新潟5地域(下越・中越・上越・佐渡・岩船離島)所得比較|どのエリアが一番お金持ち?

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新潟県30市町村は、地理エリアで次の5地域に分けられます。
・下越(新潟市など13市町村)
・中越(長岡市など12市町村)
・上越(上越市など3市)
・佐渡(佐渡市のみ)
・岩船離島(粟島浦村のみ)

1人当たり課税対象所得(R5年度)を5地域で比較すると、
・下越 平均 273.8万円(最大 新潟市319.5万円・最小 阿賀町257.3万円・差62.2万円
・中越 平均 279.4万円(最大 長岡市302.5万円・最小 津南町256.7万円・差45.8万円
・上越 平均 292.1万円(最大 上越市305.4万円・最小 妙高市284.3万円・差21.1万円
・佐渡 佐渡市 257.9万円(単独)
・岩船離島 粟島浦村 265.8万円(単独)

県平均 277.1万円 と比べると、上越3市はいずれも県平均を上回り、上越3市とも県内Top10入り
一方 下越は13市町村中3市町村(新潟・燕・新発田)が県平均超え・10市町村が県平均を下回っています。
中越は12市町村中6市町村(長岡・三条・柏崎・刈羽・湯沢・小千谷)が県平均超え・6市町村が県平均を下回っています。

この記事では、総務省「市町村税課税状況等の調べ」をもとに、
5地域それぞれの所得分布と、
「エリア内で自分の町は何位か」を一目でわかる形で整理します。


この記事でわかること

  • 新潟県30市町村を地理エリアで5地域に分類(下越13・中越12・上越3・佐渡1・岩船離島1)した平均・中央値・最大・最小・エリア内の差が確認できます
  • エリア内の差は 下越62.2万円 > 中越45.8万円 > 上越21.1万円 の順で、下越の差が5地域で最大です(佐渡・岩船離島は単独市町村のため差なし)
  • 上越3市(上越・糸魚川・妙高)は3市とも県内Top10入り(県内2位・8位・9位)で、5地域中Top10入り率100%はここだけです
  • 「農業型」に分類される4市町村(関川村・津南町・佐渡市・粟島浦村)は 5地域中4地域に1市町村ずつ分散 しています(上越にはゼロ)
  • 5地域の10年伸びは 上越+12.73%・下越+12.58%・中越+11.88%・佐渡+7.5%・岩船離島+0.7% の順で、県平均+11.75%を上回るのは上越・下越の2地域です

① 5地域の分布サマリー(平均・中央値・最大・最小・差)

新潟県30市町村を地理エリアで5地域に分けたときの、R5年度(2023年度)1人当たり課税対象所得の分布サマリーです。

地域市町村数エリア平均中央値最大最大市町村最小最小市町村最大−最小差県内順位範囲
下越13273.8万円265.9万円319.5万円新潟市257.3万円阿賀町62.2万円1〜29位
中越12279.4万円278.1万円302.5万円長岡市256.7万円津南町45.8万円3〜30位
上越3292.1万円286.6万円305.4万円上越市284.3万円妙高市21.1万円2〜9位
佐渡1257.9万円257.9万円佐渡市257.9万円佐渡市単独28位のみ
岩船離島1265.8万円265.8万円粟島浦村265.8万円粟島浦村単独22位のみ
県全体30277.1万円273.3万円319.5万円新潟市256.7万円津南町62.8万円

表の読み方:

  • 「エリア平均」= 各地域に属する市町村の1人当たり所得の平均値です
  • 「中央値」= 各地域内で順位が真ん中に位置する市町村の1人当たり所得です(佐渡・岩船離島は単独のため「—」)
  • 「最大−最小差」= その地域内での1人当たり所得の幅です(佐渡・岩船離島は単独市町村のため「単独」と表記)
  • 「県内順位範囲」= その地域に属する市町村が県内30市町村中で占める順位の幅です

サマリーの要点:

  • 上越3市のエリア平均292.1万円は5地域で最高(県平均+15.0万円)で、3市とも県平均277.1万円を上回っています
  • 中越のエリア平均279.4万円は県平均+2.3万円で県全体とほぼ同水準
  • 下越のエリア平均273.8万円は県平均-3.3万円
  • 佐渡市単独の257.9万円は県平均-19.2万円で5地域中最も低い水準
  • 岩船離島(粟島浦村)単独の265.8万円は県平均-11.2万円

