加茂市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

加茂市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、加茂市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 加茂市の観光客入込数(2024年・約34.6万人)と県内ランキング(25位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比66.7%・前年比+15.8%・コロナ禍後に回復途中)
  • 観光の種類の内訳(スポーツ・レクリエーション60.2%が6割を占める公園型)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(5月・春と夏に集中する季節型)
  • 主要観光施設別の入込数(2施設・加茂山公園が中心)

① 加茂市の観光客数(2024年)

加茂市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数34.6万人+15.8%
県内順位(入込数)25位/30市町村中
県全体に占める割合約0.55%
観光客/人口比約14.4倍(県内29位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

加茂市は県内第25位の観光地です。加茂山公園への来訪を中心としたスポーツ・レクリエーション型観光が主体で、スポーツ・レクリエーションが観光全体の60.2%を占めます。コロナ前(2019年:51.9万人)比は66.7%と県内26番目の水準で、コロナ前水準の3分の2程度まで回復している状況です。観光客/人口比は約14.4倍(県内29位)と、地域人口規模に対して観光客が少ない市町村に属します。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)52.5万人
2013年(H25)51.4万人−2.1%
2014年(H26)54.3万人+5.6%
2015年(H27)55.4万人+2.1%
2016年(H28)55.3万人−0.2%
2017年(H29)56.0万人+1.3%
2018年(H30)51.4万人−8.3%
2019年(R1)51.9万人+0.9%
2020年(R2)22.2万人−57.2%
2021年(R3)26.4万人+18.9%
2022年(R4)30.9万人+17.2%
2023年(R5)29.9万人−3.4%
2024年(R6)34.6万人+15.8%

加茂市のコロナ前(2012〜2019年)は51〜56万人台で推移し、比較的安定した水準を維持していました。2017年(56.0万人)を直近の最高値として、2018〜2019年は51〜52万人台に落ち着いていました。H26→R1の5年間は−4.5%(県内19位)と微減傾向でした。

コロナ禍の2020年は−57.2%(22.2万人)と急落し、屋外の公園型施設であっても来訪者が大幅に減少しました。2021年(+18.9%)・2022年(+17.2%)と回復傾向が続きましたが、2023年は−3.4%(29.9万人)と一時減少しました。2024年は+15.8%(34.6万人)と大幅に増加し、主要施設「加茂山公園」(+25.9%)の来場者増加が全体の回復を牽引しているとみられます。

コロナ前(2019年:51.9万人)と比べると、2024年は34.6万人でコロナ前比66.7%です。コロナ前比の回復率は県内26番目で、コロナ前水準への回復途中のグループに属します。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)−4.5%19位/30市町村中
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−33.3%26位/30市町村中

コロナ前の5年間(2014→2019年)は−4.5%(県内19位)と微減傾向でした。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−33.3%(県内26位)と回復が遅れており、コロナ禍の影響が長引いているグループです。長期(H25→R6:2013→2024年)では−32.7%(県内22位)と、長期的にも観光客が縮小しています。


▼【グラフ:加茂市_入込数推移.png 加茂市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
24位関川村52.4万人
25位加茂市34.6万人
26位津南町23.5万人
27位刈羽村23.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

加茂市は県全体(約6,302万人)の約0.55%を占めています。コロナ前(2019年:51.9万人)は20位前後に位置していましたが、コロナ禍後の回復遅れにより現在は下位グループの25位に位置しています。


▼【グラフ:加茂市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)加茂市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

加茂市の観光はスポーツ・レクリエーション(60.2%)が6割を占める公園型構成です。

スポーツ・レクリエーション(60.2%)は加茂山公園への来訪が主体とみられます。温泉健康(18.9%)は加茂七谷温泉美人の湯への来館が中心です。行祭事・イベント(16.6%)がこれに続き、自然(4.3%)がごく少量です。歴史・文化・都市型・その他はデータ上ゼロです。

観光分類比率
スポーツ・レクリエーション60.2%
温泉健康18.9%
行祭事・イベント16.6%
自然4.3%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月0.8万人
2月0.6万人
3月0.6万人
4月4.9万人
5月7.4万人
6月3.0万人
7月1.7万人
8月5.2万人
9月2.4万人
10月3.8万人
11月3.6万人
12月0.6万人

ピークは5月(7.4万人)で、年間の21.3%が集中しています。GW期間の行楽需要と加茂山公園への来訪が重なるとみられます。4月(4.9万人)・8月(5.2万人)も高水準で、春と夏に集中する季節パターンです。

