新潟県の高齢化率ランキング(2025年・全30市町村)

ランキング

この記事でわかること

  • 新潟県30市町村の高齢化率ランキング(2025年・1位〜30位の全データ)
  • 最も高齢化が進んでいる地域と、比較的若い地域の違い
  • 「高齢化率」と「75歳以上割合」は異なるという視点と、ランキングがずれる市町村

▼【グラフ:ranking_高齢化率_2025.png 新潟県30市町村の高齢化率ランキング(2025年)横棒グラフ・地域別色分け】


① 「高齢化率」とは何か

高齢化率とは、総人口に占める65歳以上の人口の割合のことです。国際的な定義では、次の3段階に分類されています。

  • 7%以上:高齢化社会
  • 14%以上:高齢社会
  • 21%以上:超高齢社会

日本全体の高齢化率はすでに29%前後(総務省推計)に達しており、超高齢社会の中でもさらに深刻な段階に入っています。

新潟県の30市町村はすべて21%を大きく上回っており、最も低い聖籠町(24.6%)でさえ超高齢社会の水準を超えています。さらに、30市町村のうち26市町村は全国平均(約29%)をも上回っています。問題は「超高齢かどうか」ではなく、「どれだけ深く進んでいるか」という深刻度の違いです。

本記事では、2025年1月1日時点の住民基本台帳をもとに算出した高齢化率を使用しています。


② 新潟県30市町村の高齢化率ランキング(2025年)

1位から30位まで、高齢化率の高い順に並べています。カッコ内は高齢化率です。

  1. 阿賀町(44.6%)
  2. 関川村(39.9%)
  3. 粟島浦村(39.4%)
  4. 出雲崎町(39.2%)
  5. 佐渡市(38.2%)
  6. 津南町(37.7%)
  7. 糸魚川市(37.2%)
  8. 十日町市(37.1%)
  9. 田上町(37.0%)
  10. 村上市(36.9%)
  11. 加茂市(36.3%)
  12. 魚沼市(35.8%)
  13. 湯沢町(34.8%)
  14. 五泉市(34.4%)
  15. 胎内市(34.3%)
  16. 妙高市(33.8%)
  17. 小千谷市(33.4%)
  18. 柏崎市(32.7%)
  19. 阿賀野市(32.4%)
  20. 刈羽村(32.2%)
  21. 南魚沼市(31.9%)
  22. 弥彦村(31.7%)
  23. 見附市(31.6%)
  24. 三条市(31.3%)
  25. 上越市(30.9%)
  26. 新発田市(30.8%)
  27. 長岡市(29.7%)
  28. 燕市(29.6%)
  29. 新潟市(28.3%)
  30. 聖籠町(24.6%)

1位の阿賀町(44.6%)と30位の聖籠町(24.6%)の差は20.0ポイントです。同じ新潟県内でありながら、これだけの差が生じています。

30%を下回るのは27位の長岡市(29.7%)・28位の燕市(29.6%)・29位の新潟市(28.3%)・30位の聖籠町(24.6%)の4市町村のみです。残り26市町村はすべて高齢化率30%以上です。


③ 上位5市町村の特徴

阿賀町(1位・44.6%)

県内で唯一、高齢化率が40%を超えています。住民の2人に1人近くが65歳以上という状況です。社人研(国立社会保障・人口問題研究所)の令和5年推計では、2050年の高齢化率は63.8%に達すると推計されており、将来にわたって深刻化が続く見通しです。

関川村(2位・39.9%)

岩船地域の山間部に位置する村です。2015年との比較では+0.8ポイントと上昇傾向が続いています。2050年の推計は55.7%で、こちらも改善の見通しが立ちにくい状況です。

粟島浦村(3位・39.4%)

日本海に浮かぶ離島です。30市町村のなかで唯一、社人研の2050年推計で30%台(30.2%)に下がる見通しが示されています。現在は39.4%と高い水準ですが、小規模集落という構造上、コーホート(年齢集団)の交代で数値が大きく変動するため、推計の解釈には注意が必要です。

出雲崎町(4位・39.2%)

中越の海沿いに位置する小さな町です。2050年の推計は56.9%で、関川村と並ぶ深刻な水準が続く見通しです。

佐渡市(5位・38.2%)

