関川村の気候:日100mm超の大雨頻度が県内1位・下越北部で唯一の豪雪山間村

データ

この記事でわかること:

  • 関川村の年間平均気温 12.7℃・年間降水量 2,758.1mm・日 100mm 超日数 0.8 日/年の現在地
  • 日 100mm 超が県内 30 市町村中 1 位・年間降水量が県内 3 位という降水指標の位置
  • 冬日 82.0 日・真冬日 3.4 日・年間降雪量 506.2cm・最深積雪 110.4cm の 4 指標が同時に県内 7 位で並ぶ姿
  • 30 年間で年平均気温 +0.26℃・年間降水量 +59.5mm・猛暑日 +1.0 日と変化してきた事実
  • 2020 年 7 月 702mm・2022 年 8 月 844mm・2022 年 12 月 628mm という直近 5 年の月降水量の記録
  • 2023 年単年で猛暑日 17 日・熱帯夜 14 日を観測した夏の直近実測

① 数字で見る関川の気候ひとまとめ

関川村の気候は、村役場から 0.3km 北西の下関観測所の観測値で把握します。関川村は下越北部(岩船郡)の山間村・特別豪雪地帯全域指定で、日 100mm 超日数が県内 30 市町村中 1 位、年間降水量が県内 3 位、冬日・真冬日・年間降雪量・最深積雪の 4 指標が同時に県内 7 位で並ぶ、下越北部で唯一の豪雪山間村です。

下関観測所は関川村中心部(村役場前)に設置されており、村中心部の気候そのものを直接観測している位置関係です。他の市町村と観測値を共有していない単独参照の観測所であり、記事に載る気温・降水量の指標は関川村の観測値のみで構成されます。県内 30 市町村の中では 8 組の観測所共有が存在しますが、関川はそのいずれにも属さない独立参照の村となります。

指標10 年平均値県内順位
年間平均気温12.7℃7 位(低い順)
年間降水量2,758.1mm3 位
猛暑日3.7 日21 位
真夏日37.4 日26 位
夏日104.7 日22 位
熱帯夜3.2 日22 位
冬日82.0 日7 位
真冬日3.4 日7 位
日 100mm 超0.8 日1 位
日 50mm 超5.2 日
年間降雪量506.2cm7 位(参考)
最深積雪110.4cm7 位(参考)
土砂災害警戒区域(合計)211 箇所22 位

下関観測所の観測値は、大雨頻度で最上位・多雨性で上位・冬指標で中上位・夏の高温指標で中位という組み合わせを示しています。特に日 100mm 超日数 0.8 日/年で県内トップとなる点と、冬 4 指標(冬日・真冬日・降雪量・最深積雪)が揃って 7 位で並ぶ点は、下越北部の山間村としての気候要点になります。夏の高温指標(猛暑日・真夏日・夏日・熱帯夜)は県内中位に収まり、年間平均気温は 12.7℃で県内では冷涼側の位置になります。

② 日 100mm 超の大雨が県内で最も多い村:関川の豪雨頻度 1 位

下関観測所での日 100mm 超日数は 10 年平均 0.8 日/年で、新潟県内 30 市町村中で 1 位です。関川村は 24 時間降水量が 100mm を超える大雨の発生頻度が県内で最も高い村となります。

日 100mm 超日数の県内上位を並べると、関川村 0.8 日(1 位)・阿賀町 0.7 日・胎内市 0.5 日・村上市 0.5 日と続きます。既存の豪雪山間 5 記事(湯沢・津南・十日町・小千谷・妙高)の中では湯沢町 0.3 日・津南町 0.3 日で、関川はこれらより大雨頻度が高い位置に来ます。

市町村日 100mm 超(日/年)県内順位
関川村0.81 位
阿賀町0.74 位
胎内市0.56 位
村上市0.57 位
湯沢町0.319 位
津南町0.320 位

直近 5 年(2019-2023)の下関観測所での日 100mm 超日数は、2019 年 0 日・2020 年 1 日・2021 年 2 日・2022 年 2 日・2023 年 0 日で、5 年合計 5 日の実測です。10 年平均 0.8 日/年は「5 年で 5 日」という頻度に相当し、2021 年・2022 年は 2 年連続で年 2 日を記録しました。日 50mm 超日数も 10 年平均 5.2 日/年で、下越北部の中で高頻度側に位置します。

