柏崎市(中越地域・日本海に面する中越4番目の就業規模を持つ都市)の産業タイプは製造業集積型で、総就業者数38,970人(県内7位/30市町村中)・製造品出荷額約2,015.5億円(県内6位)・農業産出額約46.7億円(県内16位)の規模を持ちます。第2次産業就業者比率34.5%(県内10位)は県平均(単純平均30.3%)を+4.22ポイント上回り、第1次産業就業者比率2.9%は県内30位(最下位)に位置します。
柏崎市の産業構造の最大の特徴は、製造業5指標(事業所数・従業者数・出荷額・付加価値額・現金給与総額)がすべて県内6位で揃う「並列6位」の構造を持つ点です。同時に業種横断で見た電気ガス業就業者数は1,236人で県内2位(新潟市2,383人に次ぐ・長岡市808人を+428人上回る)となり、総就業者県内7位・製造業就業者県内7位という中位帯の順位に対して、電気ガス業だけ順位が大きく上振れる業種構造を持ちます。10年間で総就業者は△11.0%(△4,817人)減少し、第3次産業比率は+1.3ptシフトしましたが、変化幅は県内18位で県内平均的な緩やかな移行パターンです。
中越4番目の就業規模と製造業並列6位、電気ガス業県内2位という業種横断の上振れを軸に、10年変化を含めて柏崎市の産業構造を読み解きます。
- この記事でわかること
- ① 柏崎市の産業タイプ(製造業集積型・中越4位規模)
- ② 産業構造サマリー(2020年・第2次比率34.5%×第1次比率30位最下位)
- ③ 10年間の産業構造変化(就業者△11.0%×第3次比率+1.3pt×県内平均的な緩やかシフト)
- ④ 主要業種1〜5位(製造業22.5%×医療福祉13.7%×分散型構成)
- ⑤ 柏崎特有:電気ガス業就業者県内2位×業種横断ランキング上振れの構造
- ⑥ 柏崎特有:製造業5指標並列6位(30市町村で唯一の並列パターン)
- ⑦ 農業の規模と特徴(産出額16位×耕地14位×比率30位・都市規模による分母効果)
- ⑧ 中越地域の中の柏崎市(中越4位×製造業集積型4市町村の一角)
- ⑨ 移住検討者・就職転職・在住地域研究への読み方
- ⑩ データの見方・注意点
- まとめ
- この記事の執筆・データについて
- 出典
この記事でわかること
- 柏崎市の産業タイプは「製造業集積型」。総就業者数38,970人(県内7位)・第2次産業比率34.5%(県内10位)・中越地域内では長岡・三条・燕に次ぐ中越4位規模
- 製造業5指標がすべて県内6位で並ぶ「並列6位」構造:事業所数225か所・従業者数7,573人・出荷額約2,015.5億円・付加価値額約892.8億円・現金給与総額約326.3億円がすべて県内6位
- 電気ガス業就業者数1,236人が県内2位(新潟市2,383人に次ぐ・総就業者県内7位・製造業就業者県内7位を大きく上回る業種横断ランキング)
- 主要業種は製造業8,755人(22.5%)・医療福祉5,346人(13.7%)・卸小売4,939人(12.7%)・建設業4,620人(11.9%)・他サービス2,592人(6.7%)の分散構造
- 生産性指標は付加価値率44.3%(県内15位)・1人あたり付加価値額1,179万円/人(県内11位)で、県平均加重1,188万円/人を△9万円下回る中位帯
- 業種構造は19業種中18業種が県内10位以内(農業・林業のみ16位):電気ガス業2位・他サービス業4位・鉱業5位・建設業5位・教育5位・情報通信6位・学術技術6位・生活娯楽6位等
- 10年間で総就業者は△11.0%(△4,817人)減少・第3次比率+1.3ptシフト(プラス変化順位18位)と県平均的な緩やかな移行
① 柏崎市の産業タイプ(製造業集積型・中越4位規模)
柏崎市の産業構造は中越地域4位の就業規模を持つ製造業集積型で、県内25市町村の集積型群の中位帯に位置します(章① サマリー)。
柏崎市の産業タイプは「製造業集積型」です。総就業者数38,970人(県内7位)・第2次産業比率34.5%(県内10位)の構成で、判定式(第2次≧30%)により製造業集積型に分類されます。中越地域16市町村内では長岡市・三条市・燕市に次ぐ中越4位規模で、製造業を主要業種1位(8,755人・22.5%)とする県内25市町村の中位帯に位置します。
柏崎市の産業構造を数値で確認します。
| 指標 | 数値 | 県内順位(30市町村中) |
|---|---|---|
| 産業タイプ | 製造業集積型 | — |
| 総就業者数(2020年) | 38,970人 | 7位 |
| 第1次産業就業者比率 | 2.9% | 30位(最下位) |
| 第2次産業就業者比率 | 34.5% | 10位 |
| 第3次産業就業者比率 | 61.0% | 11位 |
| 主要業種1位 | 製造業 8,755人 | 全就業者の22.5% |
| 製造品出荷額(2022年) | 約2,015.5億円 | 6位 |
| 付加価値額(2022年) | 約892.8億円 | 6位 |
| 1人あたり付加価値額 | 1,179万円/人 | 11位 |
※出典:総務省(国勢調査 令和2年)、経済産業省(経済構造実態調査 令和4年)
→ 総就業者38,970人・第2次比率34.5%で製造業集積型に分類され、製造品出荷額・付加価値額は県内6位、中越地域4位の就業規模を持ちます。
