阿賀町の人口データ 高齢者1人あたりの働く世代は1人に満たず、社会移動回転率は県内で2番目に低い

データ

阿賀町の人口は9,047人で県内23位、高齢化率44.60%は県内で一番高く、40%を超えるのは阿賀町だけです。
この町でこれから先に関わる数値は2つあります。働く世代1人が向き合う相手は何人になるのか、同じ年齢の子どもは何人いるのか。働く世代1人が向き合う相手の数は県内で一番多く、14歳以下が占める割合5.40%は県内で一番低い値です。この記事では30市町村の順位と並べて示します。


人口9,047人と、県内で一番高い高齢化率44.60%

阿賀町の人口は9,047人で、県内23位です。世帯数4,167世帯は県内24位です。

指標値基準県内順位
総人口9,047人住民基本台帳 2025年23位
世帯数4,167世帯住民基本台帳 2025年24位
1世帯あたりの人数2.17人住民基本台帳 2025年県内で4番目に少ない(新潟市と同率)
総面積952.89 km²国土地理院 2026年県内で3番目に広い
人口密度9.5人/km²住民基本台帳 2025年・国土地理院 2026年30位

面積は県内で3番目に広く、人口密度は県内30位です。年少人口は14歳以下、生産年齢人口は15〜64歳を指します。

年齢区分人数構成率構成率の県内順位
14歳以下492人5.40%県内で一番低い
15〜64歳4,518人49.90%県内で一番低い
65歳以上4,037人44.60%県内で一番高い

いずれも住民基本台帳2025年の値です。40%を超える高齢化率は県内で阿賀町だけで、生産年齢人口率49.90%も県内で一番低い値です。

順位市町村高齢化率
1阿賀町44.60
2関川村39.90
3粟島浦村39.40
⋮⋮⋮
30聖籠町24.60

4時点のうち2010年から2020年は国勢調査、2025年は住民基本台帳の値です。

時点人口前の時点からの増減率県内順位(減少率の低い順)
2010年(国勢調査)13,303人——
2015年(国勢調査)11,680人-12.20%30位
2020年(国勢調査)9,965人-14.68%30位
2025年(住民基本台帳)9,047人-9.21%29位

3つの期はいずれも、減少率が県内で一番大きいか2番目に大きい水準です。最後の期は、国勢調査2020年10月1日から住民基本台帳2025年1月1日までの比較です。2010年から2025年までは-4,256人・-31.99%で、減少率は県内で一番大きい値です。

阿賀町は下越地方の阿賀野川流域に位置します。2005年4月に旧津川町・鹿瀬町・上川村・三川村が合併して成立しました。


高齢者1人に対する働く世代が1人に満たない町

高齢者1人あたり生産年齢人口は、65歳以上1人に対して15〜64歳が何人いるかの値です。現役1人あたり非現役人数は、15〜64歳1人に対して14歳以下と65歳以上が合わせて何人いるかの値です。

推計では、阿賀町の高齢者1人あたり生産年齢人口は2020年の時点で0.88人です。この値が1.00人を下回るのは県内で1市町村あり、阿賀町がそれにあたります。

▼【グラフ:population_dependency.png 阿賀町の高齢者1人あたり生産年齢人口と現役1人あたり非現役人数の推計(2020年から2050年)】

2050年には0.51人まで下がります。推計の期間を通して、働く世代1人が向き合う相手の数は増え続けます。

住民基本台帳2025年では、高齢者1人あたり生産年齢人口は1.12人、現役1人あたり非現役人数は1.00人です。推計とは別の統計なので、2つをつないだ変化量は出していません。

高齢化率は推計で63.80%になり、半数を超える見通しの13市町村に阿賀町も含まれます。

この問いについて、明るい材料に当たる数値はありません。ほかの指標で埋め合わせることもしません。働く世代にかかる重さは、人口が減る速さとは別に見る必要があります。


県内で2番目に低い社会移動回転率3.90%と、県内で一番大きい人口減少率

社会移動回転率は、転入と転出を合わせた人数を人口で割った値です。出生と死亡による増減を自然増減、転入と転出などによる増減を社会増減と呼び、昼夜間人口比は夜間人口に対する昼間人口の割合です。阿賀町の社会移動回転率3.90%は、県内で2番目に低い値です。

