【2026年最新】新発田市の気温・降水量データ完全版|猛暑日12位(8.8日)・日100mm超5位(0.5日)で夏の集中豪雨に注意が必要な農業都市

データ

この記事でわかること:

  • 新発田市の年間気温・降水量の長期(30年)トレンド
  • 猛暑日(12位・8.8日)・熱帯夜(9位・10.9日)と夏の暑さの実態
  • 日100mm超が県内5位(0.5日):7月を中心とした集中豪雨リスクの背景
  • 2020年7月に718.5mmを記録した突出した大雨年の意味
  • 今後の気温・豪雨の見通し(長期トレンドの評価)
  • 土砂災害リスクエリアの分布(394箇所・県内18位)
  • 移住者・住宅購入者が知っておくべき夏の集中豪雨と農業地帯の気候

① クイックデータカード

項目データ備考
年間平均気温(直近10年平均)14.2℃県内20位/30市町村(冷涼順)
猛暑日数(直近10年平均)年間8.8日県内12位(日最高気温35℃以上)
熱帯夜日数(直近10年平均)年間10.9日県内9位(日最低気温25℃以上)
年間降水量(直近10年平均)2,344mm県内11位
日雨量100mm超の年間日数(直近10年平均)年平均0.5日県内5位
土砂災害警戒区域数394箇所県内18位(特別警戒156・警戒238)

※ 参照観測所:中条(AMeDAS 54181、胎内市内)。新発田市・胎内市の気温・降水量データは同観測所を共有しています。

新発田市の気候を一言で表すと、「平野部農業地帯でありながら、7月の集中豪雨リスクが県内上位(日100mm超5位)に位置する多雨型の下越の都市」です。猛暑日数8.8日(12位)と熱帯夜10.9日(9位)と夏の暑さもある一方、年間降水量2,344mm(11位)の雨の多さよりも「降り方の集中度」が際立ちます。直近5年の7月降水量5年平均は300.8mmと年間最多の月となっており、2020年7月には718.5mmという突出した大雨を記録しています。土砂災害警戒区域は394箇所(18位)と県内では中位で、平野部が広い地形を反映しています。

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)


② 長期気温トレンド(過去30年):新発田市はどれだけ暑くなったか

年間平均気温の推移(1994〜2024年)

▼【グラフ:shibata_avg_temp_30y.png|1994〜2024年の年間平均気温の棒グラフ。10年区切り平均水平線(1994-2003・2004-2013・2014-2023)を重ねる。横軸=年、縦軸=℃】

1994年〜2024年の30年間で、新発田市の年間平均気温は緩やかな上昇傾向を示しています。前期から中間期にかけてはほぼ横ばいで推移しましたが、直近10年に入って上昇が鮮明になっています。

  • 直近10年(2014〜2023年)の平均:14.2℃
  • 30年前(1994〜2003年)の平均:13.7℃
  • 30年間の上昇幅:+0.5℃

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

中間期(2004〜2013年:13.8℃)は30年前(13.7℃)とほぼ同水準にとどまっており、上昇は主に直近10年(14.2℃)に集中しています。中間期から直近10年にかけての上昇幅(+0.4℃)は前期から中間期(+0.1℃)を大きく上回っており、近年の気温上昇の加速が見て取れます。

猛暑日・真夏日・熱帯夜の年間日数の推移(30年)

▼【グラフ:shibata_heat_days_30y.png|1994〜2023年の猛暑日数(35℃以上)・真夏日数(30℃以上)・熱帯夜数(最低25℃以上)の3指標を折れ線で重ねたグラフ。横軸=年、縦軸=日数】

指標1994〜2003年平均2014〜2023年平均増加幅
猛暑日(35℃以上)日数4.5日8.8日+4.3日(約2倍)
真夏日(30℃以上)日数36.1日49.0日+12.9日
熱帯夜(最低25℃以上)日数9.5日10.9日+1.4日