関川村の日 100mm 超 1 位は、県内 30 市町村の中で唯一の位置になります。既存豪雪山間 5 記事が「積雪量・降雪量」を軸に組まれているのに対し、関川は同じ豪雪山間の村でも「大雨頻度が県内で最も高い」という別軸で県内上位に立つ市町村です。荒川・大石川流域の山間村で、住宅選定・土地選定・農業計画では、24 時間で 100mm を超える降水を年間 1 日程度受ける前提での対策が焦点となります。

③ 年間降水量 2,758mm・県内 3 位:下越北部の豪雪山間村としての多雨性

下関観測所での年間降水量は 10 年平均 2,758.1mm で、県内 30 市町村中 3 位(多雨側)です。関川村は日本海側の下越北部に位置する山間村で、荒川・大石川の流域として山間部の多雨性が降水量に表れる位置関係となります。

既存の豪雪山間 5 記事(湯沢・津南・十日町・小千谷・妙高)の年間降水量と並べると、関川村 2,758.1mm(3 位)は 6 記事の中で最も多雨側に位置します。湯沢町 2,324.1mm・津南町 1,976.8mm よりも 400〜800mm 多い水準で、関川の 2,758.1mm は「豪雪山間村」の分類の中でも降水量の上位グループに含まれる数字です。

市町村年間降水量(mm)県内順位
関川村2,758.13 位
十日町市2,479.89 位
湯沢町2,324.113 位
津南町1,976.821 位

▼【グラフ:sekikawa_nearby_climate.png|関川村と近隣・豪雪山間 6 記事内の主要気候指標比較】

関川村の年間降水量 2,758.1mm は県内 3 位(多雨側)で、既存豪雪山間 5 記事(湯沢・津南・十日町・小千谷・妙高)を含めた 6 記事内でも最上位側に位置します。

年間降水量 2,758.1mm を月に換算すると 1 ヶ月あたり平均 230mm 程度ですが、実際は月ごとの偏りが大きく、冬季(11-2 月)・夏季(7-8 月)・秋季(10-11 月)にピークを持つ変動型です。この偏りは章⑥の月別降水量で確認します。

30 市町村中 3 位という多雨性の位置は、県内では妙高市 2,922.5mm(1 位)・上越市 2,922.5mm(2 位・妙高と同観測所)に次ぐ水準です。妙高・上越の高田観測所(上越市街地)は沿岸立地、関川村の下関観測所は下越北部の山間立地で、地形分類は異なるものの年間降水量の絶対値では県内の上位グループに含まれる立ち位置となります。豪雪山間 6 記事の中で関川は「積雪量の絶対値では中位(7 位)だが、年間の降水量では最上位側(3 位)」という位置に来ます。

④ 30 年で気温 +0.26℃・降水 +59.5mm:長期変化の記録

下関観測所での 30 年間の変化を、1994-2003 年の 10 年平均と 2014-2023 年の 10 年平均で比較します。年平均気温は 12.44℃から 12.70℃へ +0.26℃、年間降水量は 2,698.6mm から 2,758.1mm へ +59.5mm となりました。

指標1994-2003 平均2014-2023 平均変化
年間平均気温(℃)12.4412.70+0.26
年間降水量(mm)2,698.62,758.1+59.5
猛暑日(日)2.73.7+1.0
熱帯夜(日)2.73.2+0.5
冬日(日)80.082.0+2.0
真冬日(日)4.83.4-1.4
日 100mm 超(日)0.90.8-0.1

▼【グラフ:sekikawa_avg_temp_30y.png|関川村(下関観測所) 年平均気温 30 年推移(1994-2023)】

▼【グラフ:sekikawa_precip_30y.png|関川村(下関観測所) 年間降水量 30 年推移(1994-2023)】

夏の高温指標が緩やかに上昇する変化が確認できます。猛暑日は 30 年前の 2.7 日/年から 3.7 日/年へ +1.0 日、熱帯夜は 2.7 日から 3.2 日へ +0.5 日で、いずれも増加方向です。ただし絶対値の水準は依然として県内 21 位(猛暑日)・22 位(熱帯夜)と中位で、下越北部の山間村としての夏の冷涼さは残っています。冬日は 80.0 日 → 82.0 日で +2.0 日、真冬日は 4.8 日 → 3.4 日で -1.4 日で、冬指標では方向が分かれる並びを示しています。冬日の 10 年平均 82.0 日は依然として県内 7 位の水準に留まっています。

