湯沢町の気温・降水量データ完全版|真冬日 10.8 日県内 2 位・冬型降水集中のスキーリゾート気候

データ

この記事でわかること:

  • 湯沢町の年間平均気温 12.1℃(冷涼順 3 位)・真冬日 10.8 日(県内 2 位)・冬日 89.8 日(県内 4 位)の 10 年平均データ
  • 12・1・2 月に年間降水量の約 34% が集中する冬型降水パターン
  • 過去 30 年で真冬日が △2.6 日減少・猛暑日が +1.6 日増加という 2 方向の気温変化
  • 直近 5 年の猛暑日 3.0 日・熱帯夜 2.4 日への加速
  • 土砂災害警戒区域 328 か所と融雪期リスクの位置づけ
  • 津南・十日町・魚沼・南魚沼と並べた湯沢町の県内位置

① クイックデータカード

湯沢町の気候を 10 年平均(2014-2023)で 1 枚に整理します。冷涼順 3 位・真冬日 2 位・冬日 4 位という寒冷地ポジションと、年間降水量 13 位ながら冬型集中期に約 34% が偏る分布が骨格です。

指標10 年平均値県内位置
年間平均気温12.1℃冷涼順 3 位
真冬日(日最高気温 0℃未満)10.8 日県内 2 位
冬日(日最低気温 0℃未満)89.8 日県内 4 位
猛暑日(日最高気温 35℃以上)2.1 日—
熱帯夜(日最低気温 25℃以上)1.2 日—
年間降水量2,324.1mm県内 13 位
土砂災害警戒区域数(合計)328 か所—

参照観測所は湯沢観測所(湯沢町内・標高 340m・距離 1.1km NW)で、湯沢町のみで参照する単独観測点です。他市町村との数値重複はありません(詳細は本文下部の観測所注記を参照)。

湯沢町の気候の骨格を 1 枚で確認できる指標一覧を掲載します。

② 冬型集中期の月別降水パターン|12・1・2 月に年間降水量の 3 割超

湯沢観測所の 2019-2023 年 5 年平均で月別降水量を見ると、湯沢町は年間降水量の約 34% が 12・1・2 月の 3 か月(DJF)に集中する分布を示します。県内 30 市町村を通じて年間降水量順位は 13 位で中位ですが、季節分布を切り取ると冬型集中の性格が明確に現れます。

月降水量(2019-2023 平均)
1 月約 301mm
2 月約 210mm
12 月約 287mm
DJF 3 か月合計約 798mm(年間の約 34%)
6-8 月 3 か月合計約 555mm(年間の約 24%)

▼【グラフ:yuzawa_monthly_precip_5y.png|湯沢町の月別降水量分布(2019-2023 年平均)】

12 月から 2 月の 3 か月で年間の 3 割を超えるのに対し、夏の 6-8 月は 24% にとどまります。同じ豪雪山間の津南町の年間降水量が 1,977mm(21 位)にとどまるのに対し、湯沢町は 2,324mm と約 350mm 多く、豪雪山間の中でも降水量が多い側に位置します。冬型集中期の降水(雪源)が年間降水量に積み重なるかたちで湯沢町の気候を形づくっています。

③ 真冬日 10.8 日・冬日 89.8 日|スキーリゾートの冷え込み

湯沢町の 10 年平均で、真冬日(日最高気温が 0℃未満の日)は 10.8 日、冬日(日最低気温が 0℃未満の日)は 89.8 日を記録しています。真冬日は県内 2 位、冬日は県内 4 位という位置で、日中を通じて氷点下にとどまる日が年間 2 週間近く発生する気候地帯です。

冬期 3 か月の月平均気温(2019-2023)は 1 月 -0.1℃・2 月 0.4℃で、月単位でも氷点付近の低温が持続します。

30 年前(1994-2003)と比べると、真冬日は 13.4 日から 10.8 日へ △2.6 日、冬日は 94.8 日から 89.8 日へ △5.0 日と、いずれも減少しています。ただし減少後も真冬日 2 位・冬日 4 位の県内位置は保っており、スキーリゾートを支える寒冷地の気候構造は現在も継続しています。

真冬日 2 位・冬日 4 位は県内における湯沢町の立ち位置を明確にします。

④ 過去 30 年で見る気温の変化|真冬日は減少・猛暑日は増加の非対称

湯沢町の 30 年間の気温変化は、冬季の指標が減少し夏季の指標が増加する 2 方向のパターンを示しています。年間平均気温は 1994-2003 の 11.71℃から 2014-2023 の 12.08℃へ +0.37℃ 上昇しました。

