新潟県で令和5年に発生した交通事故の死者は55人、死亡事故は53件でした。
このうち死者数が最も多いのは新潟市の12人、次いで長岡市の11人で、
上位3市(新潟・長岡・上越)で県全体の52.73%にあたる29人が発生しています。
「新潟県の交通事故で死者が多い市町村はどこか」と検索してこの記事に辿り着いた方のために、
新潟県30市町村の死者数・死亡事故件数を客観データでランキング化しました。本記事では、順位・地域分布・事故件数との差を数値で示し、
データから見える構造的特徴と読者への示唆をまとめます。
なお、順位は「死者・死亡事故発生の順」であり、「危険度の順」ではありません。
この記事でわかること
- 新潟県30市町村の交通事故 死者数・死亡事故件数ランキング(1位〜30位)
- 上位5位(同順位ゆえ6市:新潟・長岡・上越・新発田・燕・糸魚川)で県全体の死者の70.91%を占める集中構造
- 死者0人の市町村は13市町村(30市町村の43.3%)
- 事故件数上位10と死者数上位10の顔ぶれが異なる自治体(三条市・柏崎市 vs 五泉市・魚沼市)の観察
① ランキングの前提
- データ源:警察庁「交通事故統計」/新潟県警
- 対象期間:令和5年(2023年)
- 対象:新潟県30市町村
- 県全体の総量:交通事故2,721件・負傷者3,096人・死者55人・死亡事故53件
※ 本記事では、公表数値をそのまま順位付けしています。人口比・自動車保有台数比・交通量比等の
派生指標は本記事では扱いません。死者数と死亡事故件数は必ずしも一致せず、1件の死亡事故で
複数人の死者が出る場合があります。
② 上位10位の市町村(死者数順・同順位含み11市)
死者数の降順、同数の場合は事故件数の降順で並べています。
| 順位 | 市町村名 | 死者 | 死亡事故 | 事故件数 | 県全体比(死者) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 新潟市 | 12人 | 12件 | 1,204件 | 21.82% |
| 2 | 長岡市 | 11人 | 11件 | 276件 | 20.00% |
| 3 | 上越市 | 6人 | 5件 | 188件 | 10.91% |
| 4 | 新発田市 | 4人 | 4件 | 91件 | 7.27% |
| 5 | 燕市 | 3人 | 3件 | 98件 | 5.45% |
| 5 | 糸魚川市 | 3人 | 3件 | 49件 | 5.45% |
| 7 | 南魚沼市 | 2人 | 1件 | 85件 | 3.64% |
| 7 | 村上市 | 2人 | 2件 | 75件 | 3.64% |
| 7 | 五泉市 | 2人 | 2件 | 47件 | 3.64% |
| 7 | 魚沼市 | 2人 | 2件 | 33件 | 3.64% |
| 7 | 胎内市 | 2人 | 2件 | 22件 | 3.64% |
▼【グラフ:traffic_death_ranking_top10.png 交通事故 死者数ランキング 上位10市町村】

⚠️ 注意: 順位は「死者・死亡事故発生」の順であり、「危険度」の順ではありません。
死者数は交通量・人口・道路延長・単年の統計変動に影響を受けるため、絶対人数が多い=危険度が高いとは
限りません。また、1件の死亡事故で複数人の死者が出る場合があるため、死者数と死亡事故件数は
必ずしも一致しません。
③ 全30市町村ランキング(死者数順)
死者数の降順、同数の場合は事故件数の降順で並べています。死者0人・死亡事故0件の13市町村は最下位グループとしてまとめています。
| 順位 | 市町村名 | 死者 | 死亡事故 | 事故件数 | 県全体比(死者) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 新潟市 | 12人 | 12件 | 1,204件 | 21.82% |
| 2 | 長岡市 | 11人 | 11件 | 276件 | 20.00% |
| 3 | 上越市 | 6人 | 5件 | 188件 | 10.91% |
| 4 | 新発田市 | 4人 | 4件 | 91件 | 7.27% |
| 5 | 燕市 | 3人 | 3件 | 98件 | 5.45% |