※出典:総務省(市町村税課税状況等の調べ 令和5年)


▼【グラフ:ranking_region_map.png 新潟県5地域別の所得分布(下越・中越・上越・佐渡・岩船離島)】


② 各地域の詳細

②-1 下越エリア(13市町村・県内1〜29位)

下越は13市町村で構成される最大のエリアです。1人当たり所得は 新潟市319.5万円(県内1位)から阿賀町257.3万円(県内29位)まで 62.2万円の差 で分布しています。

  • エリア平均:273.8万円(県平均-3.3万円)
  • 中央値(13市町村の7位):関川村 265.9万円
  • 県平均超え:3市町村(新潟・燕・新発田)
  • 県平均以下:10市町村

下越Top3:

エリア内順位市町村1人当たり所得県内順位
1位新潟市319.5万円1位
2位燕市300.8万円4位
3位新発田市283.9万円10位

産業タイプの内訳(13市町村): 複合型2(新潟・新発田)・高付加価値製造業型1(胎内)・製造業集積型9(燕・聖籠・弥彦・阿賀野・田上・五泉・村上・加茂・阿賀町)・農業型1(関川)

②-2 中越エリア(12市町村・県内3〜30位)

中越は12市町村で構成されるエリアです。1人当たり所得は 長岡市302.5万円(県内3位)から津南町256.7万円(県内30位)まで 45.8万円の差 で分布しています。

  • エリア平均:279.4万円(県平均+2.3万円)
  • 中央値(12市町村の6位と7位の平均):278.1万円
  • 県平均超え:6市町村(長岡・三条・柏崎・刈羽・湯沢・小千谷)
  • 県平均以下:6市町村

中越Top3:

エリア内順位市町村1人当たり所得県内順位
1位長岡市302.5万円3位
2位三条市297.9万円5位
3位柏崎市292.8万円6位

産業タイプの内訳(12市町村): 複合型3(湯沢・南魚沼・十日町)・製造業集積型8(長岡・三条・柏崎・刈羽・小千谷・見附・出雲崎・魚沼)・農業型1(津南)

②-3 上越エリア(3市・県内2〜9位)

上越は3市(上越・糸魚川・妙高)で構成されるエリアです。1人当たり所得は 上越市305.4万円(県内2位)から妙高市284.3万円(県内9位)まで 21.1万円の差 で分布しています。

  • エリア平均:292.1万円(県平均+15.0万円・5地域で最高)
  • 中央値(3市の2位):糸魚川市 286.6万円
  • 3市とも県平均超え・3市とも県内Top10入り

上越3市:

エリア内順位市町村1人当たり所得県内順位産業タイプ
1位上越市305.4万円2位高付加価値製造業型
2位糸魚川市286.6万円8位製造業集積型
3位妙高市284.3万円9位高付加価値製造業型

上越3市の産業タイプの内訳は 高付加価値製造業型2市・製造業集積型1市 で、農業型・複合型はゼロです。

②-4 佐渡エリア(1市・県内28位)

佐渡は佐渡市のみで構成される 単独市町村のエリア です。

  • 佐渡市 1人当たり所得:257.9万円(県内28位・県平均-19.2万円)
  • 10年変化率:+7.5%(県平均+11.75%より4.25pt低い)
  • 産業タイプ:農業型
  • 主要業種1位:医療・福祉16.2%
  • 1次産業比率:17.9%(県内3位)

佐渡市は地域として1市のみのため、「エリア平均」「中央値」「エリア内格差」は該当なしで、エリア内順位は「1位(単独)」です。

②-5 岩船離島エリア(1村・県内22位)

岩船離島は粟島浦村のみで構成される 単独市町村のエリア です。

  • 粟島浦村 1人当たり所得:265.8万円(県内22位・県平均-11.2万円)
  • 10年変化率:+0.7%(県内最小の伸び)
  • 産業タイプ:農業型
  • 主要業種1位:漁業20.2%
  • 1次産業比率:31.2%(県内1位)
  • 所得割納税義務者数:125人(県内最少)

粟島浦村も地域として1村のみのため、「エリア平均」「中央値」「エリア内格差」は該当なしで、エリア内順位は「1位(単独)」です。


③ エリア内の差を比べる(下越62.2万円 > 中越45.8万円 > 上越21.1万円)

