胎内市の観光客数は?推移と観光の特徴をデータで見る(2024年)

市町村

胎内市への観光客はどのくらい来ているのでしょうか。

この記事では、新潟県観光政策課が毎年公表している「観光客入込数・消費額調査」のデータをもとに、胎内市の観光客入込数・長期推移・季節パターン・主要施設の入込数を整理します。

県内30市町村の中での位置づけ・コロナ前後の変化・観光の種類の特徴をデータで確認できます。


この記事でわかること

  • 胎内市の観光客入込数(2024年・約69.0万人)と県内ランキング(22位/30市町村中)
  • 2012〜2024年の推移と変化率(コロナ前比93.5%・前年比−28.8%)
  • 観光の種類の内訳(スポーツ・レクリエーション34.4%・その他15.4%・自然14.6%・行祭事イベント14.4%の多様な構成)
  • 月別の観光客の集中パターンとピーク月(4月・チューリップフェスティバル)
  • 主要観光施設別の入込数(4施設・はまなすの丘展望台が最大)

① 胎内市の観光客数(2024年)

胎内市の2024年(令和6年)の観光客数を確認します。

観光客数サマリー

指標2024年前年比
観光客入込数69.0万人−28.8%
県内順位(入込数)22位/30市町村中
県全体に占める割合約1.09%
観光客/人口比約25.8倍(県内20位)

※出典:新潟県観光政策課「令和6年観光客入込数・消費額調査」

胎内市は県内第22位の観光地で、チューリップフェスティバル・はまなすの丘・スキー場などを主要観光資源とするスポーツ・レクリエーション型の観光構成です。2024年は前年比−28.8%と大幅な減少を記録しており、コロナ前(2019年:73.8万人)比では93.5%と概ね同水準まで回復しています。


② 観光客数の推移(2012〜2024年)

年別推移

年(和暦)観光客入込数前年比
2012年(H24)61.8万人
2013年(H25)72.5万人+17.3%
2014年(H26)77.8万人+7.4%
2015年(H27)82.3万人+5.8%
2016年(H28)79.1万人−3.9%
2017年(H29)75.9万人−4.1%
2018年(H30)72.8万人−4.1%
2019年(R1)73.8万人+1.3%
2020年(R2)46.6万人−36.8%
2021年(R3)63.5万人+36.2%
2022年(R4)67.4万人+6.1%
2023年(R5)96.8万人+43.7%
2024年(R6)69.0万人−28.8%

胎内市の観光客数は2015年(H27)の82.3万人をピークとして、コロナ前まで緩やかな減少傾向が続いていました。コロナ前(2019年:73.8万人)と比べると、2024年は69.0万人でコロナ前比93.5%です。コロナ前水準の回復率は県内10番目で、おおむね回復した水準です。

特徴的なのは2023年(R5)の96.8万人(+43.7%)から2024年(R6)の69.0万人(−28.8%)への急激な変動です。2023年の急増・2024年の反落の詳細な要因はデータから特定できませんが、観光地点の集計対象の変動が影響している可能性があるとみられます。2024年の69.0万人は、H24〜R1(60〜82万人)の長期水準の範囲内にあります。

5年ごとの変化(2014→2019→2024年)

比較期間変化率県内順位
2014年→2019年(コロナ前・5年間)−5.2%20位/30市町村
2019年→2024年(コロナ後・5年間)−6.5%10位/30市町村

コロナ前の5年間(2014→2019年)は−5.2%と県内20番目のマイナスで、コロナ前から観光客が緩やかに減少していたグループに属します。コロナ後の5年間(2019→2024年)は−6.5%と県内10番目のマイナスで、回復率は中程度の水準です。長期的(H25→R6:2013→2024年)には−4.8%(県内11位)と長期的には小幅のマイナスです。


▼【グラフ:胎内市_入込数推移.png 胎内市の観光客入込数の推移(2012〜2024年)】


④ 新潟県内での位置づけ

観光客入込数 県内ランキング(2024年)

