この記事でわかること:
- 上越市は総人口180,440人(県内3位)を持つ県上越圏の中心市で、県内で人口5〜20万人の中規模市(柏崎・南魚沼・三条・上越・新発田)の中では最大——2位の新発田市(91,677人)の約2倍の規模
- 現役高齢比1.89は県内5位(単独順位)で、政令市・特殊要因を持つ町に次ぐ位置。中規模市5市の中では最高水準
- 社会減▲580人は県内30位(絶対数最大流出)——県内で人口5万人以上の9市の中でも最大の流出幅
- 2050年推計は高齢化率43.9%(中規模市5市中で新発田市に次ぐ2番目に若い水準)・65歳以上絶対数は+0.4%の実質横ばいという2軸で、規模の大きさが将来推計にも反映
- ① 総人口180,440人——中規模市5市の中で最大・県内3位の中心市の規模
- ② 現役高齢比1.89は県内5位——政令市・製造業集積・大企業誘致町に次ぐ位置
- ③ 高齢者内訳3層——65・75・85歳以上と後期高齢者比率52.5%(県内16位)
- ④ 年齢構成3区分——生産年齢58.4%は三条市と並ぶ最高水準
- ⑤ 過去10年の推移+1.0pt・直近5年▲2.0pt——中規模市5市の中で最小上昇と最大低下タイ
- ⑥ 社会減▲580人は県内30位——県内で人口5万人以上の9市中で最大流出
- ⑦ 2050年推計——高齢化率43.9%は中規模市5市中で新発田市に次ぐ2番目に若い水準
- ⑧ 現役高齢比1.89→1.03——2050年推計でも1.0を上回るグループの一角
- まとめ
- 出典・情報基準日
① 総人口180,440人——中規模市5市の中で最大・県内3位の中心市の規模
上越市の総人口は180,440人で県内3位、新潟市(761,503人)・長岡市(255,261人)に次ぐ規模を持ちます。高齢化率30.9%(県内25位)の水準そのものは中位ですが、その分母となる総人口の大きさが、他の中規模市とは異なる位置を作ります。
- 総人口:180,440人(県内3位)
- 65歳以上人口:55,793人
- 高齢化率:30.9%(県内25位・1位が最も高齢化)
出典:総務省(住民基本台帳、2025年1月1日現在)
県内で人口5〜20万人の中規模市(柏崎・南魚沼・三条・上越・新発田)と並べると、上越市の規模の突出が数字で確認できます。
| 市町村 | 総人口(2025年) | 上越市との比 |
|---|---|---|
| 上越市 | 180,440人 | —(5市中1位) |
| 新発田市 | 91,677人 | 上越市の約1/2 |
| 三条市 | 91,178人 | 上越市の約1/2 |
| 柏崎市 | 76,217人 | 上越市の約1/2.4 |
| 南魚沼市 | 52,376人 | 上越市の約1/3.4 |
上越市は5市中で総人口最大で、2位の新発田市(91,677人)の約1.97倍・5位の南魚沼市(52,376人)の約3.44倍にあたります。5市の平均は約98,378人・中央値は三条市の91,178人で、上越市はここから+82,062人〜+89,262人上振れる位置です。
以下の章では、この規模の大きさが年齢構成・県内順位・変化幅・人口動態・将来推計にどう反映されているかを、現役高齢比(②)・高齢者内訳(③)・年齢構成3区分(④)・過去10年の推移(⑤)・自然動態と社会動態(⑥)・2050年推計(⑦)・現役高齢比の変化(⑧)の順に確認します。
② 現役高齢比1.89は県内5位——政令市・製造業集積・大企業誘致町に次ぐ位置
現役高齢比(15〜64歳÷65歳以上)は、若年層の厚みを1つの数字で表す指標です。上越市は2025年に1.89人で、県内30市町村中5位(単独順位)に位置します。
▼【グラフ:joetsu_現役高齢比.png|上越市を強調色にし、同規模自治体の2025年実績と2050年推計を並べた横棒】
出典:実績値は総務省(住民基本台帳)、推計値は国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和5年推計)
県内上位5市町村の並びは次のとおりです。