日 100mm 超日数は 30 年前 0.9 日から現在 0.8 日で -0.1 日の微減となっています。年間降水量の増加 +59.5mm は 30 年間で約 2.2% の増加率にあたり、下越北部の山間村における多雨性が長期的に維持されつつ、微増方向で推移してきた記録です。この 30 年変化は、県内の他観測所と比較しても緩やかな温暖化と多雨傾向を示す推移で、下越北部の気候変化の一例となります。

⑤ 冬日 82 日・真冬日 3.4 日:4 指標同時 7 位の冬

下関観測所での冬の気候指標は、冬日 82.0 日・真冬日 3.4 日・年間降雪量 506.2cm・最深積雪 110.4cm の 4 指標がいずれも県内 7 位で同時に並ぶ位置です。冬指標 4 種が同一の順位で揃うのは、県内 30 市町村の中でも関川村の特徴的な数値配置になります。

冬日 82.0 日は年間の 22% 強、真冬日 3.4 日は年間 1% 弱で、下越北部の山間村としての冬の冷え込みが数値に現れています。積雪 2 指標(年間降雪量 506.2cm・最深積雪 110.4cm)は本記事では参考数値として提示し、詳細な長期変化・月別内訳は積雪記事側で扱います。

冬指標関川村(10 年平均)県内順位
冬日(日)82.07 位
真冬日(日)3.47 位
年間降雪量(cm・参考)506.27 位
最深積雪(cm・参考)110.47 位

既存の豪雪山間 5 記事と比較すると、湯沢町(冬 4 指標同時 2-4 位・積雪最大級)・津南町(冬 4 指標同時 1-2 位・積雪最深)・十日町市(冬 4 指標同時 4-8 位)・小千谷市(冬 4 指標同時 8-11 位)・妙高市(冬 4 指標同時 5-6 位)は、いずれも冬 4 指標が異なる順位で分散する型です。関川村の「4 指標同時 7 位」の均一配置は、冬の冷え込み・積雪量・降雪量が同水準で県内 7 番目に位置する下越北部の山間村の姿を示しています。

冬日 82.0 日は 30 年前(1994-2003 年)の 80.0 日から +2.0 日、真冬日 3.4 日は同 4.8 日から -1.4 日と、冬指標では方向が分かれる並びを示しています。ただし絶対水準は県内 7 位を保っており、関川村の冬の冷え込みは長期にわたって県内上位グループの水準を維持している構成となります。関川村観測値としての直近 10 年平均に基づく冬の位置になります。

⑥ 直近 5 年の月別降水量:2022 年 8 月 844mm・12 月 628mm

直近 5 年(2019-2023)の下関観測所での月別降水量を確認すると、12 月が 425.6mm で年間最多月となり、続いて 8 月 332.1mm・11 月 316.6mm・7 月 315.4mm・1 月 312.7mm の順で並びます。年間の 5 年平均は 2,894.6mm で、10 年平均(2,758.1mm)より +136.5mm 多い水準です。

5 年平均(mm)月内最多年
1 月312.72021 年 445.0
2 月205.12020 年 246.5
3 月165.82020 年 212.5
4 月152.22020 年 222.0
5 月123.42023 年 183.0
6 月177.92023 年 263.5
7 月315.42020 年 702.0
8 月332.12022 年 844.5
9 月141.62023 年 236.0
10 月226.22023 年 339.0
11 月316.62023 年 421.5
12 月425.62022 年 628.0

▼【グラフ:sekikawa_monthly_precip_5y.png|関川村(下関観測所) 月別降水量 直近 5 年平均(2019-2023)】

冬季 4 ヶ月(11-2 月)合計は 1,260.0mm で年間降水量の 43.5%、夏季 3 ヶ月(6-8 月)合計は 825.4mm で年間の 28.5% を占めます。冬季に集中する降水パターンに加え、夏季にも一定の降水量を持つ構成で、7 月・8 月には突発的な多雨が観測される二峰性の月別パターンとなっています。

