新発田市の土地価格はどのくらいなのでしょうか。
この記事では、国土交通省が公表している公示地価(地価公示)と、新潟県が公表している基準地価(都道府県地価調査)をもとに、新発田市の地価をデータで整理します。
住宅地・商業地・工業地の地価水準、前年からの変化、過去10年の推移、新潟県内での位置づけ、地価が高い地点・下落した地点などをまとめています。
※公示地価・基準地価は実際の土地売買価格そのものではありません。土地価格の目安・参考指標としてご覧ください。
この記事でわかること
- 新発田市の住宅地公示地価(2025年・24,931円/m²)と県内ランキング(11位・25市中)
- 過去10年間(2015〜2025年)の地価変化と推移の特徴(住宅地・商業地・工業地)
- 住宅地14地点・商業地4地点・工業地1地点の個別データ一覧(公示地価・2015年価格・10年変化率付き)
- 工業地が県内唯一の10年プラス(+12.3%)を記録した背景
- 住宅地100m²あたりの参考価格(公示地価ベース・約249万円)
① 新発田市の地価(2025年)
新発田市の2025年の地価を確認します。
地価サマリー
| 区分 | 2025年 | 前年比 | 坪単価 | 県内順位 |
|---|---|---|---|---|
| 公示地価・住宅地 | 24,931円/m² | −0.6% | 約8.2万円/坪 | 11位(25市中) |
| 公示地価・商業地 | 36,900円/m² | −0.8% | 約12.2万円/坪 | 12位(23市中) |
| 公示地価・工業地 | 12,800円/m² | +2.4% | 約4.2万円/坪 | 5位(5市中) |
| 基準地価・住宅地 | 21,147円/m² | −1.0% | 約7.0万円/坪 | 8位 |
| 基準地価・商業地 | 34,060円/m² | −0.7% | 約11.3万円/坪 | 8位 |
※坪単価は 円/m² × 3.30579 ÷ 10,000(1坪≒3.3058m²)
※公示地価の前年比は各調査地点の個別変動率の平均値(継続地点ベース)
※基準地価の前年比は各調査地点の前年比の平均値
住宅地の継続地点ベース前年比は−0.6%と、県内でも下落幅が小さい部類です。際立つ特徴は工業地で、1地点(佐々木)ながら2019年以降7年連続で上昇しており、10年変化率は+12.3%と県内5市の工業地公示地点の中で唯一の10年プラスです。隣の上越市(10位・25,019円)と88円の僅差で、新潟市への通勤圏として一定の住宅需要が続いています。
② 公示地価と基準地価の違い
公示地価と基準地価は、どちらも土地価格を示す公的指標ですが、調査主体・基準日・地点が異なります。
| 項目 | 公示地価 | 基準地価 |
|---|---|---|
| 調査主体 | 国土交通省 | 新潟県 |
| 基準日 | 1月1日 | 7月1日 |
| 公表時期 | 3月 | 9月 |
| 住宅地の調査地点数(新発田市) | 14地点 | 17地点 |
| 商業地の調査地点数(新発田市) | 4地点 | 5地点 |
| 工業地の調査地点数(新発田市) | 1地点 | 0地点 |
基準日・調査地点が異なるため、公示地価と基準地価の数値を直接比較することは適切ではありません。それぞれを独立した指標として参照してください。
③ 地価の推移(2015〜2025年)
公示地価・住宅地
| 年 | 平均地価 | 前年比 | 調査地点数 |
|---|---|---|---|
| 2015 | 28,620円/m² | — | 10地点 |
| 2016 | 28,962円/m² | +1.2%(地点追加) | 11地点 |
| 2017 | 28,727円/m² | −0.8% | 11地点 |
| 2018 | 27,233円/m² | −5.2%(地点追加) | 12地点 |
| 2019 | 26,038円/m² | −4.4%(地点追加) | 13地点 |
| 2020 | 25,877円/m² | −0.6% | 13地点 |
| 2021 | 25,700円/m² | −0.7% | 13地点 |
| 2022 | 25,631円/m² | −0.3% | 13地点 |
| 2023 | 25,569円/m² | −0.2% | 13地点 |
| 2024 | 25,000円/m² | −2.2%(地点追加) | 14地点 |
| 2025 | 24,931円/m² | −0.3% | 14地点 |
※前年比は各年の平均値の変化率(地点構成の変化を含む参考値)