順位市町村観光客入込数(2024年)
1位新潟市1,601.9万人
2位長岡市737.9万人
3位妙高市517.9万人
4位上越市318.3万人
5位湯沢町312.4万人
17位燕市121.6万人
22位胎内市69.0万人
28位出雲崎町17.0万人
29位聖籠町14.4万人
30位粟島浦村1.1万人

胎内市は県全体(約6,334万人)の約1.09%を占めています。2023年(R5)に前年比+43.7%の急増で上位に近づきましたが、2024年は−28.8%の反落で22位に位置しています。


▼【グラフ:胎内市_県内ランキング.png 新潟県内観光客入込数ランキング(2024年)胎内市を強調表示】


⑤ 観光の種類と季節パターン

観光の種類(2024年)

胎内市の観光はスポーツ・レクリエーションを中心に、自然・行祭事イベント・その他が均等に分散した多様な構成です。

スポーツ・レクリエーション(34.4%)が最も大きく、チューリップフェスティバル(入園観覧)・樽ヶ橋遊園・スキー場利用が含まれます。その他(15.4%)は観光交流センター(道の駅胎内)、自然(14.6%)ははまなすの丘展望台、行祭事・イベント(14.4%)はチューリップフェスティバル(会場外行事)への来訪が含まれます。

観光分類比率
スポーツ・レクリエーション34.4%
その他15.4%
自然14.6%
行祭事・イベント14.4%
温泉・健康8.3%
歴史・文化7.1%
都市型観光5.7%

月別の観光動向(2024年)

観光客数
1月2.9万人
2月3.2万人
3月2.9万人
4月13.1万人
5月10.1万人
6月5.0万人
7月4.6万人
8月8.1万人
9月7.4万人
10月5.5万人
11月4.5万人
12月1.7万人

ピークは4月(13.1万人)で、年間の19.0%が集中しています。毎年4月中旬〜5月上旬に開催されるチューリップフェスティバルが集客の中心とみられ、4月に年間最大の入込数が集中するパターンは胎内市の観光の特徴です。

5月(10.1万人)も高く、チューリップフェスティバルの会期が5月まで続く年の需要と、GW行楽需要が重なるとみられます。8月(8.1万人)は夏の行楽需要が寄与しているとみられます。9月(7.4万人)も一定水準を保っています。夏集中度(7〜8月合計)は18.4%です。

最も少ない12月(1.7万人)と1月・3月(2.9万人)は冬〜早春の閑散期です。冬集中度(12〜2月合計)は11.3%で、スキー場(県内10位・15,784人)があるものの、冬の観光需要は限定的です。


▼【グラフ:胎内市_月別推移.png 胎内市の月別観光客数(2024年)】

▼【グラフ:胎内市_分類別.png 胎内市の観光分類別内訳(2024年)】


⑥ 主要観光施設・観光資源

胎内市で主要観光地点として計上されている施設は4か所です(2024年)。

施設名分類2024年入込数2023年入込数前年比
はまなすの丘展望台自然10.1万人10.4万人−2.6%
観光交流センター(道の駅胎内)その他6.3万人5.7万人+9.5%
樽ヶ橋遊園・カントリーパークスポーツ・レクリエーション6.1万人5.7万人+7.0%
チューリップフェスティバルスポーツ・レクリエーション5.6万人5.4万人+2.2%

スキー場補完: スキー場の利用客数は15,784人(県内10位/16市町村)です。主要観光地点とは別集計です。

海水浴場補完: 海水浴客数は1,574人で、12市町村中12位(最下位)です。海水浴場数は1か所です。

道の駅補完: 観光交流センター(道の駅胎内)の利用者数は62,530人で、15市町村中15位(最下位)です。

施設への集中度

胎内市で最も入込数が多い施設は「はまなすの丘展望台」(10.1万人)で、市全体入込数の14.6%を占めます(県内27位の集中度)。上位3施設(はまなすの丘展望台・観光交流センター・樽ヶ橋遊園)の合計は全体の32.6%です(県内24位)。