中越地域16市町村内での柏崎市の位置を整理します。
| 中越内順位 | 市町村 | 総就業者数 | 産業タイプ |
|---|---|---|---|
| 1 | 長岡市 | 128,543人 | 製造業集積型 |
| 2 | 三条市 | 49,378人 | 製造業集積型 |
| 3 | 燕市 | 41,335人 | 製造業集積型 |
| 4 | 柏崎市 | 38,970人 | 製造業集積型 |
| 5 | 南魚沼市 | 28,656人 | 複合型 |
| 6 | 十日町市 | 26,103人 | 複合型 |
| 7 | 見附市 | 20,045人 | 製造業集積型 |
※出典:総務省(国勢調査 令和2年)
→ 柏崎市の総就業者38,970人は中越地域4位で、上位3市(長岡・三条・燕)と並ぶ製造業集積型の一角を占めます。
主要業種1位比率22.5%は、県内で製造業を主要業種1位とする25市町村の中では下位帯に位置します。県内の集積型上位(燕市35.2%・三条市28.8%・小千谷市28.6%)と比較すると、柏崎市の製造業就業比率は集積度としては低めですが、絶対規模(製造業就業者8,755人)では県内7位を占めます。上位3業種合計比率は48.9%で、主要業種1-2位差は8.8ポイント(製造業22.5%と医療福祉13.7%の差)と、集中度は中位帯です。
柏崎市の産業構造は、「製造業集積型」というラベルの通り、製造業を核として建設・卸小売・医療福祉・他サービスが上位業種に並ぶ製造業+都市機能複合の構造と読み取れます。詳細な業種内訳・製造業指標・柏崎特有の業種上振れパターンについては章⑤・章⑥で個別に扱います。
② 産業構造サマリー(2020年・第2次比率34.5%×第1次比率30位最下位)
柏崎市の産業別就業者比率と県内順位を整理します。
| 指標 | 数値 | 県内順位(30市町村中) |
|---|---|---|
| 総就業者数 | 38,970人 | 7位 |
| 第1次産業就業者比率 | 2.9% | 30位(最下位) |
| 第2次産業就業者比率 | 34.5% | 10位 |
| 第3次産業就業者比率 | 61.0% | 11位 |
※出典:総務省(国勢調査 令和2年)
→ 総就業者38,970人(県内7位)で、第2次34.5%(県内10位)・第3次61.0%(県内11位)の両方が県平均を上回り、第1次2.9%は県内最下位です。
総就業者数38,970人は県内7位で、中越地域内では長岡市(128,543人)・三条市(49,378人)・燕市(41,335人)に次ぐ中越4位の規模です。第2次産業比率34.5%は県平均(単純平均30.3%)を+4.22ポイント上回り、第3次産業比率61.0%は県平均(単純平均59.9%)を+1.10ポイント上回る水準です。第1次産業比率2.9%は県平均(単純平均8.6%)を△5.68ポイント下回り、県内30市町村中で最下位に位置します。
第1次産業比率2.9%が県内最下位となる背景については、農業就業者絶対数(1,077人・県内16位)と総就業者規模(38,970人・県内7位)の関係を章⑦で確認します。柏崎市固有の業種横断ランキング上振れパターン(電気ガス業県内2位・業種上振れ3業種)については章⑤で個別に扱います。
▼【グラフ:kashiwazaki_産業構造.png 新潟県30市町村の産業別就業者比率(2020年・柏崎市を強調)】

③ 10年間の産業構造変化(就業者△11.0%×第3次比率+1.3pt×県内平均的な緩やかシフト)
10年で総就業者は△11.0%減少し、この減少幅は県内で12番目に大きい中位水準です。第3次産業比率は+1.3ptシフトしましたが、変化幅は県内18位で県内平均的な緩やかな移行パターンです(章③ サマリー)。
2010年から2020年までの10年間で、柏崎市の総就業者数は△11.0%(△4,817人)減少しました。この減少幅は県内30市町村で12番目に大きい水準(減少幅の中位)で、上越市・三条市など製造業集積型の中核市と近い減少パターンです。産業構造の比率変化では第3次産業比率+1.3pt(プラス変化順位18位)と県内平均的な緩やかな第3次シフトを示し、第1次△0.9pt・第2次△1.1pt・第3次+1.3ptと三次同時変化が均等的に進んでいます。
2010年から2020年までの就業者数と産業構造の推移を整理します。
| 年 | 総就業者数 | 第1次比率 | 第2次比率 | 第3次比率 |
|---|---|---|---|---|
| 2010年(H22) | 43,787人 | 3.8% | 35.6% | 59.7% |
| 2015年(H27) | 41,479人 | 3.4% | 35.0% | 60.5% |
| 2020年(R2) | 38,970人 | 2.9% | 34.5% | 61.0% |
| 10年変化 | △4,817人(△11.0%) | △0.9pt | △1.1pt | +1.3pt |
※出典:総務省(国勢調査 令和2年・平成27年・平成22年)
→ 総就業者△11.0%は減少幅が県内12位(中位)で、第3次比率+1.3ptは県内プラス変化順位18位と、県内平均的な緩やかな第3次シフトのパターンです。