エリア内の「最大と最小の差」を並べると、次の順になります。

地域市町村数最大最小最大−最小差
下越13319.5万円(新潟市)257.3万円(阿賀町)62.2万円
中越12302.5万円(長岡市)256.7万円(津南町)45.8万円
上越3305.4万円(上越市)284.3万円(妙高市)21.1万円
佐渡1257.9万円(佐渡市)257.9万円(佐渡市)単独
岩船離島1265.8万円(粟島浦村)265.8万円(粟島浦村)単独

エリア内の差の要点:

  • 下越の差62.2万円は5地域で最大です。県内1位(新潟市319.5万円)と県内29位(阿賀町257.3万円)を同じエリアに含み、13市町村が県内順位1〜29位の広い範囲に分布しています
  • 中越の差45.8万円は5地域中で2番目に大きい水準です。県内3位(長岡市)と県内30位(津南町)を同じエリアに含み、県内順位3〜30位の広い範囲に分布しています
  • 上越の差21.1万円は5地域で最小です。3市の県内順位は2位・8位・9位で、いずれも県内Top10に集中しています
  • 佐渡・岩船離島は単独市町村のため、差の計算は該当なしです

なお、佐渡・岩船離島の「単独」表記は統計的にエリア内比較ができないという扱いを示すものであり、「エリア内の差が小さい」という意味ではありません(詳細は⑦の「データの見方・注意点」参照)。


▼【グラフ:ranking_region_bar.png 5地域別の平均所得と地域内格差】


④ 全30市町村・地域別+エリア内順位表

新潟県30市町村を地域→エリア内順位の順で並べた一覧表です。「エリア内順位」はその地域内での1人当たり所得順位、「県内順位」は30市町村全体での順位です。

地域エリア内順位市町村1人当たり所得県内順位10年伸び産業タイプ
下越1新潟市319.5万円1+11.3%複合型
下越2燕市300.8万円4+15.6%製造業集積型
下越3新発田市283.9万円10+11.7%複合型
下越4聖籠町275.7万円13+17.5%製造業集積型
下越5胎内市273.9万円15+11.8%高付加価値製造業型
下越6弥彦村272.7万円16+11.1%製造業集積型
下越7関川村265.9万円21+15.0%農業型
下越8阿賀野市265.1万円23+11.9%製造業集積型
下越9田上町261.7万円24+9.1%製造業集積型
下越10五泉市261.3万円25+14.3%製造業集積型
下越11村上市261.1万円26+10.9%製造業集積型
下越12加茂市260.8万円27+8.2%製造業集積型
下越13阿賀町257.3万円29+15.2%製造業集積型
中越1長岡市302.5万円3+11.5%製造業集積型
中越2三条市297.9万円5+13.9%製造業集積型
中越3柏崎市292.8万円6+8.8%製造業集積型
中越4刈羽村292.5万円7+7.2%製造業集積型
中越5湯沢町282.6万円11+16.0%複合型
中越6小千谷市281.3万円12+11.4%製造業集積型
中越7南魚沼市274.8万円14+12.2%複合型
中越8見附市271.3万円17+11.9%製造業集積型
中越9出雲崎町267.4万円18+15.7%製造業集積型
中越10十日町市266.6万円19+13.9%複合型
中越11魚沼市266.2万円20+10.1%製造業集積型
中越12津南町256.7万円30+10.0%農業型
上越1上越市305.4万円2+11.5%高付加価値製造業型
上越2糸魚川市286.6万円8+15.0%製造業集積型
上越3妙高市284.3万円9+11.7%高付加価値製造業型
佐渡1(単独)佐渡市257.9万円28+7.5%農業型
岩船離島1(単独)粟島浦村265.8万円22+0.7%農業型

表の読み方:

  • 「エリア内順位」= 同じ地域内での1人当たり所得順位(1位=そのエリアで最も高い)
  • 「県内順位」= 30市町村全体での順位
  • 「10年伸び」= H25年度(2013年度)→R5年度(2023年度)の1人当たり課税対象所得の変化率
  • 佐渡・岩船離島は単独市町村のためエリア内順位は「1(単独)」と表記

県内順位とエリア内順位の対比(例):

  • 田上町:県内24位(下位帯)ですが、下越エリア内では9位(中位帯)
  • 湯沢町:県内11位(Top20)で、中越エリア内では5位
  • 上越3市は県内順位帯とエリア内順位帯がほぼ一致(県内2/8/9位 → エリア内1/2/3位)