▼【グラフ:population_turnover.png 阿賀町の転入と転出(2024年)】

1年の転入は104人で、1日あたり0.3人です。転出246人が上回り、社会増減は-144人です。

転入と転出を合わせた350人は、人口9,047人の3.90%にあたります。1日あたりにすると1.0人です。この割合が県内で2番目に低いということは、1年のあいだに町を出入りする人が、人口の規模に対して県内でも少ないということです。住んでいる人から見れば、町にいる人の顔ぶれが1年を通してほとんど変わりません。

一方で、2024年の人口減少率-3.92%は県内で一番大きい値です。出入りする人が少ないことと、人口が減る速さは別に動きます。

順位市町村人口増減率
1湯沢町1.80
───── 0(増加と減少の境) ─────
2聖籠町-0.49
⋮⋮⋮
29粟島浦村-3.41
30阿賀町-3.92

住民基本台帳の2024年の動態は次の値です。

指標値県内順位
出生20人県内で26番目に多い
死亡245人県内で21番目に多い
自然増減-225人県内で10番目に減少が小さい
人口増減-369人県内で10番目に減少が小さい

総減少の61.00%は、出生と死亡の差です。出生は死亡の8.16%にあたり、この割合は県内で2番目に低い水準です。

住民の出入りとは別に、日中の出入りもあります。阿賀町の昼夜間人口比95.2は昼間人口が夜間人口を下回る値で、下回るのは県内30市町村のうち17です。

新しく入ってくる人の数だけで町の変わり方を見積もると、実際の減り方を小さく見誤ります。


県内3番目に広い町で、密度は県内最低

総面積のうち、林野や湖沼などを除いた部分が可住地面積です。人口をこの面積で割った値が可住地人口密度です。

▼【グラフ:population_density.png 阿賀町の人口密度(総面積と可住地面積で割った値・2025年)】

総面積952.89 km²は県内で3番目に広い水準です。人口密度9.5人/km²は県内30位です。住める土地に限って数え直すと53.7人/km²に上がりますが、これも県内で一番低い水準です。

可住地割合17.70%は県内で4番目に低い値で、町の面積の大部分は人が住む区分に入りません。

順位市町村人口密度
1新潟市1048.9
⋮⋮⋮
28湯沢町23.2
29関川村15.7
30阿賀町9.5

住まいや店の場所を探すときは、地図で見た町の広さと人が住んでいる範囲が一致しない点が前提になります。


同じ年齢の子どもは平均32.8人、推計では平均9.3人

14歳以下は492人です。これを15の年齢に分けると、同じ年齢の子どもは平均32.8人になります。年少人口率5.40%は県内で一番低い値です。

▼【グラフ:population_forecast_age.png 阿賀町の年齢3区分別の人口推計(2020年から2050年)】

年齢区分2050年の推計人口2020年からの増減率県内順位(減少幅の大きい順)
14歳以下139人-79.30%1位
15〜64歳1,236人-71.60%1位
65歳以上2,427人-50.90%2位

推計では、同じ年齢の子どもが平均9.3人になります。3つの区分のなかで、子どもの減り方が一番大きい形です。推計で14歳以下が増える市町村は県内にありません。

子どもの人数の面では、読者に返せる数値がなく、ほかの区分の減り方と比べて和らげることもしません。同じ年ごろの子と出会える機会は、人数の面から限られます。


まとめ|1人に満たない働く世代と、同じ年齢の子ども9.3人

冒頭で挙げた2つ——働く世代1人が向き合う相手の数と、同じ年齢の子どもの人数——について、記事の数値をまとめます。

阿賀町では、高齢者1人に対する働く世代が2020年の推計で1人に満たず、その状態にある市町村は県内で阿賀町だけです。推計の期間を通して、働く世代1人が向き合う相手の数は増え続けます。高齢化率44.60%も、40%を超える唯一の値です。

1年に出入りする人は350人で、人口の3.90%にとどまります。顔ぶれは変わりにくい一方で、2024年の人口減少率-3.92%は県内で一番大きい値です。出入りの少なさと減る速さが、別に動いています。

