津南町の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

津南町への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、津南町の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 津南町の観光客入込数(2024年・約23.5万人)と県内ランキング(26位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比67.0%・前年比−4.6%・2023〜2024年は減少傾向)
  • 観光の種類の内訳(スポーツ・レクリエーション55.5%・行祭事・イベント28.0%・自然16.4%の複合型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(8月が突出・冬にも一定の集客がある双峰型)
  • 主要観光施設別の入込数(ニュー・グリーンピア津南が中心)

① 津南町の観光客数(2024年)

津南町の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数23.5万人−4.6%
県内順位(入込数)26位/30市町村中
県全体に占める割合約0.37%
観光客/人口比約27.8倍(県内17位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

津南町は県内第26位の観光地です。スポーツ・レクリエーション(55.5%)・行祭事・イベント(28.0%)・自然(16.4%)の複合型観光地で、スキーや夏のイベントがそれぞれ異なる季節に集客する双峰型のパターンが特徴です。コロナ前(2019年:35.1万人)比は67.0%と県内25番目の水準で、コロナ前水準への回復が途中の状況です。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)39.4万人
2013年(H25)37.5万人−4.9%
2014年(H26)36.2万人−3.4%
2015年(H27)39.2万人+8.1%
2016年(H28)39.0万人−0.4%
2017年(H29)40.3万人+3.3%
2018年(H30)44.5万人+10.5%
2019年(R1)35.1万人−21.2%
2020年(R2)8.3万人−76.3%
2021年(R3)10.8万人+29.5%
2022年(R4)28.8万人+167.3%
2023年(R5)24.6万人−14.4%
2024年(R6)23.5万人−4.6%

津南町の推移は大きく3つの局面があります。コロナ前(2012〜2018年)は35〜44万人台で推移し、2018年(44.5万人)が近年の最高水準でした。ただし2019年には−21.2%(35.1万人)と急落しており、コロナ前の2019年は前年比で大幅に下落した年でした。この急落の具体的な要因はデータからは特定できません。

コロナ禍の2020年は−76.3%(8.3万人)と県内でも最大規模の落ち込みを記録しました。スキーやアウトドア施設への来訪が停止したことが主因とみられます。2021年(+29.5%)は限定的な回復にとどまり、2022年は+167.3%(28.8万人)と大幅に急回復しました。これはスキー場等の再開によるとみられますが、2019年以前(35〜44万人台)の水準には届きませんでした。2023年(−14.4%)・2024年(−4.6%)と2年連続の減少が続いています。

コロナ前(2019年:35.1万人)と比べると、2024年は23.5万人でコロナ前比67.0%(県内25位)です。回復途上のグループですが、2023〜2024年の連続減少が課題となっています。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)−3.2%17位/30市町村中
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−33.0%25位/30市町村中

コロナ前の5年間(2014→2019年)は−3.2%(県内17位)とほぼ横ばいでした。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−33.0%(県内25位)と大幅な減少で、コロナ禍の影響が長引いているグループです。長期(H25→R6:2013→2024年)では−37.4%(県内23位)と、長期的にも観光客が縮小しています。


▼【グラフ:津南町_入込数推移.png 津南町の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
25位加茂市34.6万人
26位津南町23.5万人
27位刈羽村23.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

津南町は県全体(約6,302万人)の約0.37%を占めています。コロナ前は20位台前半に位置していましたが、コロナ禍後の回復遅れにより現在は下位グループの26位です。


▼【グラフ:津南町_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)津南町を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

津南町の観光はスポーツ・レクリエーション(55.5%)行祭事・イベント(28.0%)自然(16.4%)の3分類が中心の複合型構成です。

スポーツ・レクリエーション(55.5%)はスキー・キャンプ・アウトドアアクティビティへの来訪が主体とみられます。行祭事・イベント(28.0%)は夏季のイベント来場が主体とみられ、8月の大幅な集客増に対応しています。自然(16.4%)は豊富な自然環境への訪問で、夏季に集中するとみられます。温泉健康・都市型・歴史文化はデータ上ゼロです。

観光分類比率
スポーツ・レクリエーション55.5%
行祭事・イベント28.0%
自然16.4%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月2.5万人
2月2.1万人
3月3.1万人
4月0.5万人
5月1.0万人
6月0.9万人
7月2.2万人
8月7.1万人
9月1.0万人
10月1.1万人
11月0.8万人
12月1.0万人

ピークは8月(7.1万人)で、年間の30.0%が集中しています。行祭事・イベント(28.0%)と自然(16.4%)の夏季集中が8月の大きなピークを形成しているとみられます。夏集中度(7〜9月)は39.4%で年間の4割近くが夏季に集中します。

一方、冬期(12〜2月)も集中度24.2%と一定の集客があります。スポーツ・レクリエーション(55.5%)のうちスキー需要が冬(12〜3月)に集中するとみられ、3月(3.1万人)まで冬の需要が継続しています。