| 5 | 糸魚川市 | 3人 | 3件 | 49件 | 5.45% |
| 7 | 南魚沼市 | 2人 | 1件 | 85件 | 3.64% |
| 7 | 村上市 | 2人 | 2件 | 75件 | 3.64% |
| 7 | 五泉市 | 2人 | 2件 | 47件 | 3.64% |
| 7 | 魚沼市 | 2人 | 2件 | 33件 | 3.64% |
| 7 | 胎内市 | 2人 | 2件 | 22件 | 3.64% |
| 12 | 柏崎市 | 1人 | 1件 | 70件 | 1.82% |
| 12 | 見附市 | 1人 | 1件 | 45件 | 1.82% |
| 12 | 佐渡市 | 1人 | 1件 | 43件 | 1.82% |
| 12 | 小千谷市 | 1人 | 1件 | 42件 | 1.82% |
| 12 | 阿賀野市 | 1人 | 1件 | 37件 | 1.82% |
| 12 | 湯沢町 | 1人 | 1件 | 27件 | 1.82% |
| 18 | 三条市 | 0人 | 0件 | 134件 | 0.00% |
| 18 | 十日町市 | 0人 | 0件 | 35件 | 0.00% |
| 18 | 妙高市 | 0人 | 0件 | 26件 | 0.00% |
| 18 | 加茂市 | 0人 | 0件 | 25件 | 0.00% |
| 18 | 聖籠町 | 0人 | 0件 | 20件 | 0.00% |
| 18 | 関川村 | 0人 | 0件 | 9件 | 0.00% |
| 18 | 弥彦村 | 0人 | 0件 | 9件 | 0.00% |
| 18 | 田上町 | 0人 | 0件 | 9件 | 0.00% |
| 18 | 阿賀町 | 0人 | 0件 | 8件 | 0.00% |
| 18 | 津南町 | 0人 | 0件 | 7件 | 0.00% |
| 18 | 出雲崎町 | 0人 | 0件 | 6件 | 0.00% |
| 18 | 刈羽村 | 0人 | 0件 | 1件 | 0.00% |
| 18 | 粟島浦村 | 0人 | 0件 | 0件 | 0.00% |
▼【グラフ:traffic_death_ranking_full.png 交通事故 死者数ランキング 全30市町村】

④ ランキングから見える構造
上位集中度
上位5位までの6市(新潟市・長岡市・上越市・新発田市・燕市・糸魚川市/燕市・糸魚川市は5位同点)で県全体の死者の70.91%(39人/55人)を占めています。
さらに上位10位までを見ると、7位に5市が同順位で並ぶため実際は11市となり、県全体の89.09%(49人/55人)に達します。
新潟県30市町村のうち、死者の約7割が上位5位(6市)、約9割が上位10位(11市)に集中している構造です。
一方、死者0人・死亡事故0件は13市町村(30市町村の43.3%)で、県全体の半数近くの自治体で令和5年の死亡事故発生はありませんでした。
死者数上位と事故件数上位のズレ
前記事「交通事故件数ランキング」の上位10市と、本記事の死者数上位10位(同順位含み11市)を比較すると、顔ぶれに違いがあります。
- 事故件数上位10市で死者数上位10位に入らない自治体:三条市(事故4位・134件で死者0人)、柏崎市(事故9位・70件で死者1人)
- 死者数上位10位で事故件数上位10市に入らない自治体:五泉市(事故11位・47件で死者2人)、魚沼市(事故17位・33件で死者2人)
事故件数と死者数の順位は必ずしも一致しません。
意外な観察
- 三条市:事故件数134件で県内4位ですが、令和5年の死者0人・死亡事故0件でした。事故件数上位10市の中で死者・死亡事故が0の自治体は三条市のみです。
- 胎内市:事故件数22件で県内21位ですが、死者2人・死亡事故2件が発生しています。死者数上位10位(11市)に少ない件数で入っています。
- 南魚沼市:死亡事故1件に対して死者2人が発生しています。死者数と死亡事故件数が異なる自治体は、上位30の中で南魚沼市(1件で2人)と上越市(5件で6人)の2市です。1件の事故で複数人の死者が出る場合があることを示す統計特性の例です。
死亡事故率(観察参考値)
事故件数に対する死亡事故件数の比率を並べたものです。件数の少ない自治体は分母が小さく単年の変動が大きい点に注意してください。指標ではありません。
