【2026年最新】阿賀町の気温・降水量データ完全版|冬日県内1位・気温低い順2位・真冬日4位の寒冷側3指標同時上位

データ

この記事でわかること:

  • 阿賀町は冬日101.4日(県内1位)・年間平均気温11.8℃(低い順2位)・真冬日4.4日(4位)が同時に上位に並ぶ、県内で唯一の「寒冷側3指標同時上位」自治体です
  • 30年間の年間平均気温上昇は+0.21℃で県内でも緩やか・冬日はほぼ横ばい・日100mm超豪雨は±0.0日で変化なし、という「変化の小さい内陸盆地」の姿がデータに現れます
  • 年間最多降水月は12月388mm・次いで7月287mm、冬季3ヶ月と7月の2ピーク型
  • 日100mm超豪雨が県内4位・土砂災害警戒区域619箇所(うち特別警戒230箇所)の山間豪雨・土砂リスク
  • 冬中心の寒さ対策と、山間豪雨・土砂への備えの2面から阿賀町の気候を把握できます

① 阿賀町の気候:冬日1位・気温低い順2位という寒冷側3指標同時上位

阿賀町の気候の結論を最初に置きます。冬日は年間101.4日で新潟県30市町村中1位、年間平均気温は11.8℃で低い順に県内2位、真冬日は4.4日で4位。この3指標が同時に上位に並ぶ市町村は県内で阿賀町だけです(気象庁 過去の気象データ検索・10年平均値より算出)。

冬日1位の背景を数字で確認するために、10年平均値をクイックデータカードで先に提示します。

クイックデータカード

項目値(10年平均)
年間平均気温11.8℃(低い順2位)
年間降水量2,429.8mm
猛暑日5.8日
真夏日39.2日
夏日105.4日
熱帯夜0.8日
冬日101.4日(1位)
真冬日4.4日(4位)
日100mm超0.7日(4位)
日50mm超5.1日
土砂災害警戒区域389箇所
土砂災害特別警戒区域230箇所
土砂災害合計619箇所

(出典:気象庁 過去の気象データ検索/新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」)

寒冷側の3指標が同時に上位に並び、あわせて夏側は中位(猛暑日16位・熱帯夜26位)に位置します。この非対称が阿賀町の気候の枠組みです。県内30市町村中でこの組み合わせを持つのは阿賀町のみで、寒冷側で県内の位置づけがはっきりしている自治体という点が、この記事の出発点になります。


② 冬の寒さ:冬日101.4日(県内1位)と真冬日4.4日(4位)

阿賀町の冬日(日最低気温0℃未満の日数)は10年平均で101.4日、県内30市町村で1位です。真冬日(日最高気温0℃未満)も10年平均4.4日で4位。冬日は津南町の100.9日(2位)・十日町市の97.3日(3位)を抑えたトップ、真冬日は津南・湯沢・十日町に次ぐ4位という並びです。

30年間の推移を10年区切りで見ると次のようになります。

指標1994-2003平均2014-2023平均変化
冬日(日)100.4101.4+1.0
真冬日(日)6.34.4-1.9

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

冬日は30年で+1.0日と、ほぼ横ばい水準を維持しています。真冬日は-1.9日と減少方向で、日最高気温が0℃未満まで下がる日は緩やかに減っていますが、日最低気温が0℃未満に達する日数は30年前とほぼ同水準を保っている、というのが阿賀町のデータから読み取れる観察です。

▼【グラフ:agamachi_heat_days_30y.png|阿賀町 猛暑日・真夏日・熱帯夜・冬日の30年折れ線グラフ】

直近5年(2019-2023)の年別冬日数は、2019年106日・2020年78日・2021年101日・2022年101日・2023年97日で、年ごとに変動しながらも年間100日前後を維持しています。冬日の県内1位は年による揺れの外側にある阿賀町の観察です。


③ 年間平均気温11.8℃(低い順2位)と夏冬年較差25℃

年間平均気温は10年平均11.8℃で県内低い順2位、津南町に次ぐ低さです。同時に、直近5年の月別データを見ると、年間最寒月(1月)と最暑月(8月)の気温差=年較差が約25℃と大きいことが分かります。