平均値ベースの10年変化率は−12.9%。一方、継続地点ベースの10年変化率は−7.4%と大きく異なります。2018〜2019年に地点が10→13に急増し、追加された地点(農村部・郊外)が低価格であったため、平均値が大きく押し下げられました。実態の地価変動は継続地点ベースで見る−7.4%が近い数値です。2020年以降は継続地点の下落が緩やかになっており(−0.2〜0.7%/年)、直近3年は安定した推移が続いています。
公示地価・商業地
| 年 | 平均地価 | 前年比 | 調査地点数 |
|---|---|---|---|
| 2015 | 47,250円/m² | — | 2地点 |
| 2016 | 42,567円/m² | −9.9%(地点追加) | 3地点 |
| 2017 | 41,633円/m² | −2.2% | 3地点 |
| 2018 | 40,867円/m² | −1.8% | 3地点 |
| 2019 | 40,367円/m² | −1.2% | 3地点 |
| 2020 | 39,900円/m² | −1.2% | 3地点 |
| 2021 | 39,367円/m² | −1.3% | 3地点 |
| 2022 | 38,833円/m² | −1.4% | 3地点 |
| 2023 | 38,333円/m² | −1.3% | 3地点 |
| 2024 | 37,900円/m² | −1.1% | 3地点 |
| 2025 | 36,900円/m² | −2.6%(地点追加) | 4地点 |
※前年比は各年の平均値の変化率(地点構成の変化を含む参考値)
平均値ベースの10年変化率は−21.9%。継続2地点ベースでは−18.1%。2016年・2025年の急落は、いずれも新設地点の追加による見かけ上の変動です。継続3地点の2016〜2024年の推移を見ると、年間1〜1.4%前後の緩やかな下落が10年近く続いています。
公示地価・工業地
| 年 | 平均地価 | 前年比 | 調査地点数 |
|---|---|---|---|
| 2015 | 11,400円/m² | — | 1地点 |
| 2016 | 11,300円/m² | −0.9% | 1地点 |
| 2017 | 11,200円/m² | −0.9% | 1地点 |
| 2018 | 11,200円/m² | 0.0% | 1地点 |
| 2019 | 11,300円/m² | +0.9% | 1地点 |
| 2020 | 11,600円/m² | +2.7% | 1地点 |
| 2021 | 11,700円/m² | +0.9% | 1地点 |
| 2022 | 11,900円/m² | +1.7% | 1地点 |
| 2023 | 12,200円/m² | +2.5% | 1地点 |
| 2024 | 12,500円/m² | +2.5% | 1地点 |
| 2025 | 12,800円/m² | +2.4% | 1地点 |
2019年以降7年連続で上昇。10年変化率は+12.3%(2015年11,400円→2025年12,800円)。新発田市内唯一の公示工業地点(佐々木)は物流・製造関連の需要が持続的に高まっていることを示しています。ただし1地点のみのデータであるため、市全体の工業地動向を代表するものではなく、個別地点の特性として読んでください。
基準地価・住宅地
| 所在地 | 2025年地価 | 前年比 | 2015年地価 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| (17地点・平均21,147円/m²) | — | −1.0% | — | −9.7%(継続地点ベース) |
公示地価(24,931円)より基準地価(21,147円)が低いのは、農村部・郊外の調査地点が多く含まれているためです。基準地価・商業地(5地点・平均34,060円/m²)は前年比−0.7%、10年変化率−10.0%(県内8位)。工業地の基準地価調査地点は新発田市にありません。
▼【グラフ:shibata_住宅地推移.png 新発田市の住宅地公示地価の推移(2015〜2025年・近隣比較)】

▼【グラフ:shibata_商業工業推移.png 新発田市の商業地・工業地公示地価の推移(2015〜2025年)】

④ 新潟県内での位置づけ
住宅地 公示地価 県内ランキング(上位10・11位含む・下位3)
| 順位 | 市町村 | 住宅地地価 |
|---|---|---|
| 1位 | 新潟市 | 58,429円/m² |
| 2位 | 長岡市 | 37,719円/m² |
| 3位 | 三条市 | 30,229円/m² |
| 4位 | 燕市 | 29,714円/m² |
| 5位 | 小千谷市 | 29,550円/m² |
| 6位 | 柏崎市 | 28,320円/m² |
| 7位 | 糸魚川市 | 26,643円/m² |
| 8位 | 加茂市 | 26,267円/m² |
| 9位 | 見附市 | 25,040円/m² |