| 順位 | 市町村 | 現役高齢比(2025年) | 背景 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 聖籠町 | 2.48 | 東港工業地帯の大企業誘致 |
| 2位 | 新潟市 | 2.15 | 政令市 |
| 3位 | 燕市 | 2.03 | 巨大な製造業集積 |
| 4位 | 長岡市 | 2.00 | 県中越の広域中核市 |
| 5位 | 上越市 | 1.89 | 県上越圏の広域中核市 |
上位4位までは政令市・巨大製造業集積・大企業誘致町・県中越の広域中核市という位置を持ちます。上越市の5位は、この4市町村に次ぐ県内5番目の若年層の厚みを示す数字です。
中規模市5市(柏崎・南魚沼・三条・上越・新発田)で並べると、上越市の1.89は5市中で最高水準にあたります。
| 市町村 | 現役高齢比(2025年) |
|---|---|
| 上越市 | 1.89(5市中1位) |
| 新発田市 | 1.88 |
| 三条市 | 1.86 |
| 南魚沼市 | 1.79 |
| 柏崎市 | 1.77 |
5市の平均は1.838・中央値は三条市の1.86で、上越市はここから+0.03〜+0.05上振れる位置です。2位の新発田市とは0.01差でほぼ同水準ですが、上越市が単独5位に立ちます。
③ 高齢者内訳3層——65・75・85歳以上と後期高齢者比率52.5%(県内16位)
上越市の65歳以上55,793人を、前期(65〜74歳)・後期(75歳以上)・85歳以上の3層に分けて見ます。
- 65歳以上人口:55,793人(総人口の30.9%)
- 前期高齢者(65〜74歳):26,476人(総人口の14.7%)
- 後期高齢者(75歳以上):29,317人(総人口の16.2%)
- 85歳以上人口:6,712人(総人口の3.7%・県内21位・燕市と同率タイ)
▼【グラフ:joetsu_65_75_85割合.png|上越市を強調色にし、同規模自治体と65歳以上・75歳以上・85歳以上の割合を横棒で並べたもの】

出典:総務省(住民基本台帳、2025年1月1日現在)
上越市では前期高齢者26,476人に対して後期高齢者は29,317人と、後期が前期を2,841人上回っています。後期高齢者比率52.5%は県内16位で、県内30市町村の上位半分に含まれる水準です。
高齢化率が県内25位(中位)に対して後期高齢者比率が16位まで上がる点は、高齢者全体で見るよりも、内訳の後期化度合いで見ると県内での位置が9ランク上がる構造として読めます。85歳以上割合3.7%も県内21位で、高齢化率順位より4ランク高齢化側に動きます。85歳以上割合は総人口75,935人の燕市と同水準の3.7%で、都市規模が異なる2市が同率で並ぶ観察です。
中規模市5市の後期高齢者比率で並べると、上越市は52.5%で三条市に次ぐ2位——三条52.7 > 上越52.5 > 柏崎52.0 > 新発田50.4 > 南魚沼48.1——という位置になります。
④ 年齢構成3区分——生産年齢58.4%は三条市と並ぶ最高水準
総人口を年少・生産年齢・高齢の3区分で見ると、上越市の生産年齢層の厚みが数字で確認できます。
- 0〜14歳(年少人口):19,310人(10.7%・県内23位)
- 15〜64歳(生産年齢人口):105,337人(58.4%・県内6位・三条市と同率タイ)
- 65歳以上(高齢者人口):55,793人(30.9%・県内25位)
▼【グラフ:joetsu_年齢3区分_2025.png|上越市と同規模自治体の年齢3区分を積み上げ横棒で比較したもの】

出典:総務省(住民基本台帳、2025年1月1日現在)
生産年齢人口の絶対数105,337人は総人口の県内順位(3位)と対応して県内3位にあたります。15〜64歳の分厚さは、規模の大きさが年齢構成にそのまま反映される構造として現れています。
中規模市5市の3区分を並べると、生産年齢人口率で上越市が三条市と並ぶ最高水準に位置します。
| 市町村 | 年少人口率 | 生産年齢人口率 | 高齢化率 |
|---|---|---|---|
| 上越市 | 10.7% | 58.4%(5市中1-2位タイ) | 30.9% |
