「新潟の親の実家の土地、売れる?価値が下がってる?」
「移住先の地価は長期的に安定しているのか?」この記事では、2015〜2025年の10年間で新潟県内の住宅地地価がどう変化したかを、市町村別のランキング形式でまとめます。
下落幅が大きいエリア・小さいエリア・そして県内で唯一上昇した自治体を、データで比較します。
この記事でわかること
- 新潟県25市町村(公示地価)の住宅地 10年変化率ランキング(2015〜2025年)
- 最も地価下落が大きかった市町村・最も安定していた市町村
- 前年比(直近1年)の変化ランキング
- 5年変化率(2020〜2025年)との比較
① 住宅地 10年変化率ランキング(2015〜2025年)
公示地価の調査地点がある25市町村について、2015年から2025年の10年間の変化率(継続地点ベース)をランキングにしました。
ランキング上位(地価が安定・上昇したエリア)
1位 新潟市:+3.7%(10年で唯一の上昇)
2位 聖籠町:-1.0%(ほぼ横ばい)
3位 弥彦村:-5.4%
4位 新発田市:-7.4%
5位 長岡市:-8.1%
6位 阿賀野市:-9.3%
7位 燕市:-9.9%
8位 五泉市:-10.6%
9位 村上市:-10.8%
10位 見附市:-11.0%
ランキング中位(10〜20%程度の下落)
11位 胎内市:-12.1%
12位 三条市:-14.4%
13位 上越市:-15.8%
14位 阿賀町:-16.9%(同率)
14位 十日町市:-16.9%(同率)
16位 妙高市:-17.9%
17位 柏崎市:-18.2%
18位 南魚沼市:-18.5%
19位 魚沼市:-18.6%
ランキング下位(20%超の大幅下落)
20位 加茂市:-19.1%(同率)
20位 湯沢町:-19.1%(同率)
22位 小千谷市:-20.5%
23位 糸魚川市:-21.8%
24位 佐渡市:-23.1%
25位 田上町:-25.7%(最大下落)
② 「唯一の上昇」新潟市 +3.7%
25市町村の中で10年間で住宅地地価が上昇したのは新潟市だけです。
新潟市は2015年から2025年の10年間で住宅地地価が+3.7%上昇し、2025年の平均は58,429円/m²です。特に近年の上昇が続いており、2025年の前年比も+0.5%と、県内では唯一の上昇を記録しています。
首都圏・大都市圏からの移住需要・観光・商業集積の集中などが、新潟市の地価を他市町村と異なる動きにさせている背景として挙げられます。
③ 「ほぼ横ばい」聖籠町 -1.0%
10年変化率で2位の聖籠町(-1.0%)は、県内で最も価格水準が安定している市町村の一つです。
2025年の前年比は0.0%(横ばい)。10年間で-1.0%という変化幅は、25市町村の中で新潟市(+3.7%)に次いで小さい値です。
聖籠町の住宅地には、2022年に新たな調査地点が追加されています。追加前の既存地点(大字大夫字聖籠山)単体では、2015年20,000円→2025年19,800円と10年で-1.0%と極めて安定した水準を維持しています。
④ 下落幅が大きかったエリアの特徴
田上町(-25.7%):南蒲原郡の小規模農村
10年変化率が最大の田上町は、公示地点2か所がともに-24〜-27%の大幅下落を記録しています。商業地・工業地の調査地点がなく、人口減少の影響が住宅地価格に直接表れているエリアです。
佐渡市(-23.1%):離島の地価下落
佐渡市は11地点という比較的多くの調査地点を持ちながらも、10年で-23.1%の大幅下落です。交通アクセス・定住人口の維持が課題となる離島の性格が、長期的な下落要因と考えられます。
糸魚川市(-21.8%)・小千谷市(-20.5%):山間・中山間部の中核都市
中越〜上越エリアの中核市でも20%超の下落が起きています。人口流出・高齢化が進む地方中核都市でも、長期的な地価下落が続いている状況です。
⑤ 前年比(2024→2025年)ランキング
10年トレンドだけでなく、直近1年の動きも確認します。2025年の前年比ランキングです。
上昇・横ばいのエリア(前年比0%以上)
1位 新潟市:+0.5%(上昇)
2位 聖籠町:0.0%(横ばい)
3位 見附市:0.0%(横ばい)
前年比の下落幅が小さいエリア(-1%未満)
弥彦村:-0.5%
阿賀野市:-0.5%
長岡市:-0.6%
燕市:-0.6%
新発田市:-0.6%
前年比の下落幅が大きいエリア(-2%超)
南魚沼市:-2.0%
小千谷市:-2.0%
柏崎市:-2.3%
田上町:-2.5%
糸魚川市:-2.8%(最大下落)
直近1年も新潟市・聖籠町・見附市が安定し、糸魚川市・田上町・柏崎市などで下落幅が大きくなっています。
⑥ 5年変化率(2020〜2025年)ランキング
10年(-25.7%〜+3.7%)と比べて、直近5年(2020〜2025年)は下落幅が縮小しているエリアが多い傾向です。
5年変化率 ランキング(安定上位)
1位 新潟市:+2.7%
2位 聖籠町:+1.5%(5年では上昇)
3位 弥彦村:-1.4%
4位 阿賀野市:-4.2%
5位 燕市:-3.9%
6位 新発田市:-2.9%
7位 五泉市:-5.4%
8位 加茂市:-5.4%
5年変化率 ランキング(下落大)
23位 糸魚川市:-12.4%
24位 田上町:-12.0%
25位 小千谷市:-11.0%
聖籠町は5年変化率+1.5%と、直近5年では上昇しています。これは2020年から2025年で下落から回復傾向にあることを示しています。
⑦ 基準地価(都道府県地価調査)の10年変化率
公示地価がない5市町村も含め、基準地価で10年変化率を比較します。
田上町(基準):-26.7%(公示-25.7%とほぼ同水準)
関川村(基準):-18.6%
出雲崎町(基準):-18.8%
津南町(基準):-12.6%
刈羽村(基準):-7.5%
刈羽村の基準地価10年変化率(-7.5%)は、公示地価ランキングで言えば弥彦村(-5.4%)と新発田市(-7.4%)の間に位置するほど小さな下落幅です。
まとめ
2025年の新潟県住宅地 10年変化率ランキングのポイントをまとめます。
① 10年間で住宅地地価が上昇したのは新潟市だけ(+3.7%)。25市町村中24市町村が下落しました。
② 下落幅が最小だった聖籠町(-1.0%)は、2025年前年比も0.0%と横ばいを維持しており、県内で最も価格水準が安定したエリアの一つです。
③ 下落幅が最大だった田上町(-25.7%)は、10年間で地価水準が約4分の3に縮小しており、人口減少の影響が直接表れているエリアです。
④ 直近5年(2020〜2025年)では、10年変化率との差が縮まり、聖籠町は5年では+1.5%と上昇に転じています。全体的に下落ペースが鈍化傾向にある市町村が増えています。
⑤ 相続・売却・移住先選びの参考として活用する場合は、10年トレンドと直近の前年比の両方を確認することを推奨します。
データ・情報基準日:2025年地価公示(2025年1月1日時点)・2025年都道府県地価調査(2025年7月1日時点)
次回更新推奨:2026年地価公示発表後(2026年3月予定)

コメント