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

猛暑日数は30年前(4.5日)の約2倍(8.8日)に増加しており、温暖化の影響が数値に明確に現れています。新発田市は下越の農業地帯に位置し、阿賀野川以北の平野部では夏の高温が農作物(特に稲作)に直接影響します。猛暑日12位という順位は、内陸の猛暑地帯(五泉市・阿賀野市・田上町などの新津観測所)よりは低いものの、新潟市(猛暑日4.8日・20位)を大きく上回る水準です。

夏日数(25℃以上)は直近10年平均118.2日で、30年前の97.5日から+20.7日と大幅に増加しています。5月上旬〜10月上旬の長い期間にわたって夏日が続くようになってきており、農作業環境としても変化が生じています。

熱帯夜は直近10年平均10.9日(9位)と、新潟市(15.8日・3位)より少ないものの一定数の夜間高温日があります。夜間の暑さが体力回復を妨げる日が年間11日程度あると把握しておく必要があります。

10年ごとの気温変化の比較

期間年間平均気温
1994〜2003年13.7℃
2004〜2013年13.8℃
2014〜2023年14.2℃

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)


③ 短期詳細(過去5年):最近の夏はどうだったか

直近5年の月別平均気温

▼【グラフ:shibata_monthly_temp_5y.png|2019〜2023年の各年の月別平均気温を折れ線で5年分重ねる。25℃・35℃の横線を表示。2023年を強調色にする】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(中条観測所、2019〜2023年)

5年平均気温最高年最低年
1月2.6℃2020年 5.0℃2021年 1.4℃
2月3.2℃2020年 4.7℃2022年 1.5℃
3月7.5℃2023年 8.3℃2022年 6.3℃
4月11.1℃2023年 11.9℃2020年 10.1℃
5月17.2℃2019年 18.6℃2023年 16.3℃
6月21.6℃2020年 22.8℃2019年 21.0℃
7月25.4℃2022年 26.2℃2020年 23.8℃
8月27.6℃2023年 29.9℃2021年 26.1℃
9月23.7℃2023年 25.3℃2021年 21.7℃
10月16.3℃2019年 17.6℃2022年 15.2℃
11月11.3℃2022年 11.6℃2019年 10.8℃
12月5.4℃2019年 6.7℃2022年 4.3℃

8月の5年平均は27.6℃で、2023年8月は29.9℃と5年間の最高気温を記録しています。1月・2月の平均気温の最高年がいずれも2020年(1月5.0℃・2月4.7℃)となっており、2019〜2020年にかけての暖冬と、2021〜2022年にかけての寒冬という対照的なパターンが直近5年に混在しています。

直近5年の猛暑日数・冬日数

出典:気象庁 過去の気象データ検索(中条観測所)

猛暑日数熱帯夜数冬日数
2019年15日17日22日
2020年13日14日19日
2021年2日8日61日
2022年2日7日61日
2023年14日24日49日
5年平均9.2日14.0日42.4日

2023年の熱帯夜24日は5年間で最多を記録しており、直近10年平均(10.9日)の2倍以上に達しています。2019〜2020年も猛暑日15日・13日と多く、暑い夏が3年(2019・2020・2023年)に集中しています。一方、2021〜2022年は猛暑日2日と極端に少なく、この2年は寒冬(冬日61日)も記録しており、年によって夏・冬ともに大きな振れ幅があります。

冬日数(最低気温0℃未満)の5年平均は42.4日で、2021〜2022年は61日と厳しい冬でした。2019〜2020年の暖冬年(冬日22日・19日)との差は約40日に及び、冬の寒さの年差が非常に大きい観測所です。


④ 長期降水量トレンド(過去30年):雨の降り方はどう変わったか

年間降水量の推移(1994〜2024年)

▼【グラフ:shibata_precip_30y.png|1994〜2024年の年間降水量(棒グラフ)と5年移動平均(折れ線)の複合グラフ。横軸=年、縦軸=mm】

新発田市の年間降水量は30年間を通じて比較的安定した水準を維持しており、明確な増減傾向は見られません。

  • 直近10年平均(2014〜2023年):2,344mm
  • 中間期(2004〜2013年)平均:2,340mm
  • 30年前(1994〜2003年)平均:2,320mm
  • 最多年:2020年 2,826mm
  • 最少年:1994年 1,814mm