直近 5 年で観測された月降水量の記録的水準を並べると、2022 年 8 月 844.5mm2020 年 7 月 702.0mm2022 年 12 月 628.0mm・2021 年 12 月 513.5mm の 4 つの月が他月より一段高い水準に位置します。2022 年 8 月 844.5mm は 5 年間の月降水量で最大値、2020 年 7 月 702.0mm は夏季ピークの最大値、2022 年 12 月 628.0mm は冬季ピークの最大値にあたります。関川村観測値としての直近 5 年間で、夏・冬いずれの季節にも月降水量 600mm 超・700mm 超・800mm 超の記録が並ぶ実測となっています。

⑦ 猛暑日 3.7 日から 2023 年 17 日へ:夏の変化

下関観測所での夏の高温指標について、直近 5 年(2019-2023)の年別内訳を確認します。5 年平均は猛暑日 5.6 日・熱帯夜 4.6 日で、10 年平均(3.7 日・3.2 日)より +1.9 日・+1.4 日高くなっています。

猛暑日熱帯夜
201943
202032
202133
202211
20231714
5 年平均5.64.6
10 年平均(参考)3.73.2

▼【グラフ:sekikawa_heat_days_30y.png|関川村(下関観測所) 猛暑日・熱帯夜の 30 年推移(2023 年に猛暑日 17 日・熱帯夜 14 日を記録)】

年別に見ると、2023 年が猛暑日 17 日・熱帯夜 14 日で、他 4 年(1〜4 日/1〜3 日)と比べて 4 倍以上の水準となっています。2022 年までの 4 年間は猛暑日 1〜4 日・熱帯夜 1〜3 日の範囲で推移しており、2023 年単年の 17 日・14 日という数字が 5 年平均を大きく引き上げる形になりました。

5 年変化率は猛暑日 +51.35%・熱帯夜 +43.75% と算出されますが、実数差は猛暑日 +1.9 日・熱帯夜 +1.4 日で、率単独では過大表現になる基数(10 年平均 3.7 日・3.2 日)です。2023 年 1 年分の観測値が 5 年平均全体を押し上げた構造が算式に含まれるため、変化率と実数差の両方を並べた読み解きが必要な数字となります。

関川村は 10 年平均で猛暑日・熱帯夜が県内中位の位置ですが、2023 年単年の実測は猛暑日 17 日・熱帯夜 14 日で、これは県内上位の市町村(新潟市・聖籠町等)と近い水準の年間観測値です。単年の記録と 10 年平均の位置を分けて把握する必要があるという、直近 5 年の夏の観測数字の並びとなります。

⑧ 主要月の気候カレンダー(12-2 月/6-8 月の 6 ヶ月抜粋)

関川村の気候を月別に読み解くにあたり、冬季ピーク(12-2 月)と夏季ピーク(6-8 月)の 6 ヶ月に絞って主要指標を並べます。下関観測所の直近 5 年(2019-2023)の月別実測をもとに、季節ごとの生活シーンに関連する数字を整理します。

平均気温(℃)月降水量(mm・5 年平均)特徴
12 月3.9425.6年間最多月・2022 年 628mm・冬季ピーク開始
1 月1.6312.7冬季ピーク中盤・2021 年 445mm
2 月1.9205.1冬季ピーク末期・2020 年 246mm
6 月21.7177.9梅雨前半・2023 年 263mm
7 月25.4315.4梅雨後半・2020 年 702mm の記録
8 月26.9332.1夏季ピーク・2022 年 844mm の記録

▼【グラフ:sekikawa_monthly_temp_5y.png|関川村 月別平均気温 直近 5 年平均(2019-2023)】

▼【グラフ:sekikawa_monthly_precip_5y.png|関川村 月別降水量 直近 5 年平均(2019-2023)】

冬季 3 ヶ月(12-2 月)は月平均気温 1.6〜3.9℃の低温期で、月降水量は 205〜425mm の水準です。12 月の 425.6mm が年間最多月で、この時期の降水は雪として降る割合が高く、下越北部の山間村としての豪雪期にあたります。除雪・雪囲い・雪下ろし・スリップ事故対策が生活シーンで焦点となる時期です。