冬側と夏側で変化幅の内訳は次の通りです。

指標30 年前(1994-2003)平均直近 10 年(2014-2023)平均30 年前比
真冬日13.4 日10.8 日△2.6 日
冬日94.8 日89.8 日△5.0 日
猛暑日0.5 日2.1 日+1.6 日
熱帯夜1.5 日1.2 日△0.3 日
年間平均気温11.71℃12.08℃+0.37℃

▼【グラフ:yuzawa_heat_days_30y.png|湯沢町の 30 年間の真冬日・猛暑日推移(1994-2024)】

同じ豪雪山間の津南町の 30 年前比が猛暑日 +0.1 日と県内最小級であるのに対し、湯沢町は猛暑日 +1.6 日で、津南町の約 16 倍の増加幅となります。湯沢観測所は標高 340m で、津南観測所(標高 452m)より低い位置にあり、山間地点でも観測所の地点差が気温変化の可視化度に影響しています。標高 340m の山間地点で温暖化が可視化される気温構造となっています。

⑤ 直近 5 年で見る夏の姿|猛暑日 3.0 日・熱帯夜 2.4 日への加速

湯沢町の直近 5 年(2019-2023)平均を見ると、猛暑日は 3.0 日、熱帯夜は 2.4 日まで増加しています。直近 10 年平均(猛暑日 2.1 日・熱帯夜 1.2 日)と比較すると、猛暑日は +42.86%・熱帯夜は +100% の増加率です。

熱帯夜の +100% は実数差で見ると +1.2 日の増加であり、依然として湯沢町の熱帯夜は年 2-3 日の水準にとどまります。ただし 30 年前(10 年平均 -0.2 日相当)からの積み上げで見ると、10 年前は年 1.2 日・5 年前は年 2.4 日と加速しており、冬季の減少と対をなす夏季の変化が湯沢町でも現れています。

湯沢観測所の月別最高気温では 2023 年 8 月に 36.1℃・2024 年 8 月に 35.0℃を記録しており、豪雪山間ながら 35℃を超える猛暑日が複数年で発生する状況です。

直近 5 年で夏の姿が変わりつつある湯沢町の一面を映しています。

⑥ 年間降水量と豪雨リスク|日 100mm 超の希少性

湯沢町の年間降水量 10 年平均は 2,324mm で県内 13 位、豪雨指標では日降水量 100mm 超の発生頻度が少なめに推移しています。年間降水量の順位は中位ですが、章②で示した通り冬型集中期に約 34% が偏るという分布で、単日の集中豪雨(100mm 超)は起きにくい傾向が見られます。

日降水量 100mm 超の年間発生日数は 10 年平均で 0.3 日、日降水量 50mm 超は 3.1 日で、いずれも県内で少ない側に入ります。年間降水量が多いにもかかわらず単日集中の豪雨が少ないという分布は、湯沢町の降水が冬型(多数の連続降雪日)に分散して積み上がる積算構造を示しています。

▼【グラフ:yuzawa_precip_30y.png|湯沢町の年間降水量 30 年推移(1994-2024)】

冬型降水(雪)の総量は年間降水量順位以上に大きく、章②で示した通り DJF 3 か月で 798mm に達します。冬期の雪対策の重みが夏期の豪雨対策を上回る気候条件となっています。

⑦ 土砂災害警戒区域と融雪期リスク

湯沢町の土砂災害警戒区域は 187 か所、特別警戒区域は 141 か所、合計 328 か所です(新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」)。湯沢町は魚沼丘陵の南端に位置する山間盆地地形で、河川沿い・沢筋・傾斜地の土砂災害警戒区域が町域全体に分布します。

湯沢町の土砂リスクは 2 つの季節性を持ちます。1 つは章⑥で示した夏期の集中豪雨(日 100mm 超)で、これは湯沢町では希少な事象です。もう 1 つは 3-5 月の融雪期で、積雪深が最深 200cm 超(積雪記事側で扱う指標)に達する湯沢町では、気温上昇に伴う融雪水が沢筋・河川に集中しやすい季節構造となります。

土砂災害警戒区域 328 か所の分布は、湯沢町の山間盆地地形と河川沿いの居住地立地に対応しており、融雪期には夏期豪雨とは異なる時期に土砂リスクが上がります。盆地地形と融雪期の複合が湯沢町の土砂リスクの構造として位置づけられます。