年間平均気温の30年推移

期間平均気温(℃)
1994-2003平均11.64
2014-2023平均11.85

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

30年間の気温上昇は+0.21℃です。この幅は県内他市町村の30年変化(沿岸都市では+0.5℃前後の例が多い)と比べて小さく、阿賀町では年間平均気温の変化が緩やかに現れているという観察が可能です。

▼【グラフ:agamachi_avg_temp_30y.png|阿賀町 年間平均気温の30年推移】

直近5年(2019-2023)の月別平均気温

平均気温(℃)
1月0.4
2月0.82
3月4.72
4月9.28
5月15.30
6月19.86
7月23.76
8月25.58
9月21.40
10月13.76
11月8.28
12月1.88

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

8月25.58℃と1月0.4℃の差は約25.2℃です。阿賀町は日本海から約75km・観測所標高100mの内陸盆地に位置し、この地形条件が夏と冬の温度差の大きさに現れています。沿岸都市の新潟市の同時期の年較差(約22℃)と比べると、内陸盆地で年較差が大きくなる構造がデータで確認できます。


④ 副次リスク:日100mm超4位と土砂災害警戒区域619箇所

阿賀町の日100mm超の豪雨日数は10年平均0.7日で県内4位、日50mm超は5.1日です。同時に土砂災害警戒区域は合計619箇所(うち特別警戒230箇所)で、山間内陸の豪雨・土砂リスクが数値に現れます。まず結論として、日100mm超4位と特別警戒230箇所という2つの数字が阿賀町の副次リスクの枠組みです。

日100mm超豪雨の30年推移

指標1994-2003平均2014-2023平均変化
日100mm超(日/年)0.70.7±0.0
日50mm超(日/年)4.95.1+0.2

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

日100mm超は30年間で±0.0日と変化がありません。既に県内で豪雨頻度が上位側にある阿賀町では、30年推移で変化幅が確認できないという観察になります。

▼【グラフ:agamachi_heavy_rain_30y.png|阿賀町 日100mm超・日50mm超の30年棒グラフ】

土砂災害警戒区域の内訳

区分箇所数
土砂災害警戒区域389
土砂災害特別警戒区域230
合計619

(出典:新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」)

日100mm超4位の豪雨頻度と、特別警戒区域230箇所の指定状況が並ぶことは、阿賀町における山間豪雨・土砂リスクの県内位置を示す組み合わせです。読者にとっては、住宅選び・不動産取引・移住検討の局面で、地番ごとに指定状況を確認しておく実用データになります。

▼【グラフ:agamachi_precip_30y.png|阿賀町 年間降水量の30年棒グラフ】

年間降水量は10年平均2,429.8mmで、30年前(2,403.7mm)から+26.1mmと大きな変化はありません。総量として中位に位置し、豪雨頻度の上位性と総降水量の中位性が併存するのが阿賀町のデータです。


⑤ 直近5年月別詳細:12月降水388mmと8月・1月の年較差実測

直近5年の月別降水量を見ると、年間最多月は12月388.4mm、次いで7月287.2mm、1月260.1mm、11月259.6mmです。冬季3ヶ月(11月-1月)で908mm・夏季(7-8月)で473mmと、冬季ピークが夏季の約2倍高い水準にあります。

直近5年(2019-2023)の月別降水量

平均降水量(mm)直近5年の最多年
1月260.12021年 303.5
2月218.22021年 254.5
3月145.32020年 207.0
4月144.12020年 233.0
5月109.32021年 151.5
6月220.62023年 316.5
7月287.22020年 712.5(令和2年7月豪雨)
8月185.42022年 361.0
9月145.82020年 209.0
10月183.62019年 309.5
11月259.62023年 383.0
12月388.42022年 549.5