最大施設集中度14.6%(27位)・上位3施設集中度32.6%(24位)はいずれも県内下位圏の値で、4施設が均等に分散して集客している構造です。

前年比が大きく変化した施設(2024年)

  • 大きく増加した施設(+20%以上): 該当なし
  • 大きく減少した施設(−20%以下): 該当なし

4施設のうち最大変動ははまなすの丘展望台(−2.6%)と観光交流センター(+9.5%)で、主要地点施設での急増・急減はありませんでした。市全体の−28.8%という大幅減少は、主要観光地点外での集客変動が影響しているとみられます。


⑧ 観光客数データを見るときの注意点

観光客入込数は実測値ではなく推計値です

新潟県の観光客入込数・消費額調査は、各市町村から報告された観光施設の利用者数・入場者数などをもとに集計・推計しています。統計手法や報告施設の範囲が市町村によって異なるため、市町村間の数値を厳密に比較することは適切ではありません。

胎内市は年によって集計対象施設が変動している可能性があります

2023年(R5)は前年比+43.7%(96.8万人)、2024年(R6)は前年比−28.8%(69.0万人)と急激な変動を示しています。主要観光地点(4施設)の入込数合計はR6で28.0万人であり、全体69.0万人との差が集計対象外の施設・観光行動に帰属しています。集計施設・集計方法の変更がある年は入込数が前後年と大きく乖離する場合があります。

宿泊者・日帰り客の内訳はデータなし

新潟県の市区町村別調査では宿泊者数・日帰り客数の内訳は公表されていません。市町村の観光の特徴(宿泊型か日帰り型か)は、観光分類別データや施設種別から間接的に読み取ります。


まとめ

2024年の観光客数規模

  • 胎内市の観光客入込数(2024年)は69.0万人で、新潟県内22位です
  • 観光の中心はスポーツ・レクリエーション(34.4%)で、チューリップフェスティバル・スキー場・樽ヶ橋遊園への来訪が主体です
  • 観光客/人口比は約25.8倍(県内20位)で、地域人口規模に対して標準的な水準です

長期トレンド

コロナ前(2019年:73.8万人)と比べると、2024年は69.0万人でコロナ前比93.5%です。コロナ前水準の回復率は県内10番目で、おおむね回復した水準です。長期的(H25→R6)には−4.8%(県内11位)と小幅のマイナスです。2023年(96.8万人)の急増と2024年(69.0万人)の反落が大きな変動として目立ちます。

直近の動向(2022〜2024年)

2023年(+43.7%)の急増後、2024年(−28.8%)と大幅反落となりました。2024年の69.0万人はH24〜R1(60〜82万人)の長期的な水準内にあります。

月・施設の集中パターン

  • ピーク月: 4月(年間の19.0%が集中)。チューリップフェスティバルが主な集客要因とみられます。5月(10.1万人)も高く、春(4〜5月)に集中するパターンです
  • 最大施設: 「はまなすの丘展望台」が全体の14.6%を担う(県内27位の集中度)
  • 上位3施設合計: 32.6%(県内24位)。4施設が分散して集客する構造

伸びている施設・縮小している施設(2024年)

  • 大きく増加: 該当なし
  • 大きく減少: 該当なし(主要4施設は全て±10%以内の変動)

出典

  • 観光客入込数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 主要観光地点入込数:新潟県観光政策課(同調査 表7)
  • スキー場利用客数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)
  • 海水浴場入込客数:新潟県観光政策課(令和6年度海水浴客入込状況)
  • 道の駅利用者数:新潟県観光政策課(令和6年観光客入込数・消費額調査)

データ基準日:2024年(令和6年)
次回更新推奨:2025年(令和7年)観光客入込数調査公表後

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