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

30年間で年間降水量は前期2,320mm→直近2,344mmと+24mmの微増にとどまっており、総量の大きな変化は観測されていません。最多年の2020年(2,826mm)と最少年の1994年(1,814mm)の差は1,012mmに及び、年によって降水量の変動幅は大きいです。2020年の突出した降水量は、7月に718.5mmという記録的な大雨が発生したことが主要因です。

大雨(日雨量100mm超・50mm超)の年間発生日数の変化

▼【グラフ:shibata_heavy_rain_30y.png|1994〜2023年の「日雨量100mm超」「日雨量50mm超」の年間発生日数を棒グラフで示す。10年移動平均を折れ線で重ねる】

指標1994〜2003年平均2004〜2013年平均2014〜2023年平均変化
日雨量100mm超の年間日数0.9日0.2日0.5日−0.4日
日雨量50mm超の年間日数4.1日3.2日4.2日+0.1日

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

日雨量100mm超の大雨は前期(0.9日)から中間期(0.2日)にかけて大幅に減少しましたが、直近10年(0.5日)では再び増加に転じています。直近0.5日は県内30市町村中5位と上位に位置しており、特定の年(2020年など)に集中的な大雨が発生するパターンが続いています。日50mm超は前期4.1日→直近4.2日とほぼ横ばいで、大雨頻度全体は安定した水準を維持しています。


⑤ 短期詳細(過去5年):近年の大雨の実態

直近5年の月別降水量

▼【グラフ:shibata_monthly_precip_5y.png|2019〜2023年の各年の月別降水量を折れ線で5年分重ねる。5年月別平均を黒破線で表示。300mmラインを横線で示す】

出典:気象庁 過去の気象データ検索(中条観測所、2019〜2023年)

5年平均最多年最少年
1月243.3mm2021年 384.0mm2023年 122.0mm
2月139.2mm2020年 186.0mm2023年 107.0mm
3月120.6mm2020年 160.0mm2023年 101.0mm
4月130.8mm2020年 164.0mm2022年 81.0mm
5月111.2mm2023年 163.0mm2020年 66.5mm
6月141.9mm2023年 188.5mm2021年 75.5mm
7月300.8mm2020年 718.5mm2019年 100.0mm
8月264.9mm2022年 514.5mm2023年 38.5mm
9月150.7mm2020年 279.0mm2019年 41.0mm
10月187.8mm2023年 281.5mm2022年 137.5mm
11月233.7mm2023年 294.5mm2019年 186.0mm
12月324.7mm2022年 466.5mm2019年 195.0mm

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

新発田市の月別降水量で最も際立つのは、7月と8月の年差の大きさです。

7月(5年平均300.8mm):直近5年で月降水量が最も多い月です。しかし最多年(2020年718.5mm)と最少年(2019年100.0mm)の差は618.5mmにも達し、5年間で7倍以上の開きがあります。2020年7月の718.5mmは単月の降水量として極めて高い値で、7月に集中した豪雨が年間降水量を押し上げた年でした。梅雨末期から夏初めにかけての大雨が発生した際の降水規模の大きさを示しています。

8月(5年平均264.9mm)2022年8月は514.5mmと5年最多を記録しており、2023年(38.5mm)との差は476mmに及びます。同じ8月でも極端な多雨年と少雨年が混在しており、夏の降水パターンは年によって大きく異なります。

12月(5年平均324.7mm):冬型降水の影響で年間で2番目に降水量の多い月です。2022年12月は466.5mmと大きな値を記録しています。


⑥ 今後の見通し:気温・豪雨はこれからどう変わるか

長期トレンドの評価

気温上昇の長期評価:新発田市の年間平均気温は1994〜2024年の30年間で+0.5℃上昇しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。猛暑日数は30年前比+4.3日(4.5日→8.8日・約2倍)と増加しており、夏日数(25℃以上)も+20.7日(97.5日→118.2日)と大幅に増えています。上昇は主に直近10年に集中しており、近年の加速傾向が見られます。

