特別警戒 843 箇所)で、刈羽村 200 箇所は柏崎市の約 10 分の 1(正確には 2,068 ÷ 200 = 10.3 倍差)にあたります。土砂災害警戒区域は市町村ごとの地形と指定範囲によって独立に決まる指標であり、同じ観測値を参照する 2 市村でも指定件数はこのように大きく異なります。

県内で同じ観測所を共有する 8 組(三条-加茂-燕、小出-南魚沼-魚沼、高田-上越-妙高、長岡-小千谷-見附、中条-新発田-胎内、新津-五泉-阿賀野-田上、柏崎-刈羽、寺泊-弥彦-出雲崎)の中で、この 10.3 倍差は最大級の比率差にあたります。上越市-妙高市の 4,049 vs 662(6.1 倍差)を上回る比率差が、観測所共有 8 組の中で刈羽村と柏崎市の間に最も大きく現れる県内配置となります。

市町村土砂災害警戒区域数(合計)県内順位
柏崎市2,068 箇所5 位
刈羽村200 箇所23 位

③ 観測所は村役場から 9.9km 南西:柏崎沿岸の観測値を使う

参照観測所となる柏崎(AMeDAS 54541)は、刈羽村役場から 9.9km 南西の柏崎市街地に位置します。刈羽村には AMeDAS 観測所が設置されていないため、本記事の気温・降水量指標はこの柏崎観測所の観測値を使用しています。

同じ柏崎観測所を参照する柏崎市(1.5km 南)と比較すると、刈羽村の参照距離 9.9km は約 6.6 倍にあたります。県内で同じ観測所を共有する 8 組の中で、参照距離が最も大きい側の帯(1.5km から 10km 前後の帯)に含まれるのが刈羽村です。

柏崎観測所は標高 7m・海岸線距離 0km・柏崎平野の狭さと丘陵近接という沿岸性の物理条件下にあり、その観測値を 9.9km 南西の刈羽村中心部(標高 10m・柏崎平野の農業村・鯖石川流域)で参照する構成になっています。参照距離が 9.9km あるため、本記事の気温・降水量指標は「刈羽村中心部の気候そのもの」ではなく、「柏崎沿岸の柏崎観測所の値を刈羽村域の代表値として利用したもの」という前提で読み解く必要があります。同じ柏崎観測所を参照する柏崎市の気温・降水量指標は、本記事と同じ数値となります。

④ 30 年で気温 +0.40℃・降水 +38mm:数字で追う長期変化

過去 30 年間(1994-2003 → 2014-2023)で柏崎観測所(刈羽村参照)の主要指標がどう変化したかを、5 数値で並べます。

指標30 年前比
年間平均気温+0.40℃
年間降水量+37.5mm
猛暑日+1.6 日
熱帯夜+1.6 日
冬日-2.6 日

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

年間平均気温は 30 年で +0.40℃ 上昇し、年間降水量は +37.5mm 増加、夏の指標では猛暑日 +1.6 日・熱帯夜 +1.6 日といずれも増加側、冬日は -2.6 日で減少側の変化を示しています。日本の年平均気温の長期的な上昇傾向と、柏崎観測所が置かれた日本海側沿岸という物理条件が、気温上昇・降水量増加・冬日減少という 30 年間の数値変化の枠組みを形作っています。

▼【グラフ:kariwa_avg_temp_30y.png|柏崎観測所 過去 30 年(1994-2024)年間平均気温の推移。10 年平均帯を重ねて長期変化を示す。刈羽村の参照値として利用】

▼【グラフ:kariwa_precip_30y.png|柏崎観測所 過去 30 年(1994-2024)年間降水量の推移。10 年平均帯で長期の増加傾向を示す】

⑤ 年間降水量 2,446mm と冬に集中する降水

刈羽村(柏崎観測所参照)の年間降水量は 10 年平均で 2,446.3mm、30 市町村中 9 位で多雨側にあります。この 2,446mm の月別配分を直近 5 年(2019-2023)平均で見ると、冬季 4 ヶ月(11-2 月)合計は 1,272.7mm、夏季 3 ヶ月(6-8 月)合計は 512.0mm となります。年間降水量に対する冬季 4 ヶ月の比率は 50.2%、夏季 3 ヶ月は 20.2% で、冬季 4 ヶ月に年間降水量の約半分が集中する配分にあたります。

沿岸の小規模町村を横並びで見ると、刈羽村(柏崎観測所参照)2,446.3mm・出雲崎町(寺泊観測所参照)1,804.8mm・弥彦村(寺泊観測所参照)1,804.8mm・松浜観測所参照の聖籠町 1,652.3mm となり、刈羽村はこの 4 町村の中で最も多雨側の値となります。年間降水量 9 位という県内多雨側の位置と、冬季 4 ヶ月に年間降水量の半分が集中する形は、刈羽村を多雨側かつ冬季ピーク型として整理する集計値にあたります。

▼【グラフ:kariwa_heavy_rain_30y.png|柏崎観測所 過去 30 年 日 100mm 超・50mm 超の年間発生日数の推移。豪雨イベント頻度の長期変化を示す】