10年間の総就業者減少率で柏崎市は県内12位(減少幅の中位)に位置し、上越市(△5.4%)・三条市(△3.7%)等の減少幅が小さい市町村と比較すると減少幅は大きい方に属しますが、阿賀町(△18.2%)・佐渡市(△18.0%)・十日町/津南(△13.0%)等の上位減少市町村と比較すると減少幅は小さい方に属します。三次同時変化の内訳は第1次△0.9pt・第2次△1.1pt・第3次+1.3ptと、特定産業の急変ではなく三次比率が均等的に動く移行パターンです。
第3次産業比率+1.3ptは県内プラス変化順位18位で、第3次化が急速な市町村(湯沢町・南魚沼市等)と比べると緩やかな動きに留まっています。第1次産業比率は3.8%→2.9%と0.9ポイント低下しましたが、比率絶対値は10年前から県内最下位帯に位置しており、比率の低さは総就業者規模による分母効果と考えられる面があります(詳細は章⑦)。
10年減少率が県内で大きい方から並ぶ市町村(阿賀町・佐渡・関川・糸魚川・津南・十日町等)はいずれも豪雪地・山間部・離島を中心とする地域構造で、柏崎市の減少率は中位帯と考えられます。
柏崎市の10年変化は、総就業者数の減少幅(△11.0%)が県内中位帯で、第3次比率シフトも県内平均的な緩やかな水準です。特定産業の急変やタイプの入れ替わりは10年間で観察されず、製造業集積型としての産業構造を維持しながら緩やかに就業規模が縮小する移行パターンと考えられます。10年変化の背景は複数の要因(人口減少・高齢化・産業構造変化等)が絡み合うため、単一の因果として断定はできません。
▼【グラフ:kashiwazaki_産業変化.png 柏崎市の産業構造推移(2010→2015→2020年・積み上げ棒)】

④ 主要業種1〜5位(製造業22.5%×医療福祉13.7%×分散型構成)
就業者数の多い上位5業種を確認します。
| 順位 | 業種名 | 就業者数 | 就業者比率 | 県内絶対値順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 製造業 | 8,755人 | 22.5% | 県内7位 |
| 2位 | 医療・福祉 | 5,346人 | 13.7% | 県内6位 |
| 3位 | 卸売業・小売業 | 4,939人 | 12.7% | 県内7位 |
| 4位 | 建設業 | 4,620人 | 11.9% | 県内5位 |
| 5位 | 他サービス | 2,592人 | 6.7% | 県内4位 |
※出典:総務省(国勢調査 令和2年)
→ 主要業種1位から5位まで22.5%〜6.7%の範囲で、上位3業種合計は48.9%・1-2位差は+8.8ポイントの分散構造です。主要業種5位「他サービス業」の県内絶対値順位4位が業種構成の中で最上位です。
主要業種1位「製造業」の就業者比率22.5%は、県内で製造業を主要業種1位とする25市町村の中で下位帯に位置します。県内の集積型上位(燕市35.2%・三条市28.8%・小千谷市28.6%)と比較すると集積度としては低めですが、絶対規模(8,755人・県内7位)では中越地域4位の就業基盤を持ちます。上位3業種合計48.9%・主要業種1-2位差+8.8ポイントは、特定業種への集中度が中位帯の分散構造と考えられます。
主要業種2位「医療・福祉」5,346人(13.7%)は県内絶対値順位6位で、総就業者順位(7位)を1ランク上回る位置にあります。主要業種3位「卸売業・小売業」4,939人(12.7%)・主要業種4位「建設業」4,620人(11.9%)・主要業種5位「他サービス」2,592人(6.7%)が続き、上位5業種で総就業者の67.5%を占める分散型の業種構成となっています。
主要業種1〜5位以外の業種構造の特徴(電気ガス業県内2位・業種横断ランキング上振れ)については、次の章⑤で個別に扱います。
▼【グラフ:kashiwazaki_就業者数.png 柏崎市の業種別就業者数(2020年・上位10業種)】

⑤ 柏崎特有:電気ガス業就業者県内2位×業種横断ランキング上振れの構造
柏崎市の業種構造の最大の特徴は、業種横断ランキング上で電気ガス業就業者数が県内2位(1,236人・新潟市に次ぐ)に位置する点です。総就業者県内7位・製造業就業者県内7位という中位帯の順位に対して、電気ガス業だけ順位が5ランク上振れます(章⑤ サマリー)。
柏崎市の業種構造は、19業種中18業種が県内10位以内(農業・林業のみ16位)に収まる広範囲な業種カバレッジを持ちます。中でも電気ガス業就業者数は1,236人で県内2位となり、総就業者順位(7位)を5ランク上回る業種横断ランキング上の上振れが柏崎市固有の特徴として観察できます。同時に他サービス業4位・鉱業5位・建設業5位も総就業者順位を上回る位置にあり、業種横断ランキング上振れが複数業種で並列に発生する構造です。
電気ガス業就業者数 県内2位(1,236人・新潟市に次ぐ)
県内上位10市町村の電気ガス業就業者数を整理します。
| 順位 | 市町村 | 電気ガス業就業者数 |
|---|---|---|
| 1 | 新潟市 | 2,383人 |
| 2 | 柏崎市 | 1,236人 |
| 3 | 長岡市 | 808人 |
| 4 | 上越市 | 558人 |
