胎内市の住宅着工件数は?持家・貸家の推移と県内比較をデータで分析(R5年)

住宅着工件数

胎内市では年間66戸の住宅が着工されています(R5年度)。新潟県30市町村の中で着工戸数は18位、1,000人あたり着工戸数は16位です。

H25年度比で-51.8%減少(137戸→66戸で△71戸)と、県内で比較的大きい減少幅です。H30時点で貸家着工が131戸に急増(H25の29戸から4倍超)した後、R5で30戸に戻る特異な動きが見られます。R5の貸家比率45.5%は近隣で最も高く、持家比率48.5%は近隣で最も低い特徴的な用途構成です。

この記事では、国土交通省「建築着工統計調査」をもとに、胎内市の住宅着工件数の推移・持家と貸家の内訳・人口比較・県内での位置づけを整理します。


この記事でわかること

  • R5年度(2023年度)の新設住宅着工戸数は66戸(県内18位・1,000人あたり16位
  • H25年度比で-51.8%減少
  • 着工住宅のうち持家48.5%(32戸)・貸家45.5%(30戸)・給与住宅0.0%(0戸)・分譲6.1%(4戸)
  • 1,000人あたり着工戸数は2.46戸/千人(県平均2.70戸・県内16位)

① 住宅着工サマリー(R5年度)

胎内市の住宅着工の現状を確認します。

区分着工戸数比率県内順位
合計66戸18位
持家32戸48.5%
貸家30戸45.5%
給与住宅(社宅等)0戸0.0%
分譲住宅4戸6.1%

※出典:国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度)

持家が48.5%、貸家が45.5%で、貸家比率が比較的高い構成です。貸家比率45.5%は近隣で最も高く、新発田市(17.1%)・村上市(21.9%)・阿賀野市(12.8%)・関川村(0%)を大きく上回っています。分譲6.1%は近隣中位、給与住宅(社宅等)は0戸です。


▼【グラフ:tainai_県内ランキング.png 新潟県30市町村 新設住宅着工戸数ランキング(R5年度・胎内市を強調)】


② 住宅着工の推移(H25→H30→R5)

過去10年間(2013〜2023年度)の住宅着工件数の変化を確認します。

年度合計持家貸家給与分譲
H25年度(2013年度)137戸94戸29戸1戸13戸
H30年度(2018年度)208戸73戸131戸1戸3戸
R5年度(2023年度)66戸32戸30戸0戸4戸
10年変化(H25→R5)-51.8%減少-66.0%+3.4%-69.2%

胎内市の合計着工戸数はH25年度の137戸からR5年度の66戸へ推移しました(△71戸・-51.8%)。ただし推移は単純な減少ではなく、H30時点で208戸まで急増(H25の137戸から+51.8%)した後、H30→R5の5年間で-68.3%と急激に減少しています。中間年で貸家が一時的に大きく増えた後、直近で元の水準に戻っています。

10年間の推移を用途別に見ると、持家が-66.0%減少(94戸→32戸で△62戸)と大きく減少した一方、貸家は+3.4%(29戸→30戸で+1戸)とほぼ横ばい、分譲は-69.2%減少(13戸→4戸で△9戸)となっています。特に貸家はH30時点で131戸に急増(H25の29戸から4倍超)した後、R5で30戸に戻っており、H30年前後の一時的な集合住宅供給が全体件数を押し上げていた構造が読み取れます。


▼【グラフ:tainai_着工推移.png 胎内市と近隣市町村の住宅着工推移(H25→H30→R5)】


③ 用途別の内訳と変化

着工住宅の内訳(持家・貸家・分譲)の変化を確認します。

用途H25年度H30年度R5年度10年変化
持家94戸(68.6%)73戸(35.1%)32戸(48.5%)-66.0%
貸家29戸(21.2%)131戸(63.0%)30戸(45.5%)+3.4%
給与住宅1戸(0.7%)1戸(0.5%)0戸(0.0%)
分譲13戸(9.5%)3戸(1.4%)4戸(6.1%)-69.2%

