新潟市の危険な場所は?交通事故・水難・遭難・獣害の実態をデータで整理(令和5年)

事故・災害

新潟市では、令和5年に交通事故1,204件(うち死亡事故12件)が発生し、新潟県30市町村で最多です。
主要な海水浴場が6箇所(うち離岸流高リスク3箇所)、市内西部には角田山(481m)があり、令和5年度のクマ目撃も9件確認されています。

新潟県全体では水難事故39件(うち死者・行方不明26人)、山岳遭難126件(うち死者・行方不明15人)が発生しており、
県内で発生しうる危険な場所を4テーマに分けて整理しました。

この記事では、警察庁・海上保安庁・新潟県の公表データをもとに、新潟市で発生している事故・獣害のデータを整理します。


この記事でわかること

  • 交通事故は令和5年に1,204件発生(県内1位)。死者12人・負傷者1,358人
  • 主要海水浴場が6箇所あり、離岸流高リスクは日和山浜・青山・関屋浜の3箇所
  • 市内西部(西蒲区)に角田山(481m・初級)があり、県全体の山岳遭難は126件
  • クマ目撃は9件(県内下位・平野部主体)

① 発生件数サマリー(令和5年・令和5年度)

新潟市で確認されている事故・獣害の件数を確認します。

テーマ発生件数内訳県内順位・比較
交通事故1,204件死者12人・負傷者1,358人(死亡事故12件)県内1位
水難事故(県)39件死者17人・行方不明9人・負傷1人・無事救出23人県全体データのみ
山岳遭難(県)126件死者13人・行方不明2人・負傷49人・無事救出80人県全体データのみ
クマ目撃・痕跡9件目撃8件・痕跡1件県内下位

※出典:交通事故=警察庁/水難=警察庁「水難の概況」/山岳遭難=警察庁「山岳遭難の概況」/クマ=新潟県 鳥獣被害対策支援センター


② 交通事故が起こりやすい場所

新潟市の令和5年の交通事故は1,204件で、新潟県30市町村の中で最多です。2位長岡市(276件)、3位上越市(188件)を大きく引き離しています。

死者は12人、負傷者は1,358人、死亡事故は12件発生しています。


▼【地図:niigata_traffic_map.png 新潟市の交通事故多発地点(令和5年・約300mメッシュで集約)】

上の地図は、警察庁オープンデータから抽出した令和5年中の新潟市内の全交通事故(1,204件)を、約300mメッシュで集約し767地点に整理したものです。円の大きさが件数を表し、最大で1地点あたり8件の集中発生が確認されます。市街地(中央区・東区)の幹線道路沿いに大きな円が集中している傾向があります。

新潟市 交通事故 多発地点トップ15(令和5年・約300mメッシュ集約):

順位発生地点件数うち死亡事故
1中央区 弁天橋通 弁天線8件0件
2中央区 八千代 西堀通り8件0件
3中央区 川岸町7件0件
4東区 竹尾7件0件
5中央区 女池6件0件
6中央区 新和 笹出線6件0件
7中央区 堀之内南6件0件
8中央区 愛宕 紫鳥線6件0件
9中央区 米山 笹出線6件0件
10南区 白根魚町 ダンジロウ小路5件1件
11秋葉区 古田5件0件
12中央区 愛宕5件0件
13中央区 神道寺南 新潟バイパス5件0件
14東区 石山5件0件
15中央区 川岸町5件0件

※メッシュ集約のため、地点名は概ねの位置。地名はOpenStreetMap逆ジオコーディングによる自動取得。
※件数の多い順・同数の場合はメッシュ座標順。


▼【グラフ:niigata_traffic_ranking.png 新潟県30市町村 交通事故発生件数ランキング(令和5年)】

⚠️ 注意: 交通事故は交通量に比例する側面があるため、絶対件数だけで「危険度」を語ることはできません。人口・交通量が多い都市部で件数が多くなる傾向があります。この記事では「発生件数が多い」という観察事実を提示するに留めます。


③ 水難事故が起こりやすい場所

新潟県全体の令和5年の水難事故は39件(水難者50人・死者17人・行方不明9人・負傷1人・無事救出23人)です。

市町村別集計は公表されていませんが、新潟市には主要な海水浴場が6箇所あり、うち3箇所(日和山浜・青山・関屋浜)が離岸流の高リスク海岸として指摘されています。

新潟市内の主要な水難発生リスク箇所(海水浴場・海岸):