| 5 | 新発田市 | 277人 |
| 6 | 三条市 | 191人 |
| 7 | 佐渡市 | 181人 |
| 8 | 糸魚川市 | 165人 |
| 9 | 南魚沼市 | 154人 |
| 10 | 聖籠町 | 150人 |
※出典:総務省(国勢調査 令和2年)
→ 柏崎市の電気ガス業就業者1,236人は県内2位で、総就業者県内2位の長岡市(808人)・県内3位の上越市(558人)を上回る位置にあります。
柏崎市の電気ガス業就業者1,236人は新潟市(2,383人)に次ぐ県内2位で、県内3位の長岡市(808人)・県内4位の上越市(558人)を上回ります。総就業者県内7位・製造業就業者県内7位という中位帯の順位に対して、電気ガス業だけ順位が業種横断ランキング上で県内2位まで上振れるのは柏崎市固有の乖離パターンです。事業所立地に関連する構造要素と考えられますが、電気ガス業の内訳(電力業・ガス業・熱供給業・水道業)は本統計では判別できないため、要素の内訳は本記事の範囲外です。
10年推移では電気ガス業就業者は2010年1,131人→2015年1,293人→2020年1,236人と、10年で+105人(+9.3%)の横ばい〜微増を保っています。総就業者数が10年で△11.0%減少する中で、電気ガス業就業者は10年前の水準を上回ったまま推移しており、業種横断ランキング上での県内2位という位置は10年間安定していると考えられます。
業種横断ランキング上振れ(総就業者7位を上回る業種)
電気ガス業以外にも、総就業者順位(7位)を上回る位置にある業種を整理します。
| 業種 | 柏崎市の就業者数 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 電気ガス | 1,236人 | 県内2位 |
| 他サービス | 2,592人 | 県内4位 |
| 鉱業 | 66人 | 県内5位 |
| 建設業 | 4,620人 | 県内5位 |
| 教育 | 1,619人 | 県内5位 |
| 情報通信 | 390人 | 県内6位 |
| 学術技術 | 841人 | 県内6位 |
| 生活娯楽 | 1,332人 | 県内6位 |
| 医療・福祉 | 5,346人 | 県内6位 |
| 公務 | 1,194人 | 県内6位 |
※出典:総務省(国勢調査 令和2年)
→ 電気ガス業1,236人が県内2位で総就業者順位(7位)を5ランク上回り、他サービス4位・鉱業5位・建設業5位・教育5位も総就業者順位を上回る位置にあります。
他サービス業2,592人(県内4位)は新潟・長岡・上越に次ぐ4番目の水準で、業種順位マトリクス上の最上位です。19業種中18業種が県内10位以内(農業・林業のみ16位)という業種カバレッジは、地域拠点機能を持つ市町村に見られるパターンと考えられ、中越地域内では長岡市に次ぐ位置になります。
数値の意味(データから読み取れる範囲):
柏崎市の業種構造は「電気ガス業県内2位の突出」と「他サービス4位・鉱業5位・建設業5位・教育5位の並列的な上振れ」が同時に発生する構造で、業種横断ランキング上での上振れは1業種の突出型(電気ガス業)と複数業種の並列型が併存するパターンとして観察できます。特に電気ガス業県内2位×総就業者7位の5ランク乖離は他市町村では見られない柏崎固有の観察で、事業所立地に関連する構造要素と考えられます(詳細な内訳・成立背景は本記事の範囲外)。
⑥ 柏崎特有:製造業5指標並列6位(30市町村で唯一の並列パターン)
柏崎市の製造業は事業所数・従業者数・出荷額・付加価値額・現金給与総額の5指標がすべて県内6位で揃う「並列6位」の構造を持ちます。この構造は30市町村中で柏崎市のみが該当する希少な並列パターンです(章⑥ サマリー)。
柏崎市の製造業は製造品出荷額約2,015.5億円(県内6位)・付加価値額約892.8億円(県内6位)・製造業事業所数225か所(県内6位)・製造業従業者数7,573人(県内6位)・現金給与総額約326.3億円(県内6位)の5指標がすべて県内6位で並ぶ構造を持ちます。県内上位5市(新潟・長岡・燕・三条・上越)から明確に離れた6位帯の代表として、中規模製造業市町村群(新発田・村上・十日町・南魚沼・胎内)を率いる位置にあります。
2022年の製造業指標を規模と効率の両面で整理します。
| 指標 | 数値 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 製造業事業所数 | 225か所 | 6位 |
| 製造業従業者数 | 7,573人 | 6位 |
| 製造品出荷額(2022年) | 約2,015.5億円 | 6位 |
| 付加価値額(2022年) | 約892.8億円 | 6位 |
| 現金給与総額(2022年) | 約326.3億円 | 6位 |
| 付加価値率 | 44.3% | 15位 |
| 1人あたり付加価値額 | 1,179万円/人 | 11位 |
| 事業所あたり従業者 | 33.7人/事業所 | — |
※出典:経済産業省(経済構造実態調査 令和4年)※従業者4人以上の事業所が対象
→ 事業所数・従業者数・出荷額・付加価値額・現金給与総額の5指標がすべて県内6位で並び、6位帯の代表として県内上位5市から明確に離れた位置にあります。