夏季 3 ヶ月(6-8 月)は月平均気温 21.7〜26.9℃の高温期で、月降水量は 178〜332mm の水準です。8 月の 332.1mm と 7 月の 315.4mm が他の夏月より高く、2020 年 7 月 702mm・2022 年 8 月 844mm という記録的多雨も含まれます。梅雨・夏の局地的豪雨・土砂災害の警戒が焦点となる時期です。

関川村での住まい選び・事業計画では、12-2 月の豪雪期対策と 6-8 月の豪雨対策の 2 面が同時に必要になります。住宅の屋根雪荷重、雨水排水経路、土砂警戒区域の指定状況、車庫の除雪動線・スリップ対策動線、農業の水害対策など、冬季と夏季の両方に対応する設計を要する下越北部の気候に該当します。

⑨ 隣接下越北部・県内豪雪山間村との比較

関川村の気候指標を、近隣 5 市町村と並べて確認します。村上市(隣接・下越北部沿岸)・胎内市(下越北部・平野)・湯沢町(既存豪雪山間・県南部)・津南町(既存豪雪山間・県南部)・阿賀町(内陸盆地・下越東部)の 5 市町村を比較対象に選定しています。

市町村気温(℃)猛暑日熱帯夜年間降水量(mm)日 100mm 超土砂災害
関川村12.7(7 位)3.7(21 位)3.2(22 位)2,758.1(3 位)0.8(1 位)211(22 位)
村上市13.3(8 位)5.4(17 位)3.6(21 位)2,165.1(17 位)0.5(7 位)1,215(8 位)
胎内市14.2(23 位)8.8(13 位)10.9(10 位)2,344.1(12 位)0.5(6 位)149(27 位)
湯沢町12.1(3 位)2.1(28 位)1.2(25 位)2,324.1(13 位)0.3(19 位)328(21 位)
津南町11.4(1 位)0.1(30 位)0.6(27 位)1,976.8(21 位)0.3(20 位)392(19 位)
阿賀町11.8(2 位)5.8(16 位)0.8(26 位)2,429.8(10 位)0.7(4 位)619(15 位)

▼【グラフ:sekikawa_nearby_climate.png|関川村 近隣比較(下越北部+豪雪山間 6 記事内位置)】

隣接する村上市・胎内市(下越北部)と比較すると、関川村は年間降水量 2,758mm が両者(2,165mm・2,344mm)より多く、日 100mm 超 0.8 日は両者(0.5 日・0.5 日)より高頻度の水準です。一方で夏の高温指標(猛暑日・熱帯夜)は関川が最も少なく、気温 12.7℃は 3 市町村の中で最も冷涼側となります。下越北部の中で関川は「冷涼で多雨・大雨頻度が高い山間村」、村上・胎内は「温暖で降水量中位・沿岸/平野の市」という対照関係になります。

既存豪雪山間 5 記事の中で関川と比較可能な湯沢町・津南町(本表に掲載)・阿賀町(内陸盆地)と並べると、関川は年間降水量 2,758mm・日 100mm 超 0.8 日でいずれも上位に位置します。湯沢町 2,324mm・津南町 1,977mm・阿賀町 2,430mm と比較して 300〜800mm 多雨、日 100mm 超は湯沢 0.3 日・津南 0.3 日・阿賀 0.7 日と比較して最も高い頻度です。豪雪山間 6 記事の中で関川は「大雨頻度で 1 位・多雨性で 3 位・冬 4 指標同時 7 位」という下越北部軸で独自の位置に来る村となります。

⑩ まとめ

関川村の気候情報は、以下の 3 点で県内での位置を把握します。

1. 大雨頻度で県内 1 位:日 100mm 超日数 0.8 日/年で、県内 30 市町村中の最上位。阿賀町 0.7 日・胎内市 0.5 日・村上市 0.5 日と続く配置の中で、関川村が唯一の 1 位を占める位置となります。24 時間で 100mm を超える降水を年間 1 日程度受ける前提での住宅・土地・農業計画の設計材料となります。