⑤ 5地域別の産業タイプ分布

産業タイプ(複合型・高付加価値製造業型・製造業集積型・農業型)ごとに、5地域への分布を整理しました。産業タイプは総務省・国勢調査等の従業者数構成から分類したもので、R-1〜R-4と共通の分類です。

地域総数複合型高付加価値製造業型製造業集積型農業型
下越132(新潟・新発田)1(胎内)9(燕・聖籠・弥彦・阿賀野・田上・五泉・村上・加茂・阿賀町)1(関川)
中越123(湯沢・南魚沼・十日町)08(長岡・三条・柏崎・刈羽・小千谷・見附・出雲崎・魚沼)1(津南)
上越302(上越・妙高)1(糸魚川)0
佐渡10001(佐渡)
岩船離島10001(粟島浦)
合計3053184

産業タイプの地域分布に見える点:

  • 複合型5市町村は下越(2市町村)と中越(3市町村)にのみ存在し、上越・佐渡・岩船離島にはゼロです
  • 高付加価値製造業型3市町村は下越(1市町村・胎内市)と上越(2市・上越市と妙高市)に分布し、中越・佐渡・岩船離島にはゼロです
  • 製造業集積型18市町村は下越(9市町村)と中越(8市町村)に集中し、上越にも1市(糸魚川市)が該当します。県内で最も市町村数の多い産業タイプです
  • 農業型4市町村は 関川村(下越)・津南町(中越)・佐渡市(佐渡)・粟島浦村(岩船離島)と、5地域中4地域に1市町村ずつ分散 しています。上越にはゼロです
  • 上越3市は「高付加価値製造業型2市+製造業集積型1市」の構成で、農業型・複合型はゼロです

農業型4市町村の地理分散は、産業タイプが「地域単位」ではなく「市町村単位」で分かれていることを示しています。佐渡市・粟島浦村については、地域として1市町村しか含まないため、その1市町村の産業タイプ(農業型)がそのままエリアの分類となります。


▼【グラフ:ranking_region_industry.png 5地域別の産業タイプ分布】


⑥ 5地域の10年伸びを比較

各地域のH25年度→R5年度(10年間)の1人当たり所得の伸びを整理しました。

地域市町村数平均伸び最大伸び最大市町村最小伸び最小市町村県平均超え数
下越13+12.58%+17.5%聖籠町+8.2%加茂市7
中越12+11.88%+16.0%湯沢町+7.2%刈羽村6
上越3+12.73%+15.0%糸魚川市+11.5%上越市1
佐渡1+7.5%佐渡市佐渡市0
岩船離島1+0.7%粟島浦村粟島浦村0
県全体30+11.75%+17.5%聖籠町+0.7%粟島浦村14

10年伸びの要点:

  • 上越3市の平均+12.73%は5地域で最も大きい伸びです。ただし県平均+11.75%を上回るのは糸魚川市(+15.0%)1市のみで、上越市(+11.5%)と妙高市(+11.7%)は県平均に僅かに届きません
  • 下越13市町村の平均+12.58%は上越に次ぐ伸びで、13市町村のうち7市町村(聖籠・燕・阿賀町・関川・五泉・胎内・阿賀野)が県平均を上回りました
  • 中越12市町村の平均+11.88%は県平均+11.75%とほぼ同水準で、12市町村のうち6市町村(湯沢・出雲崎・三条・十日町・南魚沼・見附)が県平均を上回りました
  • 佐渡市の+7.5%・粟島浦村の+0.7%は単独市町村の値で、いずれも県平均を下回っています。特に粟島浦村の+0.7%は県内30市町村で最小の伸びです
  • 5地域中3地域(上越・下越・中越)が県平均以上、2地域(佐渡・岩船離島)が県平均以下という分布です

県平均超え14市町村の内訳:

  • 下越7:燕・聖籠・胎内・関川・阿賀野・五泉・阿賀町
  • 中越6:三条・湯沢・南魚沼・見附・出雲崎・十日町
  • 上越1:糸魚川
  • 佐渡0・岩船離島0

⑦ データの見方・注意点

順位=豊かさではありません

1人当たり課税対象所得の順位は、後述する複数の解釈上の制約を含んだ指標に基づいています。順位が高いことをもって「豊かな地域」「移住すべき地域」等の価値判断を行うことはできません。順位はあくまで所得割の課税ベース上の数値の相対比較です。