製造業指標上位10市町村の中での柏崎市の位置を整理します。
| 順位 | 市町村 | 事業所数(か所) | 従業者数(人) | 出荷額(億円) | 付加価値額(億円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 新潟市 | 1,068 | 35,970 | 11,850.8 | 4,553.3 |
| 2 | 長岡市 | 854 | 25,045 | 6,571.2 | 2,563.5 |
| 3 | 燕市 | 798 | 15,945 | 4,457.4 | 1,614.5 |
| 4 | 三条市 | 590 | 13,241 | 2,963.5 | 1,171.7 |
| 5 | 上越市 | 373 | 16,008 | 5,901.0 | 2,878.1 |
| 6 | 柏崎市 | 225 | 7,573 | 2,015.5 | 892.8 |
| 7 | 新発田市 | 161 | 6,724 | 1,642.1 | 740.4 |
| 8 | 村上市 | 154 | 4,571 | 763.2 | 315.5 |
| 9 | 十日町市 | 149 | 3,170 | 391.9 | 166.1 |
| 10 | 南魚沼市 | 141 | 3,662 | 815.4 | 313.0 |
※出典:経済産業省(経済構造実態調査 令和4年)
→ 柏崎市の5指標がすべて県内6位で並び、7位の新発田市(事業所数161・従業者数6,724人・出荷額約1,642億円・付加価値額約740億円)に対して規模的な差を保つ位置にあります。
事業所数・従業者数・出荷額・付加価値額・現金給与総額の5指標がすべて県内6位で揃うのは30市町村で柏崎市のみで、規模順位が完全に整合する希少な並列パターンです。県内上位5市(新潟・長岡・燕・三条・上越)は事業所数400〜1,000か所・従業者13,000〜36,000人・出荷額約2,963億円〜約11,851億円と規模的に大きく離れており、柏崎市は上位5市から明確に離れた6位帯の代表として、下位群のトップに位置しています。
生産性指標では付加価値率44.3%(県内15位・中位)・1人あたり付加価値額1,179万円/人(県内11位)で、県平均加重1,188万円/人を△9万円下回る中位帯の水準です。県内で「高付加価値製造業型」に分類される上越市(1,798万円/人・県内3位)・妙高市・胎内市とは明確に異なる中位帯で、規模5指標6位・生産性中位という「規模先行・生産性加重平均並み」の構造として整理できます。
数値の意味(データから読み取れる範囲):
柏崎市の製造業は、事業所数から現金給与総額までの5指標が県内6位で並ぶ「並列6位」の希少な構造を持ち、中規模製造業市町村群のトップに位置しています。1人あたり付加価値額1,179万円/人は製造業事業所ベース(従業者4人以上)の労働生産性指標で、県平均加重を△9万円下回る中位水準です。個別事業所の給与や賃金水準そのものではない点に注意が必要です。就職・転職検討者にとっては「県内中規模帯の製造業就業機会が5指標揃って中位で存在する」という判断材料になります。
▼【グラフ:kashiwazaki_県内ランキング.png 新潟県内 製造業指標ランキング(柏崎市を強調)】

⑦ 農業の規模と特徴(産出額16位×耕地14位×比率30位・都市規模による分母効果)
農業の規模と効率を整理します。
| 指標 | 数値 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 農業・林業就業者数(2020年) | 1,077人 | 16位 |
| 農業経営体数(2020年) | 1,040戸 | 15位 |
| 農業産出額(2022年推計) | 約46.7億円 | 16位 |
| 経営耕地面積(2020年) | 約3,476ha | 14位 |
| 農家1戸あたり産出額 | 約449万円/戸 | — |
| 農地1haあたり産出額 | 134万円/ha | 16位 |
※出典:農林水産省(市町村別農業産出額(推計)令和4年・農林業センサス 令和2年)・総務省(国勢調査 令和2年)
→ 農業・林業就業者・経営体・産出額・耕地・1haあたり産出額のいずれも県内14〜16位帯の中位で、農業指標がおおむね揃って中位に位置します。
「絶対数中位×比率最下位」の分母効果
柏崎市の農業・林業就業者数1,077人は県内16位・農業経営体数1,040戸は県内15位で、絶対数では県内中位に位置します。一方、第1次産業就業者比率は2.9%で県内30位(最下位)となり、絶対数順位(16位)と比率順位(30位)に14ランクの乖離があります。この乖離は、総就業者38,970人という都市規模による分母効果と考えられます。
農業産出額約46.7億円は県内16位、農地1haあたり産出額134万円/haは県内16位で、産出額と単位あたり効率が県内中位で揃う構造です。中越地域内では長岡市(約172.1億円・県内4位)・三条市(約71.0億円・県内10位)に次ぐ位置で、農業規模としては中越地域中位帯に属します。
製造業集積型の中の農業の位置