| 三条市 | 10.3% | 58.4% | 31.3% |
| 新発田市 | 11.1% | 58.1% | 30.8% |
| 柏崎市 | 9.5% | 57.8% | 32.7% |
| 南魚沼市 | 10.9% | 57.2% | 31.9% |
5市の平均生産年齢人口率は57.98%・中央値は新発田市の58.1%で、上越市はここから+0.3〜+0.4pt上振れる位置です。年少人口率10.7%は5市中3位(中位)で、新発田11.1 > 南魚沼10.9 > 上越10.7 > 三条10.3 > 柏崎9.5と並びます。年少層は5市中位ながら、生産年齢層で5市の最上位に届く構造となっています。
⑤ 過去10年の推移+1.0pt・直近5年▲2.0pt——中規模市5市の中で最小上昇と最大低下タイ
上越市の高齢化率は、直近10年でどう動いたかを確認します。
- 2015年(国勢調査):29.9%
- 2020年(国勢調査ベースの社人研値):32.9%
- 2025年(住民基本台帳):30.9%
10年間の変化は+1.0ポイントの緩やかな上昇にとどまりますが、単純な直線的上昇ではありません。2020年に32.9%まで一旦上昇した後、2025年に30.9%へ▲2.0ポイント低下するV字型(∩字型)の推移をたどっています。
▼【グラフ:joetsu_高齢化推移.png|上越市の2015年・2020年・2025年の実績と2030〜2050年の推計を折れ線で示す。実績と推計の境界を明示】

出典:実績値は総務省(住民基本台帳・国勢調査)、推計値は国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和5年推計)
10年変化と直近5年変化の両方で、中規模市5市の中では上越市が「端」の位置に立ちます。
10年変化(2015→2025)で並べると、上越市の+1.0ptは5市中で最小上昇です。
| 市町村 | 2015→2025 高齢化率変化 |
|---|---|
| 上越市 | +1.0pt(5市中1位・最小上昇) |
| 新発田市 | +1.3pt |
| 三条市 | +1.6pt |
| 柏崎市 | +1.9pt |
| 南魚沼市 | +2.7pt |
県内で人口5万人以上の9市の中でも、上越市の+1.0ptは長岡市(+0.9pt)に次ぐ2位にあたります。10年で見ると、県内の主要都市の中で最も高齢化率の上昇幅が抑えられている部類に位置します。
直近5年変化(2020→2025)で並べると、上越市の▲2.0ptは県内16位で三条市・粟島浦村と3市町村同率タイにあたります。都市規模の大きく異なる上越市(180,440人)・三条市(91,178人)・粟島浦村(312人)が同じ変化幅で並ぶ観察です。
| 市町村 | 2020→2025 高齢化率変化 |
|---|---|
| 上越市 | ▲2.0pt(5市中1-2位タイ・最大低下) |
| 三条市 | ▲2.0pt |
| 南魚沼市 | ▲1.8pt |
| 新発田市 | ▲1.6pt |
| 柏崎市 | ▲1.1pt |
上越市の▲2.0ptは、三条市と並ぶ中規模市5市中の最大低下幅です。10年で最小上昇・直近5年で最大低下という組み合わせは、5市の中で上越市固有の位置になります。
社人研が2025年と推計していた高齢化率(34.9%)に対し、2025年実績(住民基本台帳)は30.9%で▲4.0ポイント下回っています。社人研の推計は2020年国勢調査を起点としたコーホート要因法で算出されており、推計公表後の実際の人口移動は反映されません。将来推計は現時点の前提が続いた場合の試算として参照するのが適切です。なお2025年時点の低下は一時的な現象で、2030年推計では36.1%、2040年推計では40.2%と再び上昇に転じる見込みです。
⑥ 社会減▲580人は県内30位——県内で人口5万人以上の9市中で最大流出
上越市の人口変化を、自然動態(出生・死亡)と社会動態(転入・転出)の2軸で確認します。
自然動態(2024年)
- 出生:910人
- 死亡:2,801人