大雨頻度の長期評価:年間降水量の総量はほぼ横ばい(+24mm)ですが、日100mm超の大雨は中間期(0.2日)から直近(0.5日)に再増加しており、特定の年に集中する豪雨のリスクは継続しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。2020年7月の718.5mmに象徴される大雨イベントへの備えは引き続き重要です。

短期トレンドの評価

  • 気温:直近5年の猛暑日5年平均9.2日は直近10年平均(8.8日)を上回っています。2021〜2022年の低猛暑日年(各2日)を挟みながらも、2019・2020・2023年に14〜15日という高い値を記録しており、猛暑年が繰り返される傾向があります(出典:気象庁 過去の気象データ検索)
  • 大雨:直近5年の7月降水量は5年平均300.8mmで年間最多月となっており、7月を中心とした集中豪雨のリスクが継続しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

将来の方向性(長期トレンドからの評価)

気象庁の地球温暖化予測資料(北陸地域)では、温室効果ガスの排出シナリオに応じて21世紀末にかけて気温の上昇・強雨の増加が見込まれていますが、具体的な数値は気象庁の最新資料を直接確認することを推奨します。

  • 気温:猛暑日・夏日数の増加トレンドが継続する場合、農業地帯としての熱中症リスクや農作物への高温障害リスクが高まる可能性があります
  • 大雨:7月・8月の集中豪雨パターンが今後も継続・強化される場合、農地・用水路・住宅への浸水リスクへの備えがより重要になります
  • :冬日数は30年間でほぼ横ばい(前期42.2日→直近42.7日)ですが、年差が大きく(2020年19日〜2021年61日)、暖冬年・厳冬年が交互に現れる傾向があります

移住・住宅選択への示唆

  • 夏の暑さ対策は必須です:猛暑日8.8日・熱帯夜10.9日の水準は、新潟市(猛暑日4.8日)より高く、農業地帯の内陸立地が影響しています。エアコン完備は前提として必要です
  • 7月の集中豪雨に備えることが最優先です:7月5年平均300.8mm・2020年718.5mmという数値が示すように、梅雨末期〜夏初めの大雨リスクが高い地域です。居住地のハザードマップ(浸水・土砂災害)確認が不可欠です

⑦ 土砂災害リスク:新発田市の警戒区域を把握する

土砂災害警戒区域の分布

新発田市には土砂災害警戒区域が394箇所(うち特別警戒区域156箇所、警戒区域238箇所)指定されています(県内30市町村中18位)。

(出典:新潟県 土砂災害警戒区域等マップ)

394箇所という数値は、新発田市が広大な平野部(蒲原平野)と西部・南部の丘陵地帯が組み合わさった地形を持つことを反映しています。市域の多くを占める平野部では土砂災害リスクは低い一方、加治川沿いの谷部・五十公野丘陵・市街地西部の山すそ付近に警戒区域が集中しています。18位(県内中位)という順位は、山間部が多い南越後の市町村(長岡市・柏崎市など)と比べて平野部面積が大きいためです。

土砂災害警戒区域の確認方法

  • 新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」(新潟県砂防課)
  • 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」(全国統合版)

住宅購入・賃貸契約前には上記サイトで物件の位置を必ず確認することを推奨します。特に丘陵部・谷沿い・加治川沿いに近い物件は要確認です。


⑧ 季節ごとの気象リスクカレンダー

新発田市で生活する上で注意が必要な気象リスクを月別にまとめます。

出典:気象庁 過去の気象データ検索(中条観測所、2019〜2023年直近5年平均)