柏崎市は産業タイプ「製造業集積型」で第1次比率2.9%(県内30位・最下位)ですが、農業産出額約46.7億円の水準は保有しています。総就業者県内7位の都市規模の中で農業就業者・経営体・産出額が中位で存在する構造と考えられます。
柏崎市の主要農産品(コメ品種・野菜・果樹等)の詳細は本記事の範囲外です。柏崎市公式サイト・JA柏崎・農林水産省の関連資料を参照してください。
⑧ 中越地域の中の柏崎市(中越4位×製造業集積型4市町村の一角)
柏崎市は中越地域16市町村中で総就業者4位に位置し、長岡・三条・燕とともに中越地域の製造業集積型の一角を占めます。県内で唯一の「並列6位×電気ガス業県内2位」の複合構造は中越地域内でも独自のパターンです(章⑧ サマリー)。
柏崎市は中越地域の日本海側に位置する市域で、中越地域4位の就業規模を持ちます。ここでは、中越地域内での柏崎市の位置と、製造業集積型市町村群の中での柏崎市の位置の2つの視点で広域構造を整理します。
中越地域16市町村内での柏崎市の位置
中越地域主要7市町村の総就業者と産業タイプを整理します。
| 中越内順位 | 市町村 | 総就業者数 | 産業タイプ |
|---|---|---|---|
| 1 | 長岡市 | 128,543人 | 製造業集積型 |
| 2 | 三条市 | 49,378人 | 製造業集積型 |
| 3 | 燕市 | 41,335人 | 製造業集積型 |
| 4 | 柏崎市 | 38,970人 | 製造業集積型 |
| 5 | 南魚沼市 | 28,656人 | 複合型 |
| 6 | 十日町市 | 26,103人 | 複合型 |
| 7 | 見附市 | 20,045人 | 製造業集積型 |
※出典:総務省(国勢調査 令和2年)
→ 柏崎市は中越地域4位規模で、上位3市(長岡・三条・燕)に次ぐ製造業集積型の一角を占めます。中越地域内で製造業集積型に分類される市町村は長岡・三条・燕・柏崎・見附・小千谷・加茂・魚沼・田上・弥彦・刈羽・出雲崎の12市町村で、柏崎市はそのうち4位規模です。
柏崎市の総就業者38,970人は中越地域4位で、3位の燕市(41,335人)に近い規模、5位の南魚沼市(28,656人)を上回る規模の位置にあります。中越地域の産業構造は製造業集積型が中心で、長岡・三条・燕・柏崎の上位4市はいずれも製造業集積型に分類されます。
複合構造は中越地域内でも独自パターン
章⑤で扱った電気ガス業県内2位(1,236人・新潟市に次ぐ)と、章⑥で扱った製造業5指標並列6位(30市町村で唯一)を併せ持つ市町村は県内で柏崎市のみです。長岡市・三条市・燕市の中越地域上位3市はいずれも製造業就業比率20%以上の集積型ですが、電気ガス業では長岡市3位・三条市6位・燕市が上位10位圏外という順位分布で、柏崎市の電気ガス業県内2位は中越地域内でも他市町村と大きく異なるパターンとなっています。
数値の意味(データから読み取れる範囲):
柏崎市は中越地域16市町村中で総就業者4位(38,970人)に位置し、長岡・三条・燕とともに中越地域の製造業集積型の一角を占めます。製造業5指標並列6位×電気ガス業県内2位という複合構造は県内で柏崎市のみが該当する希少なパターンで、中越地域内および製造業集積型市町村群の中での構造的な差異を理解するうえで、この2つの独自性を軸に捉えることが有効な視点となります。
⑨ 移住検討者・就職転職・在住地域研究への読み方
本章は「柏崎市 産業構造」「柏崎市 電気ガス 就業」「柏崎市 製造業 規模」等の検索意図に対する、産業構造データから読み取れる判断材料の整理です。個別の意思決定を代替するものではありません。
視点1:新潟在住者・地域研究者向け(中越4位×並列6位×電気ガス業2位の位置確認)
柏崎市は中越地域4位規模の製造業集積型都市で、県内で唯一の「製造業5指標並列6位×電気ガス業県内2位」の構造を持ちます。
| 読み取り材料 | データ根拠 |
|---|---|
| 中越地域内の位置 | 中越4位規模(38,970人)・上位3市(長岡・三条・燕)に次ぐ製造業集積型の一角 |
| 業種構造の特徴 | 19業種中18業種が県内10位以内(農業・林業のみ16位)・電気ガス業県内2位・他サービス4位・鉱業5位・建設業5位・教育5位の上振れ |
| 製造業の位置 | 事業所数225か所(県内6位)・従業者数7,573人(県内6位)・出荷額約2,015.5億円(県内6位)の並列6位 |
| 電気ガス業の位置 | 就業者1,236人が県内2位(新潟市2,383人に次ぐ・長岡市808人・上越市558人を上回る) |
| 10年変化 | 総就業者△11.0%(減少幅県内12位・中位)・第3次比率+1.3pt(プラス変化順位18位・県平均的) |
新潟在住者や地域研究者にとって、柏崎市は「県内で唯一の製造業並列6位構造を持つ中越地域4位の製造業集積型都市」として位置づけられます。電気ガス業就業者県内2位は他市町村では見られない業種横断ランキング上の上振れで、事業所立地に関連する構造要素と考えられます(内訳や成立背景は本記事の範囲外)。
視点2:就職・転職検討者向け(並列6位の製造業労働市場×電気ガス業県内2位の労働市場)
柏崎市は総就業者38,970人(県内7位)・製造業就業者8,755人(22.5%・県内7位)・電気ガス業就業者1,236人(県内2位)の労働市場を持ちます。