スポーツ・レクリエーション(60.2%)が主体の観光地として、野外公園への来訪が春(桜・新緑:4〜5月)と夏(7〜8月)に集中するパターンが観察されます。行祭事・イベント(16.6%)の開催時期も春〜夏に重なることで、5月・8月の高水準を形成しているとみられます。

最も少ない月は2月・3月・12月(0.6万人)で年間最少です。冬期(12〜2月)の集中度は5.9%と非常に低く、降雪・寒冷期には来訪者がほぼ停止する典型的な春夏集中型のパターンです。夏集中度(7〜9月)は20.0%です。


▼【グラフ:加茂市_月別推移.png 加茂市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:加茂市_分類別.png 加茂市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

加茂市で主要観光地点として計上されている施設は2か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
加茂山公園スポーツ・レクリエーション18.7万人14.8万人+25.9%
加茂七谷温泉美人の湯温泉・健康6.5万人5.8万人+12.8%

スキー場補完: 加茂市内スキー場(2023-24シーズン:46人・県内16位/16市町村)

海水浴場補完: データなし(海水浴場なし)

施設への集中度

加茂市で最も入込数が多い施設は「加茂山公園」(18.7万人)で、市全体入込数の54.0%を占めます(県内7位の集中度)。上位2施設(加茂山公園・加茂七谷温泉美人の湯)の合計は全体の72.9%です(県内6位)。

市全体(34.6万人)と2施設入込合計(25.2万人)との差(約9.4万人)は、報告対象外の施設・観光行動(行祭事・イベント来場者等)に帰属しているとみられます。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 加茂山公園(前年比+25.9%)

加茂山公園は2023年(14.8万人)から2024年(18.7万人)へ+25.9%(+3.9万人)と大幅に増加しました。市全体の前年比(+15.8%)を大きく上回る伸びで、2024年の市全体の観光客増加を主導した施設とみられます。増加の具体的な要因はデータからは特定できませんが、公園への来訪者が回復・増加した可能性とみられます。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客数が少ないため、統計的な信頼性に限界があります

加茂市は県内で観光施設数・報告施設数が少なく(2施設)、観光客入込数の全体像を把握できている割合が他市町村に比べて限られます。少ない施設数で数値を構成しているため、1施設の集計変動が市全体の数値に大きく影響します。

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

スキー場利用客数は実質ゼロ水準です

加茂市内のスキー場の2023-24シーズン利用客数は46人で、県内16市町村中16位(最下位)です。スポーツ・レクリエーション(60.2%)が多い観光分類と一見矛盾しますが、加茂市のスポーツ・レクリエーション分類は主に公園(加茂山公園)への来訪を示しており、スキー観光の需要はほぼないとみられます。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 加茂市の観光客入込数(2024年)は34.6万人で、新潟県内25位です。観光規模は県内下位グループに属し、来場する観光客の数は限られています
  • 観光の中心はスポーツ・レクリエーション(60.2%)で、加茂山公園への来訪が核を担う春夏集中型の観光地です
  • 観光客/人口比は約14.4倍(県内29位)と、地域人口規模に対して観光客が少ない水準です

長期トレンド

コロナ前(2019年:51.9万人)と比べると、2024年は34.6万人でコロナ前比66.7%(県内26位)です。コロナ前の5年間(2014→2019年)は−4.5%(県内19位)と微減傾向にあり、コロナ後の5年間(2019→2024年)は−33.3%(県内26位)と回復が遅れています。長期(H25→R6)では−32.7%(県内22位)と大幅な減少です。

直近の動向(2022〜2024年)

2022年(+17.2%)・2023年(−3.4%)・2024年(+15.8%)と増減が続いています。2024年は加茂山公園の入込数増加(+25.9%)が市全体を牽引し、大幅な回復を示しました。ただしコロナ前(2019年:51.9万人)水準への復帰にはまだ至っていません。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 5月(年間の21.3%が集中)。スポーツ・レクリエーション(加茂山公園)がGW期間に集客するとみられる春集中型パターンで、冬集中度は5.9%と最低水準
  • 最大施設: 「加茂山公園」が全体の54.0%を担う(県内7位の集中度)
  • 上位2施設合計: 72.9%(県内6位)

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 加茂山公園(前年比+25.9%)
  • 大きく減少: 該当なし

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和5-6シーズン スキー場利用客数)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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