面積は県内で3番目に広く、人口密度と住める土地あたりの密度はどちらも県内最低です。地図で見た広さと、人が住んでいる範囲は一致しません。

14歳以下492人を15の年齢に分けると、同じ年齢の子どもは平均32.8人です。推計では平均9.3人になります。年少人口率5.40%も県内で一番低い値です。

冒頭の2つに戻ると、働く世代1人が向き合う相手の数は推計の期間を通して増え続け、同じ年齢の子どもは平均9.3人になります。この2つが、記事の数値から読み取れる先々の見通しです。顔ぶれの変わりにくさは、そのどちらも和らげません。

この節の数値の基準は次のとおりです。

基準この節で使っている数値
住民基本台帳 2025年高齢化率44.60%・年少人口率5.40%・同じ年齢の子ども平均32.8人
住民基本台帳 2024年の動態転入と転出の350人・3.90%・-3.92%
将来推計(国勢調査2020年基準)高齢者1人あたりの働く世代が1.00人未満・同じ年齢の子ども平均9.3人
住民基本台帳 2025年・国土地理院 2026年・総務省統計局 2024年総面積の県内3番目・人口密度と可住地人口密度の県内最低

この記事の数値が示す範囲

  • 住民基本台帳(2025年1月1日)・国勢調査(各年10月1日)・将来推計(国勢調査2020年基準)は、集計の方法と時点が違います。この記事では基準の違う数値をつないだ増減は出していません。
  • 同じ年齢の子どもの人数は、14歳以下の人数を15の年齢に分けた公表値です。学年ごとの人数を示すものではありません。この記事で15で割ったものでもありません。
  • 現役1人あたり非現役人数の1.00人(住民基本台帳2025年)と、高齢者1人あたり生産年齢人口の1.00人というしきい値は、別の指標です。この記事では、しきい値としての1.00人だけを比較に使っています。
  • 可住地面積は統計上の区分です。実際に宅地かどうかや、土地利用の内訳は含みません。
  • 人口密度と可住地人口密度は町全体を平均した値で、町内のどこに人が集まっているかは対象外です。
  • 社会増減は職権記載・職権消除を含むため、転入から転出を引いた値と一致しません。
  • 転入元・転出先と、昼間に町外へ出る人の行き先は、この記事の数値には含まれません。
  • 将来推計は常住人口が対象です。2050年の昼間人口は公表されていません。

出典・情報基準日

データ出典基準日・年次
人口・世帯数・年齢3区分・人口密度総務省『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数』2025年1月1日現在
転入・転出・出生・死亡・自然増減・社会増減・人口増減同上(人口動態)2024年1月〜12月
総人口の推移・昼間人口・夜間人口・昼夜間人口比総務省『国勢調査』2010・2015・2020年 各10月1日
将来推計(総人口・年齢3区分・構成率・扶養指標)国立社会保障・人口問題研究所『日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)』2023年12月公表・国勢調査2020年基準(推計値は2020・2040・2050年)
総面積国土地理院『全国都道府県市区町村別面積調』2026年4月1日現在
可住地面積・可住地割合・可住地人口密度総務省統計局『統計でみる市区町村のすがた 2026』(社会・人口統計体系 可住地面積)2024年データ(2026年6月19日公表)

推移の4時点は、2010年から2020年が国勢調査、2025年が住民基本台帳です。

データの見方

  • 住民基本台帳の人口は、届け出に基づく登録者の数です。国勢調査は調査時点に住んでいる場所を調べる全数調査で、同じ地域でも両者の値は一致しません。
  • 昼間人口は従業地・通学地集計による値で、通勤・通学による町外との出入りを反映しています。
  • 将来推計は、国勢調査2020年を基準に、出生・死亡・移動の傾向が続いた場合の値です。
  • 割合は小数を丸めているため、内訳の合計が全体と一致しない場合があります。
  • 順位の抜粋表にある ⋮ は省略を示すもので、連続した順位ではありません。

免責

本記事の数値は情報基準日時点のものです。最新の状況は各出典元および阿賀町の公式情報をご確認ください。

運営者情報

本記事は、新潟県の公的統計をもとに運営者が個人で作成しています。

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