| 読み取り材料 | データ根拠 |
|---|---|
| 労働市場の規模 | 総就業者38,970人(県内7位・中越地域4位) |
| 製造業の就業機会 | 製造業就業者8,755人(22.5%)・製造業事業所ベース従業者7,573人(県内6位)・事業所225か所(県内6位) |
| 製造業の生産性水準 | 付加価値率44.3%(県内15位・中位)・1人あたり付加価値額1,179万円/人(県内11位)・県平均加重1,188万円/人を△9万円下回る中位帯 |
| 電気ガス業の就業機会 | 電気ガス業就業者1,236人(県内2位)・新潟市2,383人に次ぐ規模・長岡市808人を上回る |
| 医療福祉・卸小売・建設業の就業機会 | 医療福祉5,346人(13.7%・県内6位)・卸小売4,939人(12.7%・県内7位)・建設業4,620人(11.9%・県内5位) |
柏崎市の1人あたり付加価値額1,179万円/人は製造業事業所ベース(従業者4人以上)の労働生産性指標で、個別事業所の給与そのものではありません。県平均加重を△9万円下回る中位水準ですが、県内で高付加価値製造業型に分類される上越市(1,798万円/人)・妙高市・胎内市とは異なり、規模5指標並列6位の中規模製造業市町村群のトップに位置します。電気ガス業就業者県内2位は業種横断ランキング上の上振れですが、内訳(電力・ガス・熱供給・水道)は本統計では判別できません。
視点3:意外な観察(並列6位×電気ガス業2位×第1次最下位の3つの数値パターン)
柏崎市の産業構造データから読み取れる「意外な観察」として3つの数値パターンを整理します。
| 読み取り材料 | データ根拠 |
|---|---|
| 製造業5指標並列6位の希少性 | 事業所数・従業者数・出荷額・付加価値額・現金給与総額の5指標がすべて県内6位で揃うのは30市町村で柏崎市のみ |
| 電気ガス業県内2位×総就業者7位の順位乖離 | 業種横断ランキング上で電気ガス業だけ上振れ(総就業者7位に対し電気ガス業2位)・他業種は中位帯 |
| 第1次比率30位(最下位)×絶対数16位の順位乖離 | 農業就業者絶対数は県内16位(1,077人・中位)だが、総就業者38,970人の都市規模による分母効果として第1次比率2.9%が県内最下位に位置 |
これら3つの数値パターンは、柏崎市の産業構造データから機械的に読み取れる観察事実で、他の市町村では見られない柏崎市固有の構造として位置づけられます。個別の成立背景や因果関係は本記事の範囲外です。
⚠️ 上記は「データから読み取れる範囲での判断材料」であり、移住・就業・研究の意思決定を代替するものではありません。
⑩ データの見方・注意点
産業タイプ分類は目安です
本記事の「産業タイプ」(製造業集積型・高付加価値製造業型・農業型・複合型・都市サービス型等)は、産業別就業者比率と製造業指標を組み合わせた分類です。同一タイプでも市町村ごとに主要業種・規模・変化パターンは異なるため、タイプラベルだけで判断せず、本文の各指標を合わせて確認してください。
就業者比率と生産性は別指標です
第1/2/3次産業の就業者比率は「誰がどこで働いているか」を示す指標です。1人あたり付加価値額(製造業事業所ベース)は「製造業の労働生産性の目安」を示す別の指標であり、就業者比率が高いほど生産性が高いとは限りません。
製造業指標は事業所ベースです
⑥で提示する製造品出荷額・付加価値額・1人あたり付加価値額は、経済産業省「工業統計調査」の事業所ベース集計です。市町村内に本社を置く企業ではなく、事業所(工場・作業所等)が市町村内にあることが集計基準となります。県外本社の事業所も含まれる場合があります。
農業産出額は推計値です
⑦で提示する農業産出額は農林水産省「市町村別農業産出額(推計)」による推計値です。市町村単位の農業産出額は農林水産省が農業経営体調査・作物統計等から推計しており、実額とは差が生じる場合があります。
農業産出額と農家収入は別です
農業産出額は市町村内で生産された農産物の推定額(生産額ベース)で、農家の手取り収入とは異なります。生産コスト・流通経費・農業経営体の規模差により、産出額と農家収入の関係は市町村ごとに異なります。
主要業種比率の分母は総就業者数です
②〜⑤で提示する主要業種の比率は、国勢調査「産業(大分類)別就業者数」を分母として計算しています。分母は当該市町村に居住する15歳以上就業者(従業地ではなく居住地ベース)です。市町村外へ通勤する就業者も含まれます。
10年変化は国勢調査5年ごとの比較です
③で提示する2010年→2015年→2020年の10年変化は、国勢調査(5年ごと実施)の3時点比較です。年次データではないため、単年度のショック(特定事業所の開設・閉鎖等)の影響が5年間の中で吸収されている場合があります。
産業タイプは順位ではありません
産業タイプの分類(製造業集積型等)は市町村の産業構造の特徴を示す分類であり、優劣を示すものではありません。「複合型」が「農業型」より優れているという意味ではなく、産業の集中度や分散度の違いを示す指標です。
まとめ
柏崎市の産業構造の特徴(データから読み取れる範囲)