最も少ない月は4月(0.5万人)で年間最少です。スキーシーズンが終わり夏のイベント・アウトドアシーズンが始まる前の春(4〜6月)が閑散期で、来訪者が0.5〜1.0万人台まで落ち込みます。

津南町は8月の夏集中型と冬のスキー集中が組み合わさる双峰型のパターンで、春(4〜6月)と秋(9〜11月)が閑散期となる県内でも特徴的な季節構造です。


▼【グラフ:津南町_月別推移.png 津南町の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:津南町_分類別.png 津南町の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

津南町で主要観光地点として計上されている施設は1か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
ニュー・グリーンピア津南(スキー場・キャンプ場以外)スポーツ・レクリエーション9.1万人3.8万人+136.1%

※施設名の「スキー場・キャンプ場以外」はスキーリフト利用者・キャンプ場利用者を除いた施設内利用者数を示します。スキー場利用客数は補完データとして別途記載します。

スキー場補完: 町内スキー場(2023-24シーズン:39,229人・県内8位/16市町村)

海水浴場補完: データなし(海水浴場なし)

施設への集中度

津南町で主要観光地点として計上されている施設は1か所のみで、「ニュー・グリーンピア津南(スキー場・キャンプ場以外)」(9.1万人)が全体の38.7%を占めます(県内12位の集中度)。

町全体(23.5万人)と報告施設入込合計(9.1万人)との差(約14.4万人)は、スキー場・キャンプ場・行祭事イベント来場者・自然観光等、報告対象外の観光行動に帰属しているとみられます。スキー場利用客(3.9万人)を加えても約10.5万人が未集計のままとなり、観光全体の構造をデータで完全に把握することは難しい状況です。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): ニュー・グリーンピア津南(スキー場・キャンプ場以外)(前年比+136.1%)

ニュー・グリーンピア津南(スキー場・キャンプ場以外)は2023年(3.8万人)から2024年(9.1万人)へ+136.1%(+5.3万人)と急増しました。施設の集計範囲変更や報告対象施設の追加の可能性があり、前年比を単純に来場者の増加として解釈することには注意が必要です(詳細は⑧参照)。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客数が少なく、報告施設が1か所のみです

津南町は主要観光地点として計上されている施設が1か所(ニュー・グリーンピア津南・スキー場キャンプ場以外)のみで、町全体の観光客数の約38.7%しか報告施設でカバーされていません。観光施設数・報告施設数が少ないため、数値の代表性に限界があります。

ニュー・グリーンピア津南の急増(+136.1%)について

2024年にニュー・グリーンピア津南(スキー場・キャンプ場以外)が前年の3.8万人から9.1万人へ+136.1%と急増しています。これが実際の来場者増加のみによるものか、集計対象となる施設範囲の変更・新規施設の追加によるものかは、公表データからは判定できません。2024年の前年比(+136.1%)を実態の来場者増加として解釈する際は注意が必要です。

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。ニュー・グリーンピア津南は宿泊施設も有するため宿泊・日帰り双方の利用が含まれますが、内訳をデータで確認することはできません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 津南町の観光客入込数(2024年)は23.5万人で、新潟県内26位です。観光規模は県内下位グループに属し、来場する観光客の数は限られています
  • 観光の中心はスポーツ・レクリエーション(55.5%)行祭事・イベント(28.0%)自然(16.4%)の3分野で、スキー(冬)と夏のイベント・自然観光(夏)が異なる季節に集客する双峰型観光地です
  • 観光客/人口比は約27.8倍(県内17位)と、人口規模に対して観光客がやや多い水準です

長期トレンド

コロナ前(2019年:35.1万人)と比べると、2024年は23.5万人でコロナ前比67.0%(県内25位)です。コロナ前の5年間(2014→2019年)は−3.2%(県内17位)とほぼ横ばい、コロナ後の5年間(2019→2024年)は−33.0%(県内25位)と大幅に減少しています。長期(H25→R6)では−37.4%(県内23位)と大幅な縮小傾向です。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+167.3%)の大幅回復後、2023年(−14.4%)・2024年(−4.6%)と2年連続で減少しています。コロナ禍直後の急回復からピークアウトし、停滞〜微減傾向が続いている状況です。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 8月(年間の30.0%が集中)。行祭事・イベント(28.0%)と自然(16.4%)による夏の集客が主因とみられます。冬(12〜3月)にはスキー需要(スポーツレク55.5%)による集客があり、双峰型パターンを形成しています
  • 最大施設: 「ニュー・グリーンピア津南(スキー場・キャンプ場以外)」が全体の38.7%を担う(県内12位の集中度)
  • 報告施設が1か所のみのため、町全体の観光構造をデータで把握できる範囲は限られます

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: ニュー・グリーンピア津南(スキー場・キャンプ場以外)(前年比+136.1%)※集計変更の可能性あり
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和5-6シーズン スキー場利用客数)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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