魚沼市では年間63戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は20位、1,000人あたり着工戸数は22位です。
H25年度比で-44.7%減少(114戸→63戸で△51戸)と、県内で3割以上減少している21市町村と同様の傾向です。用途別では全用途で減少(持家-52%・貸家-11%・分譲-40%)となっており、特に貸家はH30時点で38戸まで一時倍増した後、R5で16戸に戻る変動が見られます。持家減少幅(△47戸)が全体減少幅の大部分を占め、全用途縮小型のパターンです。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、魚沼市の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は63戸(県内20位・1,000人あたり22位)
- H25年度比で-44.7%減少
- 着工住宅のうち持家69.8%(44戸)・貸家25.4%(16戸)・給与住宅0.0%(0戸)・分譲4.8%(3戸)
- 1,000人あたり着工戸数は1.94戸/千人(県平均2.70戸・県内22位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
魚沼市の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 63戸 | — | 20位 |
| 持家 | 44戸 | 69.8% | — |
| 貸家 | 16戸 | 25.4% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 0戸 | 0.0% | — |
| 分譲住宅 | 3戸 | 4.8% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
持家が69.8%を占め、戸建てが中心となっています。貸家比率25.4%は近隣で高い水準(南魚沼市7.6%・十日町市0%・小千谷市29.9%)、分譲4.8%は近隣中位、給与住宅(社宅等)は0戸です。
▼【グラフ:uonuma_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・魚沼市を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 114戸 | 91戸 | 18戸 | 0戸 | 5戸 |
| H30年度(2018年度) | 98戸 | 56戸 | 38戸 | 0戸 | 4戸 |
| R5年度(2023年度) | 63戸 | 44戸 | 16戸 | 0戸 | 3戸 |
| 10年変化(H25→R5) | -44.7%減少 | -51.6% | -11.1% | — | -40.0% |
魚沼市の合計着工戸数はH25年度の114戸からR5年度の63戸へ推移しました(△51戸・-44.7%)。減少はH25→H30の5年間で-14.0%と緩やかでしたが、H30→R5の5年間で-35.7%と後半5年で加速しました。
10年間の推移を用途別に見ると、全用途で減少しています。持家が-51.6%減少(91戸→44戸で△47戸)と大きく減少し、全体減少幅の大部分を占めています。貸家は-11.1%減少(18戸→16戸で△2戸)ですが、H30時点で38戸まで一時倍増した後R5で16戸に戻る変動が見られます。分譲は-40.0%減少(5戸→3戸で△2戸)と絶対数は極小です。持家縮小が全体減少の主要因で、貸家は中間年で膨らんだ後にH25水準近くまで戻る動きです。
▼【グラフ:uonuma_着工推移.png 魚沼市と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 91戸(79.8%) | 56戸(57.1%) | 44戸(69.8%) | -51.6% |
| 貸家 | 18戸(15.8%) | 38戸(38.8%) | 16戸(25.4%) | -11.1% |
| 給与住宅 | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | — |
| 分譲 | 5戸(4.4%) | 4戸(4.1%) | 3戸(4.8%) | -40.0% |
H25年度時点で持家が79.8%を占めていたのに対し、R5年度は69.8%となっています。貸家は15.8%→25.4%、分譲は4.4%→4.8%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:uonuma_用途別.png 魚沼市の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 魚沼市 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 32,522人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 63戸 | 20位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 1.94戸 | 22位 |
魚沼市の1,000人あたり着工戸数は1.94戸/千人で、新潟県30市町村の22位です。県平均(2.70戸/千人)の約72%にとどまり、近隣(南魚沼市2.25戸・小千谷市2.67戸・十日町市1.36戸)と比較すると中位の水準です。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
魚沼市と近隣市町村(南魚沼市・十日町市・小千谷市・長岡市・阿賀町)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 魚沼市 | 63戸 | 1.94戸 | 69.8% |
| 南魚沼市 | 118戸 | 2.25戸 | 89.8% |
| 十日町市 | 64戸 | 1.36戸 | 96.9% |
| 小千谷市 | 87戸 | 2.67戸 | 64.4% |
| 長岡市 | 1,094戸 | 4.29戸 | 61.2% |
| 阿賀町 | 8戸 | 0.88戸 | 100.0% |
魚沼市の着工戸数63戸は近隣6市町村で5位で、長岡市(1,094戸)・南魚沼市(118戸)・小千谷市(87戸)・十日町市(64戸)を下回っています。持家比率69.8%は近隣中位で、十日町市(96.9%)・南魚沼市(89.8%)・阿賀町(100%)と比べて低く、小千谷市(64.4%)・長岡市(61.2%)に近い水準です。1,000人あたりでは1.94戸で、近隣6市町村中4位、十日町市(1.36戸)・阿賀町(0.88戸)を上回り、南魚沼市(2.25戸)・小千谷市(2.67戸)を下回っています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
魚沼市の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は63戸で県内20位、1,000人あたり着工は1.94戸で22位
- H25→R5の10年で-44.7%減少(△51戸)。H25→H30は緩やかな-14.0%だったが、H30→R5の5年間で-35.7%と後半5年で加速
- 着工住宅の69.8%が持家、25.4%が貸家、4.8%が分譲。近隣で貸家比率は高い水準
- 用途別に全用途で減少:持家-51.6%(91戸→44戸で△47戸)/貸家-11.1%(18戸→16戸)/分譲-40.0%(5戸→3戸)。貸家はH30時点で38戸まで一時倍増した後R5で16戸に戻る変動が特徴
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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