- 産業タイプは製造業集積型。総就業者数38,970人は県内7位・中越地域4位、第1次産業比率2.9%は県内30位(最下位)、第2次産業比率34.5%は県内10位、第3次産業比率61.0%は県内11位の構成
- 製造業5指標がすべて県内6位で並ぶ「並列6位」構造:事業所数225か所・従業者数7,573人・出荷額約2,015.5億円・付加価値額約892.8億円・現金給与総額約326.3億円(30市町村中で柏崎市のみが該当する希少な並列パターン)
- 電気ガス業就業者数1,236人が県内2位(新潟市2,383人に次ぐ・県内3位の長岡市808人・県内4位の上越市558人を上回る業種横断ランキング上の上振れ)
- 19業種中18業種が県内10位以内(農業・林業のみ16位):電気ガス業2位・他サービス4位・鉱業5位・建設業5位・教育5位・情報通信6位・学術技術6位・生活娯楽6位・医療福祉6位・公務6位等
- 生産性指標は付加価値率44.3%(県内15位・中位)・1人あたり付加価値額1,179万円/人(県内11位)で、県平均加重1,188万円/人を△9万円下回る中位帯
- 中越地域16市町村内で総就業者4位、長岡・三条・燕とともに中越地域の製造業集積型の一角
- 農業指標は農業・林業就業者1,077人(県内16位)・農業経営体1,040戸(県内15位)・農業産出額約46.7億円(県内16位)・耕地面積約3,476ha(県内14位)とおおむね中位で揃う
10年間の産業構造変化
2010年から2020年にかけて総就業者は△11.0%(△4,817人)減少し、この減少幅は県内で12番目に大きい中位水準となりました(阿賀町△18.2%・佐渡△18.0%・関川△16.1%・糸魚川△13.6%・十日町/津南△13.0%等が上位)。産業構造の比率変化では第3次産業比率+1.3pt(プラス変化順位18位)と県内平均的な緩やかな第3次シフトのパターンで、第1次△0.9pt・第2次△1.1pt・第3次+1.3ptと三次同時変化が均等的に進みました。電気ガス業就業者は10年で1,131人→1,293人→1,236人と+105人(+9.3%)の横ばい〜微増を保ちました。
派生指標で見える意外な観察
- 製造業5指標並列6位の希少性:事業所数・従業者数・出荷額・付加価値額・現金給与総額の5指標がすべて県内6位で揃うのは30市町村で柏崎市のみが該当する希少な並列パターン
- 電気ガス業県内2位×総就業者7位の順位乖離:業種横断ランキング上で電気ガス業だけ大きく上振れ(7位→2位)・新潟市に次ぐ位置・県内3位の長岡市・県内4位の上越市を上回る
- 第1次比率30位(最下位)×絶対数16位の順位乖離:農業就業者絶対数は県内16位(1,077人・中位)だが、総就業者38,970人の都市規模による分母効果として観察できる構造
- 19業種中18業種が県内10位以内(農業・林業のみ16位):地域拠点機能を持つ市町村に見られる業種カバレッジで、中越地域内では長岡市に次ぐ位置
- 中越地域4位×製造業集積型×並列6位×電気ガス業県内2位という組合せは県内で柏崎市のみ:中越地域上位4市(長岡・三条・燕・柏崎)の一角を占めながら、業種横断ランキング上で他市町村では見られない上振れパターンを持つ位置
この記事の執筆・データについて
執筆: 新潟データ(新潟県在住の個人運営)
データ基準日: 令和2年(2020年)国勢調査/令和4年(2022年)工業統計調査・市町村別農業産出額(推計)/令和2年(2020年)農林業センサス/令和3年(2021年)経済センサス-活動調査
更新日: 2026-08-28
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本記事は公的統計を整理・解釈したデータ記事です。専門的な投資助言・移住助言・事業判断助言ではありません。移住・就業・起業・出店等の重要な意思決定にあたっては、原典データおよび該当分野の専門家にご確認ください。
出典
- 産業別就業者数(第1〜3次産業・主要業種):
総務省(国勢調査 令和2年・平成27年・平成22年) - 製造品出荷額・製造業従業者数・付加価値額:
経済産業省(工業統計調査 令和4年) - 農業産出額:
農林水産省(市町村別農業産出額(推計)令和4年) - 農家数・農地面積:
農林水産省(農林業センサス 令和2年) - 事業所数・従業者数:
総務省・経済産業省(経済センサス-活動調査 令和3年)
派生値の算出方法:
本記事で使用する「県平均・県合計・倍率」等の派生値は、新潟県30市町村の集計値から算出しました。
- 県平均:30市町村の該当指標の単純平均
- 県合計:30市町村の該当指標の合計値
- 県内順位:30市町村を該当指標の降順(または昇順)でソートした順位
- 1人あたり付加価値額:付加価値額 ÷ 製造業従業者数(工業統計調査の事業所ベース)
- 主要業種比率:業種別就業者数 ÷ 総就業者数(国勢調査)
データ基準日:令和2年(2020年)国勢調査・令和4年(2022年)工業統計調査・市町村別農業産出額
次回更新推奨:令和7年(2025年)国勢調査データ公表後、令和6年(2024年)工業統計調査データ公表後

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