| 10位 | 上越市 | 25,019円/m² |
| 11位 | 新発田市 | 24,931円/m² |
| … | … | … |
| 23位 | 魚沼市 | 13,726円/m² |
| 24位 | 佐渡市 | 12,688円/m² |
| 25位 | 阿賀町 | 9,290円/m² |
新発田市は県内11位で、10位の上越市(25,019円)と88円の僅差です。最上位の新潟市(58,429円/m²)の約43%の水準にあります。新潟市の隣接市として通勤圏需要が地価を下支えしており、県内順位の割に住宅地としての安定感があります。
▼【グラフ:shibata_県内ランキング.png 新潟県内住宅地公示地価ランキング(2025年)新発田市を強調表示】

⑤ 住宅地 全地点一覧(14地点)
「—」は2015年時点で未調査の新設地点です。
| 所在地 | 2025年地価 | 前年比 | 2015年地価 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 緑町2丁目 | 41,100円/m² | 0.0% | 41,500円/m² | −1.0% |
| 住吉町4丁目 | 40,800円/m² | +0.5% | 40,500円/m² | +0.7% |
| 舟入町2丁目 | 39,600円/m² | +1.3% | 37,600円/m² | +5.3% |
| 城北町2丁目 | 35,800円/m² | +0.3% | — | — |
| 大手町2丁目 | 35,000円/m² | −0.6% | 38,100円/m² | −8.1% |
| 中央町5丁目 | 31,300円/m² | −0.6% | 33,800円/m² | −7.4% |
| 五十公野 | 25,400円/m² | −1.2% | 27,900円/m² | −9.0% |
| 小舟町3丁目 | 22,700円/m² | 0.0% | 23,400円/m² | −3.0% |
| 上内竹 | 18,000円/m² | −1.1% | — | — |
| 月岡温泉 | 15,800円/m² | −2.5% | 21,800円/m² | −27.5% |
| 日渡 | 12,300円/m² | −0.8% | 13,900円/m² | −11.5% |
| 本田 | 12,300円/m² | −0.8% | — | — |
| 稲荷岡 | 12,200円/m² | −1.6% | — | — |
| 下中ノ目 | 6,730円/m² | −1.0% | 7,700円/m² | −12.6% |
⑥ 商業地 全地点一覧(4地点)
「—」は2015年時点で未調査の新設地点です。
| 所在地 | 2025年地価 | 前年比 | 2015年地価 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 中央町2丁目 | 47,100円/m² | −1.1% | 55,300円/m² | −14.8% |
| 諏訪町2丁目 | 35,000円/m² | 0.0% | — | — |
| 東新町1丁目 | 34,700円/m² | −0.3% | — | — |
| 月岡温泉 | 30,800円/m² | −1.6% | 39,200円/m² | −21.4% |
⑦ 工業地 全地点一覧(1地点)
| 所在地 | 2025年地価 | 前年比 | 2015年地価 | 10年変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 佐々木 | 12,800円/m² | +2.4% | 11,400円/m² | +12.3% |
2019年から7年連続で前年比プラスを継続。県内工業地公示地点(5市)の中で唯一の10年プラスです。
▼【グラフ:shibata_地目別比較.png 新発田市の住宅地・商業地・工業地 地価比較(2025年・公示/基準ペア)】

⑧ 土地の広さ別 参考価格
住宅地の平均公示地価(24,931円/m²)をもとに、土地の広さ別の参考価格を計算します。
| 土地面積 | 参考価格(公示地価ベース) | 坪数の目安 |
|---|---|---|
| 50m² | 約125万円 | 約15坪 |
| 100m² | 約249万円 | 約30坪 |
| 150m² | 約374万円 | 約45坪 |
| 200m² | 約499万円 | 約60坪 |
※公示地価に面積を掛けた参考値です。実際の土地取引価格とは異なります。形状・接道・用途地域・周辺環境などによって価格は大きく異なります。
実際の取引価格の参考には、国土交通省の不動産取引価格情報検索(実際の取引事例データベース)も合わせて活用することをおすすめします。
⑨ 新発田市の地価は高い?安い?