5地域の分類は地理的区分・行政単位ではありません

本記事の「下越・中越・上越・佐渡・岩船離島」の5地域分類は、地理的なエリア区分に基づくもので、行政上の単位ではありません。村上市は地理的には下越北部に位置しますが、本分類では下越に含まれます。粟島浦村のみ「岩船離島」として単独のエリアに分けています。

佐渡・岩船離島は単独市町村のエリアです

佐渡エリア=佐渡市のみ・岩船離島エリア=粟島浦村のみで、いずれも地域として1市町村しかありません。「エリア平均」「中央値」「エリア内格差」は単独のため「—」または「単独」と表記しています。「エリア内順位」も1位のみとなり、他エリアの複数市町村を含むエリアとは統計的な扱いが異なります。

課税対象所得は手取り収入ではありません

課税対象所得(合計所得金額)は、給与・事業・農業などの各所得から給与所得控除等の所得種別の控除を差し引いた所得の合計です。ここからさらに基礎控除・社会保険料控除等を差し引いた額が住民税・所得税の課税標準となります。課税対象所得と実際の手取り収入は異なります。

農業地域では過小表示になる場合があります

農業所得は申告による実額ですが、自家消費・現物収入は含まれない場合があります。農業主体の市町村では、1人当たり課税対象所得が実態の生活水準より低く見える可能性があります。本記事で農業型に分類される4市町村(関川村・津南町・佐渡市・粟島浦村)は、この過小表示の可能性を踏まえて解釈する必要があります。

小規模自治体は変動が大きくなります

粟島浦村の所得割納税義務者数は125人と県内最少で、県全体の約0.01%に相当します。少数の高所得者の去就で1人当たり所得が大きく振れる可能性があります。10年伸び+0.7%はこの規模による変動の可能性を含みます。

所得割納税義務者は全住民ではありません

課税対象所得が控除額を下回る場合(所得が低い・年金受給のみ等)は所得割の納税義務者に含まれません。高齢化が進んだ市町村では納税義務者の分母が小さくなり、1人当たり所得が見かけ上高くなる場合があります。

エリア内順位は「県内順位」とは別の視点です

「県内順位」は30市町村全体での位置、「エリア内順位」は同じ地域内での位置を示します。両者は必ずしも一致せず、県内下位帯でもエリア内では中位・上位に入る市町村があります(例:田上町 県内24位=下越エリア内9位)。読者が自分の町を探すときは、両方の順位を並べて見ることで位置が把握できます。


まとめ

新潟5地域で見る所得分布の要点

  • 新潟県30市町村を5地域に分けると、市町村数は 下越13・中越12・上越3・佐渡1・岩船離島1 です。1人当たり所得のエリア平均は 上越292.1万円 > 中越279.4万円 > 下越273.8万円 > 岩船離島265.8万円(単独)> 佐渡257.9万円(単独)の順で分布します
  • エリア内の差は 下越62.2万円 > 中越45.8万円 > 上越21.1万円 の順で、下越の差が5地域で最大です。県内1位の新潟市(319.5万円)と県内29位の阿賀町(257.3万円)を同じ下越エリアに含む形になっています
  • 上越3市(上越・糸魚川・妙高) は3市とも県平均を上回り、3市とも県内Top10入り(2位・8位・9位)です。5地域中でエリア内の全市町村がTop10入りするのは上越のみです
  • 農業型4市町村(関川村・津南町・佐渡市・粟島浦村) は5地域中4地域に1市町村ずつ分散し、上越にはゼロです。産業タイプが「地域単位」ではなく「市町村単位」で分かれている姿が見えます
  • 10年伸びは 上越+12.73% > 下越+12.58% > 中越+11.88% > 佐渡+7.5% > 岩船離島+0.7% の順で、県平均+11.75%を上回るのは上越・下越の2地域です

出典

  • 1人当たり課税対象所得・所得割納税義務者数:
    総務省(市町村税課税状況等の調べ 令和5年)
  • 産業タイプ・地域区分:
    総務省(国勢調査 令和2年)をもとに分類

データ基準日:令和5年度(2023年度)・10年伸びは平成25年度(2013年度)起点
次回更新推奨:令和6年度データ公表後

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