⑥ 直近 5 年の月別降水量:2022 年 12 月 683.5mm

2022 年 12 月の柏崎観測所の月降水量は 683.5mm でした。この 683.5mm は直近 5 年(2019-2023)の刈羽村参照値の月別降水量の中で最大値にあたります。直近 5 年の月別降水量の 5 年平均と、各月の最多年を並べます。

5 年平均(mm)最多年
1 月302.32021 年 387.5
2 月199.72022 年 256.5
3 月125.02019 年 175.0
4 月129.92020 年 167.0
5 月104.82023 年 160.0
6 月175.12019 年 265.5
7 月199.52020 年 353.5
8 月137.42019 年 237.5
9 月162.72023 年 226.0
10 月226.62023 年 281.5
11 月285.62023 年 341.5
12 月485.12022 年 683.5

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

12 月の 5 年平均 485.1mm は全月中で最多、単年最大は 2022 年 12 月の 683.5mm で 5 年平均を 198mm 上回りました。5 年平均・単年最大の両方で 12 月が年間最多月として並ぶ姿が、直近 5 年の月別降水記録に刻まれた刈羽村参照値の姿にあたります。

⑦ 猛暑日 3.1 日・熱帯夜 2.5 日:夏の暑さは県内でも小さい側

刈羽村の夏の暑さ指標は 10 年平均で猛暑日 3.1 日(30℃以上の日最高気温)・熱帯夜 2.5 日(25℃以上の日最低気温)です。猛暑日 3.1 日と熱帯夜 2.5 日は、いずれも 30 市町村の中で下位側にあり、昼の猛暑日と夜の熱帯夜が同じ 1 桁前半の水準で並ぶ数値になります。

同じ観測所を参照する柏崎市も同じ 3.1 日・2.5 日ですが、章⑨の比較テーブルで見ると、寺泊観測所を参照する出雲崎町・弥彦村は猛暑日 5.2 日・熱帯夜 8.2 日、松浜観測所を参照する聖籠町は熱帯夜 17.1 日(30 市町村中 1 位)で、沿岸小規模町村の中でも刈羽村と柏崎市の 3.1/2.5 は最も小さい側の数値となります。

なお 5 年 vs 10 年変化率は猛暑日 +41.94%(10 年平均 3.1 日 → 5 年平均 4.4 日/実数差 +1.3 日)、熱帯夜 +60.0%(10 年平均 2.5 日 → 5 年平均 4.0 日/実数差 +1.5 日)です。2023 年は猛暑日 8 日・熱帯夜 7 日で直近 5 年の中で最多、5 年平均値 4.4/4.0 は 10 年平均 3.1/2.5 より高い側にあります。変化率は基数が小さい 3.1/2.5 に対する率にあたるため、実数差 +1.3/+1.5 日とあわせて確認しておく必要があります。

▼【グラフ:kariwa_heat_days_30y.png|柏崎観測所 過去 30 年 猛暑日・熱帯夜・冬日の年間発生日数推移。刈羽村参照値として夏の暑さ指標と冬の寒さ指標を並列で示す】

⑧ 主要月の気候カレンダー(11-2 月/7-8 月の 6 ヶ月抜粋)

刈羽村の気候特徴が現れる冬季 4 ヶ月(11-2 月)と夏季 2 ヶ月(7-8 月)を抜粋してカレンダー化します。値は直近 5 年(2019-2023)の 5 年平均です。

月平均気温(℃)※月降水量(mm)生活シーンの目安
11 月11.9285.6冬の雨が本格化する入口
12 月6.3485.1年間最多月・冬季ピーク
1 月3.2302.3真冬・降水量は多雨側で推移
2 月3.6199.7冬季ピークからの下降局面
7 月24.7199.5梅雨後半・降水は 12 月の 41%
8 月26.6137.4猛暑日と熱帯夜が集中する月

※月平均気温は柏崎観測所(刈羽村参照)の直近 5 年(2019-2023)5 年平均値(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

冬季 4 ヶ月の合計は 1,272.7mm、夏季 2 ヶ月(7-8 月)の合計は 336.9mm で、6 ヶ月合計 1,609.6mm は年間 2,533.7mm の 63.5% にあたります。刈羽村で住まい選びをする場合、11 月から 2 月にかけての冬季降水量と、7-8 月の夏の暑さ指標の 2 焦点が、屋根形状・雨水排水設計・冷房計画を検討する際の 2 焦点となります。

▼【グラフ:kariwa_monthly_temp_5y.png|柏崎観測所 直近 5 年(2019-2023)月別平均気温の 5 年平均。冬季 4 ヶ月と夏季 2 ヶ月の位置関係を月別に示す】

⑨ 柏崎と沿岸小規模町村・内陸中核市との比較

刈羽村を中心に、同じ柏崎観測所を参照する柏崎市、沿岸小規模町村(出雲崎町・弥彦村・聖籠町)、内陸中核市(長岡市)、隣接沿岸フェーン地帯(糸魚川市)の 6 市町村を横並びに並べます。