新発田市の住宅地地価(24,931円/m²)を、新潟県内の基準となる新潟市および全国の主要都市と比べます。
新潟県内での位置づけ(新潟市比較):
新潟市(58,429円/m²)の約43%の水準です。県内10位の上越市(25,019円)と88円差のほぼ同水準にあります。新潟市への通勤圏として需要が一定程度維持されており、郊外移住先として検討されやすい価格帯です。市内の価格幅は6,730〜41,100円/m²(約6倍)で、中心市街地と農村部の格差が存在します。
全国主要都市との比較:
大都市圏と比べると次のような位置づけになります。
- 東京都区部(基準地価2025年・23区平均):約76万円/m²
- 仙台市(公示地価2025年):約30万円/m²
- 金沢市(公示地価2025年):約9万円/m²
新発田市の24,931円/m²は東京都区部の約1/31、仙台市の約1/12、金沢市の約1/4に相当します。大都市圏と比べると大幅に低い水準にあります。
⑩ 地価を見るときの注意点
公示地価・基準地価は実際の売買価格ではありません
公示地価は、選ばれた標準地点での「正常な価格」として算定された指標値です。実際の土地売買では、立地条件・土地の形状・接道状況・用途地域・周辺環境・売主・買主の事情などによって価格が大きく変わります。
平均値だけでは市内の地域差はわかりません
この記事で紹介している公示地価平均(24,931円)は14地点の平均ですが、地点によって6,730〜41,100円と約6倍の差があります。新発田市の場合、2018〜2019年に農村部・郊外の低価格地点が追加されたことで平均値が押し下げられており、継続地点ベース(−7.4%)が長期トレンドをより正確に示しています。実際に土地を探す際は、希望エリアの個別地点の公示地価や、国土交通省の不動産取引価格情報(実際の取引事例)も合わせてご確認ください。
⑪ 注目地点の分析
上昇が続く住宅地:舟入町2丁目・住吉町4丁目
舟入町2丁目(+1.3%、2015年37,600円→2025年39,600円)は、10年間で+5.3%上昇した希少な地点です。中心市街地に近い区画整然とした住宅地域で、利便性の高さが評価されています。
住吉町4丁目(+0.5%)も2015年(40,500円)からほぼ横ばいを維持し、10年変化率は+0.7%と実質上昇。市内中心部に近い閑静な住宅エリアとして需要が継続しています。
月岡温泉の住宅地は10年−27.5%
月岡温泉地内の住宅地(15,800円)は、2015年の21,800円から10年で−27.5%と大幅な下落が続いています。温泉観光地の宿泊施設需要は続いている一方、住宅地としての人口流入は少なく、地価の下押し圧力が続いています。
同じ月岡温泉エリアの商業地(30,800円)も10年で−21.4%の下落(39,200→30,800円)。観光需要の変化が地価にも表れています。
工業地:7年連続上昇の注目地点
佐々木(12,800円、+2.4%)は2019年から7年連続で前年比プラスを継続。2015年の11,400円から10年で+12.3%の上昇です。ただし1地点のみのため、個別地点の特性として読んでください。
まとめ
2025年の地価水準
- 新発田市の住宅地公示地価(2025年)は24,931円/m²(坪単価約8.2万円)で、新潟県内11位(25市中)です
- 14地点の内訳:最高41,100円(緑町2丁目)〜最低6,730円(下中ノ目)と約6倍の格差
- 商業地は36,900円/m²(12位/23市)、工業地は12,800円/m²(5位/5市)
長期トレンド(10年)
住宅地:継続地点ベースで10年間−7.4%下落。2020年以降は年間−0.2〜0.7%と下落幅が縮小しており、新潟市通勤圏としての需要が一定程度下支えしています。舟入町2丁目・住吉町4丁目など中心市街地近郊では長期上昇も記録しています。
商業地:継続地点ベースで10年間−18.1%の下落です。月岡温泉の商業地(−21.4%)を含め、緩やかな下落が続いています。
工業地:県内工業地公示地点の中で唯一の10年プラス(+12.3%)。2019年以降7年連続上昇が続いています。
短期トレンド(直近1〜3年)
住宅地の継続地点ベース前年比は−0.6%と、県内でも下落幅が小さい水準です。舟入町2丁目(+1.3%)・住吉町4丁目(+0.5%)・城北町2丁目(+0.3%)の3地点が上昇しており、中心市街地近郊の人気エリアは底堅い動きです。商業地の継続3地点ベース前年比は−0.8%と小幅な下落にとどまっています。
出典
- 公示地価:国土交通省(2025年地価公示)
- 基準地価:新潟県(2025年都道府県地価調査)
データ基準日:公示地価は2025年1月1日時点、基準地価は2025年7月1日時点
次回更新推奨:2026年地価公示発表後(2026年3月以降)

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