| 市町村 | 事故件数 | 死亡事故 | 死亡事故率 |
|---|---|---|---|
| 胎内市 | 22件 | 2件 | 9.09% |
| 糸魚川市 | 49件 | 3件 | 6.12% |
| 魚沼市 | 33件 | 2件 | 6.06% |
| 新発田市 | 91件 | 4件 | 4.40% |
| 五泉市 | 47件 | 2件 | 4.26% |
| 長岡市 | 276件 | 11件 | 3.99% |
| 湯沢町 | 27件 | 1件 | 3.70% |
| 燕市 | 98件 | 3件 | 3.06% |
| (参考)新潟市 | 1,204件 | 12件 | 1.00% |
| (参考)三条市 | 134件 | 0件 | 0.00% |
事故件数が最多の新潟市は死亡事故率1.00%であるのに対し、上位ランクの胎内市・糸魚川市・魚沼市などは事故件数の割合に対して死亡事故が発生している構造です。これは分母(事故件数)が小さいほど比率の変動が大きくなる点も含めた観察参考値です。
⑤ このデータが示すこと・読者への示唆
死亡事故が発生している地域を通過・訪問する際の意識
上位5位までの6市で県全体の死者の70.91%を占めるという事実は、以下の意味を持ちます。
- 通過・訪問頻度が高い地域の認識:新潟市・長岡市・上越市・新発田市・燕市・糸魚川市を通過または訪問する機会が多い方は、県内の他の地域と比べて死者・死亡事故が発生している自治体を走行していることを認識しておくとよいでしょう。
- 事故件数と死者数のズレの意識:事故件数が多い自治体で死亡事故が少ない例(三条市:134件・0人)や、事故件数が少ない自治体で死亡事故が発生している例(胎内市:22件・2人/魚沼市:33件・2人)があります。事故件数だけでは死亡事故の発生を把握できません。
死者0人市町村の見方
死者0人・死亡事故0件は13市町村(30市町村の43.3%)ですが、これは令和5年単年の値です。
下位グループの多くは年間事故件数が数件〜数十件と少ないため、単年の統計変動が大きく、
翌年に死者・死亡事故が発生する可能性があります。単年のゼロだけで安全性を判断せず、
複数年のトレンドや地域固有の要因を併せて確認することが望ましいでしょう。
データの見方の注意
- 本記事の数値は令和5年(2023年)単年の警察庁「交通事故統計」/新潟県警公表値です。年により変動があります。
- 順位は「死者・死亡事故発生」の順であり、「危険度」の順ではありません。死者・死亡事故は人口・自動車保有台数・交通量・単年の統計変動に影響を受けるため、絶対人数だけでの単純比較には限界があります。
- 死者数と死亡事故件数は必ずしも一致しません。1件の死亡事故で複数人の死者が出る場合があります(本記事では南魚沼市・上越市が該当)。
- 死亡事故率(事故件数に対する死亡事故件数の比率)は観察参考値であり、指標として扱うべき数値ではありません。特に事故件数が少ない自治体では分母が小さく変動が大きくなります。
まとめ
交通事故 死者・死亡事故件数ランキングから見える新潟県の実態
- 上位5位(同順位ゆえ6市:新潟・長岡・上越・新発田・燕・糸魚川)で県全体の死者の70.91%を占める集中構造
- 上位10位(同順位ゆえ11市)まで広げると県全体の死者の89.09%に達する
- 死者0人・死亡事故0件は13市町村(30市町村の43.3%)
- 事故件数上位10(三条市・柏崎市)と死者数上位10(五泉市・魚沼市)で顔ぶれに違いがある
- 事故件数4位(134件)の三条市は令和5年の死者0人・死亡事故0件、事故件数21位(22件)の胎内市は死者2人・死亡事故2件
- 順位は「死者・死亡事故発生の順」であり、「危険度の順」ではない点に注意
- 各市町村の詳細は個別記事を参照
出典
- 交通事故発生件数・死者数・負傷者数・死亡事故件数:警察庁「交通事故統計」/新潟県警(令和5年公表値)
- マスターDB:新潟県30市町村危険場所データベース(自作・令和5年時点)
データ基準日:令和5年(2023年)
次回更新推奨:翌年公表データ発表後

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