⑧ 近隣豪雪市町村との比較|津南・十日町・魚沼・南魚沼と並べた湯沢の位置

湯沢町を近隣の豪雪山間 4 市町村(津南・十日町・魚沼・南魚沼)と並べて 10 年平均値で比較します。

市町村真冬日冬日年間平均気温年間降水量30 年前比 平均気温差30 年前比 猛暑日差
津南町19.6 日(1 位)100.9 日(2 位)11.4℃(冷涼 1 位)1,976.8mm(21 位)+0.62℃+0.1 日
十日町市7.5 日(3 位)97.3 日(3 位)12.2℃(冷涼 4 位)2,462.8mm(7 位)+0.29℃+1.4 日
湯沢町10.8 日(2 位)89.8 日(4 位)12.1℃(冷涼 3 位)2,324.1mm(13 位)+0.37℃+1.6 日
魚沼市3.5 日(5 位)84.1 日(5 位)12.7℃(冷涼 5 位)2,561.1mm(5 位)+0.38℃+4.0 日
南魚沼市3.5 日(6 位)84.1 日(6 位)12.7℃(冷涼 6 位)2,561.1mm(6 位)+0.38℃+4.0 日

▼【グラフ:yuzawa_nearby_climate.png|湯沢町と近隣豪雪 4 市町村の主要気候指標比較】

5 市町村を並べると湯沢町の位置は次の通りです。

  • 真冬日:津南 19.6 → 湯沢 10.8 → 十日町 7.5 → 魚沼/南魚沼 3.5 の順で、湯沢町は 5 市町村中 2 番目に多い水準
  • 冬日:津南 100.9 → 十日町 97.3 → 湯沢 89.8 → 魚沼/南魚沼 84.1 の順で、湯沢町は 3 番目・十日町とは 7.5 日差・魚沼/南魚沼とは 5.7 日差
  • 年間平均気温:津南 11.4 → 湯沢 12.1 → 十日町 12.2 → 魚沼/南魚沼 12.7 の順で、湯沢町は津南に次ぐ 2 番目の低温
  • 年間降水量:魚沼/南魚沼 2,561mm → 十日町 2,463mm → 湯沢 2,324mm → 津南 1,977mm の順で、湯沢町は 3 番目・津南より約 350mm 多い

30 年前比の猛暑日変化幅では、湯沢町 +1.6 日は津南 +0.1 日を大きく上回る一方、十日町 +1.4 日・魚沼/南魚沼 +4.0 日には及ばず、豪雪山間 5 市町村の中で中位の増加幅となります。豪雪山間 5 市町村(湯沢+近隣 4 市町村)の中で真冬日 2 位・冬日 3 番目・年間降水量 3 番目という湯沢町の県内位置に立ちます。

まとめ

湯沢町の気候を 8 つの観点で整理しました。10 年平均で年間平均気温 12.1℃(冷涼順 3 位)・真冬日 10.8 日(県内 2 位)・冬日 89.8 日(県内 4 位)という寒冷地ポジションを持ちつつ、12・1・2 月に年間降水量の約 34% が集中する冬型降水パターンで湯沢町の気候が形づくられています。

過去 30 年では真冬日 △2.6 日・冬日 △5.0 日の減少と、猛暑日 +1.6 日の増加、熱帯夜は △0.3 日で微減という非対称な変化が進行しており、直近 5 年では猛暑日 3.0 日・熱帯夜 2.4 日まで加速しています。年間降水量 2,324mm と豪雨頻度の少なさ(日 100mm 超 0.3 日)から、湯沢町では夏期豪雨より冬期の雪と融雪期の対応が気候上の中心課題となります。近隣豪雪 4 市町村(津南・十日町・魚沼・南魚沼)と並べると、湯沢町は真冬日 2 位・冬日 3 番目・年間降水量 3 番目の県内位置に立ちます。

参照観測所についての注記

参照観測所について: 湯沢町にはAMeDAS観測所がないため、湯沢観測所(1.1km NW)の観測値を使用しています。当観測所は湯沢町のみで参照しているため、他市町村との数値重複は発生しません。

データ・情報基準日

項目内容
気温・降水量(年次・月次)気象庁 過去の気象データ検索(1994-2024 年)
猛暑日・真夏日・熱帯夜・冬日・真冬日気象庁 過去の気象データ検索(1994-2023 年)
日 100mm 超・日 50mm 超気象庁 過去の気象データ検索(1994-2023 年)
30 年前比(気象庁データより算出)気象庁 過去の気象データ検索
30 市町村 10 年平均・県内順位気象庁 過去の気象データ検索(2014-2023 年)
土砂災害警戒区域数新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」(最新指定)
参照観測所の距離・方位・標高気象庁 AMeDAS 観測所諸元

情報基準日:2026-09-06

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