- 自然増減:▲1,891人(県内28位・絶対数は新潟市・長岡市に次ぐ3位)
社会動態(2024年)
- 転入:4,112人
- 転出:4,705人
- 社会増減:▲580人(県内30位・単独順位・県内最大流出)
出典:総務省(住民基本台帳、2024年)
上越市では自然減▲1,891人と社会減▲580人がいずれも県内絶対数で上位の水準です。死亡数2,801人に対して出生数は910人と約3.1倍で、県内でも死亡数が絶対値で大きい部類の自然減となっています。自然減と社会減を合わせた2024年の総人口減少は▲2,471人で、規模の大きさが動態の絶対値にも反映されます。
ここで注目したいのは社会減の位置です。上越市の社会減▲580人は、県内30市町村中で絶対数が最も大きい流出幅にあたります。県内で人口5万人以上の9市の中で並べると、次のとおりです。
| 市町村 | 総人口 | 社会増減(2024年) |
|---|---|---|
| 新潟市 | 761,503人 | +441人(9市中で唯一の社会増) |
| 燕市 | 75,935人 | ▲59人 |
| 新発田市 | 91,677人 | ▲169人 |
| 三条市 | 91,178人 | ▲185人 |
| 柏崎市 | 76,217人 | ▲296人 |
| 南魚沼市 | 52,376人 | ▲301人 |
| 村上市 | 55,257人 | ▲383人 |
| 長岡市 | 255,261人 | ▲549人 |
| 上越市 | 180,440人 | ▲580人(9市中で最大流出) |
主要9市の中で、社会減が▲500人を超えるのは上越市(▲580人)と長岡市(▲549人)の2市のみです。他の7市はすべて▲400人以内に収まっており、上越市の流出幅はこの2市の中でも最大となる位置です。
人口規模が大きいため絶対数も大きくなる構造の面はありますが、県内3位の総人口を持つ上越市が主要9市の中で最大流出という位置に立つ点は、人口動態の輪郭を読むうえで押さえたい観察です。
注: 社会増減は住民基本台帳の公式値(職権記載・職権消除等の行政調整を含む)です。転入届数と転出届数の単純差とは一致しない場合があります。
⑦ 2050年推計——高齢化率43.9%は中規模市5市中で新発田市に次ぐ2番目に若い水準
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の令和5年推計をもとに、上越市の25年後を見ます。
総人口の推移(推計)
- 2025年推計:176,550人(実績180,440人)
- 2030年推計:166,710人
- 2040年推計:147,248人
- 2050年推計:127,657人
2025年実績180,440人から2050年推計127,657人へ、総人口は約29.3%減少する見込みです。
高齢者人口の推移(推計)
- 2025年推計 65歳以上:61,680人(高齢化率34.9%)
- 2040年推計 65歳以上:59,128人(高齢化率40.2%)
- 2050年推計 65歳以上:56,033人(高齢化率43.9%)
▼【グラフ:joetsu_将来人口.png|上越市の2020〜2050年の総人口・65歳以上人口・15〜64歳人口の推移を折れ線で示す。2025年までを実績として区別】

出典:国立社会保障・人口問題研究所(社人研、令和5年推計)
上越市の2050年推計は、65歳以上と75歳以上で動きが異なります。
- 65歳以上:55,793人(2025年実績)→ 56,033人(2050年推計) → +240人・+0.4%(実質横ばい・微増)
- 75歳以上:29,317人(2025年実績)→ 35,052人(2050年推計) → +5,735人・+19.6%
65歳以上の絶対数は25年後も実質横ばいという結果は、規模の大きさが将来推計に反映される形として読めます。現在の前期高齢者26,476人が25年で75歳以上へ移行しますが、既存の高齢者層が退場するペースとほぼ拮抗して、65歳以上全体の絶対数はほぼ変わらない推計となります。