2. 多雨性で県内 3 位:年間降水量 2,758.1mm で、県内 30 市町村中 3 位。妙高市・上越市(1・2 位・高田観測所共有)に次ぐ水準で、既存豪雪山間 5 記事の中で最も多雨側に位置します。荒川・大石川流域の山間村としての多雨性が数値に表れ、年間を通じた雨・雪の対策が焦点となります。

3. 冬 4 指標同時 7 位:冬日 82.0 日・真冬日 3.4 日・年間降雪量 506.2cm・最深積雪 110.4cm が同時に県内 7 位で並ぶ配置。冬の冷え込み・積雪量・降雪量が同水準で県内 7 番目という、下越北部で唯一の豪雪山間村としての位置を示します。積雪指標の詳細(長期変化・月別内訳)は積雪記事側で扱います。

移住・住宅選定・農林業計画・防災対策の各場面では、下関観測所(村役場から 0.3km 北西・関川村中心部に至近)の観測値を県内比較の参照点として使いつつ、以下の 3 層で読み解く進め方が想定されます。

移住検討者・住宅購入検討者向けの視点:冬 4 指標同時 7 位の豪雪期対策(屋根雪荷重・雪囲い・雪下ろし・除雪動線)と、日 100mm 超 1 位の豪雨対策(雨水排水・土砂警戒区域の指定確認)を同時に検討する材料になります。特に 2022 年 8 月 844mm・2022 年 12 月 628mm という直近の月降水量記録は、住宅の耐水・耐雪設計の目安として活用できます。

農業・林業関係者向けの視点:年間降水量 2,758mm・日 50mm 超 5.2 日/年・日 100mm 超 0.8 日/年という降水パターンは、水田・畑作・林業計画で夏季の集中豪雨と冬季の豪雪の両方に対応する設計を要します。荒川・大石川流域の農地では、月降水量 400〜800mm 級の記録的多雨に耐える排水計画が判断材料の 1 つになります。

通勤・観光で関川を訪れる方向けの視点:隣接の村上市・胎内市(沿岸・平野)と比較して関川は冷涼・多雨・大雨頻度が高い山間村です。国道 113 号線(新潟県〜山形県小国町)沿いの気候は、冬季の豪雪と夏季の豪雨で交通状況が変わりやすい前提での移動計画が有用な材料となります。

参照観測所についての注記

参照観測所について: 関川村にはAMeDAS観測所がないため、下関観測所(0.3km NW)の観測値を使用しています。当観測所は関川村のみで参照しているため、他市町村との数値重複は発生しません。

下関観測所は関川村役場から 0.3km 北西(村中心部)に位置し、村の気候そのものを直接観測している位置関係にあります。県内の観測所共有 8 組(新潟市を除く多くの市町村が他市町村と観測所を共有)とは異なり、関川村は下関観測所を単独で参照する市町村です。同じ観測所を参照する他市町村は存在しないため、本記事の気温・降水量指標は関川村観測値のみで構成され、他市町村記事との数値重複はゼロとなります。

観測所は関川村中心部に至近(0.3km)で設置されており、観測地と村中心部との標高差・距離差は最小級の水準です。市街地標高 35m・観測所標高 33m で、村中心部の気候そのものを直接測定している構図となります。荒川・大石川の流域として山間部の多雨性が観測値に反映される位置関係で、関川村の 30 市町村中 3 位の多雨性と 1 位の大雨頻度は、下関観測所の直接観測に基づく実測値になります。

データ・情報基準日

データ項目期間・時点出典
年間平均気温・降水量・猛暑日・熱帯夜・夏日・真夏日・冬日・真冬日(10 年平均)2014-2023 年気象庁 過去の気象データ検索
気温・降水量の 30 年推移1994-2003 年平均 vs 2014-2023 年平均気象庁 過去の気象データ検索
月別気温・月別降水量(5 年平均)2019-2023 年気象庁 過去の気象データ検索
日 100mm 超・日 50mm 超(10 年平均)2014-2023 年気象庁 過去の気象データ検索
年間降雪量・最深積雪(10 年平均・参考値)2014-2023 年気象庁 過去の気象データ検索
県内順位(30 市町村)2014-2023 年 10 年平均に基づく気象庁 過去の気象データ検索
土砂災害警戒区域・特別警戒区域数最新指定新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」
村の地形・標高・海岸線距離・河川各市町村公式サイト

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