30市町村で最も人口が多い離島自治体です。高齢化率ランキングは5位ですが、75歳以上割合のランキングでは2位(21.2%)に上がります。高齢化率全体では5位でも、後期高齢者(75歳以上)の比率が特に高い点が特徴です。


④ 高齢化率が比較的低い市町村

聖籠町(30位・24.6%)

県内で唯一、高齢化率が25%を下回っています。北越コーポレーションなどの大手事業所が立地し、若い現役世代が継続的に流入しています。年少人口率(14歳以下の割合)は14.4%で、これも30市町村中で最も高い水準です。2050年の推計でも34.1%にとどまる見通しで、県内では突出した若い自治体です。

新潟市(29位・28.3%)

県の中心都市です。政令指定都市としての人口規模と、若い世代の転入が高齢化率を押し下げています。2050年の推計は40.0%で、現状30位前後の長岡市・燕市と並んで将来も県内では相対的に若い側に位置します。

燕市(28位・29.6%)・長岡市(27位・29.7%)

いずれも工業都市です。製造業の現役世代が一定数を維持していることが、高齢化率を低く抑える要因のひとつです。


⑤ 地域別の特徴

高齢化が進んでいる地域

山間部・離島に集中しています。阿賀町(1位)・粟島浦村(3位)・佐渡市(5位)はすべて「離島・山間」分類です。岩船地域も関川村(2位)・村上市(10位)と上位が続きます。アクセスの不便さが若い世代の転出を促し、高齢化を加速させる構造です。

中越では津南町(6位)・十日町市(8位)・田上町(9位)が上位に入っています。田上町は2015年から2025年にかけて+4.9ポイントと、30市町村で最も大きな上昇を記録しました。

高齢化が比較的ゆっくりな地域

下越の主要都市(新潟市・新発田市)と、工業都市(燕市・長岡市)が下位に集まっています。聖籠町・新潟市・燕市・長岡市の4市町村は「30%未満」という分類でも際立っています。

また、刈羽村(20位・32.2%)は中越に位置しながら比較的下位にいます。2050年の推計でも35.6%と低めで、原子力発電所関連の就業者が若い世代の定住を支える構造があるとみられます。


⑥ 「高齢化率」と「75歳以上割合」は別物

高齢化率は「65歳以上÷総人口」ですが、75歳以上割合は「75歳以上÷総人口」を指します。介護・医療の負担が重くなるのは主に後者(75歳以上)です。この2つのランキングは一致しないことがあります。

▼【グラフ:ranking65vs75比較.png 上位5・下位5市町村の高齢化率と75歳以上割合の比較(2025年)】

代表的なケースを挙げます。

佐渡市(高齢化率5位→75歳以上2位)

高齢化率全体では5位ですが、75歳以上割合では2位(21.2%)に上がります。65歳以上のうち75歳以上が占める割合(後期高齢者比率)は55.5%で、高齢者の過半数がすでに後期高齢者です。介護・医療面での負担は、高齢化率の順位以上に重いと考えられます。

糸魚川市(高齢化率7位→75歳以上5位・後期高齢者比率56.0%)

こちらも高齢化率より75歳以上ランキングのほうが高い典型です。後期高齢者比率56.0%は県内2位の水準です。

阿賀野市(高齢化率19位→75歳以上24位)

反対に、高齢化率より75歳以上割合のランキングが下がるケースです。高齢者全体の数は多いですが、65〜74歳の前期高齢者の割合が相対的に高く、後期高齢者への移行はこれからという段階にあります。


まとめ

  • 新潟県30市町村の高齢化率は、1位の阿賀町(44.6%)から30位の聖籠町(24.6%)まで、20.0ポイントの幅があります
  • 30%を下回るのは4市町村(長岡市・燕市・新潟市・聖籠町)のみで、残り26市町村は30%以上です
  • 山間部・離島・岩船地域が上位に集中し、下越の都市部・工業都市が下位に並ぶ傾向があります
  • 「高齢化率」だけでなく「75歳以上割合(後期高齢者比率)」を合わせて見ることで、介護・医療面での実態がより正確に把握できます

出典

  • 高齢化率・年齢別人口(2025年):総務省(住民基本台帳)
  • 将来推計人口:国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和5年推計)

データ基準日:2025年(令和7年)1月1日現在
次回更新推奨:2026年住民基本台帳公表後(2026年夏以降)

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