高齢化率が2025年30.9%から2050年43.9%へと+13.0ポイント上昇する主因は、65歳以上の増加ではなく総人口の減少(▲29.3%)です。分子(65歳以上)がほぼ横ばいでも、分母(総人口)が約7割規模に縮むため、比率が押し上げられる形になります。
中規模市5市の2050年推計を並べると、上越市の43.9%は5市中で新発田市に次ぐ2番目に若い水準に位置します。
| 市町村 | 2050年高齢化率 | 25年間の65歳以上変化率 |
|---|---|---|
| 新発田市 | 42.9%(5市中1位・最も若い) | ▲1.1% |
| 上越市 | 43.9%(5市中2位) | +0.4%(5市中最大増加・実質横ばい) |
| 南魚沼市 | 44.9% | ▲4.3% |
| 三条市 | 45.3% | +0.1% |
| 柏崎市 | 45.4% | ▲6.7% |
上越市は「2050年高齢化率が5市中2番目に若い」と「25年間の65歳以上絶対数変化が5市中で最大の増加(+0.4%・実質横ばい)」の2軸で位置づけられます。柏崎市(▲6.7%)・南魚沼市(▲4.3%)は65歳以上絶対数が減少に転じますが、上越市は規模の大きさゆえに絶対数を保つ推計です。
県内で人口5万人以上の9市の中で見ると、2050年高齢化率43.9%は新潟40.0 < 長岡41.1 < 新発田42.9 < 燕43.1 < 上越43.9 < 南魚沼44.9 < 三条45.3 < 柏崎45.4 < 村上52.4の並びで9市中5位にあたります。75歳以上増加率+19.6%は9市中3位(増加小さい側から)で、村上▲0.7 < 柏崎+13.6 < 上越+19.6 < 三条+19.8 < 新発田+20.2 < 燕+20.9 < 南魚沼+23.6 < 長岡+28.3 < 新潟+36.3の並びに位置します。
⑧ 現役高齢比1.89→1.03——2050年推計でも1.0を上回るグループの一角
現役高齢比は、25年間でどう変化する見込みかを確認します。
上越市の現役高齢比は2025年1.89人から2050年1.03人へ▲0.86(▲45.5%)の変化をたどる推計です。1.03は1.0をわずかに上回る水準で、2050年時点でも「1人の高齢者を1人の現役世代が支える」というラインを維持する位置になります。
中規模市5市の2050年推計を並べると、上越市は5市中2位——新発田市に次ぐ位置です。
| 市町村 | 2025年 現役高齢比 | 2050年 現役高齢比(推計) |
|---|---|---|
| 新発田市 | 1.88 | 1.07(5市中1位・単独) |
| 上越市 | 1.89(5市中1位) | 1.03(5市中2位) |
| 柏崎市 | 1.77 | 0.99 |
| 南魚沼市 | 1.79 | 0.99 |
| 三条市 | 1.86 | 0.98 |
2025年時点では上越市が5市中で最高(1.89)ですが、25年間で▲0.86下がり、2050年には新発田市(1.07)に首位を譲る形です。それでも1.0を上回るラインを保つ位置に残ります。
県内で人口5万人以上の9市に視野を広げると、2050年時点で現役高齢比1.0を上回るのは、新潟・長岡・燕・新発田・上越のグループです。
| 市町村 | 現役高齢比(2050年推計) |
|---|---|
| 新潟市 | 1.22 |
| 長岡市 | 1.16 |
| 燕市 | 1.08 |
| 新発田市 | 1.07 |
| 上越市 | 1.03(1.0以上グループの末端) |
| 柏崎市 | 0.99 |
| 南魚沼市 | 0.99 |
| 三条市 | 0.98 |
| 村上市 | 0.74 |
上越市は主要9市中5位で、1.0以上を維持するグループの末端に位置します。同率0.99の柏崎市・南魚沼市とは僅差ですが、1.0の壁を挟んで反対側に残る推計です。近隣の糸魚川市(0.85)・妙高市(0.76)・十日町市(0.81)と比べると、相対的に高い水準を維持する推計となっています。
この比率が下がるほど、現役世代1人あたりが担う社会的負担は増える方向に動きます。年金・医療・介護といった社会保障制度の財源は現役世代が納める保険料や税が主な柱であるため、1人の高齢者を支える現役世代の数が減ると、現役1人あたりの負担は増します。比率の低下は、一般的に懸念される方向への変化という位置づけです。