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

▼【グラフ:agamachi_monthly_precip_5y.png|阿賀町 直近5年の月別降水量】

12月・7月・1月・11月の4月で年間降水量の約半分を占め、冬季の降水と夏季の集中豪雨(2020年7月に712.5mm)が併存します。

同じ直近5年の月別平均気温は前章③で示した通り、1月0.4℃・8月25.58℃で年較差は約25℃です。

▼【グラフ:agamachi_monthly_temp_5y.png|阿賀町 直近5年の月別平均気温】

12月の降水集中と、1月-2月の低温、7月の豪雨、8月の高温という4つの季節ポイントが同時に現れるのは、日本海側の冬季降水パターンと内陸山間の夏季豪雨・盆地気候の温度差が組み合わさっている阿賀町のデータからの観察です。


⑥ 30年で変わったこと:気温+0.21℃・冬日ほぼ横ばい・豪雨変化なし

30年間の変化を1枚にまとめると、阿賀町では気温上昇が緩やかで、冬日はほぼ横ばい、豪雨頻度は変化していないという「変化の小さい姿」がデータから読み取れます。

主要指標の30年前比(1994-2003 vs 2014-2023)

指標1994-20032014-2023変化
年間平均気温(℃)11.6411.85+0.21
年間降水量(mm)2,403.72,429.8+26.1
猛暑日(日)2.55.8+3.3
熱帯夜(日)0.30.8+0.5
冬日(日)100.4101.4+1.0
真冬日(日)6.34.4-1.9
日100mm超(日)0.70.7±0.0
日50mm超(日)4.95.1+0.2

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

年間平均気温+0.21℃という30年幅は、気候変動の影響が阿賀町の年間平均気温にどの程度現れているかを示す1つの目安です。同じ期間に猛暑日は+3.3日、熱帯夜は+0.5日と、夏側の一部指標は増えていますが、冬日は+1.0日でほぼ変化なし、日100mm超は±0.0日で変化なしという結果になっています。

一方で、2023年単年では猛暑日26日・熱帯夜5日・真冬日5日と、直近5年の平均値(猛暑日8.2日・熱帯夜1.4日・真冬日1.8日)から大きく離れた数字が並びました。8月の月平均気温も28.1℃で、直近5年で最も高い記録です。1年で猛暑と真冬日の両方が突き抜けるという内陸年較差の実測例が2023年に現れた形になります。

30年平均で見ると変化が小さく、単年で見ると年較差が大きい、という2つの姿が阿賀町のデータには併存します。


⑦ 近隣比較:津南(豪雪山間)・十日町・新潟(沿岸)の3軸

阿賀町の県内位置を、冬日・真冬日で並ぶ豪雪山間の2市町村(津南町・十日町市)と、気候タイプが対極にある沿岸都市(新潟市)の3軸で比較します。

市町村気温(℃)冬日真冬日猛暑日降水量(mm)日100mm超
阿賀町11.8(低い順2位)101.4(1位)4.4(4位)5.82,429.80.7(4位)
津南町100.9(2位)19.6(1位)0.10.3
十日町市97.3(3位)7.5(3位)2.70.2
新潟市14.432.90.64.81,803.20.2

(出典:気象庁 過去の気象データ検索)

▼【グラフ:agamachi_nearby_climate.png|阿賀町と近隣市町村の気候4指標比較】

冬日では阿賀町101.4日が津南100.9日・十日町97.3日を上回り、3市町村の中で最多です。真冬日は津南19.6日が最も多く、阿賀町4.4日は津南の約4分の1という関係です。冬日と真冬日で県内上位の顔触れは近いものの、日最高気温が0℃未満まで下がる頻度は津南で圧倒的に多い、というのが3者の並びから読み取れます。

対する新潟市とは、気温で14.4℃ vs 11.8℃・冬日で32.9日 vs 101.4日と約3倍差、降水量で1,803mm vs 2,430mmとなり、内陸山間と沿岸都市で気候が対極方向にあります。日100mm超豪雨の頻度は阿賀町0.7日に対し新潟市0.2日で、山間豪雨の相対的な多さも数字に現れています。