市町村気温(℃)猛暑日(日)熱帯夜(日)年間降水量(mm)土砂災害合計
刈羽村13.93.12.52,446.3200
柏崎市(同観測所)13.93.12.52,446.32,068
出雲崎町(寺泊観測所)14.05.28.21,804.8718
弥彦村(寺泊観測所)14.05.28.21,804.8129
聖籠町(松浜観測所)14.33.617.11,652.30
長岡市(長岡観測所)14.09.510.72,324.04,762
糸魚川市(糸魚川観測所)15.02.716.52,659.21,890

(出典:気象庁 過去の気象データ検索/新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」)

刈羽村と柏崎市は気温・猛暑日・熱帯夜・年間降水量のすべてが同一値です。これは両市村が同じ柏崎観測所を参照する結果で、市町村ごとに独立に決まる土砂災害警戒区域数は刈羽 200 に対し柏崎 2,068(10.3 倍差)となります。沿岸の小規模町村 3 町村(刈羽・出雲崎・弥彦)で見ると、年間降水量は刈羽 2,446mm が最多雨で、出雲崎・弥彦(寺泊観測所参照)はいずれも 1,804mm と刈羽より 640mm ほど少ない値となります。土砂災害合計は刈羽 200・出雲崎 718・弥彦 129 とばらつき、松浜観測所を参照する聖籠町は 0 箇所で 30 市町村中最少にあたります。内陸中核市の長岡市(長岡観測所参照)は土砂 4,762 箇所(30 市町村中 1 位)で、刈羽との差は 23.8 倍にあたります。刈羽村は沿岸の小規模町村の中で「多雨・冬季集中・土砂は 200 箇所」という数値の組み合わせで整理される、6 市町村の中の県内配置にあたります。

▼【グラフ:kariwa_nearby_climate.png|刈羽村と近隣 6 市町村(柏崎市・出雲崎町・弥彦村・聖籠町・長岡市・糸魚川市)の年間平均気温・猛暑日・熱帯夜・年間降水量・土砂災害合計の横並び比較】

⑩ まとめ

刈羽村の気候数値の要点を、これまでの章から 3 点で振り返ります。

  1. 土砂災害警戒区域 200 箇所(30 市町村中 23 位)・同観測所を共有する柏崎市 2,068 箇所(5 位)の約 10 分の 1:警戒区域 112・特別警戒区域 88 の内訳で、柏崎市との 10.3 倍差は県内 8 組の観測所共有ペアの中で最大級の比率差です。同じ観測値を参照しながら、市町村ごとに独立に決まる土砂災害指標の面では、刈羽村は柏崎市とは反対側の数値位置に整理されます。
  2. 参照観測所は村役場から 9.9km 南西・柏崎沿岸の観測値を使用:柏崎観測所(AMeDAS 54541・柏崎市街地から 1.5km 南)は刈羽村役場から 9.9km 南西にあり、参照距離は柏崎市(1.5km 南)の約 6.6 倍にあたります。本記事の気温・降水量指標は「柏崎沿岸の観測値を刈羽村域の代表値として利用したもの」という前提で読み解く必要があります。
  3. 年間降水量 2,446mm(県内 9 位)・11-2 月で年間の 50.2%・12 月ピーク 485mm:多雨側の 9 位で、冬季 4 ヶ月に年間降水量の約半分が集中する日本海側沿岸の配分。2022 年 12 月 683.5mm は直近 5 年で単年最大月降水量です。夏の暑さは猛暑日 3.1 日・熱帯夜 2.5 日で県内下位側、昼夜とも 1 桁前半で並びます。

刈羽村への移住・住宅購入を検討する場合、11-2 月の冬季降水量(屋根形状・雨水排水設計・除雪動線の年間計画)と、土砂災害警戒区域 200 箇所(村内の指定範囲の地区ごと確認)の 2 面が、住まい選びで押さえておく事項となります。参照観測所が 9.9km 南西の柏崎沿岸にある点も踏まえ、村域内の内陸側・鯖石川流域は本記事の数値と異なる可能性があるため、地区ごとの現地確認をあわせて行うのが実務的です。

観測所についての注記

参照観測所について: 刈羽村にはAMeDAS観測所がないため、柏崎観測所(9.9km SW)の観測値を使用しています。同じ柏崎観測所を参照する柏崎市の気温・降水量指標は、本記事と同じ数値になります。市町村ごとに変わるのは⑦土砂災害警戒区域数と⑨近隣比較の相手のみです。

なお⑦土砂災害警戒区域数は市町村ごとに独立に決まる指標で、刈羽村 200 箇所に対し柏崎市は 2,068 箇所(10.3 倍差)となります。

データ・情報基準日

項目出典情報基準日
年間平均気温・年間降水量・月別値・気温指標(猛暑日等)・降水指標気象庁 過去の気象データ検索10 年平均:2014-2023 / 直近 5 年:2019-2023 / 30 年前比:1994-2003 → 2014-2023
土砂災害警戒区域数・特別警戒区域数新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」最新指定
観測所位置・標高・海岸距離・地形各市町村公式サイト・気象庁AMeDAS地点情報

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