見附市では年間103戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は12位、1,000人あたり着工戸数は13位です。
H25年度比で-49.8%減少(205戸→103戸で△102戸)していますが、内訳は用途別に対照的です。貸家がH25の38戸からH30の68戸へ一時倍増した後、R5でゼロに消滅し、県内で貸家=0戸の11市町村の一つとなっています。持家は-38%減少にとどまり、持家比率は73.2%→90.3%へ大幅上昇。集合住宅供給の消滅と持家中心構造への変化が同時進行しています。
この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、見附市の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。
この記事でわかること
- R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は103戸(県内12位・1,000人あたり13位)
- H25年度比で-49.8%減少
- 着工住宅のうち持家90.3%(93戸)・貸家0.0%(0戸)・給与住宅0.0%(0戸)・分譲9.7%(10戸)
- 1,000人あたり着工戸数は2.71戸/千人(県平均2.70戸・県内13位)
① 住宅着工サマリー(R5年度)
見附市の住宅着工の現状を確認します。
| 区分 | 着工戸数 | 比率 | 県内順位 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 103戸 | — | 12位 |
| 持家 | 93戸 | 90.3% | — |
| 貸家 | 0戸 | 0.0% | — |
| 給与住宅(社宅等) | 0戸 | 0.0% | — |
| 分譲住宅 | 10戸 | 9.7% | — |
※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)
住宅着工の90.3%が持家で、戸建て住宅中心の構成です。持家比率90.3%は近隣で最も高い水準(長岡市61.2%・燕市55.3%・三条市66.6%・小千谷市64.4%等を大きく上回る)で、貸家=0戸(県内11市町村と同じ状態)となっています。給与住宅(社宅等)も0戸です。
▼【グラフ:mitsuke_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・見附市を強調)】

② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)
過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。
| 年度 | 合計 | 持家 | 貸家 | 給与 | 分譲 |
|---|---|---|---|---|---|
| H25年度(2013年度) | 205戸 | 150戸 | 38戸 | 1戸 | 16戸 |
| H30年度(2018年度) | 213戸 | 138戸 | 68戸 | 1戸 | 6戸 |
| R5年度(2023年度) | 103戸 | 93戸 | 0戸 | 0戸 | 10戸 |
| 10年変化(H25→R5) | -49.8%減少 | -38.0% | -100.0% | — | -37.5% |
見附市の合計着工戸数はH25年度の205戸からR5年度の103戸へ推移しました(△102戸・-49.8%)。減少はH25→H30の5年間で+3.9%(205戸→213戸)と一時横ばい〜微増だったのが、H30→R5の5年間で-51.6%と急激に半減しています。
10年間の推移を用途別に見ると、持家が-38.0%減少(150戸→93戸で△57戸)、貸家がH25の38戸からH30の68戸へ一時倍増した後、R5でゼロに消滅(△38戸)となる大きな変動があります。分譲は-37.5%減少(16戸→10戸)で、H30時点で6戸まで落ち込んだ後にわずかに回復しました。貸家消滅(△38戸)と持家縮小(△57戸)で全体減少(△102戸)の大部分が説明される構造です。
▼【グラフ:mitsuke_着工推移.png 見附市と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】

③ 用途別の内訳と変化
着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。
| 用途 | H25年度 | H30年度 | R5年度 | 10年変化 |
|---|---|---|---|---|
| 持家 | 150戸(73.2%) | 138戸(64.8%) | 93戸(90.3%) | -38.0% |
| 貸家 | 38戸(18.5%) | 68戸(31.9%) | 0戸(0.0%) | -100.0% |
| 給与住宅 | 1戸(0.5%) | 1戸(0.5%) | 0戸(0.0%) | — |
| 分譲 | 16戸(7.8%) | 6戸(2.8%) | 10戸(9.7%) | -37.5% |
H25年度時点で持家が73.2%を占めていたのに対し、R5年度は90.3%となっています。貸家は18.5%→0.0%、分譲は7.8%→9.7%と推移しています。
⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。
▼【グラフ:mitsuke_用途別.png 見附市の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】

④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)
人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。
| 指標 | 見附市 | 県内順位 |
|---|---|---|
| 人口(R7年1月1日) | 38,061人 | — |
| 着工戸数(R5年度) | 103戸 | 12位 |
| 1,000人あたり着工戸数 | 2.71戸 | 13位 |
見附市の1,000人あたり着工戸数は2.71戸/千人で、新潟県30市町村の13位です。県平均(2.70戸/千人)とほぼ同水準で、着工総数(12位)と人口比の順位(13位)がほぼ一致しており、人口規模と着工数のバランスが取れた市町村です。
⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)
見附市と近隣市町村(長岡市・三条市・燕市・小千谷市・五泉市)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。
| 市町村名 | 着工戸数(合計) | 1,000人あたり | 持家比率 |
|---|---|---|---|
| 見附市 | 103戸 | 2.71戸 | 90.3% |
| 長岡市 | 1,094戸 | 4.29戸 | 61.2% |
| 三条市 | 308戸 | 3.38戸 | 66.6% |
| 燕市 | 421戸 | 5.54戸 | 55.3% |
| 小千谷市 | 87戸 | 2.67戸 | 64.4% |
| 五泉市 | 128戸 | 2.80戸 | 71.9% |
見附市の着工戸数103戸は近隣6市町村で5位で、長岡市(1,094戸)・燕市(421戸)・三条市(308戸)・五泉市(128戸)を下回っています。持家比率90.3%は近隣で最も高く、五泉市(71.9%)・三条市(66.6%)・小千谷市(64.4%)・長岡市(61.2%)・燕市(55.3%)を大きく上回っています。1,000人あたりでは2.71戸で、燕市(5.54戸)・長岡市(4.29戸)・三条市(3.38戸)・五泉市(2.80戸)を下回り、小千谷市(2.67戸)と近い水準となっています。
⑥ データの見方・注意点
着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません
建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。
小規模市町村のデータ変動について
年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。
まとめ
見附市の住宅着工の特徴
- R5年度(2023年度)の住宅着工は103戸で県内12位、1,000人あたり着工は2.71戸で13位(県平均とほぼ同水準)
- H25→R5の10年で-49.8%減少(△102戸)。H25→H30はほぼ横ばい(+3.9%)だったが、H30→R5の5年間で-51.6%と急激に半減
- 着工住宅の90.3%が持家、0.0%が貸家(県内貸家=0戸の11市町村と同じ状態)、9.7%が分譲。近隣で最も高い持家比率
- 用途別の変動:持家-38.0%減少(150戸→93戸で△57戸)/貸家がH30に68戸へ一時倍増した後R5でゼロに消滅(△38戸)/分譲-37.5%(16戸→10戸)
出典
- 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度) - 人口(1,000人あたり計算用):
総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在) - 産業タイプ:
総務省(国勢調査 令和2年)
データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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