注: この比率は人口構造の変化を示す参考指標で、「現役世代が高齢者を直接1人ずつ世話する」という意味ではありません。2050年推計は社人研令和5年推計(国勢調査2020ベース)で、実際の人口移動次第で変化する可能性があります。
まとめ
上越市の高齢化を「県内3位の中心市規模と、若年層の相対的な厚み・社会減絶対数最大の並存」という軸で整理すると、2つの視点が浮かびます。
① 現在の位置:規模の大きさが年齢構成にそのまま反映
総人口180,440人(県内3位)は、県内で人口5〜20万人の中規模市5市(柏崎・南魚沼・三条・上越・新発田)の中で最大——2位新発田市の約1.97倍・5位南魚沼市の約3.44倍——という規模です。この規模の大きさに対応して、生産年齢人口の絶対数105,337人は県内3位、現役高齢比1.89は県内5位(単独順位)と、若年層の相対的な厚みで主要指標の中で最も高い順位に立ちます。政令市の新潟市・特殊要因を持つ聖籠町・燕市・長岡市に次ぐ位置で、中規模市5市の中では最高水準です。一方、高齢化率30.9%は県内25位・後期高齢者比率52.5%は県内16位・75歳以上割合16.2%は県内21位で、高齢化率順位に対して後期高齢者比率が9ランク・85歳以上割合が4ランク高齢化側に動きます(出典:総務省 住民基本台帳)。
② 変化と将来:規模の大きさが動態と将来推計にも反映
10年変化(2015→2025)は+1.0ptで中規模市5市中最小上昇・主要9市中では長岡市(+0.9pt)に次ぐ2位、直近5年変化(2020→2025)は▲2.0ptで中規模市5市中最大低下タイ(三条市と同率)という組み合わせは、5市の中で上越市固有の位置です。人口動態では自然減▲1,891人(県内絶対数3位)・社会減▲580人(県内絶対数最大流出・主要9市中でも最大)と、規模の大きさが絶対値にも反映されています。将来を見ると、総人口は180,440人から2050年推計127,657人へ▲29.3%減少しますが、65歳以上絶対数は+0.4%の実質横ばい(55,793人→56,033人・+240人)で、これは中規模市5市中で最大の増加率です。2050年高齢化率43.9%は5市中で新発田市に次ぐ2番目に若い水準・現役高齢比1.03は主要9市中で1.0以上を維持する新潟・長岡・燕・新発田・上越の5市グループの末端に位置する推計となります(出典:総務省 住民基本台帳、国立社会保障・人口問題研究所 令和5年推計)。
上越市の高齢化を読むうえで、注目したい5つの数字を最後に整理します。
- 高齢化率30.9%(県内25位)——中規模市5市中で新発田市(30.8%)に次ぐ2番目に若い水準
- 総人口180,440人(県内3位・中規模市5市中で最大)——2位新発田市の約1.97倍
- 現役高齢比1.89(県内5位・単独順位)——政令市・特殊要因を持つ町に次ぐ位置で、中規模市5市中で最高
- 社会減▲580人(2024年・県内30位・単独順位)——県内で人口5万人以上の9市の中で最大流出
- 2050年推計高齢化率43.9%(中規模市5市中で2番目に若い)・65歳以上絶対数+0.4%の実質横ばい——現役高齢比1.03で1.0以上を維持する見込み
高齢化率が高いからといって「住みにくい」とは限りません。人口が減少していても地域コミュニティが維持されているケースもあります。数字を読む際は、「なぜそうなっているか」の構造を合わせて確認することが大切です。
出典・情報基準日
- 高齢化率・年齢別人口(2025年):総務省(住民基本台帳、2025年1月1日現在)
- 高齢化率(2015年):総務省(国勢調査2015)
- 将来推計人口(2020〜2050年):国立社会保障・人口問題研究所(令和5年推計)
- 出生・死亡・転入・転出(2024年):総務省(住民基本台帳)
次回更新推奨:毎年3月(前年1月1日現在の住民基本台帳データ確定後)

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