主な気象リスク目安データ(5年平均)
1月積雪・凍結路面・強風月降水量243.3mm(最多2021年384.0mm)
2月積雪・凍結・融雪開始月降水量139.2mm
3月融雪期の増水・路面凍結残存月平均気温7.5℃
4月春雨・残雪・気温急変月平均気温11.1℃
5月突発的大雨・夏日の始まり月降水量111.2mm
6月梅雨前線による大雨・蒸し暑さ月降水量141.9mm(最多2023年188.5mm)
7月集中豪雨・猛暑の始まり(年差極大)月降水量300.8mm(最多2020年718.5mm)
8月猛暑・少雨年あり・大雨年あり猛暑日5年最多15日(2019年)/月降水量264.9mm
9月台風・秋雨前線による大雨月降水量150.7mm(最多2020年279.0mm)
10月秋雨・気温急降下・初霜月降水量187.8mm
11月冬型降雨・降雪開始月降水量233.7mm(最多2023年294.5mm)
12月大雪・冬型降水(年間2位)月降水量324.7mm(最多2022年466.5mm)

特に注意が必要な時期は7月(集中豪雨・年差最大)8月(猛暑・大雨年あり)12月(冬型降水ピーク)の3つです。7月は5年平均300.8mmで年間最多ですが、2020年718.5mmと2019年100.0mmのように年によって7倍以上の差があり、大雨年の規模が非常に大きいです。8月は猛暑日が最も多い月(2019年は15日のうち猛暑日が集中)でありながら、2023年のように月降水量38.5mmという極端な少雨年もあります。


⑨ 近隣市町村との気候比較

▼【グラフ:shibata_nearby_climate.png|新発田市と近隣市町村(胎内市・阿賀野市・新潟市・村上市・五泉市)の年間平均気温・猛暑日数・年間降水量・日100mm超日数の4パネル横棒比較。新発田市を強調色で表示】

市区町村年間平均気温猛暑日数(10年平均)年間降水量日100mm超(10年平均)
新発田市14.2℃(20位)8.8日(12位)2,344mm(11位)0.5日(5位)
胎内市14.2℃(23位)8.8日(13位)2,344mm(12位)0.5日(6位)
阿賀野市13.6℃(10位)12.4日(2位)1,830mm(23位)0.1日(26位)
新潟市14.4℃(29位)4.8日(20位)1,803mm(27位)0.2日(21位)
村上市13.3℃(8位)5.4日(17位)2,165mm(17位)0.5日(7位)
五泉市13.6℃(9位)12.4日(1位)1,830mm(22位)0.1日(25位)

※ ランクは新潟県内30市町村でのランキング。気温は冷涼順(低い方が1位)、猛暑日・降水量・日100mm超は多い方が1位。胎内市は同観測所(中条)のため気温・降水量が新発田市と同値。

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

比較から読み取れる新発田市の特徴は、「隣接する猛暑地帯(阿賀野市・五泉市)と比べて猛暑日は少ないが、日100mm超の豪雨頻度は県内上位(5位)に位置する」という点です。

  • 猛暑日の対比が鮮明です:阿賀野市(12.4日・2位)や五泉市(12.4日・1位)は新津観測所を共有する猛暑上位地域で、新発田市(8.8日・12位)との差は3.6日あります。同じ下越エリアでも観測所の位置(内陸平野部)によって猛暑日数に大きな差があります
  • 日100mm超は周辺と比べて突出して多いです:阿賀野市(0.1日・26位)・五泉市(0.1日・25位)・新潟市(0.2日・21位)が低い中で、新発田市(0.5日・5位)と村上市(0.5日・7位)は上位に位置しています。中条観測所周辺は7月を中心とした大雨が多い特性があります
  • 降水量は中位です:年間2,344mm(11位)は新潟市(1,803mm・27位)より多く、阿賀野市(1,830mm・23位)より多い水準ですが、上越地方(上越市2,922mm・2位)のような山沿い多雪地帯ほどではありません

⑩ 移住者・住宅購入者へのアドバイス

夏の暮らし方

新発田市の夏(7〜8月)の猛暑日数は直近10年平均8.8日(12位)で、新潟市(4.8日・20位)より多く、農業地帯の下越平野に位置することが影響しています。熱帯夜も10.9日(9位)と一定数あります。