H25年度時点で持家が68.6%を占めていたのに対し、R5年度は48.5%となっています。貸家は21.2%→45.5%、分譲は9.5%→6.1%と推移しています。

⚠️ 注意: 着工統計は住宅の「供給側」(建設が開始された住宅の数)を記録したデータです。「特定の用途の着工が多い=その用途の需要が高い」と直接断定することはできません。


▼【グラフ:tainai_用途別.png 胎内市の用途別 新設住宅着工内訳(R5年度)】


④ 人口との比較(1,000人あたり着工戸数)

人口規模が異なる市町村を比較するため、人口1,000人あたりの着工戸数を確認します。

指標胎内市県内順位
人口(R7年1月1日)26,791人
着工戸数(R5年度)66戸18位
1,000人あたり着工戸数2.46戸16位

胎内市の1,000人あたり着工戸数は2.46戸/千人で、新潟県30市町村の16位です。県平均(2.70戸/千人)をやや下回り、近隣(新発田市3.58戸・阿賀野市3.60戸・村上市2.13戸)と比較すると中位の水準です。


⑤ 県内での位置づけ(近隣市町村比較)

胎内市と近隣市町村(新発田市・村上市・関川村・新潟市・阿賀野市)の住宅着工戸数(R5年度)を比較します。

市町村名着工戸数(合計)1,000人あたり持家比率
胎内市66戸2.46戸48.5%
新発田市328戸3.58戸57.6%
村上市114戸2.13戸74.6%
関川村17戸3.40戸52.9%
新潟市4,049戸5.32戸48.5%
阿賀野市141戸3.60戸82.3%

胎内市の着工戸数66戸は近隣6市町村で5位で、新潟市(4,049戸)・新発田市(328戸)・阿賀野市(141戸)・村上市(114戸)を下回り、関川村(17戸)を上回っています。持家比率48.5%は近隣で最も低く、新潟市と同水準で、阿賀野市(82.3%)・村上市(74.6%)・新発田市(57.6%)・関川村(52.9%)と比べて低くなっています。1,000人あたりでは2.46戸で、村上市(2.13戸)を上回り近隣で下位から2番目の水準です。


⑥ データの見方・注意点

着工戸数は住宅需要を直接示すものではありません

建築着工統計の着工戸数は、建設が開始された住宅の数を記録したものです。着工を決定するのは建て主(持家の場合)や建築業者・不動産業者(貸家・分譲の場合)であり、着工数の多さが直接的に「住宅需要の強さ」を示すものではありません。この記事でも「〜の着工が多い」「〜の割合が高い」までをデータから述べています。

小規模市町村のデータ変動について

年間の着工件数が少ない市町村では、1〜2件の変動が変化率に大きく影響します。単年度の変化率のみで「増加傾向」「減少傾向」と判断するには注意が必要です。


まとめ

胎内市の住宅着工の特徴

  • R5年度(2023年度)の住宅着工は66戸で県内18位、1,000人あたり着工は2.46戸16位
  • H25→R5の10年で-51.8%減少(△71戸)。ただしH30時点で208戸まで急増した後、H30→R5で-68.3%と急減する特異な推移
  • 着工住宅の48.5%が持家(近隣で最も低い)、45.5%が貸家(近隣で最も高い)、6.1%が分譲
  • 用途別に対照的な10年変化:持家-66.0%減少(94戸→32戸で△62戸)/貸家はH30に131戸へ急増した後R5で30戸に戻る(10年変化+3.4%)/分譲-69.2%(13戸→4戸)

出典

  • 新設住宅着工戸数・用途別内訳:
    国土交通省(建築着工統計調査 令和5年度・平成30年度・平成25年度)
  • 人口(1,000人あたり計算用):
    総務省(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数 令和7年1月1日現在)
  • 産業タイプ:
    総務省(国勢調査 令和2年)

データ基準日:令和5年度(2023年度)・平成30年度(2018年度)・平成25年度(2013年度)
次回更新推奨:令和10年度(2028年度)データ公表後

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