湯沢町では年間15戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は25位、1,000人あたり着工戸数は23位です。
H25年度比で+66.7%増加(9戸→15戸で+6戸)と、新潟県30市町村のうち増加した5市町村の一つです。特徴的なのはR5年度に給与住宅(社宅等)が8戸(構成比53.3%)供給された点で、H25の0戸から急増しました。給与住宅比率53.3%は県内で最も高く、持家(40.0%)を上回る特異な用途構成です。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、湯沢町の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は15戸(県内25位・1,000人あたり23位)
- H25年度比で+66.7%増加
- 着工住宅のうち持家40.0%(6戸)・貸家0.0%(0戸)・給与住宅53.3%(8戸)・分譲6.7%(1戸)
- 1,000人あたり着工戸数は1.81戸/千人(県平均2.70戸・県内23位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
湯沢町の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 15戸 | — | 25位 |
| 持家 | 6戸 | 40.0% | — |
| 貸家 | 0戸 | 0.0% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 8戸 | 53.3% | — |
| 分譲住宅 | 1戸 | 6.7% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
持家が40.0%、貸家が0.0%、分譲が6.7%の構成です。給与住宅(社宅等)53.3%(8戸)は県内で最も高い比率で、持家(40.0%)を上回っています。貸家0戸、分譲1戸と集合住宅供給は限定的で、社宅等が全体の過半を占める特異な構成です。
⚠️ 注意(小規模市町村): 年間の着工件数が少ないため、単年度の変動が大きく出やすいデータです。傾向の解釈には複数年の比較が必要です。
▼【グラフ:yuzawa_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・湯沢町を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 9戸 | 9戸 | 0戸 | 0戸 | 0戸 |
| H30年度(2018年度) | 5戸 | 4戸 | 0戸 | 1戸 | 0戸 |
| R5年度(2023年度) | 15戸 | 6戸 | 0戸 | 8戸 | 1戸 |
| 10年変化(H25→R5) | +66.7%増加 | -33.3% | — | — | — |
湯沢町の合計着工戸数はH25年度の9戸からR5年度の15戸へ推移しました(+6戸・+66.7%)。ただし推移は単純な右肩上がりではなく、H30時点で一時5戸まで減少した後、R5で15戸に急増する変動が見られます。
10年間の推移を用途別に見ると、持家は-33.3%減少(9戸→6戸で△3戸)した一方、R5で新たに給与住宅(社宅等)が8戸供給(H25 0戸→H30 1戸→R5 8戸)されました。貸家は10年間0戸で変化なし、分譲は0戸→1戸の微増です。H30→R5の全体増加+10戸のうち+7戸が給与住宅の増加によるものです。10年変化では持家-3戸に対し給与住宅+8戸となり、給与住宅の増加分が持家減少分を上回っています。
▼【グラフ:yuzawa_着工推移.png 湯沢町と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 9戸(100.0%) | 4戸(80.0%) | 6戸(40.0%) | -33.3% |
| 貸家 | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | — |
| 給与住宅 | 0戸(0.0%) | 1戸(20.0%) | 8戸(53.3%) | — |
| 分譲 | 0戸(0.0%) | 0戸(0.0%) | 1戸(6.7%) | — |
H25年度時点で持家が100.0%を占めていたのに対し、R5年度は40.0%となっています。貸家は0.0%→0.0%、分譲は0.0%→6.7%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:yuzawa_用途別.png 湯沢町の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 湯沢町 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 8,268人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 15戸 | 25位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 1.81戸 | 23位 |
湯沢町の1,000人あたり着工戸数は1.81戸/千人で、新潟県30市町村の23位です。県平均(2.70戸/千人)の約67%にとどまり、近隣(南魚沼市2.25戸・魚沼市1.94戸)と比較すると低い水準です。ただしR5に給与住宅8戸が集中供給された影響で人口比が押し上げられており、給与住宅を除いた着工7戸で計算すると1,000人あたり0.85戸となります。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
湯沢町と近隣市町村(南魚沼市・魚沼市・十日町市・津南町・長岡市)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 湯沢町 | 15戸 | 1.81戸 | 40.0% |
| 南魚沼市 | 118戸 | 2.25戸 | 89.8% |
| 魚沼市 | 63戸 | 1.94戸 | 69.8% |
| 十日町市 | 64戸 | 1.36戸 | 96.9% |
| 津南町 | 5戸 | 0.59戸 | 100.0% |
| 長岡市 | 1,094戸 | 4.29戸 | 61.2% |
湯沢町の着工戸数15戸は近隣6市町村で5位で、津南町(5戸)を上回り、十日町市(64戸)・魚沼市(63戸)・南魚沼市(118戸)を下回っています。持家比率40.0%は近隣で最も低く、津南町(100%)・十日町市(96.9%)・南魚沼市(89.8%)・魚沼市(69.8%)・長岡市(61.2%)と比べて突出して低い水準です。給与住宅(社宅等)53.3%が持家を上回る特殊な用途構成のためです。1,000人あたりでは1.81戸で、近隣で下位から2番目の水準となっています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
湯沢町の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は15戸で県内25位、1,000人あたり着工は1.81戸で23位(給与住宅8戸の集中供給により押し上げ)
- H25→R5の10年で+66.7%増加(+6戸)。新潟県30市町村のうち増加した5市町村の一つ
- 着工住宅の40.0%が持家、0.0%が貸家、53.3%が給与住宅(社宅等)(県内で最も高い比率)、6.7%が分譲
- 用途別の10年変化:持家-33.3%(9戸→6戸で△3戸)/R5で給与住宅8戸が新規供給(H25 0戸→H30 1戸→R5 8戸)/分譲は0→1戸微増。10年変化では持家-3戸に対し給与住宅+8戸
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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