  • エアコンは必須設備です:猛暑日8.8日・熱帯夜10.9日の環境では、寝室のエアコンも含めた冷房設備が必要です。2023年のように熱帯夜24日という年もあり、夜間の体力回復のためにもエアコン性能への投資は合理的です
  • 7月の大雨年に特別な注意が必要です:猛暑のシーズンと集中豪雨リスクが重なる7〜8月は、暑さ対策と大雨への備えを同時に考える時期です。屋外農作業を行う場合は熱中症と急な大雨の両方に注意してください

7月の集中豪雨への備え(最重要)

  • 日100mm超が県内5位(0.5日)であることを把握してください:年間を通じて平均0.5回、日雨量100mmを超える大雨が発生します。2020年7月の718.5mmはその極端な例で、居住地のハザードマップで洪水・浸水リスクを事前に確認しておくことが不可欠です
  • 年差が大きく「外れ年」の準備が重要です:7月の月降水量は最少年(2019年100.0mm)と最多年(2020年718.5mm)で7倍以上の差があります。平均的な年を基準に準備するだけでは不十分で、大雨年を想定した避難計画が必要です
  • 8月の大雨年にも備えてください:2022年8月の514.5mmも大雨として記録されています。梅雨明け後も大雨リスクが続く点は他地域と異なる特性です

冬の降雪・降水への備え

  • 12月の降水量が突出して多いです:5年平均324.7mmは年間12ヶ月で2番目に多い月です。2022年12月の466.5mmは除雪・防水対策の重要性を示す数値です
  • 冬日数の年差が大きいです:2020年の19日から2021・2022年の61日まで年によって大きく異なります。厳冬年を想定した除雪計画が必要です

土砂災害リスクへの備え

  • 平野部の住宅地は比較的リスクが低いですが確認は必要です:394箇所(18位)は県内では中位で、平野部の広い地形が反映されています。ただし丘陵部・加治川沿いに近い物件は警戒区域に該当する場合があるため、ハザードマップ確認は必ず行ってください

まとめ

新発田市の気温・降水量データから読み取れる4点を整理します。

① 猛暑日12位(8.8日)・熱帯夜9位(10.9日)で夏の暑さがある農業都市:新発田市は下越の農業地帯に位置し、猛暑日8.8日(12位)・熱帯夜10.9日(9位)と一定の暑さがあります。猛暑日は30年前(4.5日)の約2倍(8.8日)に増加しており、夏日数も+20.7日と大幅に増加しています(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。

② 7月の集中豪雨が最大のリスク(日100mm超5位・7月5年平均300.8mm):年間降水量2,344mm(11位)の中で、7月の月降水量(5年平均300.8mm)が年間最多月となっています。2020年7月の718.5mmは特に突出しており、梅雨末期〜夏初めの大雨イベントが年間降水量の大部分を左右します。日100mm超は県内5位(0.5日)で、大雨年の規模が大きい特性があります(出典:気象庁 過去の気象データ検索)。

③ 土砂災害警戒区域は県内18位(394箇所)と中位:平野部が広い地形を反映して警戒区域は比較的少ない水準です。ただし丘陵部・加治川沿いに警戒区域が集中しており、住宅選定前のハザードマップ確認は不可欠です(出典:新潟県 土砂災害警戒区域等マップ)。

④ 今後の見通し:猛暑日・夏日数の増加トレンドは継続しており、農業地帯での熱中症リスクが高まっています。7月の集中豪雨パターンも今後のリスク要因として継続が見込まれます。「農業が盛んで住みやすそう」な印象の裏に、7月豪雨・冬日差・猛暑年という3つの気象リスクを把握した上で移住・住宅選択を進めることが重要です。


出典・情報基準日

データ出典基準日・期間
年間平均気温・年間降水量気象庁 過去の気象データ検索1994〜2024年
猛暑日・真夏日・熱帯夜・冬日・日100mm超・日50mm超気象庁 過去の気象データ検索1994〜2023年
月別気温・月別降水量気象庁 過去の気象データ検索2019〜2023年
近隣市町村気候指標気象庁 過去の気象データ検索2014〜2023年(直近10年平均)
土砂災害警戒区域数新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」令和7年3月31日現在

次回更新推奨:毎年10月(夏シーズンのデータ確定後)

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