五泉市では年間128戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は9位、1,000人あたり着工戸数は12位です。
H25年度比で-45.3%減少(234戸→128戸で△106戸)していますが、期間中で用途別の推移が大きく揺れています。特にH30時点で貸家が一時0戸まで落ち込み、R5で24戸まで回復する変動があり、分譲も6→3→12戸と変動しつつ+100%増加。中期的には持家中心の縮小基調、直近では貸家復活・分譲増加の動きが同時進行しています。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、五泉市の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は128戸(県内9位・1,000人あたり12位)
- H25年度比で-45.3%減少
- 着工住宅のうち持家71.9%(92戸)・貸家18.8%(24戸)・給与住宅0.0%(0戸)・分譲9.4%(12戸)
- 1,000人あたり着工戸数は2.80戸/千人(県平均2.70戸・県内12位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
五泉市の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 128戸 | — | 9位 |
| 持家 | 92戸 | 71.9% | — |
| 貸家 | 24戸 | 18.8% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 0戸 | 0.0% | — |
| 分譲住宅 | 12戸 | 9.4% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
持家が71.9%を占め、戸建てが中心となっています。近隣中規模市町村(阿賀野市82.3%・三条市66.6%・新発田市57.6%)と比較すると中位程度の水準です。給与住宅(社宅等)は0戸です。
▼【グラフ:gosen_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・五泉市を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 234戸 | 177戸 | 50戸 | 1戸 | 6戸 |
| H30年度(2018年度) | 133戸 | 130戸 | 0戸 | 0戸 | 3戸 |
| R5年度(2023年度) | 128戸 | 92戸 | 24戸 | 0戸 | 12戸 |
| 10年変化(H25→R5) | -45.3%減少 | -48.0% | -52.0% | — | +100.0% |
五泉市の合計着工戸数はH25年度の234戸からR5年度の128戸へ推移しました(△106戸・-45.3%)。減少はH25→H30の5年間で-43.2%と急激で、その後H30→R5の5年間はほぼ横ばい(-3.8%)と下げ止まりの動きが見られます。
10年間の推移を用途別に見ると、持家が-48.0%減少(177戸→92戸で△85戸)、貸家が-52.0%減少(50戸→24戸で△26戸)と大きく減少した一方、分譲は+100.0%増加(6戸→12戸で+6戸)となっています。特に貸家はH30時点で0戸まで一時落ち込んだ後、R5で24戸へ回復、分譲もH30→R5で3→12戸へ4倍増と、直近5年間で貸家・分譲の供給が復調している動きが見られます。
▼【グラフ:gosen_着工推移.png 五泉市と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 177戸(75.6%) | 130戸(97.7%) | 92戸(71.9%) | -48.0% |
| 貸家 | 50戸(21.4%) | 0戸(0.0%) | 24戸(18.8%) | -52.0% |
| 給与住宅 | 1戸(0.4%) | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | — |
| 分譲 | 6戸(2.6%) | 3戸(2.3%) | 12戸(9.4%) | +100.0% |
H25年度時点で持家が75.6%を占めていたのに対し、R5年度は71.9%となっています。貸家は21.4%→18.8%、分譲は2.6%→9.4%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:gosen_用途別.png 五泉市の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 五泉市 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 45,690人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 128戸 | 9位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 2.80戸 | 12位 |
五泉市の1,000人あたり着工戸数は2.80戸/千人で、新潟県30市町村の12位です。県平均(2.70戸/千人)とほぼ同水準で、着工総数(9位)とほぼ近い順位となっています。近隣中規模市町村(新発田市3.58戸・阿賀野市3.60戸・三条市3.38戸)よりも低い水準です。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
五泉市と近隣市町村(新潟市・阿賀野市・新発田市・加茂市・三条市)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 五泉市 | 128戸 | 2.80戸 | 71.9% |
| 新潟市 | 4,049戸 | 5.32戸 | 48.5% |
| 阿賀野市 | 141戸 | 3.60戸 | 82.3% |
| 新発田市 | 328戸 | 3.58戸 | 57.6% |
| 加茂市 | 84戸 | 3.49戸 | 53.6% |
| 三条市 | 308戸 | 3.38戸 | 66.6% |
五泉市の着工戸数128戸は近隣6市町村で5位で、新潟市(4,049戸)・新発田市(328戸)・三条市(308戸)・阿賀野市(141戸)を下回り、加茂市(84戸)を上回っています。持家比率71.9%は阿賀野市(82.3%)に次ぐ近隣2位で、三条市(66.6%)・新発田市(57.6%)・加茂市(53.6%)・新潟市(48.5%)と比べて高い水準です。1,000人あたりでは2.80戸で、加茂市(3.49戸)・三条市(3.38戸)よりも低く、近隣で最も低い水準となっています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
五泉市の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は128戸で県内9位、1,000人あたり着工は2.80戸で12位(県平均とほぼ同水準)
- H25→R5の10年で-45.3%減少(△106戸)。H25→H30の5年間で-43.2%と急減した後、H30→R5はほぼ横ばい(-3.8%)と下げ止まり
- 着工住宅の71.9%が持家、18.8%が貸家、9.4%が分譲。近隣で阿賀野市(82.3%)に次ぐ2番目の持家比率
- 用途別の10年変化:持家-48.0%(177戸→92戸)/貸家-52.0%(50戸→24戸)/分譲+100%(6戸→12戸)。特に貸家はH30時点で0戸まで一時落ち込んだ後、R5で24戸まで回復する動きが見られる
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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