名称所在区離岸流リスク
松浜海水浴場北区あり
日和山海水浴場中央区
関屋浜海水浴場中央区
青山海水浴場西区
角田浜海水浴場西蒲区あり
田ノ浦海水浴場西蒲区あり

▼【地図:niigata_water_map.png 新潟市の水難発生リスク箇所(主要海水浴場)】

⚠️ 注意: 水難事故は夏季(7-8月)に集中する傾向があります。離岸流は日本海側の砂浜海岸で発生することが指摘されています。海水浴の際は遊泳区域内で泳ぎ、地元管理者の指示に従ってください。


④ 遭難しやすい山

新潟県全体の令和5年の山岳遭難は126件(遭難者144人・死者13人・行方不明2人・負傷49人・無事救出80人)です。全国的な統計では、遭難態様は道迷いが33.7%、次いで滑落17.3%・転倒16.9%となっています(警察庁)。

新潟市内には低山ですが角田山(481m)があり、初級者向けの登山コースとして知られています。標高は低いものの登山中の事故報告があります。


▼【地図:niigata_mountain_map.png 新潟市の主要山岳(登山時遭難注意)】

⚠️ 注意: 山岳遭難の県別統計は都道府県計までで、山ごとの件数は非公表です。低山でも道迷い・転倒による遭難が発生するため、初級コースであっても地図・雨具・水分・熊鈴を携行してください。


⑤ 獣害(クマ)が発生する場所

新潟市の令和5年度のクマ目撃・痕跡件数は9件(目撃8件・痕跡1件)で、県内では下位に位置します。

新潟市は平野部が中心で、県内のクマ多発市町村(南魚沼市217件・阿賀町154件・長岡市146件など)と比べて件数は少ない水準です。角田山・弥彦山方面の山際でクマの目撃が記録されています。


▼【グラフ:niigata_kuma_ranking.png 新潟県 クマ目撃・痕跡件数ランキング(令和5年度)】

⚠️ 注意: 目撃件数は住民の通報件数であり、住宅地に近い方が件数が多く記録される傾向があります。実際のクマの生息数とは別の指標です。山間部・農地では通報されないケースもあり、目撃件数が少ない=安全とは限りません。

新潟県全体のイノシシ被害額(参考): 令和5年度は6,964万円(農林水産省調べ)。市町村別内訳は非公表です。


⑥ データの見方・注意点

発生件数 ≠ 「危険度」

この記事で示す件数は、公表された事故・被害件数を客観的に整理したものです。「新潟市が危険」等の判断は、交通量・人口・地形など複数の要因を考慮する必要があり、件数のみでは判断できません。新潟市は県内で最も人口が多く、活動人口が多いため件数の絶対値が高くなる傾向があります。

データの集計期間について

  • 交通事故:令和5年(1月〜12月)
  • 水難事故・山岳遭難:令和5年(警察庁公表・都道府県計)
  • クマ:令和5年度(4月〜翌3月)
  • イノシシ被害額:令和5年度

集計期間がテーマにより異なる点にご注意ください。

該当テーマがない市町村について

この記事は新潟市についてのものです。新潟県内の他市町村については、それぞれの記事をご参照ください。すべてのテーマで発生件数が0件の市町村(粟島浦村)は記事化していません。


まとめ

新潟市の危険な場所の特徴

  • 交通事故は令和5年に1,204件で県内1位(死者12人)。市街地(中央区・東区)の幹線道路で集中
  • 主要海水浴場が6箇所あり、うち3箇所(日和山浜・関屋浜・青山)が離岸流の高リスク海岸
  • 市内の主要山岳は角田山(481m・初級)。県全体では山岳遭難126件が発生
  • クマ目撃は9件(県内下位・平野部主体)。角田山・弥彦山方面の山際への入山時は注意

出典

  • 交通事故:警察庁「交通事故統計オープンデータ」(令和5年)
  • 水難事故:警察庁「令和5年における水難の概況等」(令和6年6月公表)
  • 山岳遭難:警察庁「令和5年における山岳遭難の概況等」(令和6年6月公表)
  • クマ目撃:新潟県 鳥獣被害対策支援センター「ツキノワグマ目撃(出没)情報記録表(令和5年度)」
  • イノシシ被害額:農林水産省「野生鳥獣による農作物被害状況(令和5年度)」
  • 主要海水浴場・離岸流情報:新潟県観光協会・第九管区海上保安本部
  • 主要山岳リスト:やまクエ・日本百名山データ

データ基準日:令和5年(2023年)・令和5年度
次回更新推奨:翌年公表データ発表後

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