阿賀町は「豪雪山間3市町村の中で冬日は最多・真冬日は津南に及ばない・沿岸都市とは全指標で対極」という3軸位置の中で理解できます。


⑧ 阿賀町での暮らし:冬の寒さ対策と豪雨・土砂への備え

阿賀町の気候データから、住まい選び・移住検討で押さえておきたいのは冬中心の寒さ対策と、山間豪雨・土砂への備えの2面です。

まず結論として、冬日101.4日(県内1位)・真冬日4.4日(4位)・年間平均気温11.8℃(低い順2位)という寒冷側3指標同時上位の姿から、暖房・断熱・水道凍結防止・冬タイヤなど冬期対応の重みが他市町村と比べて大きくなります。真冬日の直近5年平均は1.8日、1994-2003平均6.3日から10年平均で4.4日まで減っていますが、2023年は5日を記録するなど単年変動があり、日最高気温0℃未満の日は季節を通じて備える前提が必要です。

もう1面が山間豪雨・土砂です。日100mm超が10年平均0.7日で県内4位、土砂災害警戒区域619箇所(うち特別警戒230箇所)、直近では2020年7月に月降水量712.5mm(令和2年7月豪雨)を記録しています。年間降水量2,430mmという総量そのものは県内中位ですが、豪雨の集中頻度と警戒区域の指定状況の組み合わせで、山間内陸の豪雨・土砂リスクの県内位置がはっきりします。地番単位での警戒区域指定は新潟県の土砂災害警戒区域等マップで確認できます。

沿岸都市(新潟市)と比較すると、冬日で約3倍・気温で2.6℃差・年間降水量で+627mmと気候の姿が対極方向にあります。同じ新潟県内でも、阿賀町の暮らしは沿岸都市とは別の気候前提で設計する視点が求められます。

なお、阿賀町は旧津川町・旧上川村・旧三川村・旧鹿瀬町の4地区が合併して成立した町域です。津川観測所は旧津川町の市街地に位置するため、東側の旧上川村(標高が高いエリア)や南西側の旧鹿瀬町など、地区によっては本記事の観測値と気温・降水量・積雪の実感が異なります。住まい選び・移住検討では、対象地区の実測値や現地状況を別途確認するのがよいと思われます。

30年前と比べた変化は気温+0.21℃・冬日+1.0日・豪雨±0.0日と小さく、阿賀町では気候変動の影響が主要指標の平均値には現れにくいという結果でした。同時に2023年のような単年で平均から大きく離れた記録も起こりうるため、平均値と単年の両方を見ておくことが、阿賀町の気候を把握する上で参考になります。


参照観測所についての注記

本記事の気温・降水量・猛暑日・熱帯夜・冬日・真冬日・日100mm超・日50mm超は、いずれも気象庁AMeDAS津川観測所(54421・阿賀町役場から約1.1km西・観測所標高100m)の観測値をもとにしています。

阿賀町は新潟県30市町村の中で、津川観測所を単独で参照する唯一の市町村です。県内では19市町村が観測所共有8組(三条・小出・高田・長岡・中条・新津・柏崎・寺泊)に属し、共有観測所の市町村同士では気温・降水量の指標値が同一になりますが、阿賀町の指標値は全て単独の観測結果で、他市町村と数値が構造的に一致することはありません。

なお、津川観測所は旧津川町の市街地に設置されています。旧上川村・旧三川村・旧鹿瀬町など、他地区の実測値は本記事の数値と異なる可能性があります。


データ・情報基準日

項目内容
出典(気温・降水量・順位)気象庁 過去の気象データ検索
出典(土砂災害警戒区域)新潟県「土砂災害警戒区域等マップ」
参照観測所津川(AMeDAS 54421・阿賀町役場から1.1km W・観測所標高100m)
情報基準日(気温・降水量)気象庁AMeDAS 2024年末
情報基準日(土砂災害)新潟県公表最新指定
10年平均対象期間2014-2023年
30年推移対象期間1994-2023年
直近5年月別対象期間2019-2023年

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